宇宙世紀でリアル弾幕ごっこ   作:わさびの食べ方にうるさい人

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今回は、霊夢とシャアの出会いについて軽く触れてみました。
気が向けば、完結後に「宇宙世紀でリアル弾幕ごっこZERO」として、霊夢とシャアの出会いについて執筆しましょうかね。


月面の岐路

アーガマは月面都市グラナダへ入港した。

艦を降りたクワトロとブライトは、その足でアナハイム・エレクトロニクス本社へ向かう。

 

応接室では、メラニー・ヒュー・カーバインが二人を待っていた。

 

「ご苦労だった、クワトロ大尉。」

 

クワトロは一礼すると、一通の封書を差し出した。

 

「ハマーン・カーンからの親書です。」

 

メラニーは封を切り、静かに目を通す。

部屋は重い沈黙に包まれた。

 

やがて親書を閉じると、小さく息を吐いた。

 

「……方針が変わった。」

 

クワトロとブライトは黙って耳を傾ける。

 

「アクシズとの約定をそのまま履行することは難しくなった。」

「ハマーンには、一度約定を白紙に戻し、代替条件を協議したいと返答する。」

 

クワトロは静かに口を開いた。

 

「ハマーンは納得しないでしょう。」

 

「承知の上だ。」

 

メラニーは即座に答える。

 

「しかし、もう決定したことだ。」

 

クワトロは表情を変えないまま続けた。

 

「ならば、ハマーンは約定を履行させるために実力行使へ出る可能性があります。」

「コロニーレーザーをグラナダへ向け、恫喝してくるかもしれません。」

 

ブライトも頷いた。

 

「私も、その可能性は高いと考えます。」

 

メラニーは腕を組み、しばらく考え込む。

やがて静かに顔を上げた。

 

「……明日、主要出資者を集めた緊急会議を開く。」

「二人も参加してくれ。」

 

「承知しました。」

 

二人は立ち上がり、一礼して部屋を後にした。

 

 

廊下を歩きながら、クワトロは小さく呟く。

 

「恐れていた展開になったな。」

 

ブライトは難しい表情を浮かべる。

 

「もしアクシズとの同盟が破棄になれば……。」

 

クワトロは静かに前を見据えたまま言った。

 

「今後の戦局は読めなくなるな。」

 

ブライトはゆっくりと頷く。

 

「すべては明日の会議次第か。」

 

二人はそのまま無言で歩き続けた。

 

 

一方その頃。

霊夢、カミーユ、ファの三人はグラナダの街へ出ていた。

 

「ちょっと待ってよ。」

 

紙袋を両手いっぱいに抱えたカミーユがため息をつく。

 

「霊夢さんは怪我してるから仕方ないけど、ファは自分で持てるだろ。」

 

ファは悪びれもせず笑った。

 

「荷物持ちは男の子の仕事よ。」

 

その言葉に霊夢も思わず吹き出す。

 

「頑張りなさい。」

 

「二人ともひどいな……。」

 

カミーユは肩を落としながらも、文句を言いつつ荷物を持ち続けた。

 

買い物を終えた三人は、街角の喫茶店へ入る。

ようやく荷物を下ろしたカミーユは、大きく息を吐いた。

 

「やっと休める……。」

 

霊夢は運ばれてきた抹茶ティーを一口飲む。

 

その様子を見ながら、カミーユは以前から気になっていたことを尋ねた。

 

「前から聞きたかったんですけど。」

「霊夢さんは、どうやってクワトロ大尉と知り合ったんですか?」

 

ファも身を乗り出した。

 

「私も興味ある。」

 

霊夢は少しだけ考え、静かに答えた。

 

「大尉が私の神社に迷い込んできたの。」

 

「迷子ですか?」

 

「そう。」

 

霊夢はあっさり頷く。

 

「その頃、私、お金に困ってて。」

「そしたら大尉が、『それならエゥーゴでしばらく働かないか』って。」

 

カミーユは目を丸くした。

 

「それだけですか?」

 

「それだけ。」

 

「もっと何か複雑な事情があると思ってました。」

 

霊夢は抹茶ティーをもう一口飲み、肩をすくめる。

 

「そんなもんよ。」

 

「後悔してないんですか?」

 

カミーユの問いに、霊夢は首を横へ振った。

 

