ここから物語の密度が濃くなります。
みんな大好きカツはハマーンと手を組むことに大反対して、自習室送りになったので、
出番はありません。
残念。
アーガマ艦橋。
エゥーゴ最大スポンサーであるメラニー・ヒュー・カーバインの指令書が届いた。
ブライトは封を切り、内容を読み上げる。
「アナハイム・エレクトロニクス代表、メラニー・ヒュー・カーバインより。」
艦橋に緊張が走る。
「『ティターンズのコロニーレーザーがエゥーゴ本拠地グラナダを射程に収める前に、速やかにアクシズと再接触せよ。アクシズ艦隊の協力を得て、コロニーレーザーを破壊すること。条件は、ザビ家再興およびサイド3返還を認めるものとする』」
静まり返るブリッジ。
クワトロがゆっくり目を閉じた。
「……メラニー会長も覚悟を決めたか。」
ブライトは頷く。
「カミーユを使者として向かわせる。」
カミーユがハマーンを伴って帰還する。
アーガマ格納庫。
蝶のような白いモビルスーツがゆっくりと着艦した。
ハマーン専用モビルスーツ「キュベレイ」。
クワトロが目を見開く。
「あれも完成させていたのか・・・」
最初に降りてきたのはカミーユ。
その後ろから現れた人物を見て、乗員たちは息を呑む。
ハマーン・カーン。
凛とした表情で歩みを進める。
ブライト、クワトロ、エマ、アポリー。
全員が出迎える。
アーガマ艦内。
沈黙を破ったのはブライトだった。
「まず確認させていただきます。」
「エゥーゴは、ザビ家の復興とサイド3返還について、認めることを約束します。」
ハマーンは静かに頷く。
「それで私に何をしろと言うのだ?」
クワトロがサングラスを取る。
そして。
誰も予想しなかった行動を取る。
深く頭を下げた。
「頼む。」
静かな声だった。
「ハマーン。」
「コロニーレーザーを潰してくれ。」
部屋が静まり返る。
ハマーンはその姿をしばらく見つめる。
やがて小さく息を吐いた。
「……いいだろう。」
「約束は守る。」
それだけ言うと。
「これで話は終わりだ。」
帰ろうとした、その時だった。
「ハマーンさん。」
全員が振り向く。
霊夢だった。
「せっかく来たんだから。」
「お茶でも飲んでいかない?」
時間が止まった。
ブライトが固まる。
カミーユが目を見開く。
エマは頭を抱えた。
アポリーは咳払いで誤魔化そうとする。
クワトロは目を閉じた。
そしてハマーンだけが。
一瞬だけ呆気に取られた後。
ふっと笑った。
「……面白い。」
「いいだろう。」
「付き合おう。」
数分後。
アーガマ和室。
畳。
ちゃぶ台。
急須。
湯気の立つ湯呑み。
ハマーンは部屋を見回した。
「軍艦とは思えんな。」
「よく言われる。」
霊夢は湯呑みにお茶を注ぐ。
静かに差し出した。
「どうぞ。」
ハマーンは受け取り、一口飲む。
ふっと表情が和らいだ。
「……美味い。」
「でしょ。」
しばらく静かな時間が流れる。
外では戦争が続いている。
それでも、この部屋だけは別世界だった。
ハマーンがふと思い出したように言う。
「以前。」
「グワダンへ来たな。」
霊夢は顔を上げた。
「覚えていてくれたの?」
「ああ。」
ハマーンは小さく笑う。
「目立つ格好をしていたからな。」
視線が霊夢の紅白の巫女装束へ向く。
「博麗霊夢。」
「エゥーゴのエースパイロット。」
「そんな風に呼ばれてるらしい。」
霊夢は他人事のように答えた。
再び静寂。
急須から湯気だけが立ち上る。
やがてハマーンが口を開いた。
「どうだ。」
霊夢が顔を上げる。
「私のもとへ来ないか。」
「アクシズなら、お前ほどの腕を無駄にはせん。」
「望む待遇も用意しよう。」
霊夢は少しだけ考えた。
本当に少しだけだった。
「ごめん。」
「放っておけない人達がいるから。」
ハマーンは黙って聞いている。
「カミーユとか。」
「カツとか。」
「クワトロ大尉も。」
最後だけ少し間が空いた。
ハマーンは苦笑する。
「シャアか。」
「うん。」
霊夢は真面目な顔で頷いた。
