原作では、そのような命令を受けていたかどうかは不明ですが、この物語では、カミーユへの憎しみに駆られたジェリドが、独断で行動しています。
グリプス2周辺宙域。
アーガマから発進したMS隊が、戦闘空域へ向かっていた。
その先頭を行くのは、ウェイブライダー形態のΖガンダム。
その後方には、Ζガンダムを追撃するバウンド・ドックの姿があった。
さらに後方。
シュツルム・ディアス、メタス、百式改が続いている。
そして。
最後尾を飛んでいるのは、霊夢を含むネモ隊だった。
「……。」
霊夢はモニターを見つめた。
遥か前方には、Ζガンダムと、それを追うバウンド・ドックが見える。
その手前には、アポリーのシュツルム・ディアス。
さらにメタス、百式改。
いずれも、霊夢のネモより前を飛んでいた。
「私が一番遅いわね……。」
霊夢が呟く。
ネモのスラスターは全力で噴射されている。
しかし、先行する機体との距離はなかなか縮まらない。
「間に合えばいいけど……。」
霊夢は前方を見つめたまま、操縦桿を握り直した。
シュツルム・ディアス。
コクピット。
「おおっ!」
アポリーが計器を確認する。
「やっぱりリック・ディアスとは加速が全然違うな!」
シュツルム・ディアスは、グリプス2へ向かって加速を続けていた。
前方には、激しい戦闘が行われている宙域が広がっている。
「待ってろよ。」
アポリーが呟く。
「もうすぐだ!」
スラスターの出力を上げる。
シュツルム・ディアスが、さらに加速した。
ラーディッシュ周辺宙域。
ガンダムMk-Ⅲとハンブラビの戦闘が続いていた。
「くっ!」
エマはビームライフルを発射した。
しかし、ヤザンのハンブラビは巧みに回避する。
「当たるかよ!」
ヤザンが反撃する。
ビームガンが連射された。
エマは機体を急旋回させ、近くのデブリの陰へ飛び込んだ。
ビームがデブリに命中する。
破片が飛び散った。
「……!」
エマは周囲を確認した。
既にカツのガンダムMk-Ⅱは大破し、脱出ポッドも流されている。
ヤザンの僚機二機は撃墜した。
しかし、ヤザン自身は健在だった。
「とにかく粘らないと……!」
エマはMk-Ⅲを加速させた。
デブリの陰から飛び出し、二連装ビーム・キャノンを発射する。
「そこ!」
二条のビームがハンブラビへ向かった。
「ちっ!」
ヤザンが回避する。
エマはその隙に別のデブリへ移動した。
「……!」
再び遮蔽物の陰へ身を隠す。
「ええい!」
ヤザンが苛立つ。
「隠れても無駄だ!」
ハンブラビがデブリを回り込む。
しかし、その先からMk-Ⅲのビームライフルが放たれた。
「何っ!」
ヤザンは急旋回する。
ビームが機体の横を通過した。
その間に、Mk-Ⅲはさらに距離を取っていた。
「……!」
エマは別のデブリへ向かう。
Mk-Ⅲの高い加速性能を活かし、ヤザンとの距離を維持する。
そして、接近されるたびに射撃で牽制する。
「この!」
ヤザンが怒鳴った。
「新型の癖に、臆病な奴め!」
ハンブラビが再び追撃する。
しかし、エマは正面から戦おうとはしなかった。
「今は……。」
エマが呟く。
「今は、持ちこたえるのよ!」
ラーディッシュ。
艦橋。
モニターには、デブリの間を移動しながら戦うガンダムMk-Ⅲが映し出されていた。
「エマ中尉……。」
ヘンケンが呟く。
Mk-Ⅲは、ヤザンのハンブラビとの戦闘を続けている。
その間にも、周囲では艦隊戦が続いていた。
「敵艦、発砲!」
「回避!」
ラーディッシュが姿勢を変える。
メガ粒子砲が艦の近くを通過した。
ヘンケンは再びモニターを見た。
「アーガマが来るまで……。」
小さく呟く。
「持ちこたえてくれ。」
その時。
戦闘空域へ、一機のウェイブライダーが接近していた。
「……!」
カミーユが前方を確認する。
モニターには、デブリの間で戦う二機のMSが映っていた。
「ガンダムMk-Ⅲ……。」
カミーユが目を凝らす。
「エマさんか!」
ウェイブライダーが減速する。
そして。
ΖガンダムがMS形態へ変形した。
「エマさん!」
カミーユがビームライフルを構える。
「そこだ!」
ビームが放たれた。
ハンブラビのすぐ横を光条が通過する。
「何っ!」
ヤザンが振り向く。
「Ζか!」
ヤザンが舌打ちした。
「ええい!」
「二対一では!」
ハンブラビが方向を変える。
そして、後方へ撤退していった。
「……。」
エマは離れていくハンブラビを確認した。
「カミーユ!」
「エマさん!」
「よく来てくれたわ!」
「はい!」
カミーユが答える。
「間に合って良かったです!」
エマは周囲を確認した。
そして。
「カミーユ、カツがMk-Ⅱから脱出したわ。」
「カツが?」
「ええ。脱出ポッドが流されているの。」
カミーユは頷いた。
「分かりました。」
そして、ラーディッシュへ目を向ける。
