原作では、アクシズにいたアーガマをバスクが攻撃した理由について、明確には描かれていません。
今回は、その理由を補完しながら、第48話へとつながる形で物語を進めていきます。
アーガマ、ブリーフィングルーム。
集められたクルーを前に、ブライトがスクリーンへアクシズとグリプス2の位置関係を表示する。
「グリプス2の制圧には成功した。」
「だが、まだ問題は残っている。」
スクリーン上では巨大なアクシズが、依然としてグラナダへの軌道を進んでいる。
ブライトはその進路を指した。
「当初の予定では、グリプス2のコロニーレーザーを使用し、アクシズの軌道を変更することになっていた。」
「しかし、コロニーレーザーでも確実にグラナダから逸らせるという保証はない。」
クワトロが腕を組む。
「アクシズは巨大だからな。」
「ああ。」
ブライトが頷く。
「そこでアーガマはアクシズへ向かう。」
「接近して状態を確認し、コロニーレーザー以外に軌道を変更する方法がないか検討する。」
カミーユが尋ねる。
「グリプス2はどうするんです?」
「防衛部隊を残す。」
ブライトはスクリーンを切り替えた。
映し出されたのは、戦闘で破壊されたマイクロウェーブ受信パネル。
「我々自身が破壊したものだが、コロニーレーザーを使うにはこれを直さなければならん。」
「現地の技術班と防衛部隊に復旧を急がせる。」
ブライトは一同を見渡す。
「ラーディッシュはグリプス2周辺に残留する。」
そしてエマを見る。
「エマ中尉。」
「はい。」
「ラーディッシュへ移ってくれ。グリプス2の防衛を頼む。」
「了解しました。」
続いてブライトはカツへ視線を向けた。
「カツもだ。」
「僕もですか?」
「Gディフェンサーは損傷が激しい。修理が終わるまではラーディッシュで待機しろ。その後は防衛部隊に加われ。」
カツは一瞬不満そうな顔をしたが、すぐに頷いた。
「……分かりました。」
「ハマーンがいつグリプス2奪還に動くか分からん。」
ブライトは最後に強調する。
「何としてもグラナダへの落下を阻止する。」
一方。
ティターンズでは奇妙な静寂が続いていた。
ジャミトフの死後、組織はバスク派とシロッコ派に分裂した。
互いを敵と認識している。
だが、どちらも決定的な攻撃には踏み切れない。
理由は単純だった。
戦えば、勝った側も無傷では済まない。
内戦で戦力を消耗すれば、その直後に待っているのはエゥーゴとの戦いである。
たとえ内戦に勝利しても、その時点でエゥーゴに対抗する戦力を失っていれば意味がない。
そのため両陣営は睨み合ったまま、膠着状態へ陥っていた。
ジュピトリス。
シロッコのもとへ新たな報告が入る。
「グリプス2がエゥーゴによって制圧されました。」
「アクシズ艦隊は撤退。また、アクシズ本体は依然としてグラナダへの落下コースを維持しています。」
「そうか。」
シロッコは驚かなかった。
椅子に座ったまま、スクリーンに表示された戦況図を眺める。
グリプス2を失ったアクシズ。
グラナダへ向かう巨大な岩塊。
それを阻止しようとするエゥーゴ。
そして動けないティターンズ。
「もし、私がハマーンの立場なら……。」
シロッコが小さく呟く。
しばらく考え、僅かに笑った。
「……いや。」
「まだ手はあるか。」
傍らにいたサラがシロッコを見る。
「パプテマス様?」
「サラ。」
「はい。」
「偵察に出てもらいたい。」
シロッコはアクシズを指す。
「アクシズの動きを見てこい。」
「艦隊の配置、進路、通信。どんな些細な変化でも構わん。」
「逐一、私へ報告するのだ。」
「アクシズを?」
「ああ。」
シロッコは薄く笑う。
「ハマーンはグリプス2を失った程度で諦める女ではない。」
「必ず次の手を打つ。」
サラは頷いた。
「承知しました。」
シロッコは立ち去るサラを見送る。
「さて。」
「次に誰を利用する、ハマーン。」
グワンバン。
ハマーンもまた、既に次の一手を打とうとしていた。
「回線を開け。」
副官が振り返る。
「どちらへ?」
「ドゴス・ギアだ。」
副官が驚く。
「バスク・オムに、ですか?」
「そうだ。」