「してない。」

「みんなに出会えて良かったと思ってるし。」

 

その言葉に、カミーユとファは顔を見合わせる。

そして自然と笑みが浮かんだ。

 

「僕も。」

「霊夢さんに出会えて良かったです。」

 

ファも優しく微笑む。

 

「私もよ。」

 

霊夢は二人を見つめ、一瞬だけ目を丸くした。

やがて照れ隠しのように小さく笑う。

 

「……そう。」

 

その表情は、どこか嬉しそうだった。

 

窓の外では、人々が穏やかな休日を楽しんでいる。

その景色を眺めながら、霊夢は静かに呟いた。

 

「早く戦争、終わればいいわね。」

 

カミーユもファも、黙って頷いた。

その願いが叶う日は、まだ誰にも分からなかった。

 




前作「辺境の惑星でリアル弾幕ごっこ」でカツが4人目のメンバーとして参加していた場合、脱出には成功せず全滅するという結果を覆す方法を引き続き検証します。

まず、前提条件としてカツをまともに運用する方法は存在しません。
ただし「害を最小化する運用」は存在します。

運用方針:「何もさせない」を徹底する

第一原則:絶対に戦場に出さない
恐慌乱射という特性がある以上、武器を持たせて戦場に出すことは味方への誤射リスクを生みます。
戦場に出さない、武器を持たせない——これが鉄則です。

第二原則:屋外作業をさせない
不運(流れ弾を避け損ねやすい)・弱虫(痛みへの限界値-50%)・貧弱な肉体(ダメージ×120%)という三点セットは、屋外での流れ弾一発で行動不能になることを意味します。

第三原則:寝室を最優先で整備する
嫉妬という特性への対処として、カツの寝室だけは常に最も豪華にする必要があります。
豪華なベッド・彫刻・絨毯・温度管理——これだけで心情-8というデバフを防げます。
逆に言えば、寝室さえ整備していれば嫉妬による心情悪化は防げる唯一のコントロール可能な特性です。

以上、三原則を徹底させる必要がありますが、これらが不可能な点が脱出難易度を爆上げしています。

「武器を没収して前線に出さない」→崩壊
カツのAIには「僕だって戦えるんだ」という強制的な前線参加プログラムが搭載されています。RimWorldでは、これは「命令を無視するAI」というより「プレイヤーのコントロールが効かないコロニスト」として機能します。
武器を没収しても、カツは落ちている武器を拾います。
前線禁止命令を出しても、カツは前線に向かいます。
扉に鍵をかけても、カツは別のルートを探します。

「屋内に固定する」→崩壊
降下奇襲と迫撃砲により壁が破壊されているため「屋内」という概念が消滅しています。カツがどこにいても「屋外」と同じ環境です。
不運・弱虫・貧弱な肉体という特性が、常に流れ弾のリスクにさらされた状態で機能し続けます。また、壁が破壊されている以上、キルゾーンに積み上がった腐乱死体をカツの視界から遮断する方法がありません。「死体を見た」というデバフが恒常的に蓄積します。

最高級の寝室を与える」→崩壊
迫撃砲・降下奇襲で拠点が破壊された時点で、豪華な寝室は物理的に存在しません。
嫉妬による心情-8が恒常的に発動します。止める方法がありません。

唯一の解決策としてカツをコロニーから追放するという手段が残されていますが、霊夢、魔理沙、禰豆子の3人の性格がその手段を採らせません。

三人がカツを見捨てない理由が全員に存在する。

霊夢:使命感
「誰も死なせない」——霊夢はカツが前線で死にかけていても見捨てられない。使命感という特性が、最も非効率な選択を霊夢に強制します。

魔理沙:面倒見の良さ
「なんだかんだで面倒を見る」——弾幕ごっこで魔理沙は霊夢が転倒した瞬間に即座に横薙ぎ掃射で救出しました。反射的に仲間を助ける性格が、カツへも適用される。「あいつは馬鹿だけどさ」と言いながら助けに行くタイプです。

禰豆子:イイ人の特性
RimWorldのゲーム的な意味での「イイ人」特性——他者への共感が高く、仲間を見捨てることができない。格闘19という最強の近接能力を持つ存在が、カツを守るために前線から離れざるを得なくなる。

