今回は、その謁見に先立って行われたであろう事前会議を描きました。会議の内容については公式な描写がないため、全て作者によるオリジナルの創作となります。
アーガマは月面都市グラナダへ入港した。
ゼダンの門崩壊に伴い、今後の方針が、エゥーゴ首脳部による緊急会議で決められることになったのである。
ブライトとクワトロは会議室へ案内される。
室内には、エゥーゴを支える出資者たちがすでに集まっていた。
メラニー・ヒュー・カーバイン。
ウォン・リー。
さらに数名のスポンサーたちが円卓を囲んでいる。
席に着くと、メラニーが口を開いた。
「まず、前線を指揮してきたクワトロ大尉の意見を聞こう。」
視線が一斉にクワトロへ集まる。
クワトロは静かに立ち上がった。
「現状、最も危険なのはアクシズがグリプス2を掌握したことです。」
部屋の空気が引き締まる。
「ティターンズはゼダンの門崩壊によって大きな損害を受けました。」
「当面は戦力の再編に追われ、積極的な攻勢には出られないでしょう。」
一度言葉を区切る。
「だからこそ今です。」
「ティターンズが立ち直る前に、我々はグリプス2を奪取すべきです。」
ブライトも静かに頷いた。
「私も大尉の意見に賛成です。」
しかし、すぐにウォンが口を挟んだ。
「ティターンズに立て直す時間を与えていいのかね。」
クワトロは落ち着いた口調で答える。
「ティターンズは政治的にも孤立しつつあります。」
「時間が経てば経つほど、彼らは弱体化していくでしょう。」
「だからこそ、今急ぐべきはグリプス2なのです。」
ウォンは腕を組んだ。
メラニーも静かに問いかける。
「しかし、アクシズとは現在同盟関係にある。」
クワトロは二人を見渡した。
「ハマーンは、条件次第ではティターンズとも手を結ぼうとしていました。」
「状況が変われば、関係も変わります。」
そこでウォンが口を挟む。
「ティターンズとアクシズを同時に敵に回して勝算はあるのかね。」
「またティターンズとアクシズが手を結んだらどうするつもりだ。」
クワトロは強い口調で答える。
「コロニーレーザーがグラナダを射程に収めてからでは遅いのです。」
会議室に沈黙が流れた。
誰も言葉を発しない。
クワトロの危機感には、誰もが理解できる部分があった。
だが、その結論は同盟相手へ銃口を向け、新たな戦争を始めることを意味していた。
やがてメラニーが口を開く。
「我々はザビ家復興とサイド3返還を約束し、その条件で同盟を結んでいる。」
「アクシズが我々と敵対する理由はないと思うが。」
クワトロは迷いなく答えた。
「ハマーンの最終的な狙いは、ザビ家による地球圏支配です。」
その一言に会議室がざわめく。
「いずれ、必ず衝突します。」
ウォンは苦笑した。
「少々考え過ぎではないのかね。」
「ティターンズさえ倒してしまえば、アクシズなどどうとでもなる。」
「我々エゥーゴはティターンズを打倒するために結成された組織だ。」
「最初からアクシズまで敵に回す必要はない。」
他の出資者たちも小さく頷く。
「同感です。」
「今は同盟維持を優先すべきでしょう。」
「余計な敵は増やすべきではない。」
再び沈黙が訪れる。
メラニーはしばらく目を閉じ、慎重に考え込んでいた。
やがてゆっくりと顔を上げる。
「結論を出そう。」
全員が姿勢を正した。
「我々はアクシズとの協調路線を維持する。」
「そして、同盟をより強固なものとするため、私自らがハマーン・カーンのもとを訪れようと思う。」
「今後の協力体制について直接話し合う。」
異論はほとんど出なかった。
「賛成です。」
「私も異議ありません。」
「その方が得策でしょう。」
次々と賛同の声が上がる。
会議の結論は決まった。
誰もハマーンの本質を理解していない。
しかし、この場でこれ以上言葉を尽くしても結論は変わらない。
ゆっくりと目を開き、静かに答えた。
「……分かりました。」
会議はそれで終了した。
廊下へ出ると、ブライトが隣へ歩み寄る。
「よかったのか、大尉。」
クワトロはしばらく黙って歩き続けた。
やがて小さく息を吐く。
「……仕方あるまい。」
その横顔には、諦めとも憂いともつかぬ複雑な表情が浮かんでいた。
軍人としての危機感は、出資者たちには届かなかった。
そして、その判断が未来に何をもたらすのか。
まだ誰一人として知る者はいなかった。
カツの幻想郷入りシリーズ第6弾
今回は、迷いの竹林に迷い込んだカツが藤原妹紅を口説いて恋人関係になれる可能性を検証します。東方の人間枠としては彼女が最後になります。(半人半霊も含んでますが)
結論から申し上げますと、1400段の階段から転げ落ち、命からがら「迷いの竹林」に迷い込んだカツが、藤原妹紅(ふじわらのもこう)を口説いて正式な「恋人関係」になれる確率は 【 − 7,000.00 % 】(絶対不可能・アピールを開始した瞬間に『鬱陶しい俗物』と認識され、不死の炎で消し炭にされる最悪のデバフ) になります。