やがて回線が接続される。
『ハマーン・カーン。何の用だ。』
「貴様に伝えておくことがある。」
『何?』
ハマーンは冷静に言う。
「ジャミトフ・ハイマンを殺した者についてだ。」
バスクの表情が変わった。
『何を知っている。』
「私はその場にいた。」
ハマーンは言い切る。
「ジャミトフを殺したのは我々ではない。」
一呼吸置く。
「パプテマス・シロッコだ。」
『……やはりそうか。』
「奴は私との会談中、ジャミトフを射殺した。」
バスクは黙り込んだ。
やがて低い声が返ってくる。
『……それを私に教えて、何をさせるつもりだ。』
「話が早いな。」
ハマーンは僅かに笑う。
「現在、アクシズはグラナダへの落下コースを取っている。」
『それは把握している。』
「当然エゥーゴは阻止に動く。」
ハマーンの目が細くなる。
「それを妨害してもらいたい。」
バスクは鼻で笑った。
『我々にエゥーゴと戦えというのか。貴様らのために?』
「無償でとは言っていない。」
『ほう。』
「エゥーゴの妨害に協力するならば、アクシズはティターンズの内戦に介入する。」
バスクの表情から笑みが消えた。
「貴様に協力しよう。」
「シロッコを討つためにな。」
「我々にとっても、シロッコはお前と同じ共通の敵だ。」
バスクにとって、これ以上ない条件だった。
シロッコを倒したい。
だが、今全面戦闘を始めればティターンズそのものが消耗する。
そこへアクシズの戦力が加われば、状況は一変する。
しかも、アクシズがグラナダに落下すれば、エゥーゴは壊滅する。
『……貴様を信用しろというのか?』
「信用など必要ない。」
ハマーンは即答した。
「我々には互いに利益がある。」
「それだけで十分だ。」
暫しの沈黙。
『よかろう。』
『その条件、呑んだ。』
「賢明な判断だ。」
『ただし、エゥーゴを妨害した後は約束を守ってもらうぞ。』
「無論だ。」
『ではな、ハマーン・カーン。』
通信が切れる。
艦橋に静寂が戻った。
副官がおそるおそる尋ねる。
「ハマーン様……ティターンズと手を組むのですか?」
「一時的にな。」
「エゥーゴが壊滅し、シロッコを倒せば。」
「後はバスクなど、どうとでもなる。」
副官が息を呑む。
グリプス2は奪われた。
だが、既に次の戦場を作り始めている。
ハマーンはスクリーンに映るアクシズを見つめた。
「エゥーゴ。」
「そう簡単にアクシズを止められると思うな。」
その頃。
アクシズへ向かう小さな機影があった。
サラの偵察機、ボリノーク・サマーン。
ハマーンはバスクを利用しようとしている。
バスクはハマーンを利用し、シロッコを倒そうとしている。
そしてシロッコは、その動きを察知しようとしていた。
メールシュトローム作戦は終了した。
だが、それによって戦局は、さらに複雑に絡み始めていた。
カツは伝説の木の下で告白を受けられるかシリーズ最終回。
今回は、カツが男装の麗人、伊集院レイを攻略できる可能性について検証します。
結論から申し上げますと、カツ・コバヤシがきらめき高校の支配者である「伊集院レイ(いじゅういん れい)」を狙って一途に攻略した場合、3年後に彼女から伝説の木の下で告白される確率は【 約 1.0 % 】(ときメモコーナー史上、最もカツが『会話の通じないライバル関係』の前に、最後の瞬間まで何が起きているか分からない究極のブラインドルート)になります。
男同士(?)の奇妙な友情(ヘイト)の果てに、最後の1フレで性別がひっくり返る、戦術的プロセスを解剖します。
伊集院レイ攻略プロセス:全3年間のタイムライン ️
1. デート不可という「完全なフラグ管理」の壁
伊集院レイを攻略するためには、デートコマンドを選ぶ必要はありません。要求される過酷なパラメータ:卒業式時点で、学力・運動・芸術・容姿などの全パラメータが「50以上」の平均値(伊集院の求める最低限の嗜み)を満たしていること。
3年間「男のライバル」として電話をかけ続ける地獄:デートに誘えないため、カツは週末に「男の親友(好雄)」に電話をかけるのと同じ感覚で、情報収集やレイへの当てつけ(ヘイト管理)として電話をかけ続けなければなりません。カツは脳内で「あいつはいつも偉そうに全校生徒を従えやがって!認めさせてやる!」と、120%「男の宿敵」として生の感情(ライバル心)を燃やし続けることになります。
