宇宙世紀でリアル弾幕ごっこ   作:わさびの食べ方にうるさい人

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史実での時系列は以下のようになります。

1月18日 アクシズがゼダンの門に激突。ゼダンの門崩壊。アクシズがグリプス2を占拠。
1月25日 グワダンでジャミトフ・ハイマン暗殺。
2月2日 メールシュトローム作戦。

TVではゼダンの門崩壊からジャミトフ暗殺までの7日間の空白が描写されておりません。
この物語では、その空白を埋める形で進めていきます。



白旗

アーガマ、モビルスーツデッキ。

 

紅白に塗装されたネモがゆっくりと格納庫へ降り立った。

カタパルト要員や整備兵たちが駆け寄り、機体を固定していく。

コックピットが開き、霊夢が軽く伸びをしながら降りてきた。

 

その姿を見つけると、アポリーが笑顔で歩み寄る。

 

「助かったよ。」

「ありがとな。」

 

先程の戦闘。

リック・ディアスへ直撃するはずだったビームを、霊夢は身を挺して防いだ。

あの一瞬がなければ、自分は落とされていたかもしれない。

 

霊夢は小さく頷く。

 

「ん。」

 

それだけだった。

だが、その口元にはほんの少しだけ笑みが浮かんでいた。

 

アポリーも思わず笑う。

 

「珍しく笑ったな。」

 

霊夢は何も答えない。

 

その時だった。

 

「ほら見ろ!」

 

怒鳴り声がデッキに響く。

カツだった。

 

「シロッコ、来なかったじゃないか!」

「霊夢さんの予想、外れたじゃないか!」

 

霊夢は首を傾げる。

 

「よかったじゃない。」

「アーガマ沈まなかったし。」

 

「そういう問題じゃないよ!」

 

カツはなおも何か言いたそうだったが、霊夢はそのまま歩き出した。

興味がないらしい。

カツだけが取り残される。

 

「もう!」

「人の話聞いてるのか!」

 

返事はない。

霊夢は静かにアーガマ艦橋へ向かった。

 

 

アーガマ艦橋。

ブライトとクワトロは戦況報告を受けていた。

 

「グリプス2。」

 

ブライトが低く呟く。

 

「ハマーンが奪取した。」

 

クワトロは静かに目を閉じる。

 

「……してやられたな。」

「我々を動かし、その隙にコロニーレーザーを奪った。」

 

ブライトも苦い表情を浮かべる。

 

「利用されたというわけか。」

 

「いや。」

 

クワトロは首を横に振った。

 

「最初からそこまで読んでいたのだろう。」

 

その時。

自動扉が開いた。

霊夢だった。

 

「シロッコ。」

「動かなかったの?」

 

ブライトが振り返る。

 

「ああ。」

「ジュピトリスは最後まで動かなかった。」

 

霊夢は小さく頷いた。

 

「なら。」

「行ってくる。」

 

ブライトは半ば予想していたように尋ねる。

 

「……ジュピトリスか。」

 

「うん。」

「シロッコを、こっちに誘うんでしょ。」

 

部屋が静まり返る。

 

ちょうどそこへカミーユが入ってきた。

話を聞いた瞬間、表情が変わる。

 

「霊夢さん!」

「あの人は危険です!」

 

一歩踏み出す。

 

「レコアさんを……!」

 

そこまで言って言葉が止まる。

レコアの名を口にしただけで、胸が締め付けられた。

 

続いてカツも駆け込んできた。

 

「だったら僕が行く!」

「僕の方が――」

 

霊夢は静かに右手を前へ出した。

二人を制する。

 

「いい。」

「言い出しっぺだし。」

 

少し間を置く。

 

「自分の言ったことに。」

「責任は取らないとね。」

 

霊夢はゆっくりとクワトロへ視線を向ける。

何も責めるつもりはない。

ただ、その視線だけで十分だった。

 

クワトロは苦笑する。

 

「……君らしい。」

 

静かにブライトを見る。

 

「任せよう。」

「もし話す余地があるなら。」

「彼女以上の適任はいないだろう。」

 

