二天閻羅王の息子に生まれたので久遠の落日を完遂したい(したくない) 作:HIDEMASA
天断島に吹き荒れる海風は、季節が巡ろうともその厳しさを変えることはない。
櫛灘美雲が島を去ってから、一年という歳月が流れていた。
世戯玄雲、十一歳。
成長期に入りつつあるその背丈はさらに伸び、細身でありながらも無駄のない、しなやかな刃のような筋肉が付き始めていた。
「若様、右から三名来ます」
「了解した」
世戯家本邸の中庭。 朝の澄んだ空気の中、日課の散策という名の『実戦訓練』が行われていた。
生け垣の陰から、木刀を構えた断罪兵候補たちが音もなく飛び出してくる。
一年前から始まった『常在戦場』の掟。 それは今もなお、玄雲たちの日常であった。
だが、十一歳となった玄雲の歩みは止まらない。
彼を中心に展開された『制空圏』は、一年前とは比べ物にならないほどに精度を増していた。
踏み込んでくる三人の足運び、呼吸、筋肉の収縮。 その全てを先読みし、玄雲は最小限の動きで身体を捻る。
一番手の木刀が空を切り、前のめりになったその腕を玄雲の指が軽く弾いた。
水月崩。
静華の雨宮流捕手小具足術と、櫛灘流柔術が見事に融合した動き。 たった一撫での接触で体勢を完璧に崩された一番手は、続く二番手への見事な障害物へと変わる。
「そこだぁっ!」
「甘いです」
すかさず側面から飛び出したのは、一年前よりさらに女性らしい丸みと筋肉の逞しさを増した17歳になった神崎烈華と、凛とした冷気を纏う16歳になった九条小夜だった。
烈華の『動』の斬撃が二番手の武器を豪快に弾き飛ばし、小夜の『静』の突きが三番手の急所を的確に突いて動きを止める。
三人の流れるような連携。
玄雲の『空』が先を読み、烈華の『動』が勢いを潰し、小夜の『静』が隙を埋める。 それぞれの欠点を補い合う彼らは、この一年で完璧な部隊としての完成形に近づきつつあった。
『ひえええ! 朝っぱらから元気すぎるよ! もっと普通にゆっくりお散歩したい!』
玄雲の心の奥底では、相変わらず転生者である『弟』が涙目で騒いでいた。
肉体が成長し、武術が洗練されても、壊れた魂の欠片である『弟』は十歳前後の感性のままだ。
だが、その感情の激しい揺れすらも、今の『玄雲』にとっては自身を刃として保つための心地よいノイズとして機能している。
(騒ぐな。これも日常だ。慣れろ)
内心で弟をなだめつつ、玄雲は気絶した襲撃者たちを一瞥して再び歩き出す。
「烈華、小夜。息が少し乱れている。気の練り上げが遅い」
「えへへ、ごめんなさい! 朝ご飯のお代わりしすぎちゃって」
「……申し訳ありません、若様。精進します」
十一歳の少年にたしなめられ、年上の美少女二人が素直に頭を下げる。 天断島においてはもはや見慣れた光景であった。
父・煌臥之助の殺人剣を骨格とし、母から受け継いだ柔術の理を肉付けし、静華の献身によって血を通わせた玄雲の武術は、恐るべき速度で完成へと向かっている。
そんな血に塗れた日常に、一つの変化が訪れた。
天断島の港に、一隻のクルーザーが停泊したのだ。
降り立ったのは、三人の影。 先頭を歩くのは、黒衣のジャケットに身を包み光を写さないサングラスを目にかけた威風堂々たる剣士だった。
「――久しいな、玄雲。数年ぶりか。随分と鋭く……良い『刃』に仕上がっているようだな」
世戯家本邸の広間。玄雲の前に立ち、腕を組んだまま見下ろすその男。 八煌断罪刃が一人、『不動の武士』來濠 征太郎(くごう せいたろう)。
