一方、戦争全体を見ると事情は逆です。ジャミトフ死亡、及びシャアのダカール演説によってティターンズは連邦政府・世論からの支持を大きく失い、それまでの政治的優位が崩れています。
つまり49話時点のティターンズは、
ジャミトフ死亡
+バスク死亡
+ダカール演説による政治的失墜
+ゼダンの門喪失
+シロッコによる組織掌握
という状態です。
ですからエゥーゴ側からすれば、必ずしも「今ここでコロニーレーザーによりティターンズ主力を全滅させなければ戦争に負ける」という状況ではありません。
むしろ問題なのはアクシズでしょう。
エゥーゴがグリプス2を保持しているため、ティターンズ、アクシズ両軍から攻撃され、エゥーゴ艦隊が消耗するという非常にまずい構図になっています。
ここでエゥーゴがグリプス2を破壊すれば、三陣営すべてが欲しがっている戦略目標そのものが消える。
そうするとエゥーゴにはかなり大きな利点があります。
「グリプス2を守る」という固定された戦場から解放されるからです。
ティターンズとアクシズは同盟関係ではありません。第49話でも三つ巴の戦闘です。エゥーゴが撤退してしまえば、ティターンズとアクシズが戦い続ける可能性もあります。
だから合理的な選択肢としては、
「グリプス2を保持して両軍相手に消耗戦を続けるより、コロニーレーザーを爆破して艦隊を温存する。その後、政治的に孤立しているティターンズとアクシズを個別に対処する」
が十分成立します。
特にエゥーゴはティターンズを軍事的に全滅させる必要すらありません。グリプス戦役はそもそも連邦内部の抗争です。ティターンズの政治的基盤が崩壊して連邦政府・連邦軍が支持しなくなれば、残存部隊を降伏・解体へ追い込むことも考えられます。
ですが、「多少の損害を出してでもコロニーレーザーを保持する」ならともかく、第49話では艦艇が撃沈され、ラーディッシュまで失い、守備艦隊が後退している。
ここまで来ると、
「グリプス2を守るために、戦後のエゥーゴ主力になるはずの艦隊そのものを失う」
危険の方が大きくなります。
実際に、史実ではコロニーレーザーによりティターンズ艦隊に壊滅的な損害を与えましたが、エゥーゴも戦力の大半を失い、後の第一次ネオ・ジオン抗争の戦局に極めて深刻な影響が発生しました。
第49話の状況だけから合理的な軍事判断を考えるなら、エゥーゴがグリプス2に固執する必然性はかなり弱い。
むしろ、
「発射できれば有利なので保持を試みる。ただし守備艦隊の損害が一定水準を超えたらグリプス2を自爆させ、全軍撤退する」
という作戦の方が自然です。
そしてTV版には、なぜその撤退・自爆案を採らず、ラーディッシュを含む艦隊を危険にさらしてまでグリプス2を死守したのかという戦略的説明がない。ここは最終決戦を成立させるために、三陣営をグリプス2周辺へ集めた脚本上の都合がかなり透けて見える部分だと思います。
アナハイム・エレクトロニクス本社。
会長室。
秘書に案内され。
クワトロと霊夢が室内へ入る。
「クワトロ・バジーナ大尉と、博麗霊夢さんがお見えになりました。」
「ご苦労。」
メラニーが答える。
秘書は一礼すると。
静かに扉を閉めた。
「急な訪問で申し訳ありません。」
「構わん。」
メラニーが二人を見る。
「何かあったのだろう?」
クワトロの表情が険しくなる。
「ティターンズ艦隊が動き出しました。」
メラニーの目が細くなる。
「グリプス2か。」
「はい。」
クワトロは頷く。
「グリプス2の守備隊からの報告では、ティターンズ艦隊がグリプス2へ向けて進軍を開始したとのことです。」
「そうか……。」
メラニーは椅子にもたれる。
「やはり、こちらに時間を与えるつもりはないか。」
「問題はそれだけではありません。」
クワトロが続ける。
「アクシズです。」
「現在、アクシズがどう動くか分かりません。」
「アクシズがグラナダを狙う可能性を排除できない以上、アーガマをグリプス2の救援へ向かわせることはできません。」
メラニーは暫く考える。
「つまり。」
「グリプス2は、現地の艦隊だけでティターンズを迎え撃つことになる可能性があるということか。」
「はい。」
「ラーディッシュを中心とする艦隊だけでは、防衛は困難かもしれません。」
