難しい・・・
グリプス2宙域。
ティターンズの要塞と化したコロニーレーザーを目前に、アーガマ隊は圧倒的な敵戦力と対峙していた。
「敵MS部隊、接近!」
「バーザム隊、さらに増援!」
オペレーターの報告が艦橋へ響く。
ブライトは冷静に命じる。
「予定通りだ。敵をこちらへ引き付ける!」
「ハマーンを信じるしかない。」
その言葉を背に、モビルスーツ隊が一斉に飛び出した。
先頭を行くのはカミーユのΖガンダム。
ガンダムMK-Ⅱ。
リックディアス。
そして紅白に塗装された霊夢専用ネモ。
戦場は最初から劣勢だった。
ティターンズはグリプス2防衛のため、通常では考えられない数のMSを集結させている。
次から次へと押し寄せる。
「霊夢さん、右!」
カミーユの声。
「ええ。」
ネモがわずかに機体を傾ける。
三本のビームが機体の脇をかすめていく。
そのままライフルを一射。
バーザムの頭部が吹き飛ぶ。
続けざまに二機目。
三機目。
四機目。
霊夢は一切無駄のない射撃で敵を戦闘不能にしていく。
撃墜ではない。
頭部だけを撃ち抜く。
しかし。
敵は減らない。
むしろ増えているようにすら見えた。
「……」
霊夢は次のバーザムの頭を撃ち抜く。
さらにハイザック。
マラサイ。
一機、また一機と無力化していく。
それでも。
前方にはまだ無数のモノアイが光っていた。
「キリないわね……」
小さく漏らしたその言葉は、通信に乗ることもなく宇宙へ消えた。
アーガマ艦橋。
大型スクリーンには押し寄せる敵機の数が映し出されている。
ブライトは腕を組んだまま、じっと画面を見つめていた。
ブライトは静かに息を吐いた。
「もし。」
ぽつりと呟く。
「もしハマーンが裏切ったら……」
その言葉に艦橋が静まり返る。
隣に立つクワトロは、スクリーンから目を離さず答えた。
「アーガマは沈むな。」
あまりにもあっさりした口調だった。
ブライトは苦笑する。
「ずいぶん冷静だな。」
「事実を言っただけだ。」
クワトロの表情は変わらない。
「コロニーレーザーが健在なら、この艦は消える。」
「我々も。」
「霊夢君も。」
「全員だ。」
誰も否定できなかった。
今、この作戦はハマーン・カーンという一人の女性の判断に全てが委ねられている。
一方その頃。
アクシズ旗艦グワダン。
巨大な艦体は援護艦隊を装い、ゆっくりとグリプス2へ接近していた。
ティターンズ側も警戒はしていない。
正式な同盟艦隊。
援護に来た。
そう思っている。
艦橋。
ハマーンは静かにコロニーレーザーを見つめていた。
副官が報告する。
「目標まで射程内。」
「ティターンズより感謝の通信。」
ハマーンは鼻で笑った。
「感謝?」
「結構。」
ゆっくりと立ち上がる。
「目標。」
少しだけ間を置く。
「グリプス2。」
艦橋の空気が変わる。
「核パルスエンジン。」
「ハッ目標、グリプス2核パルスエンジン!」
「主砲、照準固定!」
艦橋に緊張が走る。
ハマーンは静かに右手を下ろした。
「発射。」
次の瞬間。
グワダン主砲が閃光を放つ。
巨大なビームが宇宙を一直線に駆け抜けた。
誰も予想しなかった方向。
ティターンズ艦隊の間をすり抜け。
グリプス2へ直撃する。
轟音。
爆発。
核パルスエンジンが白い炎を吹き上げる。
「命中!」
「核パルスエンジン、大破!」
「コロニーレーザー姿勢制御不能!」
ハマーンは微笑んだ。
「アーガマを狙ったビームが逸れてしまうとは。」
口元にわずかな笑みが浮かぶ。
「……不幸な事故だ。」
誰もその言葉を否定しなかった。
ジュピトリス。