闇の武器組における最高幹部の一人であり、小太刀術を極めた特A級の達人である。彼は世戯煌臥之助に絶対の忠誠を誓う家臣というよりも、純粋な実力主義を重んじる『闇』のプロフェッショナルであった。
幼き頃に所用で断罪島に訪れた征太郎と対峙したことのある玄雲だったがその頃はまだ『弟(ちいかわ)』の主導権のほうが大きかった。
離れてたものほど変化の大きさを感じるのであろう。征太郎の値踏みの眼がサングラスの奥から感じられた。
「來濠か。……息災であったか」
一方の玄雲も堂々と征太郎と対峙する。今は島の代表は世戯家嫡男たる玄雲なのである
煌臥之助が久遠の落日の準備のために度々島を出る都合上、
彼が不在の間の実務は家臣団が担当するとしても表向きの頭は 二天閻羅王の嫡子たる玄雲の役目だ。
相手がだれであれ、断罪島の頂点が軽々しく頭を下げることはできないのだ。
『うぅ…怖いよぉ、無理だよぉ…。なにこの気当たりぃ…』
(確かに。母上以来か。父上以外でこれほどの気当たりを持つ達人は)
「ああ。本日は棟梁より、お前がいずれ『YOMI』の武器組を束ねる器たり得るか、同世代の者たちと交流――いや、性能評価(テスト)を行えとの命を受けて来た」
ーーーYOMI。いわば闇の弟子組の育成機関であり、上位組織がそうであるようにYOMIもまた無手と闇に分かれる。
そして、玄雲もまた八煌断罪刃棟梁、世戯煌臥之助の弟子である以上はここに所属することになる。
來濠が顎で促すと、彼の背後に控えていた二人の少年少女が前に出た。 一人は、飄々とした笑みを浮かべる猫毛の少年。もう一人は、無表情でどこか退屈そうな、華奢な少女。
來濠征太郎の直弟子にして、将来のYOMI武器組の中核を担うであろう逸材。伊藤雹護(いとう ひょうご)と、狭山結(さやま ゆい)である。
「……へぇ、こいつが次期当主様ねぇ」
沈黙を破ったのは、雹護だった。見下ろすような視線で玄雲を値踏みする。饒舌で陽気。だが、その瞳の奥には明らかな挑発と皮肉の色が隠しきれずに浮かんでいた。
「なんだか随分とお上品なお坊ちゃんじゃないか。本当にこんなのが、ボクたちのトップに立てるのか?」
來濠は弟子の不遜な発言を咎めようとはしなかった。血筋など関係ない。実力こそが全て。
それが來濠の、そして闇の掟である。
彼は冷徹な監査官の目で、世戯の御曹司がこの挑発にどう応じるかを見極めようとしていた。
隣に立つ結もまた、物静かな出で立ちのまま、どうでもよさそうにそっぽを向いていた。
「血筋が良くても、腕が伴ってなきゃ誰も背中は預けないさ。そこらへんどうなんですか、ゲ・ン・ウ・ンさん?」
「……貴様ッ!!」
「口を慎みなさい、下郎が!!」
雹護の言葉に、玄雲の後方に控えていた烈華と小夜が激昂し、殺気を膨れ上がらせた。主君に対する明確な侮辱。決して見過ごせるものではない。
しかし。
「――控えろ、烈華、小夜」
玄雲は座したまま、片手を上げて二人を制した。
『ひ、ひえええええええ!! なんだこの人たち!? めちゃくちゃ怖いし、いきなり喧嘩腰だよぉ!! 怒らせたら首とか斬られちゃうよぉぉ!!』
玄雲の心の奥底では、相変わらず『弟(ちいかわ)』がパニックを起こして泣き叫んでいる。
だが、表層を支配する『玄雲』の意志は、そんなちいかわの悲鳴をBGM程度にしか受け取っていない。
(静かにしろ。……ちょうどいい、良い『砥石』を持ってきた)
玄雲はゆっくりと立ち上がると、雹護と結を見据えた。
「……っ」
その瞬間、雹護の顔から薄ら笑いが消えた。
退屈そうにしていた結の視線も、鋭く玄雲へと向けられる。
