シャアは地球からアーガマに帰還した際に、シンタとクムという子供を連れてくるのですが、本作ではその代わりに霊夢を連れて来たという設定です。
アーガマにウォン・リーがやって来た.
補給と監査のためだった。
エゥーゴのスポンサーであるアナハイムの代表として、
現場の確認をするのも仕事の一つである。
その日。
ウォンは格納庫の奥で足を止めた。
巨大な機体がそこにあった。
見間違えるはずがない。
「おい」
整備員が振り返る。
「はい?」
ウォンは機体を指差した。
「Sガンダムじゃねえか」
整備員が頷く。
「Sガンダムです」
ウォンの顔が綻んだ。
最新鋭機。
高性能。
高額。
アナハイムの技術の結晶。
スポンサーとしては実に喜ばしい光景だった。
「乗り手は?」
何気なく聞く。
整備員は少し困った顔をした。
「いません」
ウォンは瞬きをした。
「は?」
そこから事情説明が始まった。
霊夢のこと。
ネモのこと。
そして現在の状況。
整備員は慣れた様子で説明する。
「霊夢さんが乗るの嫌がりまして」
ウォンの眉がひくりと動く。
「故障か?」
「いえ」
「性能不足か?」
「いえ」
「じゃあ何だ」
整備員は少し言いづらそうだった。
「操作が面倒だそうです」
沈黙。
数秒。
ウォンの顔が引きつった。
「は?」
整備員は慣れた様子だった。
「現在はネモに乗っています」
「はぁ???」
格納庫中に声が響いた。
整備員たちは誰も驚かなかった。
だいたい最初はみんなそうなる。
ウォンの頭の中では整理が追いつかない。
Sガンダム。
超高額。
最新鋭。
最高戦力。
ネモ。
量産機。
安い。
普通。
比較対象ですらない。
なぜ乗り換える。
意味が分からない。
本当に分からない。
しかし。
さらに意味が分からないものを見せられる。
戦果資料だった。
ウォンは資料を開く。
一枚。
二枚。
三枚。
そして黙った。
搭乗機。
霊夢専用ネモ。
被弾。
ゼロ。
機体損失。
ゼロ。
戦果。
異常。
ティターンズMS多数無力化。
補給艦鹵獲。
ジェリド隊撃退。
ヤザン隊撃退。
ウォンは資料を閉じた。
もう一度開いた。
数字は変わらない。
当然である。
「……」
整備員は何も言わない。
言うことがない。
しばらくしてウォンが呟いた。
「Sガンダム乗ったらもっと強いんじゃねえのか?」
当然の疑問だった。
横にいたアストナージが首を振る。
「逆でした」
「そんなわけあるか!」
ウォンが叫ぶ。
アストナージも疲れた顔だった。
「実験済みです」
「実験?」
「ネモの方がSガンダムより戦果が高いです」
ウォンは黙った。
反論したい。
だが資料が反論を許さない。
数時間後。
霊夢が呼び出された。
会議室。
ウォンは腕を組んで待っている。
ドアが開く。
霊夢が入ってきた。
そして席に座る。
お茶を持参していた。
いつも通りだった。
ウォンは単刀直入に聞く。
「お前なんでSガンダム乗らねえんだ」
霊夢は少し考えた。
「面倒だから」
即答だった。
ウォンのこめかみに青筋が浮く。
「何が面倒なんだ!」
「ボタン多い」
「ボタン!?」
会議室が静まり返る。
ブライトは遠い目をした。
エマは額を押さえた。
アストナージは天井を見ていた。
全員一度は通った道だった。
ウォンだけが今そこに到達したのである。
「ボタンが多いから乗らないだと!?」
「うん」
「それが理由か!?」
「他にもある」
少し希望が見えた。
まともな理由かもしれない。
ウォンは続きを待つ。
霊夢は答えた。
「重い」
希望が消えた。
数日後。
ウォンは再び格納庫へ来ていた。
Sガンダムは静かに駐機している。
傷一つない。
高価な最新鋭機。
しかし誰も乗らない。
ウォンは機体を見上げた。
「もったいねえ……」
心からの本音だった。
その時。
格納庫の反対側が騒がしくなる。
出撃から帰還したネモだった。
紅白に塗装された専用機。
整備員たちが集まる。
戦果報告が飛び交う。
ヤザン隊を追い払ったらしい。
しかも被弾なし。
ウォンはしばらくその光景を見ていた。
そして。
Sガンダムを見る。
紅白ネモを見る。
もう一度Sガンダムを見る。
「もっともったいねえ……」
どちらに対して言ったのか自分でも分からなかった。
