久しぶりの戦闘回です。
アーガマのブリーフィングルーム。
珍しく霊夢も起きていた。
ブライトがスクリーンを指し示す。
「ティターンズがグリプス2を改修していることは確認済みだ。」
映し出されたのは巨大なコロニー型レーザー施設。
「コロニーレーザーが既に完成しているのであれば、戦局を左右する」
エマが頷く。
「近距離から確認する必要があります」
ブライトは四人を見渡した。
「カミーユ、エマ中尉、アポリー、それに霊夢。偵察を頼む」
「了解」
三人が答える。
霊夢だけは、
「はいはい」
と気のない返事だった。
四機のモビルスーツはアーガマを離れ、静かな宇宙を進む。
隕石ダミーを展開し、四機は推進剤を切り、身を潜めた。
「ここから目視確認を行う」
エマが静かに言う。
カミーユは双眼センサーを操作した。
「……間違いありません」
巨大な反射鏡。
内部構造。
収束装置。
「コロニーレーザーです」
誰も言葉を失った。
ティターンズは本当に完成させているのか?
その時だった。
小さな閃光が瞬く。
エマが顔を上げる。
「発光信号……?」
カミーユも気付く。
「あれは……」
アポリーが舌打ちした。
「まずい!」
「こちらを見つけた!」
「迎撃!」
エマの号令と同時に戦闘が始まる。
バーザムのビームライフルが四方から降り注ぐ。
霊夢の紅白ネモは最小限の動きだけでそれを避けた。
「邪魔ね」
ビームライフルが一閃する。
一機。
頭部が吹き飛ぶ。
続けて二機目。
三機目。
四機目。
バーザムは次々と頭部だけを正確に撃ち抜かれ、戦闘不能になっていく。
「相変わらずだな……」
アポリーが苦笑する。
「助かります!」
カミーユもバーザムを押し返していく。
だが。
その時だった。
霊夢の視界に、一機だけ異様な機体が映る。
巨大な可変モビルスーツ。
メッサーラ。
「……」
霊夢はライフルを構えた。
しかし照準が止まる。
(また……)
モノアイ。
しかも。
コクピットの真上。
「厄介ね」
小さく呟く。
頭を狙えばコクピットが近い。
ほんの一瞬。
迷いが生まれる。
その隙をメッサーラは見逃さなかった。
二門のメガ粒子砲が火を噴く。
霊夢は横へ滑るように回避しながら撃ち返した。
二発。
二発だけ。
正確な射撃。
メッサーラの左右のメガ粒子砲が同時に爆散する。
「武装破壊」
霊夢はネモを加速させる。
至近距離。
背後から腕を掴む。
「捕まえた」
推力を殺し、拘束する。
鹵獲できる。
そう思った瞬間だった。
『放して、霊夢』
声が聞こえた。
霊夢の目が大きく開く。
「……レコアさん?」
聞き間違えるはずがない。
あの穏やかな声。
フォン・ブラウンで一緒にお茶を飲んだ時の。
あの声だった。
反射だった。
考えるより先に。
霊夢の手が開いた。
メッサーラが一気に後退する。
「しまっ──」
気付いた時には遅かった。
メッサーラは距離を取り、変形して離脱していく。
霊夢は呆然と立ち尽くした。
(今の……)
通信が入る。
「霊夢さん!」
カミーユだった。
「大丈夫ですか!」
「今……」
「レコアさんの声が」
カミーユが沈黙した。
「……会ったんです」
「え?」
Zガンダムが霊夢の横へ並ぶ。
「レコアさんは……ティターンズへ行きました」
霊夢は何も言えなかった。
理解が追い付かない。
「何で?」
「分かりません」
カミーユの声も苦しかった。
「僕も止められませんでした」
「……」
「レコアさんは今、ティターンズです」
霊夢は遠ざかるメッサーラを見つめた。
その時だった。
エマの悲鳴のような声が通信へ響く。
「全機離脱!」
「レーザー発射!」
全員が振り向く。
グリプス2。
巨大なコロニーレーザーが眩く輝いていた。
「まさか!」
カミーユが叫ぶ。
次の瞬間。
宇宙を裂く巨大な光。
一直線に伸びる白い閃光。
その先には。
サイド2。
静かに浮かぶコロニー群。
光がコロニーを貫通する。
空気。
建材。
生活。
人。
宇宙に放り出される。
エマが震える声で命じる。
「撤退します!」
「急いで!」
四機は全速力で戦域を離脱する。
帰還したアーガマは重苦しい空気に包まれた。
ティターンズはコロニーレーザーを完成させた。
そして実戦で使用した。
戦争は、また一段階先へ進んでしまった。
報告を終えた後。
霊夢は誰にも何も言わず、自室へ戻った。
畳の上へ座る。
急須に湯を注ぐ。
湯気が立つ。
湯呑みを持つ手が少しだけ震えていた。
レコア。
どうして。
その問いだけが、頭の中で何度も繰り返される。
答えてくれる人は、もうそこにはいなかった。
究極のハンデシリーズ第9弾。
今回はヒートロッド対決。
カツの乗ったガンダムエピオンでシロッコのグフを撃破可能か検証します。
結論から申し上げますと、カツ・コバヤシが「ガンダムエピオン」に搭乗していれば、パプテマス・シロッコの乗る「グフ(MS-07B)」を【 100.00% 】の確率で完全撃破できます。
