今後は、この17日間を埋める形で物語を進めていきます。
エゥーゴ、ティターンズ、アクシズの三勢力がそれぞれどのように動き、どのような経緯をたどってグリプス2を巡る最終決戦へと至ったのか。
その過程を描いていきたいと思います。
グワンバン艦橋。
ハマーンは、正面スクリーンに映る戦況図を見つめていた。
そこへ副官が報告に入る。
「ハマーン様。」
「アクシズへのコロニーレーザー照射を確認しました。」
ハマーンの眉が僅かに動く。
「結果は?」
「アクシズはグラナダへの落下コースを外れました。」
艦橋に沈黙が流れる。
グリプス2を奪われた時点で予想していた可能性ではある。
それでも、ハマーンにとっては明確な敗北だった。
グラナダをアクシズによって壊滅させ、エゥーゴの本拠地を奪う。
その目論見は完全に潰えた。
「……そうか。」
しかし、副官の報告はまだ終わっていなかった。
「もう一つあります。」
「バスク・オムが戦死しました。」
「何?」
ハマーンが副官を見る。
「ドゴス・ギアがシロッコ派のMS部隊から攻撃を受け、撃沈された模様です。」
「バスク・オムの生存は確認されていません。」
ハマーンは目を細めた。
自分がバスクへ持ちかけた取引。
エゥーゴによるアクシズ落下阻止を妨害する代わりに、アクシズはティターンズの内戦でバスクへ協力する。
その約束を受け、バスクは動いた。
そして。
その隙をシロッコに突かれた。
「シロッコの手伝いをしたのか……。」
皮肉な結果だった。
シロッコを倒すための策が、結果としてシロッコ最大の政敵を戦場へ引きずり出し、戦死させた。
だが、ハマーンはすぐに表情を戻した。
「……まあいい。」
副官が見る。
「よろしいのですか?」
「死んだ者に用はない。」
ハマーンはスクリーン上のアクシズへ視線を移す。
グラナダへの落下には失敗した。
バスクとの取引も消えた。
しかし、アクシズそのものは残っている。
「全艦に通達。」
「これより我々はアクシズへ向かう。」
「アクシズを奪還し、艦隊を再編する。」
「はっ!」
グワンバンを中心とするアクシズ艦隊が進路を変える。
その先には、故郷とも呼ぶべき巨大な小惑星があった。
ジュピトリス。
シロッコの前には三人のパイロットがいた。
サラ。
レコア。
そしてヤザン。
シロッコは満足そうに三人を見る。
「サラ、レコア。ご苦労だった。」
「ありがとうございます、パプテマス様。」
サラが頭を下げる。
「ありがとうございます。」
レコアも静かに応じた。
バスクは死んだ。
シロッコにとって、ティターンズ内部最大の障害は消えたことになる。
そしてシロッコはヤザンを見る。
「ヤザン。」
「よく来てくれた。」
ヤザンは腕を組んだまま笑う。
「バスクに付き合って死ぬ気はないんでな。」
シロッコは何も言わず聞いている。
「それにお前の方が、好きにやらせてもらえるからな。」
「勿論だ、ヤザン。」
シロッコは即答した。
「君の力を無意味に縛るつもりはない。」
「そうでなくちゃな。」
ヤザンが笑う。
忠誠でも思想でもない。
自分が戦える場所を選んだ。
シロッコにとって、それで十分だった。
シロッコは副官を見る。
「バスクの残存艦隊へ通信を送れ。」
「投降を呼びかけるのだ。」
「抵抗しなければ処罰はしないとな。」
「はっ。」
ジャミトフの死によって始まったティターンズの内戦。
それは大規模な艦隊決戦へ発展することなく、急速に終息しようとしていた。
バスクを失った残存部隊に、シロッコと戦い続ける理由はほとんど残されていなかった。
ティターンズは今。
シロッコの手へ落ちようとしていた。
アーガマ艦橋。
「グリプス2から報告!」
トーレスの声にブライトが振り返る。
「ハマーンの艦隊が進路を変更。」
「アクシズへ向かっています。」
クワトロは驚かなかった。
「当然だろうな。」
ブライトが腕を組む。
「問題は……。」
スクリーンには三つの地点が表示されている。
グリプス2。
グラナダ。
そしてアクシズ。
「ハマーンにアクシズを明け渡すか。」
「それとも、奪還を阻止するかだな。」
クワトロがスクリーンを見る。
「阻止に向かえば、ハマーンはグラナダへ向かうだろう。」
「アクシズを取り戻すことに固執する必要はないからな。」
ブライトは黙り込む。
確かにそうだった。
エゥーゴ艦隊がアクシズへ集中すれば、グラナダの守りは薄くなる。
ハマーンなら、その隙を見逃さない。
