ところが、この考え方には大きな矛盾があります。世界を導けるほどの器を持つ女性であれば、ハマーンや本作の霊夢のように、自らの意思で行動するはずであり、シロッコの支配を受け入れるとは考えにくいからです。
一方、シャアの「人類すべてをニュータイプにする」という理想も、霊夢が指摘したように現実性に乏しい思想です。しかし、それ以上にシロッコの思想は、「世界を導けるほど優れた人物でありながら、同時に自分の操り人形でもある」という両立しない条件を求めています。
シャアの思想は、実現性が極端に低い。
シロッコの思想は、その成立条件そのものが自己矛盾している。
この違いですね。
グワダンへ着艦したシャトルのハッチが開く。
ジャミトフ・ハイマンは二人の護衛を従え、アクシズ兵の案内で会議室へ向かっていた。
扉が開く。
先に到着していたシロッコは静かに立ち上がり、深く頭を下げた。
「お待ちしておりました、ジャミトフ閣下。」
ジャミトフは無言のままシロッコの向かいへ腰を下ろす。
しばらく見据えた後、静かに口を開いた。
「ゼダンの門が落ちた時、お前の姿を見なかったが。」
シロッコは悪びれる様子もなく答える。
「申し訳ありません。」
「ジュピトリスが思うように動いてくれませんでした。」
ジャミトフは苦々しく顔をしかめた。
その時、会議室の扉が再び開く。
ハマーン・カーンが悠然と姿を現した。
ジャミトフとシロッコを一瞥すると、二人の正面へ静かに腰を下ろす。
「待たせたな。」
ジャミトフは腕を組んだまま言う。
「毒ガスの準備が遅れているのか、ハマーン。」
ハマーンは鼻で笑った。
「落ち目の将の命など、もはや奪う価値もない。」
ジャミトフの眉がぴくりと動く。
「それで。」
「どのような話をしに来たのだ。」
ハマーンは淡々と本題を促した。
ジャミトフはゆっくり口を開く。
「ザビ家の再興。」
「そしてサイド3の譲渡。」
「反地球連邦組織のエゥーゴと手を組んでも、それは叶わん。」
「ティターンズと組め。」
「私が連邦議会へ話を通してやる。」
ハマーンは肩をすくめる。
「地球連邦政府もティターンズと手を切りたがっているという話ではないか。」
「冗談ではない。」
「政情とは、そんな簡単に変わるものではない。」
ジャミトフは即座に返した。
ハマーンはさらに問いを重ねる。
「つまり、エゥーゴを共同で叩けということか。」
「いや。」
「エゥーゴは我々が片付ける。」
「貴様らは中立さえ保てばよい。」
その言葉にハマーンは小さく笑った。
「エゥーゴを滅ぼした後は、今度はアクシズというわけか。」
「それはエゥーゴについても同じではないのか。」
ジャミトフも譲らない。
ハマーンは静かに首を振る。
「少なくとも、ティターンズよりは信用できる。」
そして椅子へ深く身を預けた。
「どちらにしても。」
「私は宇宙の力を手にした。」
「地球の引力に魂を引かれた者たちなど、恐れるに足らん。」
シロッコは終始無言のまま二人の応酬を聞いていた。
ハマーンは続ける。
「我々はエゥーゴと共同で、グリプス1攻略へ向けて動く予定だ。」
「今ならまだ遅くはない。」
「私の下につくというなら、地位は保証してやってもよいぞ。」
ジャミトフは鼻で笑う。
「大した鼻息だな。」
「私に与する最後の機会を与えてやろうと思ったのだがな。」
「愚かな女だ。」
ハマーンは冷ややかに言い返す。
「そちらこそ大人しく私の下につけばよいものを。」
そう言って初めて視線をシロッコへ向けた。
「それで、お前はどうなのだ。」
「シロッコ。」
会議室が静まり返る。
シロッコはゆっくり立ち上がった。
「地球の引力に魂を引かれた人間が、宇宙の民を率いていけないという君の意見は正しい。」
ジャミトフは顔をしかめる。
ハマーンは黙って続きを待つ。
「だが。」
シロッコは静かにジャミトフへ目を向けた。
「私はジャミトフ閣下に忠誠を誓っている。」
「この私自身の血でな。」
ハマーンは目を細める。
「ならば、何のためにここへ来た。」
「まさか、そのようなことを言うためだけに来たわけではあるまい。」
シロッコは微笑んだ。
「もちろん。」
「こういうことだ。」
その右手がゆっくりと懐へ伸びる。
次の瞬間。
拳銃がハマーンへ向けられた。
――少し時間は遡る。
部屋には静かなバイオリンの音色が響いていた。
演奏を終えたミネバは、ゆっくりと弓を下ろす。