「あの人、一人にすると危ない。」
思わずハマーンが吹き出した。
「ふふっ……。」
「面白いな、お前は。」
霊夢は首を傾げる。
「そう?」
「そうだ。」
また静寂。
湯呑みを置く音だけが響く。
霊夢はふと思い出したように尋ねた。
「そういえば。」
「何だ。」
「ハマーンさんもニュータイプなんでしょ。」
「そうだ。」
「……大変ね。」
ハマーンの動きが止まった。
「どういう意味だ。」
霊夢は真っ直ぐ答える。
「みんな苦しんでる。」
「カミーユも。」
「クワトロ大尉も。」
少し間を置く。
「ハマーンさんも。」
畳の部屋に沈黙が落ちる。
ハマーンは霊夢を見つめる。
そこには敵意も皮肉もない。
ただ、本当にそう思っているだけだった。
「ニュータイプって。」
霊夢は湯呑みを持ちながら続ける。
「みんな大変そう。」
ハマーンは目を閉じる。
心を読む力。
人の想いを感じる力。
それは祝福ではなく、呪いでもあった。
そのことを。
この少女は何も知らない。
知らないまま、本質だけを言い当てている。
「……そうかもしれんな。」
小さく漏らした声は、自分でも驚くほど穏やかだった。
ハマーンは立ち上がる。
「馳走になった。」
霊夢も立ち上がる。
「また来てね。」
ハマーンは襖の前で足を止めた。
振り返らないまま答える。
「……機会があればな。」
襖が静かに閉まる。
廊下へ出たハマーンは、一度だけ足を止めた。
戦場では敵。
政治では交渉相手。
だが、あの和室では違った。
そこには肩書も、思想も、立場もなかった。
あるのは一杯のお茶だけだった。
ハマーンは小さく笑う。
「博麗霊夢か……。」
「不思議な女だ。」
そう呟くと、再びいつものハマーン・カーンの表情へ戻り、静かにアーガマを後にした。
ハマーンが去ると、霊夢は空になった湯呑みを見つめた。
「ちゃんと全部飲んでくれた。」
それだけ確認すると満足そうに頷き、急須を片付け始める。
和室には再び、いつもの穏やかな時間が流れ始めていた。
究極のハンデシリーズ第12弾。
今回はカツの乗ったダイターン3が、ハマーンの乗るマゼラアタックを撃破可能か検証します。
劇中では、アクシズと手を組むことに大反対して、自習室送りになったカツ。
ここで、そのうっ憤を晴らすことは出来るのか?
結論から申し上げますと、カツ・コバヤシが「無敵鋼人ダイターン3」に搭乗していれば、ハマーン・カーンの乗る「マゼラアタック」を【 100.00% 】の確率で完全撃破できます。
全高120メートルというモビルスーツの数倍を誇る超巨大ロボットと、一年戦争期(U.C.0079)にジオン公国軍が地上で使用していた「ただの戦車(兼簡易戦闘機)」という天と地ほどのマシンスペックの格差の前には、カツの致命的な未熟さやパニック癖は一切関係ありません。カツがハマーンに対して完全勝利できる、戦術的・物理的な理由を解剖します。
1. 世界観とスケールを全否定するスペック差
カツ:ダイターン3
全高:120m / 重量:800t
装甲:ダイタニアム合金(超高熱・高圧に耐え、ビームや物理攻撃を完全遮断する無敵の盾)
兵装:ダイターン・ザンバー、ダイターン・スナッパー、サン・アタック(太陽エネルギーの破壊光線)
ハマーン:マゼラアタック(ジオン公国軍主力量産型戦車)
装甲:超硬スチール合金(マゼラ・トップ砲の反動に耐える程度、ビーム耐性0%)
兵装:175mm無反動砲(マゼラ・トップ砲)×1、3連装35mm機関砲×1
特性:砲塔部分(マゼラ・トップ)が分離して飛行可能だが、飛行時間はわずか5分。
ハマーンがどれだけトップエースの超絶技巧でマゼラアタックを操り、175mmマゼラ・トップ砲をダイターン3の顔面に直撃させようとも、ダイタニアム合金の超装甲の前には豆鉄砲を撃たれたほどの衝撃すらなく、ダメージは完全に「0」です。カツがコックピットの中で過呼吸を起こして失神していても、物理的に敗北するルートが根底から遮断されています。