「グリプス2、グラナダ、アクシズ……。」
ブライトが呟く。
「三拠点に戦力を分散させるのは愚策か……。」
「ああ。」
クワトロが頷く。
「それだけではない。」
「バスクが戦死した。」
「ティターンズはシロッコがほぼ掌握したと考えていいだろう。」
ブライトの表情が険しくなる。
ティターンズ内部の分裂は、エゥーゴにとって有利な状況だった。
しかしバスクが消えたことで、その猶予も終わる。
「ティターンズとアクシズを同時に相手にするのだけは避けねばならんな。」
「となると。」
クワトロは静かに言う。
「アクシズは放棄するしかないか。」
「うむ……。」
その時だった。
「元々ハマーンさんの物だし、返してあげたらいいじゃない。」
ブライトとクワトロが同時に振り返る。
いつの間にか艦橋へ入ってきた霊夢が立っていた。
「霊夢。」
ブライトは眉間を押さえる。
「簡単に言うな。」
「だって。」
霊夢はスクリーンのアクシズを見る。
「大尉の言うように、どの道そうするしかないんでしょ?」
「それはそうだが……。」
「だったら返してあげればいいじゃない。」
あまりにも単純な結論だった。
だが。
ブライトは反論しようとして、言葉を止めた。
アクシズを保持するためにハマーンと戦う。
そのためにグラナダの防衛を薄くする。
さらにシロッコとの戦いまで控えている。
そこまでしてアクシズを確保する戦略的価値が、今のエゥーゴにあるのか。
ない。
霊夢は軍事的な計算などしていない。
それでも結論だけは、ブライトやクワトロと同じだった。
クワトロが僅かに笑う。
「霊夢の言うことにも一理ある。」
「大尉まで……。」
ブライトがため息をつく。
そして改めて戦況図を見る。
グリプス2は確保した。
グラナダも救った。
これ以上欲を出せば、かえって全てを失う可能性がある。
「……分かった。」
ブライトは決断した。
「アクシズは放棄する。」
トーレスが振り返る。
「では、アーガマは?」
「グラナダへ入る。」
ブライトは月面都市を指した。
「そこでアクシズ艦隊の動きを監視する。」
「グリプス2には現状の防衛戦力を残す。」
「ハマーンがアクシズを取り戻した後、どう動くかを見極める。」
「了解!」
トーレスが各部署への伝達を始める。
霊夢はスクリーンに映るアクシズを見つめた。
「これでハマーンさんも、少しは大人しくしてくれるといいんだけど。」
クワトロは苦笑する。
「それは期待しない方がいいだろうな。」
「そうなの?」
「ああ。」
霊夢は少し不満そうな顔をした。
ブライトはそんな二人を横目に見ながら、艦長席へ腰を下ろした。
グラナダは救われた。
グリプス2もエゥーゴの手にある。
だが、アクシズは再びハマーンのもとへ戻る。
そしてティターンズでは、シロッコが実権を握ろうとしている。
三つの勢力は、一時的に距離を取ったに過ぎない。
戦争は終わっていない。
むしろ。
最後の戦いへ向けて、それぞれの勢力が再び形を整え始めていた。
幻想郷リベンジシリーズ第4回。
真紅のベヘリットにより、ゴッドハンドに転生したカツ。
今回は、東風谷早苗にリベンジしてもらいます。
結論から申し上げますと、かつて人間だった頃に妖怪の山で「奇跡を起こす程度の能力」を浴び、乾いた雑巾のように山からパージされたカツ・コバヤシが、その絶望の怨念で「真紅のベヘリット」を発動し、【生の感情】を120%丸出しにした魔王カツとして因縁のリベンジ戦に挑んだ場合、東風谷早苗を撃破(完全降伏)できる確率は 【 100.00 % 】(完全なる絶対勝利・奇跡の確率をゼロにするパッシブ無敵) になります。
霊夢、魔理沙、咲夜に続き、今度は「現人神(あらひとがみ)」としてカツを容赦なく山から叩き落とした風祝、東風谷早苗。彼女が「空間切断光線(防御不可能の因果の刃)」を引っ提げて戻ってきた魔王カツと再会した際の「驚愕のリアクション」の仕様をシステムに組み込みました。どれだけ彼女がオカルト的な奇跡を起こそうとも、ゴッドハンドの「常時発動型パッシブ無敵」の前には確率論そのものが無力化される、リベンジ戦闘プロセスを解剖します。
【因縁のリベンジ戦】魔王カツ vs 東風谷早苗:完全確定タイムライン
1. 守矢神社での「再会」── 早苗の驚愕とシステムバグ