シロッコは静かに戦況報告を聞いていた。
副官の声が震えている。
「アクシズ艦隊が……」
「グリプス2を砲撃。」
「核パルスエンジン損傷。」
「ティターンズ防衛線混乱。」
沈黙。
シロッコはゆっくり目を閉じた。
そして。
小さく呟く。
「……やられた。」
その一言だけだった。
副官は驚いたようにシロッコを見る。
シロッコは苦く笑う。
「私は。」
「ハマーン・カーンを侮っていた。」
あの若き摂政。
利用できると思っていた。
ティターンズとの同盟も。
エゥーゴとの交渉決裂も。
全て自分の掌の上だと考えていた。
「見事だ。」
シロッコは静かに立ち上がる。
「次は。」
その瞳から笑みが消える。
「本気で相手をしなければならんな。」
初めて。
シロッコはハマーン・カーンという一人の政治家を、自分と同じ盤上で戦う相手として認めた。
究極のハンデシリーズ第13弾。
今回は、ヴァルシオンに乗ったカツでシロッコのフライマンタを撃破可能か検証します。
本編で出番の無かったカツは、ここで活躍出来るのか?
結論から申し上げますと、カツ・コバヤシが「ヴァルシオン」に搭乗していれば、パプテマス・シロッコの乗る「フライマンタ」を【 100.00% 】の確率で完全撃破できます。
ガンダムシリーズの枠を超え、ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズにおける究極の機動兵器(究極ロボ)と、宇宙世紀最初期(U.C.0079)の地球連邦軍の「ただの量産型大気圏内用戦闘爆撃機」という、世界観も技術水準も完全に異次元なスペック格差の前には、カツの致命的な未熟さやパニック癖は一切関係ありません。カツがシロッコに対して完全勝利できる、戦術的・物理的な理由を解剖します。
1. 次元を全否定する絶望的なマシンスペック差
カツ:ヴァルシオン(究極ロボ)
全高:57.0m / 重量:55.0t
装甲:超抗力チタニウム+歪曲フィールド(あらゆる物理、エネルギー攻撃を捻じ曲げて100%無効化する無敵のバリア)
兵装:クロスマッシャー(時空を歪める超高出力ビーム)、ディバイン・アーム(巨大な実体剣)
シロッコ:フライマンタ(地球連邦軍戦闘爆撃機)
装甲:航空機用軽量アルミニウム合金(ビーム耐性0%、MSのバルカンでも一撃で爆散する)
兵装:3連装ミサイル・ランチャー×2、25mm機関砲×2
特性:ただのジェット戦闘爆撃機。
シロッコがどれだけ天才的なドッグファイト技術を駆使し、フライマンタの3連装ミサイルを全弾同時にヴァリアブルな軌道で直撃させようとも、ヴァルシオンの「歪曲フィールド」の前にミサイルは爆発すら起こせず完全に屈折・無力化(被ダメージ0%)されます。カツがコックピットの中で過呼吸を起こして失神していても、カツが敗北するルートは根底から遮断されています。
【戦闘プロセス:蚊蜻蛉の如き足掻きと、勝手に発動する『クロスマッシャー』】
フェーズ1:シロッコの超絶技巧(戦闘爆撃機による神速の肉薄)
戦闘開始の瞬間、シロッコは「機体性能が文字通り神と虫ほど違うだと……!? だが、乗っているのがカツなら、あのどん重な動きの隙を突いて内部機構を……!」と天才の意地を爆発させます。フライマンタのエンジンを限界まで唸らせ、地形の影を縫うように超高速でヴァルシオンの頭部(メインカメラ)へと肉薄。25mm機関砲を正確に叩き込みますが、歪曲フィールドの輝きの前に火花すら残らず弾き返されます。シロッコは冷や汗を流しながら、「何だと…!? 直撃に傷一つ、ノイズ一つ走らないだと!? 宇宙世紀のテクノロジーではないな……!」 と激しく驚愕します。
