宇宙世紀でリアル弾幕ごっこ   作:わさびの食べ方にうるさい人

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この物語の前半の副主人公は、みんな大好きカツです。


強さを求める少年

その日。

霊夢は自室でごろごろしていた。

 

Sガンダムは強い。

戦果も出る。

だが操縦が面倒。

 

重い。

曲がらない。

火力は無駄に高い。

 

最近は出撃のたびに少し疲れるようになっていた。

だから今日は休む。

そう決めていた。

もっとも、いつも休んでいるのだが。

 

ドンドン。

部屋のドアが叩かれる。

無視した。

 

ドンドンドン。

さらに強くなる。

無視した。

 

そして。

ドアが勢いよく開いた。

 

「霊夢!」

 

ファだった。

後ろにはエマもいる。

霊夢はベッドの上で寝返りを打った。

 

「起きなさい!」

 

「嫌」

 

即答だった。

 

ファの眉がぴくりと動く。

エマは静かに告げる。

 

「配膳当番です」

 

「嫌」

 

「命令です」

 

「……」

 

霊夢は黙った。

しばらく天井を見る。

ファを見る。

エマを見る。

そして諦めたようにため息を吐いた。

 

五分後。

食堂。

霊夢は心底不機嫌だった。

配膳車の前に立っている。

やる気は一切ない。

本当に一切ない。

 

トレーを置く。

ガチャン。

スープを置く。

ドン。

パンを置く。

ポイ。

 

ファが額を押さえた。

 

「丁寧に!」

 

霊夢は不思議そうな顔をした。

 

「食べられれば同じでしょ」

 

「同じじゃない!」

 

ファの悲鳴が食堂に響く。

近くにいた乗員たちが苦笑した。

予想通りである。

 

そこへカツがやって来た。

今日の当番相手だった。

霊夢の姿を見た瞬間、目を丸くする。

 

「なんで霊夢さんが当番なんだ」

 

ファは腕を組んだ。

 

「私とエマ中尉が引っ張ってきたの」

 

「当然だよ!」

 

カツは即答した。

霊夢は首を傾げる。

 

「そう?」

 

気まずい沈黙が流れた。

 

カツは色々言いたいことがあった。

 

Sガンダム事件。

Gディフェンサー事件。

そして最近のネモ事件。

思い出せばいくらでも出てくる。

 

だが霊夢はそんなことなど気にせず、普通に配膳を続けていた。

 

「はい」

 

トレーが置かれる。

 

ドン。

 

カツは黙った。

我慢しようと思った。

本当に思った。

 

しかし。

無理だった。

 

「なんでそんな平気なんだよ」

 

霊夢が顔を上げる。

 

「何が?」

 

「何がって……!」

 

カツは言葉に詰まった。

そしてようやく本音を吐き出す。

 

「僕はずっとSガンダムに乗りたかったんだ!」

 

食堂が少し静かになった。

近くの乗員たちが聞き耳を立てる。

 

「なのにあんたはネモでいいって!」

「Sガンダムなんて欲しくもないみたいに!」

 

霊夢はしばらく考えた。

そして本気で理解できない顔をした。

 

「だってネモで十分だし」

 

カツが机を叩く。

 

「十分じゃないだろ!」

 

「十分よ」

 

正論だった。

少なくとも実績だけ見れば。

Sガンダムでも。

Gディフェンサーでも。

霊夢の戦果は変わらなかった。

 

カツは致命傷を受けた。

 

食堂の隅で見ていたアポリーが吹き出しそうになる。

エマは額を押さえた。

 

「ああ……」

 

ファもため息を吐く。

 

「始まった」

 

だがカツは止まらなかった。

ずっと聞きたかったことがある。

 

「なんでそんなに強いんだよ!」

 

霊夢は即答した。

 

「避けてるから」

 

「そういう話じゃない!」

 

食堂のあちこちから笑いが漏れる。

だがカツは真剣だった。

 

霊夢もそれは分かったらしい。

少しだけ考える。

それから珍しく真面目な顔になった。

 

「別に強くなろうと思ったことないし」

 

カツが黙る。

周囲も黙る。

霊夢は続けた。

 

「生き残ろうとは思ってるけど」

 

その言葉は妙に静かだった。

だから。

被弾しない。

 

だから。

無理をしない。

 

だから。

相手もなるべく殺さない。

 

勝つためではない。

生き残るため。

それが霊夢の戦い方だった。

 

食堂の入口でその会話を聞いていたカミーユは、何となく理解した気がした。

霊夢は勝ちたい人間ではない。

生き残りたい人間なのだ。

だから自分たちとは根本的に考え方が違う。

 

しばらく沈黙が続いた。

霊夢は鍋を見た。

そしてカツを見る。

 

「スープいる?」

 

カツは反射的に答えた。

 

「いる」

 

霊夢は器にスープを注ぐ。

そして目の前へ置いた。

 

ドン。

 

相変わらず雑だった。

カツはスープを見る。

霊夢を見る。

そして小さく呟いた。

 