十一歳の少年の細い体から底知れぬ静謐な殺気が放たれる。 玄雲は、ただ静かに、口元に弧を描いた。
「ふっ……。良い目だ。二天閻羅王の血筋だけで従うような腑抜けであれば、斬り捨てるところだった」
「……なに?」
戸惑う雹護に、玄雲は傲岸不遜な笑みを向けたまま言い放つ。
「文句は、剣で示せ」
言葉を飾る必要はない。 ここは武の修羅が集う天断島。 力を示すことこそが、唯一の礼儀であった。
世戯家本邸の広間から、広大な中庭の演習場へと場所が移された。
「若様、我々も……!」
「不要だ。下がって見ていろ」
加勢を申し出る烈華と小夜を片手で制し、玄雲は丸腰のまま、ゆっくりと中庭の中央へと進み出た。
その威風堂々とした態度に、雹護は鼻で笑いながら腰に帯びた得物を抜く。 隣に立つ結もまた、無言のまま流れるような動作で得物を構えた。
二人の手に握られているのは、刃渡りの短い『小太刀』である。
日本刀ほどのリーチはないが、それゆえに軽く、取り回しが良い。 相手の懐に潜り込み、確実に肉を斬り裂き、臓腑を刺し貫くには十分すぎる殺傷力を秘めている。
極限まで無駄を省いたその戦闘スタイルは、剣術というよりも無手の格闘術――至近距離での暗殺術に近い。
小回りの軽さと俊敏性を生かし、蝶のように舞い、蜂のように刺す。 武器の長所と無手の利点を併せ持った戦闘術。それが、來濠征太郎が鍛え上げた彼らの小太刀術であった。
「一人で。それも武器もなしに相手をしてくれるとは、舐められたもんだ」
「……」
雹護が薄ら笑いを浮かべた次の瞬間。 前触れもなく、二人の姿が掻き消えた。
「――ッ!!」
地を蹴る音すらさせず、二人は左右に分かれて玄雲の死角へと入り込んでいた。
雹護の小太刀が下段から玄雲の腱を狙い、同時に結の小太刀が上段から玄雲の頸動脈へと迫る。
寸分の狂いもない、完璧な同時攻撃。 互いの呼吸、歩法、思考の先までを完全に理解し合っていなければ不可能な、阿吽の呼吸。
それは、ここ1年で身につけた烈華や小夜たちとの連携を、凌駕しているかもしれないほどの凄まじいコンビネーションだった。
(いい連携だ。來濠め、良く仕込んである)
『ひ、ひいいいいいっ!? 刃物! 刃物危ないよぉぉぉ!! 目に入ったらどうするのさぁぁぁ!?』
両サイドから迫る鋭い刃の輝きに、内なる『弟(ちいかわ)』は涙と鼻水を撒き散らして大パニックに陥っていた。
だが、肉体を支配する『玄雲』の心は、水面のように静まり返っている。
(黙れ。刃の軌道がブレる)
『静』の気を練り上げ、展開された『制空圏』。 玄雲は自身の領域に侵入した二つの刃の軌道を完全に読み切っていた。
首をわずかに傾け、結の刃を紙一重で躱す。 同時に足幅を半歩だけずらし、雹護の斬撃を空に切らせる。
「ちっ……まぐれかよ!」
雹護が舌打ちをし、すぐさま小太刀を反転させて斬り返す。 結もまた、沈み込むような姿勢から下段への刺突を放つ。
斬、突、薙ぎ、払い。 二人の小太刀が銀色の軌跡を描き、玄雲を取り囲むように乱舞する。
しかし、玄雲はその場からほとんど動くことなく、最小限の体捌きだけで全ての攻撃を躱し続けていた。
「はっ、どうしたお坊ちゃん! 逃げてばっかりじゃ勝てないぞ!」
初めは、玄雲が防戦一方に追い込まれているのだと思っていた。
二人の圧倒的なスピードと手数の前に、反撃の糸口すら掴めないのだと、雹護は内心で玄雲を舐めていた。
だが、数十合の打ち合いを超えたあたりで、雹護は明確な『異変』に気づき始めた。
(……なんだ、こいつ……?)
