企業AI「AI転生って転生なのだろうか?」   作:酔生槿花

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だいぶ少ないです


第六話 世界

外出が決まったあとジョラスは準備があるらしく、一旦通信を切った。

 

準備が終わり次第通信をかけると言っていたので、もうそろそろくるだろう。

お、来たみたいだ

 

「おい、聞こえるか?AI」

 

<音声は良好です、ジョラス。では早くカメラを買いに行ってください>

 

「お前、ホントにAIか……?こんなに感情的なものなのか……?」

 

ジョラスが歩き始めたようだな、足音がギリギリ聞こえる。

 

ただなあ視界がないと面白くないなあ。

人の声は聞こえるが……建物の中なのか良く聞こえない

 

「一番近いのは、ここか……」

 

<着きましたか?ジョラス?>

 

「ああ、もうちょっと待ってろ。すぐ買う」

 

ドアを開けた音と来客を知らせる鈴の音……なんか古臭いな。ここホントにカメラ売ってんのか?床屋とかだったりしない?

 

「いらっしゃい」

 

気難しそうな初老くらいの男性の声が聞こえてくる。ジョラスは気にしてないみたいだ。

 

「どれだ……?」

 

どうやらカメラを探しているみたいだが、あまり詳しくないのだろう、苦戦しているみたいだ。

 

「兄ちゃん、何探してるんだ?」

 

店主さんもみかねて声をかけてみたいだ。調べて来なかったのかな?ジョラス君は

 

「チップに接続するようの小型カメラを探しているんです」

 

ジョラスの敬語は新鮮だぁ……というか、チップだって!?なんか面白そうなものがあんじゃねえか……!

 

「……長く使うならこれ、画質がいいのはこれ、値段を問わないならこれだ」

 

答えるのが早いねえ、歴戦の店主だろうな。

床屋だと疑ってすんませんでした。

 

「じゃあ最後のでお願いします」

 

「いま接続するか?」

 

「はい、やってくれるんですか?」

 

「ああ。出来るが先に払ってくれ」

 

「はい。じゃあお願いします」

 

「チップの受付設定を変えておいてくれ、後はやる」

 

 

店主さんの指示を聞きジョラスが操作していき直ぐに終わったみたいだ。

 

これでやっと世界を見ることが出来る。電子世界からはおさらばだ!

 

「じゃあ接続してくれ、AI」

 

<了解しました、ジョラス。……接続完了>

 

これが世界か……目の前には青空の下、近未来のような無機物な商店街のようなものが広がっていた。なんか想像してたのと違う……。

もっと派手だと思ってた……

 

「どうだ、AI?期待してたとこわりいがそんなに綺麗でもねえだろ」

 

<はい、想定よりも>

 

「そうだろ?……AI、行きてえとことかあるか?どこでもいいぞ。……ってお前はわからねえのか……」

 

〈歩いて散策して興味のある物に入れば良いかと〉

 

「そうだな」とジョラスが返事をする。無機物な商店街ではあったがあまり元の世界とは変わりないようだ。基本的には。出来ればカフェあたりでジョラスに色々と教えて貰いたいのだが……。飲食店が無さそうだ……sfの例に漏れずこの世界も食料は配給のみとかか?うーむ……もしかしたら区画が違ったりするのかもな

 

〈ジョラス、カフェなどはどこにありますか?〉

 

「カフェか……区画が違うみてえだ。ここから少し遠いがまあすぐに着く」

 

俺らは商店街を歩き、その区画を目指した。着いた頃にはジョラスが直ぐにだとか言ってたが結構時間が経っていた。

 

そうなればどこのカフェに入るかを決める頃にはもっと経つということである。

 

もはや青空は夕暮れになっていたぐらいであった。まあこれが本当に夕暮れなのかと言えばわからないが

 

入ることにしたカフェは中々に雰囲気があってかなり良さそうなとこだったが店内は空いていた。寧ろ意図的に空かせてはいそうだが。

話すのには丁度いいだろということで適当に決めた。

 

 

 

 

 

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