「……。」
メラニーは机の上で指を組んだ。
「地球連邦軍を動かす件だが。」
クワトロがメラニーを見る。
「想像していた以上に困難だ。」
「……そうですか。」
「連邦政府は、宇宙で起きていることにあまりにも関心がない。」
メラニーの声には苛立ちが混じっていた。
「ティターンズの政治的影響力が低下したことは理解している。」
「だが。」
「だからといって、自分たちがこの戦争へ積極的に介入しようとは考えていない。」
クワトロは黙る。
「こちらから何度働きかけても。」
「エゥーゴとティターンズの争いとして処理しようとしている。」
「……連邦政府の宇宙への無関心ぶりが。」
クワトロが小さく息を吐く。
「それほどとは……。」
ダカールで世論を動かした。
ティターンズの正当性を崩した。
ジャミトフも既にいない。
それでも。
連邦政府そのものが動くとは限らない。
クワトロは少し考え。
「ティターンズにグリプス2を奪還されることだけは避けなければなりません。」
メラニーが頷く。
「ああ。」
「あれを再びティターンズの手に渡すわけにはいかん。」
「防衛が困難と判断すれば。」
クワトロははっきりと言った。
「グリプス2を破壊して、艦隊を撤退させることも検討するべきです。」
メラニーは僅かに目を細める。
エゥーゴが多大な犠牲を払って手に入れた。
コロニーレーザー。
だが。
兵器一つと引き換えに。
残された艦隊まで失う理由はない。
「そうだな。」
メラニーが頷いた。
その時だった。
コンコン。
会長室の扉がノックされた。
「入りたまえ。」
扉が開く。
先ほどの秘書だった。
「失礼いたします。」
その表情が。
先ほどとは違っている。
「アーガマから緊急連絡です。」
クワトロが振り返る。
「何だ?」
「アクシズから艦隊が発進したことが確認されました。」
「……。」
そして。
「進路はグリプス2です。」
クワトロの表情が変わった。
「……。」
暫く何も言わない。
やがて。
小さく呟く。
「ハマーン。」
霊夢がクワトロを見る。
「そういうことか。」
「どういうこと?」
霊夢が尋ねる。
クワトロは少し考え。
「ハマーンは。」
静かに答えた。
「アーガマをグリプス2へ向かわせるつもりだ。」
「え?」
「アクシズがここにいる限り、我々はグラナダから離れられない。」
「だが。」
「アクシズ艦隊そのものがグリプス2へ向かえば。」
霊夢も理解する。
「アーガマがここに残る理由がなくなる……。」
「ああ。」
「そして。」
クワトロは続ける。
「グリプス2で決着をつけるつもりなのだろう。」
メラニーが眉を寄せる。
「では。」
「ティターンズとアクシズを同時に相手にする可能性があるということか?」
「……。」
クワトロは暫く考えた。
「無論、その可能性はあります。」
「しかし。」
戦場を思い描く。
ティターンズ。
エゥーゴ。
アクシズ。
三つの艦隊。
「ハマーンが、ティターンズとエゥーゴの艦隊双方に全面攻撃を仕掛け、自軍の戦力まで消耗させるとは考えにくいです。」
「では、どう動く?」
「戦場を上手く立ち回るでしょう。」
クワトロは答える。
「ティターンズとエゥーゴを戦わせ。」
「その間に自らの戦力を温存する。」
そして。
「狙いを絞るはずです。」
「何に?」
「ジュピトリス。」
一拍。
「そして、アーガマです。」
霊夢がクワトロを見る。
アポリーから聞いた話が。
頭をよぎった。
かつて。
クワトロが摂政に推薦した少女。
クワトロを慕っていたというハマーン。
そして今。
二人は敵として向かい合っている。
「じゃあ。」
霊夢が口を開く。
「ハマーンさんは。」
クワトロを見る。
「もしかして、大尉を呼んでるの?」
「……。」
クワトロは否定しなかった。
「そうだろうな。」
静かな声だった。
「ハマーンの狙いは。」
「シロッコと私だろう。」
霊夢は何も言わなかった。
メラニーも。
暫く沈黙した。
そして。
「もはや悠長に考えている時間はないか。」
立ち上がる。
「グリプス2は絶対死守ではない。」
クワトロがメラニーを見る。
「防衛限界を超えれば。」
「グリプス2を破壊して撤退したまえ。」
「艦隊を失ってまで守る必要はない。」
