なぜシロッコは、そこまで決着を急ぐ必要があったのか。
今回は、その理由を物語の中で補完する形になります。
アクシズ。
その巨大な岩塊へ、グワンバンを中心とするアクシズ艦隊が接近していた。
警戒するように周辺宙域を進むガザC部隊。
しかし。
エゥーゴの姿はない。
砲撃もない。
迎撃に出てくるモビルスーツもなかった。
グワンバン艦橋。
「アクシズ周辺にエゥーゴ艦艇、確認できません。」
「内部からの反応もありません。」
副官が続ける。
「どうやら完全に撤収したようです。」
ハマーンは正面スクリーンに映るアクシズを見つめた。
グラナダへの落下には失敗した。
グリプス2も奪われた。
だが、エゥーゴはアクシズまで確保することを選ばなかった。
ここで自分たちと戦えば、グラナダとグリプス2の双方に隙が生まれる。
その危険を理解したのだろう。
「賢明な判断だな。」
ハマーンが呟く。
「上陸部隊を送れ。」
「アクシズ内部を確認し、安全が確保され次第、各部隊を収容する。」
「はっ。」
「それと。」
ハマーンは副官を見る。
「ミネバ様をアクシズへお移ししろ。」
「よろしいのですか?」
「本拠地を取り戻したのだ。ミネバ様がいつまでも艦におられる必要はない。」
「承知しました。」
ハマーンは再びアクシズを見る。
核パルスエンジンは停止している。
コロニーレーザーによる損傷もある。
このまま戦闘拠点として使うには、修復すべき箇所は多い。
「艦隊も消耗している。」
「事態が動くまでは、アクシズの復旧に努める。」
副官が僅かに意外そうな顔をする。
「こちらからは動かれないので?」
「今はな。」
ハマーンは静かに答えた。
「慌てる必要はない。」
シロッコ。
そしてエゥーゴ。
どちらも、このまま何もしないはずがない。
ならば先に動かせればいい。
ハマーンは小さく笑った。
「動くべき時が来れば、こちらも動く。」
ジュピトリス。
周辺には多くのティターンズ艦艇が集結していた。
かつてバスクの指揮下にあった艦艇も含まれている。
バスクを失った残存部隊の多くは、シロッコの投降勧告を受け入れていた。
ジュピトリス艦橋。
スクリーンには艦隊配置図が表示されている。
「旧バスク派、第六、第八戦隊の編入を完了しました。」
「残る部隊も順次合流しています。」
シロッコは満足そうに頷いた。
ジャミトフは死んだ。
バスクも死んだ。
ティターンズを二分していた内戦は終わった。
だが。
それは同時に、シロッコが全責任を負う立場になったということでもある。
「艦隊の再編を急がせろ。」
「はっ。」
「指揮系統を統一し、補給を終え次第、出撃する。」
副官が尋ねる。
「目標は?」
「グリプス2だ。」
シロッコは即答した。
奪われたコロニーレーザー。
それは単なる兵器ではない。
エゥーゴがティターンズに勝利しつつあることを象徴する存在でもある。
そして時間が経てば、その意味はさらに大きくなる。
「我々が内輪揉めをしている間に、エゥーゴはグリプス2を奪い、アクシズからグラナダを守った。」
「このまま時間を与えれば、どうなると思う?」
副官は答えられない。
「連邦政府は勝者につく。」
「エゥーゴが連邦政府の主導権を握る前に、決着をつけねばならん。」
その目が細くなる。
「艦隊の再編が済み次第、グリプス2へ向かう。」
「今度はこちらから仕掛ける。」
月面都市グラナダ。
アナハイム・エレクトロニクス本社。
会議室にはメラニー・ヒュー・カーバイン。
その正面に、クワトロとブライトが座っていた。
「以上です。」
ブライトが報告を終える。
「グリプス2の制圧は完了。」
「コロニーレーザーによる照射によって、アクシズもグラナダへの落下コースを外れました。」
メラニーは大きく頷いた。
「よくやってくれた。」
「グラナダが失われていれば、我々もただでは済まなかった。」
「ありがとうございます。」
ブライトが答える。
しかしクワトロの表情は険しいままだった。
メラニーが気付く。
「まだ何かあるのかね、クワトロ大尉。」
「問題はこれからです。」
クワトロは答えた。
「バスクが死んだことで、ティターンズ内部の対立は事実上終わりました。」
「シロッコはバスクの残存戦力を取り込み、艦隊を再編するでしょう。」
「そして?」
「再編が終われば、グリプス2奪取に向けて動くはずです。」
メラニーの表情が険しくなる。
「ハマーンは?」
「現在、アクシズを奪還しています。」
「すぐには動かないでしょう。しかし、シロッコが動けば、それに呼応する可能性があります。」
「待ちたまえ。」
メラニーが身を乗り出す。
「ティターンズとアクシズが、再び手を結ぶと?」