これまでフラれてきた幻想郷の巫女や剣士たちに比べ、妹紅は「ぶっきらぼうだけど、竹林で迷った人間を案内してくれる優しい一面がある」という性質を持っています。そのため、カツにとっては「これまでの冷たい奴らとは違う!僕の生の感情をぶつければ、今度こそ傷ついた心を癒やしてくれるはずだ!」と思える最大の罠があります。しかし、妹紅の「千年以上を孤独に生きてきた不死者の重すぎる精神構造」と、カツの「思い込みの激しい説教癖」が組み合わさった結果、最も熱く無慈悲な大炎上自滅を迎えます。マイナス7,000%という、これまでの量産機戦すら生ぬるい大自滅(デバフ)の理由を解剖します。
1. 藤原妹紅の精神構造(最強の「蓬莱バリア」)
藤原妹紅は、蓬莱の薬(ほうらいのくすり)を飲んで不老不死となり、千年以上を生き続けている人間です。彼女の本質は「達観と諦念、そして内に秘めた激しい情念」であり、普段は竹林の案内人や炭焼きとして静かに暮らしています。カツのような、ただ十数年しか生きていない未熟な、しかも自分の感情をコントロールできない子供(15歳)は、恋愛対象としてのハッチが開くどころか、「千年の歴史の重みの前には、ただのうるさい羽虫」としてしか認識されません。
2. カツの「不死否定説教アピール」が踏み抜く、妹紅の最大の地雷
カツは、妹紅が竹林の奥で孤独に暮らしている姿を見て、またしても「僕が彼女を救い出して、普通の幸せを教えてあげなきゃ!」という悪い病気(説教癖)を発動させます。「妹紅さん!こんな薄暗い竹林で、過去の恨み(輝夜への執着)に囚われて生きてちゃダメだ!不老不死なんて間違っている!僕と一緒にまともな人間の幸せを掴もう!」などと熱烈に口説き(正義感の押し付け)を仕掛けた場合。自分が千年間苦しみ、受け入れてきた「不死の運命」を薄っぺらいガキの正論で全否定された妹紅の怒りは、一気に臨界点(マイナス7,000%)に達します。
【タイムライン:カツの告白と『リーンカーネーション』の絶対拒絶】
アピール前の状態:妹紅は、満身創痍で竹林で行き倒れていたカツを「おいおい、また外の世界の迷い子か。ここは危ないから案内してやるよ」と、ポケットに手を突っ込みながらも最低限の案内と、焼き芋くらいは分けてくれるニュートラルな状態で扱っていた(この時、カツが大人しく案内されていれば生存ルートはあった)。
アピール(不死の人生を否定した告白)した瞬間:カツが生の感情を爆バグさせ、妹紅の生き方を「間違っている」と決めつけながら、彼女のサスペンダーの手を握ろうと迫ります。
確率の推移【 − 7,000.00 % 】:妹紅のぶっきらぼうな表情が完全に消え、千年の孤独を生きる蓬莱人としての冷徹な眼光と、文字通りの「業火」がその身から立ち上ります。「……おい、ガキ。お前に私の何がわかる? 私がどんな思いでこの千年間、死ねずに生きてきたか、知りもしないくせに偉そうな口を叩くな。お前の一生なんて、私にとっては瞬きの一瞬にも満たないんだよ。鬱陶しいから、灰になりな」
結末:不死の炎による「竹林の奥での一瞬の炭化(焼き尽くし)」
カツが「分かってくれ!サラもレコアさんもそうやって自分の運命に絶望して……!」といつも通り逆上(パニック)して妹紅に詰め寄ろうとした瞬間。
「パゼストバイフェニックス」の発動: 妹紅の背後から、全てを焼き尽くす巨大な炎の不死鳥(フェニックス)が出現。周囲の竹林が一瞬で赤熱化します。
リーンカーネーションの直撃: 妹紅がポケットから手を抜いた瞬間、カツの足元から巨大な火柱が噴出。逃げる間もなくカツを包み込みます。モビルスーツに乗っていない生身のカツは、耐ビームコーティングもない生身のまま、妹紅の放った「決して消えない不死の炎」の直撃を浴び、「うわあああエマさぁーーーん!!(ゲコゲコ)」とキノコの呪いも混ざった悲鳴を上げながら、衣服も髪の毛も一瞬で消し炭(炭化)にされ、熱風の衝撃波で竹林の外(永遠亭の門前)へと音速で吹き飛ばされて戦闘(およびロマンス)が完全終了します。
最終恋愛デバフ評価(幻想郷編)
1位 十六夜咲夜(紅魔館): − 8,500 % (口説くほど不審者扱いされ、時間を止められてナイフで細切れ)
2位 藤原妹紅(迷いの竹林): − 7,000 % (口説くほど千年の怒りを買い、不死の炎で一瞬で炭にされて竹林の外へ吹き飛ばされる)
3位 東風谷早苗(守矢神社): − 6,500 % (口説くほど神々の怒りを買い、奇跡の力で山からマッハで叩き落とされる)
4位 博麗霊夢(博麗神社): − 5,000 % (口説くほど妖怪扱いされて境内から陰陽玉で放逐)
5位 霧雨魔理沙(魔法の森): − 3,500 % (口説くほどキノコ汁を飲まされてマスパで蒸発)
6位 魂魄妖夢(白玉楼): − 2,500 % (口説くほど主の侮辱と判定され、長刀でみじん切りにされて1400段の階段を転げ落ちる)