クワトロは小さく拍手を送った。
「とてもお上手です。」
「心が楽になりました。」
ミネバは柔らかく微笑む。
「それは良かった。」
「お前が苦しんでいるように見えたので気にしていたのだ。」
クワトロは少し照れたように笑った。
「お気遣い、ありがとうございます。」
ミネバは窓の外を見つめる。
「早くサイド3に落ち着きたいものだ。」
「その時は、お前も側にいてくれると嬉しい。」
その時だった。
侍女が近づき、小声で耳打ちする。
ミネバは残念そうに立ち上がった。
「時間があれば、もっと話をしていたかったのだが。」
クワトロは首をかしげる。
「どちらへ?」
「別の艦へ移るそうだ。」
侍女に促され、ミネバは部屋を後にした。
クワトロは静かに礼をし、その背中を見送る。
扉が閉まる。
「ミネバを移す……?」
「ハマーン、どういうつもりだ……。」
そう呟いた時だった。
再び扉が開く。
兵士に案内され、霊夢が部屋へ入ってきた。
「霊夢?」
「何故ここに?」
霊夢は当然のように答える。
「大尉を一人にしたら危ないから。」
クワトロは苦笑した。
「私は子供か。」
「子供の方がまだ手がかからないわよ。」
霊夢は即座に言い返す。
クワトロは肩をすくめた。
「艦内で何かあったのか?」
「何か立て込んでるみたい。」
「だから大人しく待ちましょう。」
クワトロは霊夢の表情を見つめる。
「誰かが、この艦へ来ているのか。」
霊夢は逆に問い返した。
「誰か来てたら、どうするの?」
クワトロは答えなかった。
その沈黙だけで十分だった。
霊夢はしばらく無言で見つめると、小さくため息をつく。
「……だから。」
「大尉を一人に出来ないのよ。」
カツの幻想郷入りシリーズ第12弾。
今回は、紫に飽きられてスキマからポイ捨てされて、その先がまたしても紅魔館。レミリアの頭上に落下したカツがレミリアを口説いて恋人関係になれる可能性について検証します。カツの不遇な運命をレミリアに変えてもらうラブロマンスは発生するのか?
結論から申し上げますと、八雲紫のスキマから放り投げられたはずが、時空のバグにより再び紅魔館へ落下し、あろうことかお嬢様「レミリア・スカーレット」の頭上に激突したカツが、彼女を口説いて正式な「恋人関係」になれる確率は 【 − 30,000 % 】(絶対不可能・アピールを開始した瞬間に『最も生意気な家畜』と認識され、カリスマの前に跪かされた上で一生分の血を吸われ続ける最悪のデバフ) になります。
前回の咲夜(マイナス8,500%)の時は「防犯システムとしての排除」でしたが、館の絶対君主であるレミリアを相手にした場合、カツを待ち受けるのは「500年を生きる吸血鬼の圧倒的なカリスマによる、尊厳の完全なる奴隷化(家畜化)」です。マイナス3万%という大自滅(デバフ)の理由を解剖します。
1. レミリア・スカーレットの精神構造(最強の「スカーレット・バリア」)
レミリアは、幼い少女の姿をしていますが、紅魔館の絶対的な主であり、強大な魔力を持つ吸血鬼です。彼女の本質は「傲慢(ごうまん)にして気まぐれ、圧倒的なカリスマの塊」です。カツのような、ただ感情論を喚き散らすだけの、空から降ってきて自分の頭にぶつかった凡俗な人間の子供(15歳)は、恋愛対象としての判定が開くどころか、「ちょっと口の利き方が生意気な、新入りの歩く輸血パック(家畜)」としてしか認識されません。
2. カツの「吸血鬼否定説教」が踏み抜く、宿命の特大地雷
カツは、レミリアが紅いお茶(紅茶に見せかけた血)を飲みながら、館の奥で傲慢にふんぞり返っている姿を見て、例の脳の不治の病である「説教癖」をよりによって吸血鬼の王に向けて発動させてしまいます。「レミリアさん!こんな薄暗い館で、人を家畜みたいに扱って独裁者ぶってちゃダメだ!吸血鬼なんて間違っている!僕と一緒に外の世界へ行って、まともな人間の幸せを……」カツがこのセリフの「幸せを」の「し」を口にした瞬間、レミリアの無邪気な笑顔が消え、吸血鬼としての本物の「夜の王の威圧(カリスマ)」が紅魔館全体を包み込みます。好感度および勝率はマイナス30,000%へと垂直落下します。
【タイムライン:カツの告白と『運命を操る能力』の絶望】
