時系列はZガンダム第35話「キリマンジャロの嵐」です。
作戦会議室。
全員が揃っている。
ブライト。
クワトロ。
エマ。
アポリー。
カミーユ。
ファ。
カツ。
そして霊夢。
もっとも。
霊夢は既に寝ていた。
机に頬杖。
目を閉じる。
完全に寝ている。
ブライトももう注意しない。
最近では、
「資料だけ後で渡せばいい」
という認識になっていた。
クワトロが立ち上がる。
「今回の作戦だが」
地図が映し出される。
キリマンジャロ基地。
ティターンズの重要拠点。
「カラバが地上から攻撃を仕掛ける」
全員が真剣な顔になる。
「我々は衛星軌道上から支援する」
その瞬間。
カミーユの表情が変わった。
「支援?」
クワトロを見る。
「MS隊は降下しないんですか?」
「しない」
即答だった。
カミーユが立ち上がる。
「カラバを見捨てるんですか?」
会議室の空気が張り詰める。
ブライトが何か言おうとする。
だが。
クワトロが先に答えた。
「我々には我々の役目がある」
「それで納得できると思ってるんですか!」
カミーユの声が大きくなる。
「地上で戦ってる人達はどうなるんです!」
クワトロは黙る。
答えない。
いや。
答えられないようにも見えた。
そのやり取りを。
霊夢は寝ながら聞いていた。
いや。
正確には。
ほとんど聞いていなかった。
ただ。
カミーユが怒っていたことだけは覚えていた。
それだけだった。
そして昼。
食堂。
配膳当番の日だった。
霊夢はトレーを運んでいる。
やる気はない。
相変わらずない。
「残留条件に配膳当番免除も入れればよかった」
心の底からそう思った。
スープを置く。
パンを置く。
皿を置く。
面倒だった。
本当に面倒だった。
ふと。
同じ当番のカミーユを見る。
元気がない。
というより。
何か考え込んでいる。
さっきの会議のことだろう。
霊夢は少し考える。
そして。
「地球に降りたいの?」
カミーユが固まった。
「え?」
完全に図星だった。
「何で分かったんです?」
霊夢はスープを運びながら答える。
「何となく」
「何となくで分かるんですか?」
「たまに」
本当にたまたまだった。
カミーユは苦笑する。
そして諦めたように言った。
「救いたい人がいるんです」
霊夢は少し考える。
誰だろう。
興味はある
でも聞かない。
聞いても多分困る。
だから。
「そうなの」
それだけだった。
会話終了。
カミーユもそれ以上話さない。
妙に落ち着く沈黙だった。
しばらくして。
カミーユが笑った。
「霊夢さんって」
「何?」
「本当に変わってますね」
「よく言われる」
霊夢はスープを置く。
カミーユは少しだけ気持ちが軽くなっていた。
何故かは分からない。
ただ。
救いたい人がいる。
その一言を否定されなかった。
それだけで十分だった。
そして作戦当日。
宇宙。
アーガマ。
キリマンジャロ作戦開始。
百式。
Zガンダム。
ネモ。
各機出撃。
敵部隊と交戦。
激しい戦闘が続く。
その最中。
百式がZガンダムを庇って攻撃を受ける。
その勢いのまま。
地球重力圏へ落ちていく。
「大尉!」
カミーユの声。
百式は制御を失っていた。
このままでは大気圏へ突入する。
危険だった。
カミーユは迷わない。
Zガンダム。
ウェイブライダーへ変形。
一直線。
百式へ向かう。
通信が飛ぶ。
「大尉!乗ってください!」
百式を載せる。
そのまま降下。
地球へ。
一直線だった。
アーガマ艦橋。
ブライトが立ち上がる。
「カラバと合流しろ!」
届いたかどうかは分からない。
Zガンダムと百式は既に地球への軌道へ入っていた。
霊夢はモニターを見ていた。
青い星。
地球。
そこへ落ちていく二機。
しばらく眺める。
何も言わない。
ただ。
昼の会話を思い出していた。
『地球に降りたいの?』
『救いたい人がいるんです』
なるほど。
そういうことか。
霊夢は少し納得する。
そして。
「行っちゃった」