「ラーディッシュは僕に任せて、エマさんはカツの回収をお願いします!」
「分かったわ!」
エマはMk-Ⅲを反転させた。
カツの脱出ポッドが流された方向へ向かう。
Ζガンダムは、その場に残った。
その時。
カミーユのモニターに、接近する光が映った。
「……!」
後方から、高速で接近する機体。
「追いついてきたか……!」
バウンド・ドックだった。
MA形態のバウンド・ドックが、Ζガンダムへ迫ってくる。
『追いついたぞ、カミーユ!』
ジェリドの声が響いた。
「ジェリド!」
バウンド・ドックが変形する。
MS形態。
そのままΖガンダムへ突っ込んできた。
「くっ!」
カミーユはビームライフルを連射した。
しかし、ジェリドは機体を左右に動かして回避する。
『そんなことで!』
バウンド・ドックが加速する。
『このバウンド・ドックは落ちないぜ!』
「……!」
カミーユは機体を旋回させた。
しかし、ジェリドはさらに接近する。
バウンド・ドックがΖガンダムの背後へ回り込んだ。
「しまった!」
次の瞬間。
バウンド・ドックの腕がΖガンダムを捕らえた。
機体が拘束される。
『カミーユ!』
ジェリドが叫ぶ。
『お前だけは、俺がこの手で殺してやる!』
「くっ……!」
カミーユはスラスターを噴射した。
Ζガンダムが機体をひねる。
「離せ!」
拘束が外れた。
Ζガンダムが距離を取る。
そして、ビームライフルを連射した。
「そこ!」
ジェリドが回避する。
しかし。
一発のビームが、バウンド・ドックのスカート部分に命中した。
「何っ!」
スカート部分が損傷し、バウンド・ドックの姿勢制御が乱れた。
「くそっ!」
ジェリドが操縦桿を動かす。
しかし、機体は大きく傾いたままだった。
その時。
別方向から、一機のMSが接近していた。
シュツルム・ディアス。
アポリーだった。
アポリーがバウンド・ドックを捉える。
姿勢を崩した大型MS。
その正面に、シュツルム・ディアスのビーム・カノンが向けられた。
「もらった!」
発射。
ビームが一直線に伸びる。
「なっ!」
ジェリドが目を見開いた。
次の瞬間。
ビーム・カノンがバウンド・ドックの胴体を直撃した。
『カミーユ!』
ジェリドが叫ぶ。
『貴様は俺の……!』
その言葉が終わる前に。
バウンド・ドックの上半身が爆散した。
巨大な爆発が宇宙空間を照らす。
残骸が四方へ飛び散った。
「……。」
カミーユは、その光景を見つめていた。
「ジェリド……。」
小さく呟く。
そして。
「憎しみに囚われるから……。」
カミーユは、爆発の光が消えていくのを黙って見つめていた。
では、大日本帝国軍人、屈指の迷将、牟田口廉也中将のRim Worldのシステムに沿った検証を開始します。
牟田口廉也中将 RimWorldステータス
スキル値
スキル 数値 備考
射撃 6 軍人としての基礎訓練はある
格闘 5 同上。ただし前線には出ない
知力(研究) 4 戦術レベルの知識はある。戦略レベルは壊滅的
社交 7(情熱) 上位者への取り入りは得意。部下への強圧も得意
医術 1 皆無
建築 1 皆無
採掘 1 皆無
栽培 1 皆無
料理 1 皆無(作戦中に料亭で芸者を呼んでいた人物)
工芸 1 皆無
芸術 1 皆無
動物 3 「ジンギスカン作戦」——牛・羊を食料として行軍させるという発想はある
特性
精神面
傲慢:社交ペナルティ・部下への強圧 多くの反対意見を押し切り続けた
責任転嫁:失敗時に他者への敵意増大・精神的弱さ+8% 作戦失敗後に部下師団長3人を更迭。自分は責任を取らない
夢想家:心情-10・精神的弱さ+15% 「牛・羊を連れて行けば食料は現地調達できる」「3週間でインパール攻略」という非現実的な計画
現実逃避:困難な状況で楽観的な解釈をする・精神的弱さ+10% 作戦が崩壊しても「必ず成功する」と言い続けた
野心家:常時心情+5・功績への執着 左遷からの復権を常に意識していた
欲張り:豪華な環境がないと心情低下 作戦中に毎夜料亭で酒を飲み芸者を呼んでいた
能力・行動面
兵站無視AI:コロニーの食料・資源管理を軽視する判断を下す インパール作戦最大の失敗要因。補給線を「根性でなんとかなる」と判断
精神力至上主義AI:仲間が負傷・疲弊しても「根性で乗り越えろ」と命令する・仲間の心情デバフ 「弾が尽きたら銃剣で戦え」「食料が尽きたら現地調達しろ」
撤退拒否AI:状況がいかに悪化しても撤退命令を出さない インパール作戦で撤退のタイミングを何度も逸した
更迭癖AI:自分の命令に反対した仲間の役割を剥奪しようとする 作戦失敗後に師団長3人を次々と更迭
精神的弱さ合計:+33%
こいつも酷いな(笑)
次回は、この牟田口中将を霊夢、魔理沙、禰豆子のコロニーに4人目のコロニストとして加えた場合の脱出成功率にすいて検証します。