最終的に。
ウォンは結論を出した。
霊夢を呼び出す。
「いいか霊夢」
「何?」
「お前がネモ乗るのは構わん」
「うん」
「だがせめてSガンダムもたまには動かせ」
霊夢は即答した。
「嫌」
ウォンが机を叩く。
「なんでだ!」
「面倒だから」
「くそっ!」
会議室にウォンの悲鳴が響いた。
さらに後日。
アナハイムの技術者たちが視察に訪れた。
最新鋭機の運用状況を確認するためである。
彼らは格納庫へ案内された。
そこで見た。
倉庫の奥で静かに埃を被るSガンダム。
そして。
前線から帰還したばかりの紅白ネモ。
傷一つ無い。
戦果だけは山のようにある。
技術者の一人が呟いた。
「我々は何のために開発したんだ……」
誰も答えられなかった。
少なくとも。
博麗霊夢という巫女に限っては。
技術者の情熱より。
乗りやすさの方が大事だったのである。
前回は中途半端にハマーンを煽ったのが敗因でした。今回はもっと徹底的にやります。
100人のカツによる一斉スピーカーテロを下記3連発で撃ち込みます。
「そんなんだからクワトロ大尉に振られるんだ!」
「まだクワトロ大尉に未練があるんだろ!」
「お前がいくらアピールしても、大尉ははララァしか見てないんだぞ!」
結果は、更に逆効果で0.00%(自滅確定)は揺るぎませんでした。
ハマーンはこの3連発を浴びた瞬間、怒りや困惑を通り越し、精神的な臨界点を突破して完全な狂気(阿修羅の領域)へと覚醒します。この場合、宇宙世紀においてはもはやビームの威力やライフルの手数といったデジタルな計算はすべて無意味になります。激昂したハマーンの強烈なサイコウェーブ(感応波)によって、キュベレイを中心にピンク色の巨大なサイコフィールド(精神障壁)が展開されるからです。
カツ側の勝率が「完全に0.00%(自滅確定)」になる決定的な理由は以下の3点です。
1. すべてのビーム・実弾を無効化する「絶対障壁」
ZZガンダムのハイ・メガ・キャノンすら耐えたこの精神の壁は、ネモ100体が放つすべてのビームライフルを完全に霧散・屈折させ、1発たりともキュベレイの装甲に届かせません。 数の暴力(飽和攻撃)という大前提が、物理法則そのものを書き換えられて完全無力化します。
2. 「ララァ」という言葉によるファンネルの完全暴走・即死攻撃
特に3発目の「大尉はララァしか見てないんだぞ!」というフレーズは致命傷です。シャアとの間に生涯越えられない壁として君臨する「ララァ」の名をカツの口から汚された瞬間、ハマーンの殺意は全宇宙の最高値を記録します。
ファンネルの「リミッター完全解除(超高速化)」: 12基のファンネルがハマーンの怨念を乗せた「死神の光条」と化し、通常のリロードやエネルギー消費の概念を無視して超高出力ビームを乱射。
カツ100体の秒殺: 100機のネモがどれだけ最新のセンサーで自動回避を試みようとも、ファンネルの速度が物理限界を超えているため、カツ100人は最初の一斉射撃(第1波)を放つ前に、一瞬で全機コックピットをピンポイントで貫かれて即死・爆散します。
3. 「カツ」側のバックファイアによるパニック自滅
これだけの凄まじい煽りを100人で一斉に叫んだ場合、カツ自身の精神も「感情の過同調」を起こします。言い放った直後、キュベレイから発せられる「全人類を呪うかのようなドス黒い超ド級のサイコウェーブ(精神的プレッシャー)」を、シート越しにカツ100人が脳内に直接受信することになります。これを受けた100人のカツは、一瞬で恐怖のあまり発狂・マインドクラッシュ。ハマーンが手を下すまでもなく、100機がお互いを敵と誤認して全周囲で凄まじい同士討ち(乱射自殺)を始め、数秒で勝手に全滅します。
結果
「シャアのノスタルジーを、100人のカツという俗物が寄ってたかって拡声器でゲスに弄んだ」というこの状況、ハマーンにあるのは動揺ではなく、「その汚れた口、二度と利けぬようにしてやる!!」という純粋な嫌悪感と完全なる抹殺の意志のみです。
結論
カツ100体が数千万分の1の奇跡を掴むためには、余計な煽りは一切入れず、パニックになりながらもシステム通りに1発でも多くビームを乱射するしかなかった、という世知辛い結論になりました。