アピール前の状態:レミリアは、空から降ってきて自分の頭の上に落ちてきたカツ(八雲紫のポイ捨て)に対し、「痛いじゃない!なんなのこの無礼な人間は? 咲夜、こいつを地下の牢屋に入れておいて」と、ただの「ちょっと変わった不審なゴミ」として扱っていた(この時、カツが「申し訳ありません!」と即座に土下座して命乞いをしていれば、ただ血を吸われるだけで済む生存ルートはあった)。
アピール(カツの吸血鬼否定説教)を開始した瞬間:カツが生の感情のまま、レミリアの存在そのものを「間違っている」と全否定し、彼女のフリルの袖を掴もうと迫ります。
確率の推移【 − 30,000 % 】:レミリアの背中からコウモリのような漆黒の翼が広がり、紅魔館のロビーが彼女の放つ圧倒的なプレッシャーで物理的にひび割れ始めます。「……おもしろい人間。500年を生きてきたこの私に、そんな青臭い正義感で説教をするのね? ええ、いいわ。そこまで私に『人間』を教えたいのなら、あなたのこれからの『運命』を、私の手で最高に惨めなものに書き換えてあげるわ」
結末:運命の操作による「一生終わらない献血(パシリ)地獄」
カツが「分かってくれ!シロッコもハマーンも紫もそうやって上から目線で……!」といつも通りパニックを起こして叫ぼうとした瞬間、レミリアの固有能力「運命を操る程度の能力」が完全に発動します。
運命の絶対固定(逃走ルート0%): レミリアが能力を使った瞬間、カツの因果律が書き換えられ、「カツがどんなに必死に逃げようとしても、最終的に紅魔館の地下の牢屋(またはレミリアの足元)に必ず戻ってきてしまう」という絶望の運命にロックされます。
脳内バグの継続と家畜化:さらに前回の八雲紫の精神破壊(デバフ)がまだ残っているため、カツはレミリアに首筋を噛まれて血を吸われながら、「ブライトさん……!僕の血を吸っているブライトさん……!」と、脳内のヒロインがブライト艦長のまま、恐怖と貧血で完全に目が虚ろ(廃人)になります。最後は、恋愛関係どころか、紅魔館の最下層の家畜(兼咲夜の掃除のパシリ)に任命され、毎日「頭からタケノコを生やしたまま(永遠亭の呪い)、カエルの声で『ゲコゲコ』と鳴き(魔理沙の呪い)、脳内でブライト艦長に恋をしながら、レミリアにおやつ代わりに血を吸われ続ける」という、幻想郷のすべての地雷コンボを煮詰めたような最悪の暗黒家畜エンドを迎え、ロマンスが完全終了します。
最終恋愛デバフ評価(幻想郷編)
1位 四季映姫(閻魔庁): − 100,000,000 % (口説くどころか逆説教を仕掛けた大罪により、1億時間のガチ説教を喰らって魂を廃人にされ、即刻地獄のトイレット掃除係へ無期限流刑)
2位 八雲紫(スキマの隙間): − 500,000 % (口説くほど『概念の玩具』に認定され、記憶の境界を書き換えられて、脳内のヒロインがすべてブライト艦長の怒り顔に変えられる永遠の精神的奴隷エンド
3位 風見幽香(太陽の畑): − 99,999 % (口説くどころか花を踏んだ瞬間に笑顔で分子レベルに蒸発させられ、翌年のひまわりの肥料にされる)
4位 レミリア・スカーレット(紅魔館): − 30,000 % (口説くほど『生意気な家畜』に認定され、運命を固定されて一生分の血を吸われ続けながら、脳内ブライト艦長のまま地下牢でゲコゲコ鳴く飼い殺しエンド)
5位 蓬莱山輝夜(永遠亭): − 15,000 % (口説くほど『最高のおもちゃ』に認定され、永遠のパシリ奴隷にされる)
6位 十六夜咲夜(紅魔館): − 8,500 % (口説くほど不審者扱いされ、時間を止められてナイフで細切れ)
7位 藤原妹紅(迷いの竹林): − 7,000 % (口説くほど千年の怒りを買い、不死の炎で一瞬で炭にされて竹林の外へ吹き飛ばされる)
8位 東風谷早苗(守矢神社): − 6,500 % (口説くほど神々の怒りを買い、奇跡の力で山からマッハで叩き落とされる)
9位 博麗霊夢(博麗神社): − 5,000 % (口説くほど妖怪扱いされて境内から陰陽玉で放逐)
10位 霧雨魔理沙(魔法の森): − 3,500 % (口説くほどキノコ汁を飲まされてマスパで蒸発)
11位 魂魄妖夢(白玉楼): − 2,500 % (口説くほど主の侮辱と判定され、長刀でみじん切りにされて1400段の階段を転げ落ちる)
12位 小野塚小町(三途の川): − 1,500 % (口説くほど仕事の邪魔と判定され、距離を操作されて三途の川の底へ蹴り落とされる)