ぽつりと呟いた。
誰も返事をしない。
モニターの向こう。
Zガンダムと百式は大気圏へ消えていく。
青い地球へ。
救いたい誰かのいる場所へ。
霊夢はその光景を静かに見送った。
少しだけ。
心配そうな顔をしながら。
今回は、カツがアムロに代わってνガンダムに搭乗し、地球へ落下する小惑星アクシズを押し返せる(アクシズ・ショックを起こす)可能性について検証します。
結論から言うと、カツのνガンダムではアクシズを押し返すことはできず、ミッション成功率は【 0.00% 】(完全なる絶対不可能)です。
それどころか、カツがアクシズに取り付いてサイコフレームを輝かせようとした瞬間、全宇宙を巻き込む最悪のオカルト大自滅(地球圏滅亡)を引き起こします。アムロ・レイが起こした奇跡「アクシズ・ショック」の条件と、カツがνガンダムに乗った場合の最悪のタイムラインを解剖します。
1. アムロが奇跡を起こせた絶対条件(カツに足りないもの)
劇中でアクシズが押し返されたのは、アムロの「人類の未来を信じる純粋な意思」と、シャアの「絶望」、そして戦場にいた無数の連邦・ジオン兵たちの「地球を救いたい」というエゴのない純粋な集合無意識(善意の波長)が、サイコフレームを介して奇跡の共振(シンクロ)を起こしたからです。しかしカツの精神の本質は、人類愛ではなく「強烈な自己愛と、認められたいという焦燥感(生の感情)」です。カツが「僕が、僕の手で地球を救って、みんなに認めさせてみせる!」とアクシズにネームプレートを刻むような利己的な感情でサイコフレームに負荷をかけた瞬間、サイコミュシステムは「最悪のバグ」を起こします。
2. サイコフレームの暴走による「絶望のオーバーフロー」
カツがアクシズの岩盤にνガンダムを押し付け、サイコフレームが最大共振を始めた瞬間、カツの脳内にある「焦り」「恐怖」「サラに振り向いてもらえなかった嫉妬」「カミーユへの劣等感」といったドス黒い生の感情が、サイコフレームによって数億倍に増幅・結晶化されます。
アクシズ・ショックの「負の反転」:アムロの時は綺麗な「緑色の光(サイコ・フィールド)」でしたが、カツのサイコフレームからは、禍々しい「ドス黒い赤紫色の光(絶望のフィールド)」が放出されます。
周囲の引き込み(集団マインドクラッシュ):地球を救おうとアクシズに集まってきたロンド・ベルのジェガンや、ネオ・ジオンのギラ・ドーガたちのパイロットは、このカツの発する「ドス黒い絶望波」をサイコミュや全周囲モニター越しに直接脳内に受信してしまいます。結果として、集まった兵士たちは地球を救う希望を失い、恐怖のあまり発狂・錯乱。アクシズを押し返すのをやめて、敵味方がその場で凄まじい同士討ちを始め、全員が勝手に爆散していきます。
3. 地球圏の完全なる終焉(結末)
誰も押し返さなくなったため、カツのνガンダム1機だけがアクシズに残されます。カツは「なんで誰も助けてくれないんだ!」と叫びながら、サイコフレームの過負荷による精神崩壊(廃人化)を迎え、νガンダムのジェネレーターごと摩擦熱で燃え尽きます。そして、カツの絶望のエネルギーを吸ってさらに加速したアクシズは、そのまま地球へ激墜。地球は完全に寒冷化し、人類は滅亡。シャアの計画は「カツの自爆パニックによって、シャアすら引くほどの最悪の形」で達成されることになります。
最終戦術(オカルト)評価
アムロの場合: 人類の善意を共振させ、アクシズを押し返す(歴史的事実)。
カツの場合: 自己愛の暴走で負のサイコ・フィールドを展開 ➔ 周囲を巻き込んで発狂自滅 ➔ 地球滅亡
「カツがνガンダムでアクシズに挑む」というのは、宇宙世紀の終着点にして最もカツにやらせてはならない禁忌(タブー)のシチュエーションでした。カツの「思い込みの激しさ」がサイコフレームという神の技術と出会った結果、奇跡ではなく「人類滅亡のトリガー」に化けてしまうという圧倒的な絶望という結果になりました。