3年間の現実的な育成タイムライン(男同士(?)の殴り合いルート)
1年目:伊集院邸への無断出撃(お仕置き)と、冷徹な門前払い入学直後、カツはレイをライバル視して「全パラ50以上」のバランス育成を試みますが、勉強や芸術のストレス3倍デバフのせいでパニックを起こします。カツは生の感情の焦燥感から、1年目の段階で「伊集院邸」へ強引に肉薄(無断出撃)を試みます。しかし、レイをガードする伊集院家の私設親衛隊(黒服の男たち)によって瞬時に取り押さえられ、ハエ叩きの如く門前払い(物理パージ)にされます。レイからは「ふん、身の程を知らん俗物が、我が伊集院の領域を汚そうなどと!」と冷笑され、カツは「何が財閥だ!いつか見返してやる!」と怒りを燃やします。
2年目:デート不可の静寂と、カツの「理不尽な男の正論」
2年目、一切デートができないため、カツは下校時や廊下でレイを見かけるたびに、男同士(?)としていつもの最悪な「生の感情(説教アピール)」を仕掛けます。「レイ!君はいつもそうやって全校生徒を騙して、財閥の力で独裁者ぶって現実から逃げてちゃダメだ!ただの総番長ごっこの日々なんて間違っている!もっと君自身の『生々しい本音の感情』を僕にぶつけてみろ!」カツは100%「偉そうな男」に向けて説教をしていますが、実は「伊集院家の家訓(跡取りが女の子だとバレてはならない)」という過酷な運命に縛られ、本心を誰にも言えずに孤独な仮面を被り続けていたレイにとって、自分の「男装の生き方」の核心に、相手が女だと気づかないまま正面から力技でブチ壊しにきたカツの熱い説教は、強烈なカウンター(ときめき状態)へと反転します。「な、何よこいつ……! みんな私の財力と男装にひれ伏すか、裏で私の性別を疑うだけなのに、カツくんだけは私を『一人のガチのライバル(男)』として、本気でぶつかってきてくれた……! カツくん、普段は赤点だけど、なんて熱くて『ブライト艦長の本気ストレート』みたいな真っ直ぐな男なんだ……ッ!」レイの恋の判定ハッチが、カツが気づかないまま、システム(裏側)でガバッと大開放されます。
3年目:卒業式 ── 伝説の木の下での「女の子」の告白(大バグ)
3年目の卒業式の日。カツの最終ステータスは、過酷なストレス管理(全パラ50への調整)の末、【オール50以上】をミリ単位で完璧にクリアした「驚くほど平凡な凡人ステータス」へと成長を遂げています。夕焼けに染まる伝説の木の下。カツは「3年間、あいつ(レイ)だけには負けないようにパラメータを平均的に鍛えたんだ!最後は男の決着(タイマン)だ!」と、目を血走らせて木の下へ向かいます(無断出撃)。
1フレでの「性別反転」と告白:しかし、桜の木の下で待っていたのは、白ランを着た総番長(レイ)ではなく、長い髪を揺らし、美しい「女の子」の制服姿で涙を浮かべた伊集院レイです。カツは「え……ええええ!? レイ、お前女の子だったのかよ!?」とコックピット(脳内)で、これまでの全幻想郷の呪いを過去にするレベルの最大級の大パニック(お漏らし挙動)を起こします。レイは頬を染めながら、カツに向かって右手を差し出します。「カツくん……驚かせてごめんなさい。私、ずっと伊集院の家訓に縛られて、男として生きるしかなかったの。でも、カツくんが私を『一人の対等なライバル』として本気でノックしてくれた時、私、本当の自分(女の子)に戻れたんだ。私、カツくんのことが、本当に、本当にだーい好き!……これからは男のライバルじゃなくて、カツくんの『可愛い女の子』に、してくれますか?」 ️
なぜ「1.0%」まで勝率が下がるのか?(伊集院財閥による最終お婿さん審査)
告白イベントまでは100%確定しますが、なお99%の確率でフラれる理由は、前述の通り「卒業式当日の朝に、伊集院財閥から受ける世界最高峰のお婿さん(社長)審査」の壁が、カツの低い社会的ステータスの前に完全に立ちはだかるからです。