これが意味すること。
三人の最大の強みが、カツによって全て逆向きに機能します。

霊夢の「使命感」が逆向きに機能する
「誰も死なせない」という使命感は、宇宙世紀でリアル弾幕ごっこのルールとして敵パイロットにも適用されていました。今それがカツという「死にに行く存在」に適用される。
霊夢がカツを救出するために動いた瞬間——チャージライフルの照準がムカデから外れる。「死線の三連射」はあの集中力があったから成立しました。カツの救出という別タスクが同時に発生した場合、三連射は三連射にならない可能性があります。

魔理沙の「面倒見の良さ」が逆向きに機能する
霊夢が転倒した瞬間に即座に横薙ぎ掃射で救出した魔理沙が、カツが倒れた瞬間にも同じ反応をする。
しかし魔理沙の役割は後衛火力の維持です。カツの救出のためにポジションを離れた瞬間、後衛の火力が消える。前線の禰豆子への負担が倍増する。
さらに——カツを救出するために魔理沙が駆けつけた場合、格闘5という弱点が露出する。カツを助けに行った魔理沙が次の犠牲者になるという連鎖が生まれます。

禰豆子の「イイ人」が逆向きに機能する
格闘19・鉄の意志・屈強・頑丈・不屈——この全てがカツを守るために使われる局面が来る。
最終局面で禰豆子が「……撃たせない」と重機関砲型ムカデに体を張った場面を思い出してください。あの行動は霊夢と魔理沙を守るためでした。
カツがいた場合——禰豆子はムカデとカツの両方を同時に守らなければならない。前線でムカデを抑えながら、カツが恐慌乱射で暴走しないように監視しながら、カツが流れ弾を受けたら救出しながら。
格闘19という能力が、三方向に分散されて機能しなくなります。

連鎖崩壊のシナリオ
具体的に最終局面を想定します。

カツの行動
「僕だって戦えるんだ」AIが発動→メカノイド群へ突撃→不運で流れ弾に当たる→弱虫・貧弱な肉体で即行動不能→倒れる。

禰豆子の行動
イイ人の特性が発動→カツを見捨てられない→救出に向かう→重機関砲型ムカデへの牽制が止まる→ムカデが霊夢と魔理沙へ向かう。

霊夢の行動
使命感が発動→カツを見捨てられない→宇宙船への走行が止まる→コンソールへ誰も辿り着けない。

魔理沙の行動
面倒見の良さが発動→カツの状況を確認しようとする→後衛火力が止まる→全方向からメカノイドが押し寄せる。

反応炉爆発。
全滅。

最も皮肉な真実
三人の最も美しい特性が、カツによって破壊の道具に変わります。

霊夢の「誰も死なせない」という使命感。
魔理沙の「なんだかんだで仲間を助ける」面倒見の良さ。
禰豆子の「イイ人」という優しさ。

これらは三人の絆として描かれてきた最も大切な特性です。
しかしカツという存在はこの特性を「悪用」する——意図的にではなく、ただ存在するだけで。
カツは三人の優しさを食い潰す存在として機能します。

もう一つの皮肉
三人が0.01%の奇跡を起こせた理由は「三人全員が自分の役割を果たし、誰かを守るために自分の役割を離れなかった」からでした。

霊夢は射撃と指揮を離れなかった。
魔理沙は後衛火力を離れなかった。
禰豆子は前線を離れなかった。

カツがいた場合——三人は全員、自分の役割を離れてカツを助けに行きます。
役割を離れた三人は、もはや0.01%の奇跡を起こせるシステムではありません。

最終結論
カツをこのコロニーに加えた場合の脱出成功確率:0%
0.01%という数字はまだ「可能性」でした。
しかし三人がカツを見捨てられないという条件が加わった瞬間、その可能性は消滅します。
カツを見捨てることができない三人は、カツを助けるために自滅します。
これは三人の弱さではありません。三人の最も美しい部分です。
しかしRimWorldというゲームにおいて——優しさは時として、最も効率的な滅亡の引き金になります。
カツというコロニストは「存在するだけで、最も善意のあるコロニーを最も確実に滅亡させる」という意味で、RimWorld史上最も危険なコロニストかもしれません。

うーん、検証するほど詰んでますね。
どうすればいいんだ・・・これ。
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