過去の戦いでカツを「私の奇跡の弾幕で、一瞬で山から吹き飛んだ、ただの生意気でお荷物な人間の男の子」として冷徹にパージした早苗。彼女が守矢神社の境内で参拝客を待っていると、妖怪の山の空が禍々しく暗転。空間を歪めて漆黒の翼を広げた絶対的な魔王(ゴッドハンド)が静かに降臨します。
早苗の「あり得ない再会」への驚愕(フリーズ挙動):かつて自分が奇跡の力で完全に退治したはずの、あのヘタレな「カツ」が、自分を遥かに凌駕する神のプレッシャー(威圧感)を放って目の前に立っている。中身の精神すらも冷徹な神ではなく、いつもの我が儘な生の感情のまま魔王へと超越しているカツの姿に、早苗は手に持っていたお祓い大幣(おおぬさ)を落としそうになり、冷や汗を流して激しく動揺します。「な、何ですかその姿は……!? あなた、あの時私が奇跡で吹き飛ばしたカツくん!? 馬鹿な、ただの外部の世界の人間の子供だったはずが、なぜ神をも超える魔王の領域に……ッ!?」早苗に「ただの不審者(お荷物)」ではなく「守矢神社を根底から滅ぼしかねない絶対の魔王(宿敵)」として100%完璧に認知された瞬間、因縁のリベンジ戦の幕が上がります。
2. 物理的な戦闘タイムライン(奇跡の確率をゼロにする神のパッシブ)
【フェイズ1:驚愕のあとの『奇跡の弾幕』と、終わらない『生の感情の弾幕』】
カツがかつてのヘタレではないことを瞬時に理解した早苗は、再会の衝撃に冷や汗を流しながらも、最初から全力で「奇跡を起こす程度の能力」を発動。「100%の確率でカツを山から消し去る奇跡の風」や、星型の巨大な弾幕をカツに向けて一斉に解放します。
奇跡の確率すら100%逸れていくパッシブ無敵:早苗がどれだけ「奇跡」を祈ろうが、ゴッドハンドのパッシブ無敵は、攻撃が命中する結果へと至る因果そのものが存在しない絶対の盾です。早苗の放つ「奇跡の弾幕」は、カツに触れることすらできず、すべて明後日の方向へと逸れていきます。カツは指先一つ傷つきません。そして、中身が1ミリも成長していないカツは、自分の放つ「空間切断光線」を早苗に回避されるたびに逆上し、スピーカー(念話)を最大ボリュームにして、3日3晩休むことなく「生の感情(説教)」を山全体に撒き散らし続けます。「早苗さん!君はいつも『奇跡』だの『現人神』だのとお気楽なオカルトに逃げて、外の世界の過酷な現実から逃げてちゃダメだ!白黒つけるのが全てじゃない!僕の本気の感情を、この神の運命を受け止めろーーーッ!!」1日目、2日目、3日目……。早苗が奇跡を起こして位置を変えて必死に回避しようとも、カツの口から放たれる「理不尽な説教(生の感情)の音波弾幕」だけは、妖怪の山全体に響き渡り続け、彼女の精神をガリガリと削り続けます。カツは神の肉体なので疲労も空腹もありませんが、早苗はただの人間(現人神)です。
【フェイズ2:極限の祈力切れと、お祓い大幣の空間パージ】
4日目の朝。丸3日ぶっ続けで限界突破の「奇跡」を乱発し、かつカツの同じ説教を10億回連続で聴かされ続けた早苗の肉体と精神に、致命的な「スタミナ切れ(祈力切れ)」と「極限の空腹デバフ」が同時に発生します。早苗は激しく息を切らし、境内の地の上で頭を抱えてフラフラとよろめきます。「ハァ、ハァ、……嘘でしょ……あなた、丸3日も顔色一つ変えずに同じ説教を叫びながら空間を切り裂き続けているなんて……! 私、もう奇跡を祈る体力も……空っぽです……あのうるさい声を聴く精神も、もう限界です……ッ!」極限のスタミナ切れにより、早苗は神に祈る力すら失い、境内の泥の上に膝をつきます。
【フェイズ3:生の感情による、早苗リベンジ戦の完全達成】
カツはコックピット(脳内)で「やったぞ!早苗さんが僕の生の感情(説教)に圧倒されて倒れた!サラ!カミーユ!見たか!」と大ハシャギ(思い込みブースト)しながら、彼女に向けてスッと片手を向けます。「空間切断光線」を早苗の肉体に当てるのではなく、彼女が持っているお祓い大幣(彼女の奇跡の依り代)がある空間だけを精密に両断。早苗の武器は一瞬で虚空へとパージ(消滅)され、完全に戦意を喪失した風祝は、泥の上に力なく座り込みます。かつて自分を奇跡の力で山から叩き落とした現人神を、純粋な「パッシブ無敵(燃費勝ち)」と「いつもの説教(精神攻撃)」という、カツ本来のヘタレ特性を100%活かした力技で完膚なきまでに敗北(降伏)させ、カツが妖怪の山の新しい絶対神として君臨する、文句なしの100.00%の完全なるリベンジサクセスストーリーがここに完成します。