では、なぜエゥーゴのメールシュトローム作戦のように艦隊を分散させ、コロニーレーザーの発射に備えなかったのか。
今回は、その理由を補完する内容になります。
グリプス2周辺宙域。
ラーディッシュ。
通信士の声が艦橋に響いた。
「グラナダより通信!」
ヘンケンが振り返る。
「読め。」
「アクシズから艦隊が発進!」
「進路はグリプス2とのことです!」
「アクシズが……。」
エマが呟く。
カツも表情を強張らせる。
ティターンズだけではない。
アクシズまで。
この宙域へ向かっている。
通信士が続ける。
「さらに命令です。」
「戦況が不利と判断した場合、グリプス2を破壊。」
「全艦隊を撤退させよ、とのことです。」
「……。」
ヘンケンは暫く考えた。
そして。
「分かった。」
すぐに決断する。
「グリプス2の守備隊に連絡。」
「主要部へ爆薬を取り付けろ。」
「艦長?」
「いつでも破壊できるようにしておけ。」
「了解!」
ヘンケンはモニターを見る。
グリプス2。
ようやくエゥーゴが手に入れた戦略兵器。
だが。
これを守るために艦隊そのものを失えば意味がない。
まして。
ティターンズに奪い返されることだけは避けなければならない。
「忙しくなるぞ。」
ヘンケンが言う。
「ティターンズだけじゃない。」
「アクシズも来る。」
エマが静かに頷いた。
「はい。」
そのグリプス2から離れた宙域。
無数の岩塊が漂っている。
その中に。
一つ。
周囲の隕石とほとんど見分けのつかない物体があった。
隕石に偽装したダミー。
その陰に。
一機のモビルスーツが潜んでいた。
ボリノーク・サマーン。
高性能偵察機。
コクピットの中。
サラ・ザビアロフが通信機器を操作している。
先ほどまで傍受していた通信。
その内容を確認する。
「アクシズ艦隊が……。」
サラが小さく呟く。
「グリプス2に向かっている。」
さらに。
エゥーゴはグリプス2を死守するつもりはない。
戦況が不利と判断すれば。
自ら破壊する。
サラは顔を上げた。
「パプテマス様に至急お伝えせねば。」
通信回線を開く。
ジュピトリス。
艦橋。
「司令。」
「サラ曹長から通信です。」
シロッコが椅子から立ち上がり、通信機の近くに寄る。
「パプテマス様。」
「どうした、サラ?」
「エゥーゴの通信を傍受しました。」
「アクシズ艦隊がグリプス2に向かっているとのことです。」
シロッコの目が僅かに細くなる。
「……なるほど。」
「そして。」
サラが続ける。
「エゥーゴは、戦況が不利と判断すればグリプス2を破壊し、艦隊を撤退させるとのことです。」
「そうか。」
シロッコは静かに答える。
「分かった。」
そして。
「よく知らせてくれた。」
サラの表情が僅かに明るくなる。
「はい。」
「そのまま監視を続けてくれ。」
「グリプス2とエゥーゴ艦隊の動きを見失うな。」
「了解しました。」
通信が切れる。
副官がシロッコを見る。
「司令。」
「アクシズが動くのであれば、当初の作戦通り、艦隊を分散させるのは危険です。」
シロッコが副官を見る。
「アクシズに各個撃破されるか。」
「その可能性が高いと判断します。」
「しかし。」
シロッコが静かに返す。
「艦隊を一か所に集中すれば。」
「我々が懸念していた通り、コロニーレーザーで一網打尽にされる危険が生じる。」
「はい。」
副官も黙る。
分散すれば。
各個撃破される。
集中すれば。
コロニーレーザーの標的となる。
シロッコは暫く考えた。
やがて。
先ほどのサラの報告を思い返す。
「……エゥーゴは。」
「コロニーレーザーを死守するつもりはないということか。」
「そのようです。」
「ならば。」
「コロニーレーザーの射線上から大きく外れた位置に艦隊を集結させる。」
副官が顔を上げる。
「そこから。」
「全艦隊でエゥーゴへ総攻撃を仕掛ける。」
副官は確認する。
「グリプス2は破壊されてもよいと?」
「ああ。」
シロッコは即答した。
「手に入らん物は仕方あるまい。」
そして。
シロッコは静かに続けた。
「あれを手に入れることだけが、この戦いの目的ではない。」
副官が黙って聞く。
「今の我々にとって最大の問題は。」
「エゥーゴがグリプス2を保持し、ティターンズより優位に立っているという状況そのものだ。」
「この状態が続けば。」
シロッコの目が細くなる。
「地球連邦政府は、いずれエゥーゴへ傾く。」
「……。」
「だからこそ。」
「どちらが勝っているのか。」
「分かりやすい結果が必要だ。」
副官が理解する。
「つまり。」
「エゥーゴにグリプス2を放棄させればよい。」