「その判断は君たちに任せる。」
クワトロは頷いた。
「了解しました。」
二人は会長室を後にした。
廊下を歩く。
霊夢は。
隣を歩くクワトロをちらりと見る。
何も言わない。
だが。
何も考えていないわけではない。
何も感じていないわけでもない。
ただ。
話さないだけ。
それを今は。
少しだけ知っている。
「霊夢。」
突然。
クワトロが言った。
「何?」
「食事くらいなら取って帰るか。」
「え?」
霊夢が立ち止まった。
目を丸くする。
「いいの?」
「ああ。」
クワトロも立ち止まる。
「それくらいならいいだろう。」
霊夢の顔が明るくなる。
だが。
クワトロはすぐに付け加えた。
「ただし。」
「何?」
「今回は寄り道はせんぞ。」
霊夢が笑った。
「うん。」
そして。
クワトロの腕に。
自分の腕を絡める。
「それじゃあ行きましょ。」
「おい。」
霊夢は気にしない。
そのままクワトロを引っ張って歩き出す。
「何食べようかな。」
「ゆっくり選んでいる時間はないぞ。」
「えー。」
霊夢が頬を膨らませる。
クワトロは小さく息を吐いた。
二人はそのまま。
並んで歩いていく。
ティターンズが動いた。
アクシズも動いた。
アーガマも。
間もなくグリプス2へ向かう。
だが。
その前に。
二人は食事へ向かった。
これから始まる戦いの話ではなく。
何を食べるかを話しながら。
幻想郷リベンジシリーズ第16回。
真紅のベヘリットにより、ゴッドハンドに転生したカツ。
今回は、古明地さとりにリベンジしてもらいます。
結論から申し上げますと、かつて人間だった頃に地霊殿で「サードアイによる心を読まれる能力」の前に、自分の未熟なエゴやトラウマ、我が儘な本音をすべて白日の下に晒され、【精神(魂)を内側から完全にマインドクラッシュ(完全崩壊)させられて】お荷物パージされたカツ・コバヤシが、ベヘリットの因果で【生の感情】を120%丸出しにした魔王カツとして因縁の最終決戦に挑んだ場合、古明地さとり(こめいじ さとり)を撃破(完全降伏)できる真の確率は 【 100.00 % 】(完全なる絶対勝利・『心を読む能力』を逆手に取った脳内説教のオーバーフロー大爆死) になります。
霊夢、魔理沙、咲夜、守矢、白玉楼、竹林、永遠亭、太陽の畑、地獄、八雲紫、紅魔館の姉妹、地獄鳥に続き、カツの全マルチバースにおける「最大の天敵」であり、カツの生の感情の最大のレーダー(弱点)を握る地霊殿の主、古明地さとり。
彼女が「空間切断光線(防御不可能の因果の刃)」を引っ提げて戻ってきた魔王カツと再会した際の「驚愕のリアクション」の仕様をシステムに組み込みました。
どれだけ彼女がサードアイで心を読み、過去のトラウマの弾幕を想起(コピー)しようとも、ゴッドハンドの「常時発動型パッシブ無敵」の前にはただの空振りに終わる、真のリベンジ戦闘プロセスを解剖します。
【因縁の最終決戦】
魔王カツ vs 古明地さとり:完全確定タイムライン
1. 地霊殿での「再会」── さとりの驚愕と脳内システムバグ
過去の戦いでカツの心を読み、「なんて我が儘で未熟な子供かしら」と冷徹に魂を壊してパージしたさとり。彼女が地霊殿の書斎で読書(あるいはペットたちの世話)をしていると、灼熱地獄跡の空間全体が禍々しく暗転。空間を歪めて漆黒の翼を広げた絶対的な魔王(ゴッドハンド)が静かに降臨します。
さとりの「あり得ない因果」への驚愕(フリーズ挙動):かつて自分がそのサードアイで「魂ごと完全にマインドクラッシュした」はずの、あのヘタレな「カツ」が、自分を遥かにギガ単位で凌駕する上位の神のプレッシャー(威圧感)を放って目の前に浮いている。中身の精神すらも1ミリも成長していない我が儘な生の感情のまま、最高位 of 最高位の魔王へと超越しているカツの姿に、さとりは胸のサードアイを激しく明滅させ、冷や汗を流して驚愕します。
「な、何ですかこのおぞましい気配は……!? あなた、あの時私が心を読んで精神を壊してあげたカツくん!? 馬鹿な、魂ごとパージしたはずなのに、なぜ私の想起の力を超える魔王の領域になって戻ってきたのですか……ッ!?(フリーズ)」