カツがフラれる99%のルート(財閥による完全パージ):木の下で「お前、女の子だったのか!」とパニックを起こした瞬間、総資産数兆円の伊集院家の現当主(レイの父親)が現れ、カツの最終ステータス(全パラ50の凡人、進路未定のニート)を見て冷徹に一喝。「すべてが平均値50の無職の君に、我が伊集院財閥の利権を継ぐお婿さんが務まるかね!」と完全否定されます。カツは自分の低いメンタルのせいで、「うわあああ!男だと思ってたら女だったし、お父様は数兆円の会社の社長だし、私設親衛隊が1万人もいるじゃないか!サラ、カミーユ、助けてくれ!」といつも通りの大パニック(お漏らし逃走)を起こし、裏門のゴミ捨て場へ無断出撃(逃走)を敢行。レイから「カツくん、私のために父と戦ってくれないのね……お父様に怒られて泣いて逃げちゃう男の子とは、世界を支配するのは無理だわ……」と事務的にパージされて終了するリアルなマイナス因子です。
1位:朝日奈夕子 ── 【 + 45.00 % 】 (雑学・容姿特化。一度もノイローゼにならず、生の感情がギャルに刺さる楽園)
2位:古式ゆかり ── 【 + 38.00 % 】 (運動・容姿特化。カツの得意な運動で好感度を爆上げできるが、最後の最後で『実家の古式不動産による武闘派地上げ屋適性審査(62%)』をカツのフィジカルで潜り抜けなければならない、超成り上がりお婿さんルート)
3位:清川望 ── 【 + 35.00 % 】 (運動特化。進路自爆のリスクはあるがフィジカル最強)
4位:早乙女優美 ── 【 + 30.00 % 】 (運動・容姿・雑学特化。1年目の登場制限を完璧な自分磨きのバフに変換し、生の感情でマスコットのハッチを破るが、最後の最後で『実の兄(好雄)の最終お婿さん審査(70%)』をカツの根性で力技で潜り抜け、情報屋のパシリとして永久就職する、泥臭い義兄弟ルート)
5位:虹野沙希 ── 【 + 20.00 % 】 (根性・部活特化。お弁当によるストレス全回復バフでカツのパニック癖を完全介護できるが、最後の試合での『戦犯自滅(8割)』を潜り抜けなければならない熱血ルート)
6位:如月未緒 ── 【 + 12.00 % 】 (文系特化。勉強のストレス3倍デバフのせいで常に薄氷の勝利)
7位:紐緒結奈 ── 【 + 8.00 % 】 (理系特化。強制改造手術を潜り抜けるサイボーグ化エンド)
8位:鏡魅羅 ── 【 + 6.00 % 】 (容姿・芸術・雑学特化。芸術のストレス3倍デバフのせいで手数が足りず、おねだり対策の雑学に追われ、卒業直前に94%の確率で育児パニック大自滅を起こす、おねだり女王の絶望ルート)
9位タイ:片桐彩子 ── 【 + 5.00 % 】 (芸術特化。芸術のストレス3倍デバフに脳を焼かれ、英語の弾幕に翻弄されながらも生の感情で防壁を破るが、最後の最後で『パリ留学の壁(95%)』の手続きに失敗して無職になりパージされる、最も国際的な絶望ルート)
9位タイ:館林見晴 ── 【 + 5.00 % 】 (容姿60最低限特化。爆弾を恐れず一途に待つことで告白フラグは立つが、3年間の『ランダム発生イベント(95%の壁)』の乱数をカツのプレイングで引き当てられずに時間切れ大爆死する、運任せのストーカールート)
11位:美樹原愛 ── 【 + 4.00 % 】 (文系・理系・芸術・雑学・容姿のマルチタスク特化。4つの勉強系パラメータを並列で上げる『ストレス3倍パニックデバフ』のせいで手数が足りず、卒業直前に96%の確率でノイローゼ大自滅を起こす、隠れた最難関インドアルート)
12位:伊集院レイ ── 【 + 1.00 % 】 (全パラ50平均特化。3年間『男の宿敵』として生の感情を燃やし続けるが、最後の1フレで性別がひっくり返る大パニックを喰らい、最終的に『伊集院財閥によるお婿さん審査(99%)』で無職を理由にパージされる、格差社会の頂点にある絶望ルート)
13位:藤崎詩織 ── 完全なる 0.00% (全パラ最高水準要求。手数が物理的に絶対足りないシステム上の詰み)