ブライトは腕を組み、しばらく考え込んだ。

相手はシロッコ。

ティターンズ最高幹部の一人。

普通なら許可できる任務ではない。

 

だが。

常識では思い付かない発想を、この巫女は時折、何でもないことのように口にする。

 

やがて小さく頷く。

 

「……分かった。」

「ただし危険を感じたらすぐ帰投しろ。」

 

霊夢は短く返事をした。

 

「うん。」

 

ブライトは続ける。

 

「三十分ごとに定時連絡。途絶えた場合は即座に救援を出す」

 

霊夢は小さく頷く。

 

「分かった。」

 

 

再びモビルスーツデッキ。

ネモの左手には一本の白旗が取り付けられていた。

 

武装は最低限。

敵意がないことを示すための装備だった。

 

整備員たちが固唾を呑んで見守る中、カタパルトが起動する。

 

「ネモ。」

「発進どうぞ。」

 

霊夢はスロットルを握る。

 

「じゃあ。」

「行ってくる。」

 

ネモがゆっくりと宇宙へ飛び出した。

発進の加速で白旗が一度大きく翻り、そのまま暗い宇宙へ伸びた。

 

遠ざかる機体を、ブライト、クワトロ、エマ、カミーユ、ファ、アポリー、そしてカツは無言で見送った。

 

誰も口を開かなかった。

やがて紅白の機体は小さな光となり、暗い宇宙へ溶け込んでいく。

 

ブライトが静かに呟く。

 

「止めなくてよかったのか。」

 

クワトロは目を細めた。

 

「分からん。」

 

短く答え、一拍置く。

 

「だが。」

「彼女は帰ってくる。」

 

「何故そう思う。」

 

ブライトが尋ねる。

クワトロは小さく笑った。

 

「まだ。」

「和室で茶を飲んでいないからだ。」

 

静かな笑いが広がる。

 

その頃、白旗を掲げた紅白のネモは、ただ一機、木星船団ジュピトリスを目指して飛び続けていた。

 

コックピットの中で霊夢は宇宙を見つめ、小さく呟く。

 

「シロッコ……。」

「どんな人なのかしら。」

 




究極のハンデシリーズ第19弾。
今回はカツの乗ったボールでシロッコのジ・Oを撃破出来るか検証します。タイマンでは勝負にならないので、カツには1不可説不可説転機のボールを与えます。シロッコが来なかったことに腹を立てていたカツ。ここでそのうっ憤を晴らすことは出来るのか?

結論から申し上げますと、カツ・コバヤシが搭乗する「ボール」1不可説不可説転機という、数理の概念すら崩壊する超々巨大物量でシロッコの「ジ・O」に挑んだ場合、撃破確率は 【 100.00% 】(完全なる絶対勝利、1ナノの負け筋すら無し) になります。

機体が宇宙世紀最初の最弱作業ポッド「ボール(RB-79)」に格下げされたマイナス要素を、1不可説不可説転機という「宇宙全体の全原子数を遥かに超越した、空間そのものを物理的に埋め尽くす概念の暴力」が完全に消し去るためです。カツがシロッコに対して「最弱の棺桶」で完全勝利を収める、物理的かつ不条理な戦闘プロセスを解剖します。 ️

1. 物理的な「空間の飽和」というチート条件
カツ(ボール):1不可説不可説転機
物量の現実:1不可説不可説転という数は、この大宇宙に存在するすべての星、塵、原子をすべて「ボール」に変換しても全く足りない、文字通りの無限に近い数です。

シロッコ:ジ・O
特性: どんなに超機動を誇ろうとも、動くための「空間」が必要です。

戦闘開始の瞬間、シロッコが展開するグリプス宙域の上下左右、前後、全方位数千万光年の全宇宙空間が、隙間なくギチギチに敷き詰められた「1不可説不可説転のカツのボール」によって物理的に埋め尽くされます。