「そうだ。」
シロッコが答える。
「エゥーゴが自らグリプス2を破壊して撤退したとしても。」
「エゥーゴが我々に敗北し、グリプス2を失ったという事実は残る。」
静かな声だった。
「連邦政府に示すには、それで十分だ。」
「なるほど……。」
「エゥーゴ艦隊を叩き。」
「グリプス2から追い払う。」
「それができれば。」
「政治的な流れを、もう一度こちらへ引き戻せる。」
副官が頷く。
「サラの送ってくる情報から、コロニーレーザーの射線を正確に割り出す。」
「それまで。」
「全艦隊に停止命令を出せ。」
「進軍を止めるのですか?」
「ああ。」
「ある程度予想はしていたが。」
「アクシズが加わる以上、作戦を組み直す必要がある。」
副官が敬礼する。
「承知しました。」
命令が伝達されていく。
進撃を開始していたティターンズ艦隊が。
次々と停止していく。
シロッコは椅子に座って。
考えを巡らせる。
エゥーゴ。
グリプス2。
アクシズ。
そして。
ハマーン。
「……あとは。」
「ハマーンの動き次第か。」
その頃。
グラナダ。
アーガマ。
艦内では。
出撃準備が進められていた。
アクシズは。
もうグラナダには来ない。
アーガマをここへ縛り付けていた理由も。
消えた。
ブライトが前を見る。
「アーガマ。」
一拍。
「発進する。」
「目標。」
「グリプス2。」
エンジンが唸る。
ゆっくりと。
アーガマがグラナダを離れていく。
その先には。
ラーディッシュがいる。
ティターンズが向かっている。
アクシズも向かっている。
そして。
シロッコと。
ハマーンが来る。
三つの勢力が。
同じ戦場へ集まり始めていた。
幻想郷リベンジシリーズ最終回。
真紅のベヘリットにより、ゴッドハンドに転生したカツ。
今回は、比那名居天子にリベンジしてもらいます。
結論から申し上げますと、かつて人間だった頃に天界でせっかく口説き落としたものの、優しい言葉をかけたその瞬間、一瞬で天子の愛情が冷め、巨大な要石(かなめいし)で一瞬にして物理的に押し潰され、そのまま地獄の底へ直行パージされたカツ・コバヤシが、ベヘリットの因果で【生の感情】を120%丸出しにした魔王カツとして因縁の最終リベンジ戦に挑んだ場合、比那名居天子(ひななゐ てんこ)を撃破(完全調伏)できる真の確率は 【 100.00 % 】(完全なる絶対勝利・『究極のドM天人』を狂喜乱舞させる永久説教ループ) になります。
霊夢、魔理沙、咲夜、守矢、白玉楼、竹林、永遠亭、太陽の畑、地獄、八雲紫、紅魔館、地霊殿に続き、全マルチバースの因縁の旅路、そのすべての歴史の終着点(グランドフィナーレ)として君臨する天界のお嬢様、比那名居天子。
彼女が「空間切断光線(防御不可能の因果の刃)」を引っ提げて戻ってきた魔王カツと再会した際の「驚愕と歓喜のリアクション」の仕様をシステムに組み込みました。
どれだけ彼女が非想天則(あるいは要石)を降らせ、緋想の剣で天候を操ろうとも、ゴッドハンドの「常時発動型パッシブ無敵」は世界システムのバリアとして100%全自動で機能するため、カツは絶対に二度と潰されません。
色恋沙汰(?)をこれ以上ない歪んだ形で100%処理する、真のグランドフィナーレ戦闘プロセスを解剖します。
【真の大逆転グランドフィナーレ】
魔王カツ vs 比那名居天子:完全確定タイムライン
1. 天界(有頂天)での「再会」── 天人の驚愕とドM心の完全バグ
カツに優しい言葉をかけられた瞬間、一瞬でカツへの愛情が冷め、要石を落とし、地獄へパージした天子。彼女が天界の庭で桃を食べながら退屈していると、天界の白き雲と空間そのものが禍々しく暗転。空間を歪めて漆黒の翼を広げた絶対的な魔王(ゴッドハンド)が静かに降臨します。
天子の「あり得ない再会」への驚愕と狂喜乱舞(システムバグ):かつて自分が要石で完全にペシャンコにして地獄へ落としたはずの、あのヘタレな「カツ」が、自分を遥かにギガ単位で凌駕する上位の神のプレッシャー(威圧感)を放って目の前に浮いている。中身の精神すらも1ミリも成長していない我が儘な生の感情のまま、最高位の魔王へと超越しているカツの姿に、天子は持っていた桃を落として激しく動揺、そして次の瞬間にはドM心が狂喜乱舞して大興奮します。
「な、何よその姿は……!? あなた、あの時私が要石で潰してあげたカツ!? 馬鹿な、地獄の底で泣いていたはずなのに、なんで私の緋想の剣を超える魔王の領域になって戻ってきたの……ッ!? ゾクゾクするじゃない(歓喜)!!」