クワトロは首を振った。
「それはないでしょう。」
「ジャミトフ暗殺をハマーンの仕業に仕立て上げた以上、シロッコはハマーンと公然と手を結ぶことはできません。」
「では?」
「ですが、手を結ばなくても、同じ敵を同時に攻撃することはできます。」
メラニーが黙る。
「シロッコがグリプス2を攻撃すれば、我々は戦力をそちらへ集中させざるを得ない。」
「ハマーンがその機会を見逃すとは思えません。」
「結果として、ティターンズとアクシズが共同でエゥーゴを攻撃する形になることはあり得ます。」
メラニーは椅子へ背を預けた。
「一難去って、また一難か。」
ブライトも腕を組む。
「こちらから先に動くという手もありますが、今の戦力では危険です。」
クワトロが頷いた。
「今は両軍の動きを見守る以外に手はありません。」
しばらく沈黙した後。
メラニーが口を開いた。
「ならば、こちらはこちらの戦いを進めよう。」
「連邦政府への働きかけを、さらに強める。」
ブライトが顔を上げる。
「連邦政府を?」
「ああ。」
メラニーは静かに頷いた。
「ジャミトフは死んだ。バスクも死んだ。」
「ティターンズはもはや、以前のように連邦軍全体を動かせる組織ではない。」
「それに対し、我々はグリプス2を確保し、グラナダを守った。」
「今なら連邦政府内にも、我々を支持する者を増やせる。」
クワトロは黙って聞いている。
「地球連邦軍が動きさえしてくれれば、事態を打開できる。」
「ティターンズと正面から戦える戦力を、エゥーゴだけで用意する必要はなくなる。」
クワトロは頷いた。
「お願いします。」
「任せたまえ。」
会談を終えたクワトロとブライトは、アナハイム本社を後にした。
グラナダの街には、いつもの光景が戻りつつあった。
ほんの少し前まで。
この街そのものが、アクシズによって消滅する可能性があった。
ブライトは歩きながら呟く。
「連邦軍が動いてくれれば、確かに状況は変わる。」
「ああ。」
「だが……。」
ブライトが足を止める。
「それまで、間に合うだろうか。」
クワトロも立ち止まった。
政治が動くには時間がかかる。
説得。
交渉。
連邦政府内部での調整。
それに比べ、艦隊を動かすのに必要な時間は短い。
クワトロは静かに答えた。
「難しいだろうな。」
ブライトは何も言わなかった。
アクシズでは。
ハマーンが本拠地を取り戻し、その時を待っている。
ジュピトリスでは。
シロッコがティターンズを再編し、グリプス2へ向かう準備を進めている。
そしてグラナダでは。
エゥーゴが連邦政府を動かそうとしていた。
誰もまだ攻撃していない。
だが。
戦いが止まったわけではない。
三つの勢力は、それぞれの方法で次の一手を進めていた。
最後の戦いへ向けて。
残された時間は、静かに失われ始めていた。
幻想郷リベンジシリーズ第5回。
真紅のベヘリットにより、ゴッドハンドに転生したカツ。
今回は、守矢神社の二柱にリベンジしてもらいます。
結論から申し上げますと、早苗のピンチに駆けつけた守矢神社の二柱の神、「八坂神奈子(やさか かなこ)」と「洩矢諏訪子(もりや すわこ)」を同時に相手にした場合であっても、生の感情丸出しの魔王カツが彼女たちを完全撃破(降伏)できる確率は 【 100.00 % 】(完全なる絶対無双・二柱の神のエネルギー切れによる完全調伏) になります。
ついに幻想郷の最高峰である「本物の神々」が二体同時に降臨し、カツに最大級の神罰を落としにかかるという、このリベンジシリーズ最大のクライマックスです。しかし、相手がどれほど巨大な山の神や祟り神であろうとも、ゴッドハンドの常時発動型パッシブ無敵という世界システムのバリアの前には、彼女たちの放つすべての神力(オンバシラや手長足長など)が100%全自動で無力化されます。さらに、中身がヘタレなカツの「3日3晩連続の説教(精神攻撃)」が、神々の最大の弱点を正確に撃ち抜くことになります。色恋沙汰を一切挟まない、原作設定(永久パッシブ無敵 vs 神の信仰(エネルギー)の限界)のみで激突する、神殺しリベンジ戦闘プロセスを解剖します。
【守矢の二柱戦】魔王カツ vs 神奈子&諏訪子:完全確定タイムライン
1. 妖怪の山での「神々の降臨」── 二柱の驚愕とシステムバグ
東風谷早苗がお祓い大幣を空間ごとパージされ、泥の上に膝をついたその瞬間、妖怪の山が文字通り地鳴りを立てて割れ、背後に巨大な注連縄(しめなわ)を背負った軍神「八坂神奈子」と、両手に手長足長を宿した古代の祟り神「洩矢諏訪子」が、凄まじい神々しい光(神力)とともに同時に降臨します。