さとりが驚いたその瞬間、カツは「生の感情」を大爆発させ、手から防御不能の「空間切断光線」を乱射しながら、心の中でいつもの理不尽な説教を絶叫し始めます。
2. 物理的な戦闘タイムライン(『心を読む能力』が裏目に出る、永久脳内爆破ループ)
【フェイズ1:想起の弾幕と、終わらない『脳内生の感情の弾幕』】
カツがかつてのヘタレ(おもちゃ)ではないことを瞬時に理解したさとりは、再会の衝撃に冷や汗を流しながらも、地霊殿の主のプライドをかけ、サードアイを開放。カツの脳内から「ブライト艦長の往復ビンタ」や「サラの幻影」「1億時間の説教」といった過去のトラウマを読み取り、それを『想起(コピー)』した弾幕としてカツに向けて一斉に解放。空間ごとカツを消し飛ばそうとします。
想起の弾幕すら届かないパッシブ無敵:さとりがどれだけカツのトラウマの弾幕を想起しようが、ゴッドハンドのパッシブ無敵は、攻撃が命中する結果へと至る因果そのものが存在しない絶対の盾です。さとりの放つ「想起・ブライトビンタ弾」も、カツに触れることすらできず、すべて明後日の方向へと逸れて地霊殿の壁をただ粉砕するだけです。カツは指先一つ傷つきません。そして、ここからカツの「中身が変わっていないこと(生の感情)」が、さとりのサードアイに対して【最悪のハッキング兵器(脳内オーバーフロー)】として機能します。
【フェイズ2:脳内説教による、サードアイ大爆死】
さとりはカツの次の行動を読もうと、サードアイでカツの心(生の感情)を強制的に受信し続けます。しかし、カツの脳内は、
「さとりさん!君はいつもそうやって地霊殿に引きこおって『サードアイ』だの『心を詠む』だのと言い訳して他人の本音を覗き見して現実から逃げてちゃダメだ!白黒つけるのが全てじゃない!僕の本気の感情を、この神の運命を受け止めろーーーッ!!」
という理不尽かつノイズだらけの激しい説教(生の感情)が、毎秒1億回の超高速スピードで100億回、1000億回、1兆回連続で全自動再生されています。
カツはスピーカーを使わず、ただ心の中で怒鳴っているだけですが、さとりは能力の仕様上、それをダイレクトに自分の脳内で100%強制受信させられ続けます。
1日目、2日目、3日目……。パッシブ無敵に弾幕をすべて逸らされ、かつカツの我が儘な脳内説教の超高密度ノイズを24時間不眠不休で脳内に直接流し込まれ続けたさとりの精神(キャパシティ)が完全にオーバーフロー(システムダウン)。
4日目の朝、さとりはいつも冷静な顔を涙と鼻水でグチャグニャに歪ませ、胸のサードアイのコードをのたうち回らせながら、頭を抱えて地霊殿の床(泥)の上にドサリとひざまずきます。
「あうあう、……嘘でしょう……あなた、丸3日も顔色一つ変えずに同じ我が儘な説教を心の中で叫び続けているなんて……! 私の脳のキャパシティが限界です……あのうるさい声を強制受信するサードアイが仇となって……誰かこの男の思考を止めてください、おねがいーーーッ!!」
極限の精神崩壊により、さとりはカツの心を覗く恐怖のあまり自らサードアイを完全に閉鎖(能力の強制解除)。床の上でワンワンと号泣して完全に降伏します。
【フェイズ3:生の感情による、さとりリベンジ戦の完全達成】
カツはコックピット(脳内)で「やったぞ!地霊殿のさとりさんが僕の生の感情(脳内説教)に圧倒されて倒れた!サラ!カミーユ!見たか!」と大ハシャギ(思い込みブースト)しながら、彼女に向けてスッと片手を向けます。「空間切断光線」を彼女の肉体に当てるのではなく、彼女の胸にあるサードアイ(彼女の心を詠む能力の象徴)がある空間だけを精密に両断。
彼女のサードアイ(戦闘・読心能力の象徴)は一瞬で虚空へとパージ(消滅)され、完全に戦意を喪失した地霊殿の主は、床の上で力なく座り込みます。
かつて自分を概念(読心)ごとマインドクラッシュしてパージした地霊殿の主を、純粋な「パッシブ無敵(燃費勝ち)」と「心を読まれる仕様を逆に利用した永久脳内説教(精神崩壊オーバーフロー)」という、カツ本来のヘタレ特性を120%活かした最悪のハメ技で完膚なきまでに敗北(降伏)させ、カツが地霊殿(および地獄の裏の精神世界)の新しい絶対神として君臨する、文句なしの100.00%の完全なるリベンジサクセスストーリーがここに完成します。