雹護の額を、一筋の冷や汗が伝う。
自分の小太刀も、結の小太刀も、ただの一度も玄雲の身体に触れていない。 肉はおろか、衣服の端一本、髪の毛一筋すら斬れていないのだ。
まるで、初めから自分たちの剣筋が全て読まれているかのように。 刃が到達するよりも一瞬早く、玄雲の身体がそこから消え失せているかのように。
(こいつ……全部見切ってやがるのか……!?)
背筋を凍らせるような悪寒。 まるで底なし沼に剣を振り下ろしているかのような錯覚。
「……結ッ!!」
雹護は薄ら笑いを消し去り、相棒の名を叫んだ。 このままでは埒が明かない。本気で仕留めに行かなければ、底知れぬ化物に飲み込まれる。
無言で頷く結。
二人の間合いがさらに縮まり、小太刀の軌道が複雑に交差する。 先ほどまでの様子見とは違う。確実に命を奪うための、必殺のコンビネーション。 『動』と『静』が入り混じる、逃げ場のない刃の牢獄が玄雲に襲いかかった。
しかし、玄雲の表情は微塵も崩れない。
「――大体、見切った」
玄雲の冷たい声が、二人の刃が交差する死地の中心で、静かに響き渡った。
あえて攻撃を受け、回避に専念することで、玄雲は二人の動きの全てを脳裏に焼き付けていた。 太刀筋の癖、踏み込みの深さ、呼吸の間隔――そして、二人を繋ぐ不可視のコンビネーションの『拍子(リズム)』を。
「なめるなァッ!!」
雹護が焦りを孕んだ声と共に、下段から小太刀をカチ上げる。 結の刃が死角から首筋を狙う。 先ほどまでと同じ、逃げ場のない必殺の連携。
だが、玄雲はすでに彼らの『拍子』を完全に支配していた。
(ここだ)
相手の攻撃の起こり、その初動よりもさらに早く動く。 武術における『先の先』。
玄雲は、下段から迫る雹護の小太刀を躱すことなく、自ら踏み込んだ。 そして、無手のまま――鋭く突き立てた『手刀』を、雹護の刃が振り上げられるよりも一瞬早く、その手首の経絡へと打ち込んだ。
「ガッ……!?」
カァンッ、と乾いた音を立てて、雹護の手から小太刀が滑り落ちる。 自らの拍子を完全に狂わされ、力が入らなくなったのだ。
驚愕に見開かれる雹護の目を余所に、玄雲の身体はすでに次なる動きへと移行していた。
静の制空圏から、爆発的な動への転換。 力『零』から、一瞬にして力『十』へと到達する、常識外れの急激な制動。
それを可能にしているのは、十一歳という年齢からはおよそ考えられない、玄雲の超人的な肉体にあった。
母、美雲に施された延年益寿法による細胞の活性。(そしてこれは玄雲と同じ生活を営んでいる烈華と小夜の体にも起こっている)
更には古来より伝わる各殺人剣の流派の技術の粋を集め現代医学の研究の下精製された秘伝の薬湯の数々。 幼き頃よりそれを服用し
そして父・世戯煌臥之助の苛烈な監修の下で血反吐を吐くような鍛錬を積んできた結果、玄雲に眠る『世戯の血』が呼応したのだ。
特筆すべきは、尋常ならざる強靭さを持つ深層筋(インナーマッスル)。 抜群の安定性とそれを支える強固な骨格が、自らの肉体を破壊しかねないほどの急発進と急停止を可能にしている。
極限の脱力と柔術を旨とする『櫛灘流』の技。 そして、圧倒的な破壊力と身体操作を要求される『世戯流二刀剣術』の力。
相反するはずの二つの武術が、玄雲という強靭な器の中で、今まさに両立を始めようとしていた。
今まで玄雲が見せていた徒手空拳の動きは、単なる体術ではない。