フェーズ2:カツのパニックと「クロスマッシャー」の自動暴走
目の前を真っ青な小型戦闘機(フライマンタ)がハエのように飛び回り、ミサイルが爆発したため、カツはいつも通り「うわあああ!フライマンタのくせに神速で襲ってきた!化け物だ、助けてくれ、ブライト艦長ぉお!」と大パニックを起こします。カツは涙目で叫びながら、操縦席のコンソール(ビアン・ゾルダークが設計した究極のインターフェース)を恐怖のあまりデタラメにレバガチャ乱打(暴走)し、椅子の上で体育座りになって震えます。
カツのパニック連打(機体AIの強制発動):カツが偶然、最大出力トリガーをホールドしてしまったことで、ヴァルシオンの戦闘AIが「クロスマッシャー」のモーションを自動強制発動させます。
フェーズ3:時空の歪みによる「一撃蒸発」(決着)
カツがただ焦ってボタンを押し込んだことで、ヴァルシオンの両目、および胸部から、空間そのものを捻じ曲げて融解させる超高出力ビーム「クロスマッシャー」が前方の視界全体に向けて狂ったように照射されます。シロッコはフライマンタの操縦桿を全力で引いて急旋回させて逃げようとしますが、最高時速マッハクラスの戦闘爆撃機では、光速で迫る時空偏向ビームの照射範囲から逃れるスペースなど物理的に存在しません。シロッコが「何という熱量だ……!あれは兵器ではない、ただの世界の崩壊か……!」と驚愕する間もなく、フライマンタはクロスマッシャーの放ったビームの熱波に触れた瞬間、ミサイルも、ペラペラの装甲も、シロッコごと一瞬で分子レベルに分解・蒸発(秒殺)し、戦闘が終了します。
最終戦術評価:【 ヴァルシオン(カツ):100% 】
この戦いにおいては、カツ最大の弱点である「操縦ミスによる自滅」すら起きません。ヴァルシオンの「超抗力チタニウム」は、もしカツが操作を誤ってビルや小惑星に激突しても、激突した側の小惑星が粉々に砕け散るだけなので、物理的に大破することが不可能だからです。カツが「叫んで、パニックを起こして、ボタンを連打する」という全てのダメ挙動が、ヴァルシオンの究極の力の前には「ただ周囲を更地にする無慈悲な超特大ビーム攻撃」として機能します。
戦闘終了後、カツはビアン博士のマネをして「これこそが、人類が自らを救うための究極の力だ!」と、完全に地球を救った天才科学者のパイロット気取りの痛いセリフを垂れ流しながらアーガマに帰還します。
アーガマのデッキでの現実的なリアクション:しかし、全高57メートルのあまりにも禍々しい究極ロボ(ヴァルシオン)がアーガマのカタパルトにドスンと着艦し、コックピットハッチが開いた瞬間、中にいたのは「地球連邦軍の旧式戦闘爆撃機(フライマンタ)1機を相手に、スパロボ界のラスボス級究極MS(ヴァルシオン)を強奪し、大パニックでクロスマッシャーを暴走させ、周囲のデブリ宙域ごとシロッコをドロドロに溶かし、恐怖のあまりシートの上で『サラぁあ!』と叫んでいたカツ」です。デッキで待ち受けていたブライト艦長、カミーユ、そしてクワトロ大尉からは、哀れみと呆れ、そして「あいつにその機体を乗せ続けたらエゥーゴではなく世界が滅びる」というガチの恐怖が混ざり合った「生温い氷点下の目(全員の顔が完全に引きつっている)」で見つめられます。ブライト艦長は震える手で電卓を落とし、「カツ……お前はもう二度とその『禍々しい顔の究極ロボ』に乗るな。エゥーゴの予算ではなく、我々の宇宙のゲームバランスが壊れて消滅する」と静かに宣告します。