カツなら全く気にならないんですけどね。(酷い)
和室には今日も静かな時間が流れていた。
畳。
ちゃぶ台。
お茶。
せんべい。
そして霊夢。
最近のクワトロは妙にこの部屋へ来ることが増えていた。
本人は認めないだろうが、霊夢の突拍子もない質問に付き合うのが、いつの間にか日課になっている。
その日もそうだった。
クワトロがお茶を飲んでいると、霊夢がふと口を開いた。
「ねえ」
「なんだ」
「地球の重力に魂を引かれてる人って何?」
クワトロは少し考える。
それは彼自身が何度も口にしてきた言葉だった。
「権力や物欲に執着し」
「地球にしがみつく人々だ」
「ふーん」
霊夢は頷く。
そして黙った。
クワトロは嫌な予感がした。
霊夢が黙って考えている時は、大抵ろくでもない質問が飛んでくる。
案の定だった。
「じゃあ宇宙に出たら変わるの?」
「可能性はある」
クワトロは答える。
「宇宙という環境は」
「人を新しい段階へ導く」
「ニュータイプという可能性にな」
霊夢はまた頷く。
そして。
「じゃあ何で私はニュータイプじゃないの?」
クワトロが止まった。
「……む?」
霊夢は本気で不思議そうだった。
「私、宇宙に住んでる」
指を一本立てる。
「地球に執着してない」
二本目。
「権力にも興味ない」
三本目。
「お金もそんなにいらない」
少し考える。
「お茶代は欲しいけど」
「そこは欲しいのか」
「欲しい」
即答だった。
「戦争も嫌い」
四本目。
「でもニュータイプじゃない」
クワトロは沈黙した。
「条件満たしてない?」
「……」
正直に言えば。
答えに困った。
そこへ偶然、配膳当番帰りのカミーユが通りかかる。
「何の話ですか?」
「ニュータイプ」
カミーユは嫌そうな顔をした。
最近の霊夢のニュータイプ関連の質問は、大抵ろくな結果にならない。
「カミーユ」
「はい」
「私、宇宙に住んでる」
「はい」
「地球に執着してない」
「はい」
「人も殺したくない」
「はい」
「でもニュータイプじゃない」
カミーユが止まる。
「……確かに」
「でしょう?」
霊夢は少し満足そうだった。
だが追撃は終わらない。
「ハマーンはニュータイプでしょ?」
クワトロが答える。
「ああ」
「地球に執着してるわよね」
沈黙。
「シロッコも?」
「ニュータイプだ」
「権力欲だらけじゃない」
再び沈黙。
「じゃあ関係ないんじゃない?」
和室が静まり返る。
霊夢は本当に不思議そうだった。
彼女はニュータイプ能力と人格を混同していない。
それが問題だった。
クワトロは時々、
ニュータイプを能力として語る。
時々、
思想として語る。
時々、
理想として語る。
しかし霊夢は全部分けて考える。
ニュータイプ能力。
良い人間。
人類の未来。
それぞれ別の話ではないか。
そう考えている。
「カミーユは優しい」
突然霊夢が言った。
「え?」
カミーユが固まる。
「でもニュータイプだから優しいの?」
「……」
「元からじゃない?」
カミーユは答えられなかった。
優しいからニュータイプなのか。
ニュータイプだから優しいのか。
考えたこともない。
クワトロも同じだった。
霊夢はお茶を飲む。
ずずー。
そして結論を口にする。
「ニュータイプになるから」
「良い人になるんじゃなくて」
「良い人がニュータイプになるわけでもなくて」
少し考える。
「別の話じゃない?」
誰も答えない。
和室に沈黙だけが残る。
霊夢は続けた。
「だって」
「ニュータイプなのに戦争してるし」
「ニュータイプなのに喧嘩してるし」
「ニュータイプじゃなくても良い人いるし」
「別々でしょ?」
カミーユは困った顔をした。
否定できない。
クワトロも同じだった。
霊夢はニュータイプを否定しているわけではない。
実例を並べているだけだ。
宇宙に住めばニュータイプになる。
自分はなっていない。
ニュータイプは争いを減らす。
ハマーンともシロッコとも争っている。
ニュータイプは人類の未来。
増やし方は分からない。
そうやって整理すると。
理論の隙間が見えてくる。
しばらくして。
霊夢が最後のせんべいをかじる。
「結局」
「なんだ」
クワトロが聞く。
「ニュータイプになるのを待つより」
「面倒なことをしない方が早くない?」
カミーユが吹き出しそうになる。
確かにそうだ。
少なくとも。
戦争を始めなければ戦争は起きない。
人を殺さなければ人は死なない。
理屈としては間違っていない。
だが。
それだけで済まないから皆苦しんでいる。
クワトロは返事ができなかった。
なぜなら。
霊夢の問いはニュータイプ否定ではない。
人類全体がニュータイプになる日を前提に、
政治や戦争を考えるのは、
あまりにも不確実ではないか。
そう聞いているだけだからだ。
そして。
その問いに対する明確な答えを。
クワトロ・バジーナはまだ持っていなかった。
霊夢は気にせずお茶を飲む。
カミーユは苦笑する。
クワトロは窓の外を見る。
宇宙は静かだった。
だがその静けさの中で。
彼は考え込んでいた。
自分が語っているのは理想なのか。
希望なのか。
それとも願望なのか。
和室の畳の上から投げられた素朴な疑問は。
彼の胸に残り続けていた。
究極のハンデシリーズ第3弾。