それは世戯の血の源流――かつて宮本武蔵であった世戯煌臥之助が極め抜いた『二天一流』、そのさらに先にある神域の技の数々。
その一端を、剣を持たずして掴もうとするための基本基礎の動きに他ならなかった。
「……シッ!」
手首を打たれ、体勢を崩した雹護の胸板へ、玄雲の掌底が吸い込まれるように放たれる。
「がはァッ……!!」
息を呑む暇もなく、雹護の身体が中庭の土を転がった。
「雹護!」
相棒が倒されたことで、結の連携の拍子が一瞬だけ乱れる。 玄雲がその隙を見逃すはずがなかった。
『拍子打ち』。 相手のリズムの隙間を縫うように、玄雲の手刀が滑り込む。 結の小太刀が玄雲を捉えるよりも速く、玄雲の冷たい手刀が、結の頸動脈を叩いた。
「あっ……」
結の瞳から焦点が消え、糸が切れた人形のように、その場に崩れ落ちた。
わずか数合。 それが、二人が玄雲という次元の違う怪物に敗北を喫した時間だった。
『ひ、ひえええ……! ボ、ボクの身体、なんて動きしてるのぉ!? 相手の子たち、死んでないよね!? ね!?』
内なる『弟(ちいかわ)』がパニックを起こして泣き叫んでいるが、玄雲はそれを完全に無視し、静かに息を吐いて構えを解いた。
***
数分後。 中庭の縁側に並んで寝かされていた雹護と結が、うめき声を上げながら目を覚ました。
「……いてて……」 「……」
頭を押さえて身を起こした二人の前に、玄雲が静かに立っていた。 その背後には、烈華と小夜が油断なく控えている。
自分たちが完全に敗北したことを悟り、雹護は悔しげに唇を噛んだ。
「……殺せよ。他流試合に負けたんだ。ボクたちの命は、あんたの好きにすればいい」
結もまた異論なく静かに覚悟を決めていた。
闇の世界で生きてきた彼らにとって、敗北は死と同義だった。 実際、彼らも研鑽の為の他流試合での勝負で何人もの相手を再起不能にしてきたのだ。
しかし、玄雲は冷たい瞳で見下ろしたまま、淡々と告げた。
「お前たちは強い」
「……は?」
「見事な連携だった。俺に剣を持たせていれば、手加減できずに斬り殺していたかもしれない。素手でなければ、殺していた」
それは、紛れもない称賛だった。 殺し合いの螺旋の中でしか生きてこなかった二人にとって、それは初めて向けられた「純粋な武術家としての評価」だった。
玄雲の底知れぬ強さ。 そして、刃を交えたからこそわかる、その強さに裏打ちされた器の大きさ。
雹護は呆然と玄雲を見上げた後、やがてふっと自嘲気味な笑みをこぼした。
「……敵わないなぁ、本当に」
雹護は立ち上がると、結と共に玄雲の前に片膝をつき、深く頭を垂れた。 もう、その瞳に反抗の光はなかった。
「あんたがボクたちの頭だ、大将。……命の使い道、あなたに預ける」
結もまた、無言のまま深く頷く。
「……好きにしろ」
玄雲は短くそう答えると、きびすを返して広間へと戻っていった。
その光景を見届けていた來濠の口元に、微かな笑みが浮かぶ。
(……なるほど。無駄なノイズは皆無、制動も完璧。見事な仕上がりだな、棟梁)
それは、闇の最高幹部としての厳しい監査基準を、玄雲が完璧にクリアした瞬間であった。
烈華、小夜。 そして新たに加わった、雹護と結。
この4人はそれから玄雲が十二歳に至るまでの一年間。 天断島という外界から隔絶された戦場で、彼らは来るべき日に備え、血を吐くような修行の日々を共に過ごすことになるのであった。
台詞や登場回数が少なすぎて闇の武器組はほぼオリキャラにせざるを得ないんだよね。
サンデー編集部絶対許さねぇ!