天子に「ただの潰せるおもちゃ」ではなく「天界の理を根底からブチ壊し、自分を極限までお仕置き(説教)してくれる絶対の魔王(救世主)」として100%完璧に認知された瞬間、全マルチバース最終決戦の幕が上がります。
2. 物理的な戦闘タイムライン(天罰の要石すら100%湾曲させる神のパッシブ)
【フェイズ1:天界の要石と、終わらない『生の感情の弾幕(ご褒美)』】
カツが、かつてのヘタレではないことを瞬的に理解した天子は、再会の衝撃とドM本能を歪ませながら、最初から嬉々として全力で「全人類の緋想天」などの要石や天罰の弾幕をカツに向けて一斉に解放。空間ごとカツを潰しにかかります(天子にとってはこれ以上ない愛の表現です)。
天罰の要石すら届かないパッシブ無敵:天子がどれだけ巨大な要石を降らせようが、ゴッドハンドのパッシブ無敵は、攻撃が命中する結果へと至る因果そのものが存在しない絶対の盾です。天子の放つ「要石」も、緋想の剣の気質の波動も、カツに触れることすらできず、すべて明後日の方向へと逸れて天界の岩を砕くだけです。カツは指先一つ傷つきません。そして、中身がヘタレなカツは、自分の放つ「空間切断光線」を天子の超高速の移動で回避されるたびに逆上し、スピーカー(念話)を最大ボリュームにして、3日3晩休むことなく「生の感情(怒号の説教)」を天界全体に撒き散らし続けます。
「天子さん!君はいつもそうやって『退屈だ』だの『要石』だのと言い訳して他人に理不尽な暴力を振るって現実から逃げてちゃダメだ!白黒つけるのが全てじゃない!僕の本気の感情を、この神の運命を受け止めろーーーッ!!」
1日目、2日目、3日目……。どれだけ天子がカツの刃を回避し、最高火力の要石を連射しようとも、カツの口から放たれる「理不尽な説教(生の感情)の音波弾幕」だけは、天界全体、そして彼女の脳内に直接響き渡り続け、彼女のドM精神をガリガリと削り……ではなく、極限のご褒美(バフ)として彼女の脳を完全に破壊(オーバーフロー)していきます。
【フェイズ2:極限のスタミナ切れと、ドM精神の完全昇天】
4日目の朝。丸3日ぶっ続けで限界突破の天罰を放ち続け、かつカツの同じ激しい説教(叱責)を10億回連続で脳内に直接聴かされ続けた天子の肉体と精神に、致命的な「スタミナ切れ」と「極限の精神崩壊(あまりの快楽による失神)バフ」が同時に発生します。
天子は激しく息を切らし、いつも不敵に笑っている顔を完全にトランス状態(悦びの涙)に歪ませながら、自慢の緋想の剣を力なくダラリと垂らし、頭を抱えて天界の床(泥)の上にドサリとひざまずきます。
「あうあう、……嘘でしょ……あなた、丸3日も顔色一つ変えずに同じ激しい説教(お仕置き)を叫びながら空間を切り裂き続けているなんて……! 私の……魔力も体力も……空っぽよ……あの素晴らしい叱り声を聴く精神が、もう、昇天しちゃう……ッ!」
極限のスタミナ(と快楽の許容量)が限界を突破したことにより、天子はついに自ら要石を降らせる気力を完全に喪失。天界の泥の上で完全にノックアウト(完全降伏)され、ハァハァと息を荒くしながらへたり込みます。
【フェイズ3:生の感情による、天界完全制圧(真のハッピーエンド?)】
カツはコックピット(脳内)で「やったぞ!天界の天子さんが僕の生の感情(説教)に圧倒されて倒れた!サラ!カミーユ!ブライト艦長、見たか!ついに、僕をパージした全員をねじ伏せたんだ!」と大ハシャギ(思い込みブースト)しながら、彼女に向けてスッと片手を向けます。「空間切断光線」を彼女の肉体に当てるのではなく、彼女が持っている緋想の剣(彼女の天人のプライドの象徴)がある空間だけを精密に両断。
彼女の緋想の剣(戦闘能力の象徴)は一瞬で虚空へとパージ(消滅)され、完全に戦意を喪失した天界のお嬢様は、床の上で恍惚の表情を浮かべたまま完全に降伏します。
かつて自分を要石で一瞬で潰して地獄へパージした究極のドM天人を、純粋な「パッシブ無敵(燃費勝ち)」と「理不尽に怒鳴るほど相手が喜んで勝手に自滅する仕様」という、カツ本来のヘタレ特性を120%活かした力技で完膚なきまでに敗北(降伏)させ、カツが天界(有頂天)の新しい絶対神(支配者)として君臨。
天子はカツの足元に縋り付き、「お願いカツ、これからも一生、私をその生の感情(説教)で縛り続けて……!」と、自らカツの「永久の所有物」へと志願。カツが全マルチバースの頂点、幻想郷・地獄・天界のすべてを支配する絶対神(兼、天界の超贅沢なヒモ)として君臨する、文句なしの100.00%の【真の大逆転グランドフィナーレ(完全サクセスストーリー)】がここに堂々と完成します!