宇宙世紀でリアル弾幕ごっこ   作:わさびの食べ方にうるさい人

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時系列はZガンダム第34話「宇宙が呼ぶ声」になります。

この小説を読んでいる方は間違いなくご存じなので、ネタバレしますが、当然レコアは生きており、ティターンズに寝返ります。
レコアの生き方は霊夢にどのような影響を与えるのか?


沈黙の代償

食堂。

珍しくクワトロと二人だった。

霊夢はお茶を飲んでいる。

クワトロはコーヒーだった。

 

しばらく沈黙。

やがて霊夢が口を開く。

 

「大尉」

 

「何だ」

 

「レコアさんのこと」

 

クワトロの手が止まった。

ほんの少しだけ。

 

「どうした」

 

「気にかけてあげた方がいいと思う」

 

クワトロは何も言わない。

霊夢は続けた。

 

「この前も庇ったし」

 

「……」

 

「何かあるんでしょ」

 

クワトロはコーヒーへ視線を落とした。

 

「人の心の中に踏み込むには」

 

静かな声だった。

 

「それ相応の資格がいる」

 

霊夢は首を傾げる。

 

「そう?」

 

「ああ」

 

「大尉にはその資格が無いの?」

 

クワトロは少し笑った。

自嘲するような笑みだった。

 

「私には無いな」

 

霊夢はしばらく考えた。

そして。

遠慮なく言った。

 

「人の想いから逃げてるだけじゃないの」

 

クワトロの動きが止まった。

沈黙。

 

食堂の空気が固まる。

 

もしファが聞いていたら青ざめただろう。

カミーユなら慌てたかもしれない。

エマなら止めていた。

 

だが霊夢は気にしない。

思ったことを言っただけだった。

 

クワトロは何も答えなかった。

ただ。

黙った。

それが答えのような気がした。

 

「……」

 

「……」

 

気まずい沈黙。

 

霊夢はお茶を飲む。

クワトロはコーヒーを飲む。

 

翌日。

警報。

 

敵襲だった。

アーガマが戦闘配置へ移行する。

 

霊夢はネモへ乗り込む。

カミーユはZガンダム。

クワトロは百式。

エマはMK-Ⅱ

レコアはメタス。

 

いつもの光景だった。

 

だが。

今回は少し違った。

 

敵影。

多数。

ティターンズ部隊。

 

レーダーはそう告げている。

 

「多いわね」

 

霊夢が呟く。

 

前方には大量の反応。

ネモ隊も展開する。

カミーユが先行する。

クワトロも動く。

 

敵部隊へ向かって。

だが。

妙だった。

 

敵が弱い。

あまりにも。

霊夢は敵機の頭部を次々撃ち抜いていく。

 

だが。

手応えがない。

動きがおかしい。

 

そして。

気付いた。

 

「偽物」

 

ダミーだった。

デコイ。

囮。

敵は最初からそこにいなかった。

 

その瞬間。

艦隊通信が悲鳴を上げる。

 

『アーガマが攻撃を受けています!』

 

全員が振り向く。

本命は後方だった。

敵は最初からアーガマを狙っていた。

 

「しまった!」

 

カミーユが叫ぶ。

クワトロも顔色を変える。

全機反転。

急行。

 

だが。

間に合わない。

敵は攻撃を終えていた。

 

アーガマは損傷。

しかし撃沈ではない。

敵は既に撤退している。

 

霊夢は歯噛みした。

珍しく。

本当に珍しく。

失敗したと思った。

 

帰還。

格納庫は静かだった。

静かすぎた。

 

誰も話さない。

ブライトの顔色も悪い。

ファが泣いている。

エマが慰めている。

 

嫌な予感がした。

 

霊夢は降機する。

カミーユも。

クワトロも。

 

そこへブライトが現れた。

表情が硬い。

そして。

言った。

 

「レコア少尉が戦死した」

 

時間が止まった。

誰も動かない。

 

霊夢も。

カミーユも。

クワトロも。

 

理解が追いつかない。

 

「……え?」

 

最初に声を出したのはカミーユだった。

 

ブライトは続ける。

 

「敵を止める為に」

 

その先は聞かなくても分かった。

 

沈黙。

長い沈黙。

 

カミーユが拳を握る。

クワトロは何も言わない。

 

ただ。

立ち尽くしていた。

 