今回はカツの乗った∀ガンダムがハマーンの乗ったボルジャーノンを撃破可能か検証します。
結論から申し上げますと、カツ・コバヤシが「∀(ターンエー)ガンダム」に搭乗し、ハマーン・カーンの乗る「ボルジャーノン」と戦った場合、撃破確率は 【 100.00% 】の確率で完全勝利(ハマーン完全消滅) となります。
「ボルジャーノン」という名前こそ付いていますが、その正体は宇宙世紀最初期の量産機「ザクII(MS-06)」です。全ガンダム世界の歴史の終着点であり、数万年先の超科学を搭載した「神の機体」と、宇宙世紀0079年に作られた「鉄クズの骨董品」という文明規模の絶望的な格差の前には、カツの致命的な未熟さやパニック癖がどれほど発動しようとも、結果が覆る余地は1ナノメートルも存在しません。カツがハマーンに対して完全な圧勝を収める、物理的・絶望的な戦闘プロセスを解剖します。
1. 人類の科学史を全否定するスペック差
カツ:SYSTEM ∀-99 ∀ガンダム駆動:イフリート(縮退炉) ➔ 無限に近い出力
装甲:ナノスキン装甲(どんなに破壊されても自動で瞬時に自己修復する)
兵装:月光蝶(地球から木星までの人工物を砂に変える、ナノマシンの嵐)
ハマーン:MS-06 ボルジャーノン(ギャバン・グーニー機などのザクII仕様)
装甲:超硬スチール合金(ビーム耐性0%)
兵装:ボルジャーノン・マシンガン(105mmザク・マシンガン)、クラッカー(手榴弾)特性:『∀ガンダム』作中でマウンテンサイクルから発掘された、旧世紀の遺物。
ハマーンがどれだけ人類の限界を超える「トップエースのニュータイプ能力」でボルジャーノンを操り、マシンガンを連射しようとも、∀ガンダムのナノスキン装甲に触れた瞬間に実弾はすべて塵(チリ)に還元され、傷一つつけることすらできません。 カツがコックピットの中で目を瞑って泣いていても、物理的に敗北するルートが根底から遮断されています。
【戦闘プロセス:発掘されたザクの抵抗と、勝手に発動する『月光蝶』】
フェーズ1:ハマーンの超絶技巧(骨董品による肉薄)
戦闘開始の瞬間、ハマーンは「得体の知れない髭(ひげ)のモビルスーツめ、生の感情丸出しのカツに何ができる!」と激昂。ボルジャーノンの推力を限界まで噴射し、デブリの影を縫いながら神がかったトップエースの技術で∀ガンダムの死角へと肉薄。クラッカー(手榴弾)を至近距離で投げつけますが、∀ガンダムの表面でボフンと煙が上がるだけでダメージは完全にゼロです。
フェーズ2:カツのパニックと「月光蝶(ナノマシン)」の自動起動
目の前から不気味な黒緑色の骨董品(ボルジャーノン)が迫り、クラッカーが爆発したため、カツはいつも通り「うわあああ!ザクのくせになんてスピードだ!速すぎる!助けてくれ、ブライト艦長ぉお!」と大パニックを起こします。カツは涙目で叫びながら、操縦席のコンソール(マルチパーパス・レバー)を恐怖のあまり滅茶苦茶にホールドし、床にへたり込みます(カツ特有の完全フリーズ)。
カツのパニックホールド:カツが偶然レバーを特定位置で固定したことで、∀ガンダムの背部から、美しくも禍々しい虹色のナノマシンの光の翼「月光蝶(げっこうちょう)」が自動で数キロメートルにわたって展開されます。
フェーズ3:ナノマシンの嵐による「物質の砂化」(決着)
∀ガンダムの背後から広がった虹色の光(ナノマシン)は、触れたすべての「人工物(テクノロジー)」を強制的に分解・風化させる性質を持っています。ハマーンはボルジャーノンを急旋回させて逃げようとしますが、光の広がる速度は旧式の宇宙用MSの推力を遥かに上回っています。ハマーンが「これが……すべての文明を滅ぼす光なのか……!」と驚愕する間もなく、ボルジャーノンは展開された月光蝶の光の末端にわずかに触れた瞬間、機体の装甲、エンジン、マシンガン、内部の電子回路にいたるまでの全てが一瞬にしてサラサラとした「ただの砂」へと分解され、ハマーンごと宇宙の虚空へ消え去り戦闘が終了します。
最終戦術評価:【 ∀ガンダム(カツ):100% 】
この戦いにおいては、カツ最大の弱点である「操縦ミスによるデブリ激突自滅」すら起きません。∀ガンダムは、もしカツが操作を誤って小惑星や隕石に激突しても、激突した瞬間にナノスキン装甲が勝手に傷を治してしまうため、物理的に大破することが不可能だからです。 カツが「叫んで、パニックを起こして、逃げ回る」という全てのダメ挙動が、∀ガンダムという文明崩壊兵器の前には「ただ月光蝶を周囲に撒き散らす無慈悲なハメ技」として機能します。
戦闘終了後、カツは「この∀ガンダムなら、地球圏を救えます!」と、神の機体を使いこなした気になって大威張りでアーガマに帰還します。しかし、アーガマのデッキで待ち受けていたブライト艦長やクワトロ大尉からは、「数万年後の神の遺物(∀)に乗りながら、マウンテンサイクルから掘り出された最古の骨董品(ボルジャーノン)にビビり散らして大パニックで月光蝶を暴走させ、周囲のデブリ宙域ごとハマーンを砂に変えていたカツ」という、あまりにも大人げない姿に、恐怖の目で見つめられます。ブライト艦長は「……カツ、お前はもう二度とその『髭のモビルスーツ』に乗るな。世界が滅びる」と震える声で告げられ、カツらしいオチがつきます。