【戦闘プロセス:身動きの取れない天才と、ただ押し寄せる球体の海】
フェーズ1:シロッコの絶望(超機動の完全パージ)
戦闘開始の瞬間、シロッコは「生の感情丸出しのカツが、ボールごときで何ができる!」とバイオセンサーを覚醒させ、50基の姿勢制御スラスターを吹かせようとします。しかし、ジ・Oの装甲には、すでにカツのボールの丸い機体が密着しています。スラスターを吹かせるための空間(隙間)すら1ナノメートルも無いため、ジ・Oは最初から1ミリも動くことができず、完全な「肉壁の檻」の中に固定(フリーズ)されます。

フェーズ2:カツ1不可説不可説転人の大パニック(叫びの共鳴)
ジ・Oを包囲(というか物理的に圧殺)している1不可説不可説転人のカツは、目の前にジ・Oの巨体がいるため、一斉にいつも通り「うわあああ!シロッコが目の前にいる!助けてくれ、カミーユ!」と大パニックを起こします。1不可説不可説転人のカツが同時に涙目で叫んで操縦桿をデタラメに乱打し、頭部の180mm低反動キャノン砲のトリガーを引きっぱなしにします。

フェーズ3:質量保存の法則の崩壊による「圧縮消滅」(決着)
全方位の空間を埋め尽くすカツたちが同時にキャノン砲を乱射し、我先にとジ・Oの座標へ向けて最大推力で突撃します。
空間の完全圧縮(ブラックホール化):ジ・Oを包囲するボールたちの射撃した実弾の流れ弾は、ジ・Oに当たらずとも対面の別のカツのボールを破壊し合いますが、手数が「1不可説不可説転発」あるためそんなことはお構いなしです。シロッコが「何というこだ……!四方八方、すべてがカツのボールの壁……!これでは、サーベルを振る腕を伸ばすことすらできん……!」と驚愕する間もなく、四方から押し寄せる1不可説不可説転機のボールの自重(総質量)による強烈な『物理的圧力』と『重力崩壊』が発生。ジ・Oは、カツの実弾が直撃するまでもなく、周囲から押し寄せる天文学的な「鉄球の津波」に文字通りペシャンコに押し潰され、コックピットのシロッコごと超高圧で原子レベルまで圧縮されて完全消滅(秒殺)し、戦闘が終了します。

最終戦術評価:【 ボール1不可説不可説転機(カツ):100% 】
この戦いにおいては、これまで散々カツの足を引っ張ってきた「密集パニックによる同士討ち自滅」すら、物量が多すぎて逆に勝利の確定演出として機能します。1不可説不可説転機のボールがお互いに激突し、同士討ちで数千億、数兆機が爆散しようとも、残りの「0がまだ数万個並ぶ数のボール」が空間ごとジ・Oを物理的に圧搾し続けるため、シロッコ側には1ナノメートルの生存ルートも残されていません。 カツの「無能なパニック乱打」が、数そのものの暴力によって宇宙の物理法則(重力)を書き換え、ジ・Oをブラックホールのように飲み込むという究極の物量ハメです。

戦闘終了後、カツは煙を上げるボールのコックピットから「やったぞ!僕のボールでシロッコを倒したんだ!」と大威張りでアーガマに通信を入れます。しかし、アーガマのブリッジに戻ってきたカツを待っているのは、ブライト艦長の呆れでも、クワトロ大尉の見切りでもありません。宇宙の全空間を「カツのボール」でギチギチに埋め尽くしてしまったせいで、アーガマも、エゥーゴの艦隊も、小惑星アクシズも、地球圏のすべての天体も、カツのボールの超巨大な質量の海に完全に圧迫され、身動きが取れなくなって宇宙全体が機能停止(フリーズ)しています。ブライト艦長は、ブリッジの窓の外を隙間なく埋め尽くす無数のボールの丸いお尻(スラスター)の山を呆然と見つめながら、「……カツ、お前はなんていう数を呼び出したんだ……。これでは我々も、一歩も動けんではないか……」と、宇宙の終わりを確信した完全な虚無の顔で呟き、カツは静まり返った球体の宇宙の果てで、永遠にボールのシートの上でドヤ顔を続けます。
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