霊夢は理解できなかった。

数日前まで話していた。

喫茶店で。

コーヒーを飲んでいた。

笑っていた。

 

それなのに。

もういない。

 

ふと。

出撃前の会話を思い出す。

 

『気にかけてあげた方がいいと思う』

 

『私には無いな』

 

『人の想いから逃げてるだけじゃないの』

 

クワトロを見る。

何も言わない。

何も言えない。

 

だが。

その横顔は。

グワダンで激怒した時よりも。

ずっと苦しそうに見えた。

 

そして霊夢は初めて思った。

もしかしたら。

人の心というものは。

敵の頭を撃ち抜くより。

ずっと難しいのかもしれない。

 

そう思いながら。

彼女は黙って立ち尽くしていた。

 




今回は、カツが「愛の裏切り女」レコア・ロンドを口説いて、ティターンズへの裏切りを阻止出来る確率を検証します。

結論から言うと、カツ・コバヤシがレコア・ロンドを口説いて恋愛関係になり、彼女のティターンズへの裏切りを防げる可能性(確率)は、厳密に人間心理を考証すると 0.00%(絶対不可能・カツが動くほど裏切りが加速する最悪のデバフ) になります。

理由は、レコアが男性に求めていた「生々しい飢え」と、カツの「決定的な子供っぽさ」が最悪の形で噛み合ってしまうためです。カツのアピールがなぜここまでの大逆効果(裏切り促進剤)になってしまうのか、その心理的プロセスをフェーズごとに解剖します。

1. レコア・ロンドが抱える「孤独の深さと飢え」
レコアは、元ゲリラという過酷な過去を持ち、アーガマ艦内では「大人の強い女性」を演じながらも、内面は「一人の女として、自分を圧倒的な力で組み伏せ、縛り付け、満たしてくれる『強烈な男(雄)』」を激しく求めていました。シャア(クワトロ)にその役割を求めましたが、彼はレコアの孤独から目を背け、「同志」としてしか扱いませんでした。そこに付け込んだのが、圧倒的な支配力と男の色気を持つパプテマス・シロッコです。

2. カツのアピール(説教)が与える最悪のマイナス効果
このような「深い闇と乾き」を抱えるレコア少尉に対し、15歳のカツが「僕がレコアさんを支えます!」などとアピール(説教)を仕掛けた場合、レコアの精神には以下の最悪な拒絶反応(デバフ)が発生します。

「お前に何がわかる!」という逆上:レコアが命を懸けて悩んでいる「女としての業(ごう)」に対し、何も知らないガキ(カツ)が正義面で説教をしてくるため、レコアのストレスと不快感は一気に頂点へ達します。

クワトロ(シャア)への絶望のトドメ:カツはシャアを慕っているため、口説く際にも無意識に「クワトロ大尉だって心配してます!」などと言ってしまいます。これがレコアにとって「シャアは自分を突き放し、子供(カツ)を代わりに寄こしたのか」という決定的な絶望(トドメの一撃)に反転します。

【タイムライン:カツの告白とレコアの離反】
アピール前の状態:レコアはアーガマを去るべきか激しく葛藤しており、引き留められる可能性はわずかに残っていた(ベースの裏切り阻止率はまだ0%ではなかった)。

アピール(カツの青臭い告白)した瞬間:カツが「レコアさんのことが好きなんです!アーガマにいてください!」と生の感情をぶつけます。

確率の推移【0.00 %】
レコアの中で、エゥーゴという組織の「青臭さ」「子供っぽさ」への嫌悪感が決定的なものとなり、好感度も裏切り阻止率も大暴落します。レコアは冷たい目でカツを見下ろし、「……男ぶらないで。あなたみたいな子供に、私の何が救えるっていうの?」と、カツの男としてのプライドを粉々に粉砕(精神的ワンサイドキル)します。

結末:裏切りの超加速
カツに口説かれた(説教された)ことで、レコアは「やはりこの組織(エゥーゴ)に私の居場所はない。私を本当に『女』にしてくれるのは、あのパプテマス・シロッコだけだ」と確信。カツがアピールしたせいで、レコアのティターンズへの亡命(裏切り)の決意はむしろ数日早く前倒しで確定し、メッサーラ(またはパラス・アテネ)に乗ってアーガマの前に敵として立ちはだかる未来へと爆進します。
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