【戦闘プロセス:分離する戦車の足掻きと、勝手に発動する『サン・アタック』】
フェーズ1:ハマーンの超絶技巧(マゼラ・トップ分離奇襲)
戦闘開始の瞬間、ハマーンは「得体の知れない巨大な鉄の塊が!生の感情丸出しのカツに、何ができる!」と激昂。マゼラアタックの砲塔部分(マゼラ・トップ)を分離させて飛行状態へ移行。地形の死角から、175mmマゼラ・トップ砲をダイターン3の首の関節を狙って正確に叩き込みます。しかし、直撃の爆炎が上がるだけで、ダイターン3の装甲は傷一つつきません。ハマーンは冷や汗を流しながら、「何だと…!? 175mmの直撃にびくともしないだと!? 宇宙世紀の技術を遥かに超えている……!」 と激しく驚愕します。
フェーズ2:カツのパニックと「サン・アタック」の自動暴走
目の前で戦車がバラバラに分離して空を飛び、主砲を撃ってきたため、カツはいつも通り「うわあああ!戦車が頭だけ分離して飛んだ!化け物だ、助けてくれ、ブライト艦長ぉお!カミーユ!」と大パニックを起こします。カツは涙目で叫びながら、操縦席のコンソールやフットペダルを恐怖のあまり滅茶苦茶にレバガチャ乱打(暴走)します。
カツのパニック連打(額のインジケーター起動):カツが偶然、額のサン・レーザーのトリガーをホールドしてしまったことで、ダイターン3の動力源が太陽エネルギーと直結。「サン・アタック」のモーションが自動で強制発動します。
フェーズ3:太陽エネルギーによる「一撃蒸発」(決着)
ダイターン3は、カツの未熟な操作(というか暴走)のまま、額の紋章から強烈な太陽エネルギーの破壊光線を放射。波嵐万丈の決め台詞「世のため人のため、悪の野望を打ち砕くダイターン3!」というボイスが自動でスピーカーから大音量で流れる中、放たれた光線はハマーンのマゼラ・トップを完全にロックオンします。ハマーンはマゼラ・トップを急旋回させて逃げようとしますが、最高時速300km程度の急造飛行メカでは、光速で迫る太陽エネルギーの照射範囲から逃れるスペースなど物理的に存在しません。ハマーンが「何という熱量だ……!あれはモビルスーツではない、ただの太陽そのものか……!」と驚愕する間もなく、マゼラ・トップはサン・アタックの光線に触れた瞬間、175mm砲も、薄い装甲も、ハマーンごと一瞬で分子レベルに分解・蒸発(秒殺)し、戦闘が終了します。
最終戦術評価:【 ダイターン3(カツ):100% 】
この戦いにおいては、カツ最大の弱点である「操縦ミスによる大破自滅」すら起きません。ダイターン3のダイタニアム合金は、もしカツが操作を誤ってビルや山に激突しても、激突した側の山が粉々に砕け散るだけなので、物理的に大破することが不可能だからです。カツが「叫んで、パニックを起こして、ボタンを連打する」という全てのダメ挙動が、ダイターン3の巨大な力の前には「ただ周囲を更地にする無慈悲な超熱線攻撃」として機能します。
戦闘終了後、カツは万丈のマネをして「日輪の力を借りて、今、必殺のサン・アタック!」と、ドヤ顔のポーズでアーガマに帰還します。
アーガマのデッキでの現実的なリアクション:しかし、全高120メートルの巨大な鋼神(ダイターン3)がアーガマのカタパルトにドスンと着陸し、コックピットハッチが開いた瞬間、中にいたのは「ジオン軍の旧式戦車(マゼラアタック)1両を相手に、特撮ロボット並みの超巨大決戦兵器(ダイターン3)を強奪し、大パニックでサン・アタックを暴走させ、周囲の地形ごとハマーンをドロドロに溶かし、恐怖のあまりシートの上で『サラぁあ!』と叫んでいたカツ」です。デッキで待ち受けていたブライト艦長、カミーユ、そしてクワトロ大尉からは、哀れみと呆れが混ざり合った「生温い氷点下の目」で見つめられます。ブライト艦長は静かにため息をつき、「カツ、勝ったのはいいが、その『120メートルもある巨大ロボット』はアーガマの格納庫に入らん。あと、二度とそんな不自然なキメポーズを取るな」と宣告されます。