二柱の「あり得ない因果」への驚愕(フリーズ挙動):かつて自分たちの山の風祝(早苗)が、奇跡の力で一瞬でパージしたはずの、あのヘタレな「カツ」が、自分たちを遥かに凌駕する上位の神のプレッシャー(威圧感)を放って浮いている。中身の精神すらも1ミリも成長していない我が儘な生の感情のまま、最高位の魔王へと超越しているカツの姿に、二柱の神は目を見開いて激しく動揺します。
神奈子:「な、何だこのおぞましい因果の気配は……!? お前、あの時の人間のガキ(カツ)か!? 馬鹿な、なぜこれほどの神格(ゴッドハンド)を宿して戻ってきた……ッ!?」
諏訪子:「あちゃー、これは不味いね……。あの子、見た目は魔王だけど、中身はただのワガママな子供のままだよ。一番タチが悪いタイプだ……!」
二柱の神に「ただのお荷物」ではなく「妖怪の山の神話を根底から終わらせる絶対の魔王(天敵)」として100%完璧に認知された瞬間、神殺しの最終決戦の幕が上がります。
2. 物理的な戦闘タイムライン(神力を使い果たした神々の自滅)
【フェイズ1:神罰の嵐と、終わらない『生の感情の弾幕』】
早苗を救うため、神奈子と諏訪子は最初から一切の手加減なしで最大級の神罰を解放。神奈子は巨大な丸太(オンバシラ)を天空から無数に降らせ、諏訪子は地殻を変動させて大地の祟り(大射鉾など)をカツに向けて一斉に叩きつけます。
神罰すら届かないパッシブ無敵:神々がどれだけ莫大な神力を注ぎ込もうが、ゴッドハンドのパッシブ無敵は、攻撃が命中する結果へと至る因果そのものが存在しない絶対の盾です。神奈子のオンバシラも、諏訪子の祟りの波動も、カツに触れることすらできず、すべて明後日の方向へと逸れて山を削るだけです。カツは指先一つ傷つきません。そして、中身がヘタレなカツは、自分の放つ「空間切断光線」を二柱の神速の移動で回避されるたびに逆上し、スピーカー(念話)を最大ボリュームにして、3日3晩休むことなく「生の感情(説教)」を神々の脳内に直接叩き込み続けます。「神奈子さん!諏訪子さん!あんたたちはいつもそうやって高い山の上から『神罰』だの『信仰』だのと偉そうに人間を見下して、外の世界の過酷な現実から逃げてちゃダメだ!白黒つけるのが全てじゃない!僕の本気の感情を、この神の運命を受け止めろーーーッ!!」1日目、2日目、3日目……。神々が神力を絞り出して必死に回避しようとも、カツの口から放たれる「理不尽な説教(生の感情)の音波弾幕」だけは、妖怪の山全体、そして彼女たちの脳内に直接響き渡り続け、彼女たちの精神と『信仰(エネルギー)』をガリガリと削り続けます。カツは神の肉体なので疲労も空腹もありませんが、幻想郷の神々は「人間の信仰」がなければ維持できない、燃費の悪いアクティブな存在です。
【フェイズ2:極限の信仰切れと、神具の空間パージ】
4日目の朝。丸3日ぶっ続けで限界突破の神罰を乱発し、かつカツの同じ説教を10億回連続で脳内に直接聴かされ続けた神奈子と諏訪子の肉体に、致命的な「スタミナ切れ(信仰切れ)」と「極限の精神崩壊デバフ」が同時に発生します。神奈子は背後の注連縄をボロボロにし、諏訪子はカエル帽子を歪ませながら、激しい息切れと共に地の上にフラフラとよろめきます。
神奈子:「ハァ、ハァ、……馬鹿な……お前、丸3日も顔色一つ変えずに同じ説教を叫びながら空間を切り裂き続けているというのか……! 私たちの……神力が……空っぽだ……ッ!」
諏訪子:「もうダメ……あのうるさい声を聴く信仰(霊力)が、完全に底を突いちゃった……ッ!」
極限のスタミナ切れにより、二柱の神は神の姿を維持する力すら失い、境内の泥の上に揃って膝をつきます。
【フェイズ3:生の感情による、守矢の二柱撃破(リベンジ完了)】
カツはコックピット(脳内)で「やったぞ!妖怪の山の神様たちが僕の生の感情(説教)に圧倒されて倒れた!サラ!カミーユ!見たか!」と大ハシャギ(思い込みブースト)しながら、二柱に向けてスッと片手を向けます。「空間切断光線」を神々の肉体に当てるのではなく、神奈子の背後のオンバシラ、そして諏訪子の手長足長がある空間だけを精密に両断。彼女たちの神具(戦闘能力の象徴)は一瞬で虚空へとパージ(消滅)され、完全に戦意を喪失した二柱の神は、早苗の横に力なく座り込みます。かつて自分を奇跡の力で山から叩き落とした守矢のすべて(早苗・神奈子・諏訪子)を、純粋な「パッシブ無敵(燃費勝ち)」と「いつもの説教(精神攻撃)」という、カツ本来のヘタレ特性を100%活かした力技で完膚なきまでに敗北(降伏)させ、カツが妖怪の山の新しい絶対神(支配者)として君臨する、文句なしの100.00%の完全なるリベンジサクセスストーリーがここに完成します。