『新機動戦記ガンダムW』のガンダムの超規格外な性能と、宇宙世紀最初期の量産型格闘MSという絶対的な機体性能の壁の前には、カツの致命的な未熟さやパニック癖は一切関係ありません。カツがシロッコに対して完全勝利できる、戦術的・物理的な理由を解剖します。
1. 異次元の性能格差
カツ:OZ-13MS ガンダムエピオン装甲:ガンダニュウム合金(ビームは勿論、通常の物理攻撃を完全に無力化)
特性:銃火器を一切持たない純粋な近接格闘専用機。最高峰の高出力ビームソードと、あらゆる装甲を両断するヒートロッドを装備。
シロッコ:MS-07B グフ装甲:超硬スチール合金(ガンダニュウムの前には紙同然)
兵装:ヒート・ロッド、ヒート・サーベル、5連装75mmフィンガー・マシンガン
シロッコがどれだけ「青い巨星(ランバ・ラル)」を凌駕する超絶的な格闘センスを発揮し、グフのヒート・ロッドやフィンガー・マシンガンを叩き込もうとも、エピオンのガンダニュウム装甲の前には傷一つ付けることができません(被ダメージ0%)。 カツがコックピットの中で泣いていても、物理的に敗北するルートが根底から遮断されています。
【戦闘プロセス:天才シロッコの計算違いと、ゼロシステムの暴走】
フェーズ1:シロッコの驚愕(格闘攻撃の完全無効化)
戦闘開始の瞬間、シロッコは「銃火器を持たぬ格闘MSか!生の感情丸出しのカツに、何ができる!」と、グフのヒート・ロッドをエピオンの足元へ絡みつかせ、高圧電流を流し込みます。しかし、ガンダニュウム合金は絶縁・耐熱性も完璧なため、エピオンは微動だにしません。シロッコが驚愕してヒート・サーベルで切りかかるも、エピオンの装甲に弾かれてグフのサーベル側がへし折れます。シロッコは冷や汗を流しながら、「何だと…!? 私の格闘を完全に受け流したというのか! 宇宙世紀の材質ではないな……!」 と激しく驚愕します。
フェーズ2:カツのパニックと「ゼロシステム」の強制同調
至近距離で凶悪なグフの顔が迫ってきたため、カツはいつも通り「うわあああ!シロッコが目の前で刃物を振り回している!死ぬ、助けてくれ、カミーユ!」と大パニックを起こします。カツは涙目で叫びながら、操縦席のレバーを滅茶苦茶に動かします。ここでエピオンの絶対的な禁忌である「ゼロシステム(パイロットの脳に直接、勝利への最適解を流し込むAI)」がカツの脳と同調します。
カツの脳のキャパシティオーバー:本来なら凡人が乗れば狂い死ぬシステムですが、カツの「極限のパニック・思い込みの激しさ」がゼロシステムの弾き出す「敵を殺せ」という狂気の演算と奇跡的に最悪の形で100%シンクロ(ハウリング)します。
フェーズ3:狂気の一刀両断(決着)
カツの目が完全に据わり、システムに操られる操り人形のようになった瞬間、エピオンが神速の挙動を開始します。カツが意識を失いかけたまま、システムに強制的に引かされたトリガーにより、エピオンの「ビームソード」が最大出力で発振。戦艦をも一撃で両断する巨大な光の刃が展開されます。シロッコがグフの推進器を最大にして後退しようとしますが、エピオンの爆発的な加速力の前には止まって見えるも同然です。シロッコが「何という反応速度……!あれはカツの動きではない、機体そのものが悪魔の意志を持っているのか……!」と驚愕する間もなく、巨大なビームソードがグフをコックピットごと縦一文字に一刀両断。 グフは一瞬で爆散消滅し、戦闘が終了します。
最終戦術評価:【 ガンダムエピオン(カツ):100% 】
この戦いにおいては、カツ最大の弱点である「操縦ミスによる自滅」すら起きません。ゼロシステムがカツの肉体を無理やり動かして「100%敵を殺すための完全な機動」を強制的に取らせるため、カツが自分でレバーを引く必要すらありません。カツの恐怖とシステムの狂気が噛み合った結果、ただの「無慈悲な格闘殺戮マシン」としてグフをシュレッダーのように切り刻みます。
戦闘終了後、ゼロシステムから解放されたカツはハッと我に返り、「ぼ、僕がやったのか……?サラ……カミーユ……」と、ゼクス・マーキスの如く孤独な主人公のポーズでアーガマに帰還します。しかし、アーガマのデッキで待ち受けていたブライト艦長やクワトロ大尉からは、「最新鋭の悪魔のガンダム(エピオン)を強奪し、旧式のグフ1機を相手に目を血走らせて狂ったように巨大サーベルを振り回し、終わった瞬間にコックピットで腰を抜かしていたカツ」という最高に情けない姿に、「……あいつ、マジで危ないから隔離しろ」と、完全に恐怖の目(ドン引き顔)で見つめられます。ブライト艦長から「カツ、お前は二度とその『システム』を見るな!」と厳命され、即座にエピオンは永久封印されるオチになります。