「……僕はあんたみたいにはなれない」

 

霊夢は少し考えた。

そして本当に不思議そうな顔で答える。

 

「別にならなくていいんじゃない」

 

そこには説教もなかった。

優越感もなかった。

見下しもなかった。

ただ本心だった。

 

だからこそ。

その言葉は妙に重かった。

 

食堂の隅で見ていたファが小さく笑う。

エマも少しだけ表情を和らげた。

 

「やっと少し話せたみたいね」

 

「そうね」

 

二人は頷き合う。

 

一方。

当の本人は。

空になった鍋を見ながら考えていた。

 

配膳というのは。

思っていた以上に面倒だった。

そのことだけは確かだった。

 




今回はカツの乗ったジェスタが、フロンタルのネオ・ジオングを撃破できる確率を計算しました。タイマンだと、カツが突如スタンド能力に目覚め、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム級のスタンド能力が必要になるので、いつも通り100体がかりで挑みます。

機体スペックと戦場の初期前提
RGM-96X ジェスタ:ジェガンを遥かに凌駕し、νガンダムの9割の性能を持つとされる超高性能機です。コックピットの電子兵装、データリンク、自動回避システムは完璧であり、カツ100体の密集による初期パニック衝突・同士討ちは0%に完全に抑制されます。100機全員が万全の状態で交戦に入ります。

NZ-999 ネオ・ジオング:全高116m。ジェネレーター出力35,680kW~計測不能、スラスター総推力28,827,500kg~計測不能。宇宙世紀における「戦術兵器としての終着点」です。

【フェーズ1:遠距離・有線式大型ファンネル・ビットによる一斉各個撃破】
ジェスタ100機が超遠距離から突入を開始します。フロンタルはサザビーのファンネルを遥かに超える巨大な「有線式大型ファンネル・ビット(肩部バインダーに格納)」を射出します。
圧倒的な火力と同時処理能力: ネオ・ジオングの有線ビットは、戦艦の主砲クラスのメガ粒子砲を連射します。
手数の暴力: ジェスタの優秀なセンサー(アラート)が危険を検知して回避行動を取りますが、ビットから放たれる圧倒的な弾幕の前に、接近するまでに30機のジェスタが一瞬で消滅します。(残り70機)

【フェーズ2:中距離・「メガ粒子砲(全60門)」による面制圧】
ファンネルの網を潜り抜けたジェスタ70機が、ネオ・ジオングを包囲して一斉射撃を仕掛けようと中距離まで間合いを詰めます。しかし、ネオ・ジオングという兵器は「包囲されることを前提に、全方位を同時に殲滅するために作られた拠点防衛機」です。
全方位メガ粒子砲の一斉射(飽和迎撃):ネオ・ジオングは全身(指先、胸部、腰部)に合計60門のメガ粒子砲を搭載しています。フロンタルの高いニュータイプ能力により、これらが並列処理(マルチタスク)で360度全方位へ同時に照射されます。第1波の手数の完全崩壊:包囲しようとした70機のジェスタは、逃げ場のない「光の壁」に全周囲から同時に焼かれます。ジェスタのシールドには耐ビームコーティングがありますが、戦艦クラスのビームの集中豪雨の前には紙同然です。ここで60機のジェスタが引き金を引く前に一瞬で溶かされ、蒸発します。
第1波の発射: フロンタルのプレッシャー(50%フリーズ)によって、奇跡的に引き金を引けた生き残りのジェスタはわずか5機(5発)にまで激減します。

フェーズ3:近距離・「サイコ・シャード」による手数の完全消滅(0%への確定)】
ここから、これまでのジ・Oやサザビーの戦い(数千万分の1の奇跡)を完全に過去にする、ネオ・ジオング最大のオカルト兵器「サイコ・シャード(精神感応結晶体)」が起動します。
物理法則の拒絶(サイコ・ジャックの極限):フロンタルの意思に呼応し、ネオ・ジオングの背後に巨大な「光の輪(サイコ・シャード)」が形成されます。この輪から放たれるサイコウェーブは、半径数キロメートル以内のすべての敵の「推進剤」や「火器」の揮発・爆発を強制的に引き起こします。
ジェスタ兵装の完全自爆:生き残った5機が放った第1波(5発)、およびバックパックに残された第2波のエネルギー、さらにはジェスタの手に握られているビーム・ライフル(Eパック)そのものが、サイコ・シャードの力によって銃口から発射される前に「手元で一斉に自爆・融解」します。カツが放ったビームがネオ・ジオングの装甲の隙間を狙うとか、シールドで防がれるといった「物理的な計算」のステップに移行することすらありません。ジェスタのビーム・ライフルそのものが手元で全て消滅(機能停止)するため、ネオ・ジオングに届く手数は完全に「0発」となります。

撃破確率:0.00% (完全なる絶望)
カツ100体が最新鋭のジェスタに乗ろうとも、ネオ・ジオングの「遠距離・有線式大型ファンネル・ビット」と「全方位60門メガ粒子砲」によって包囲網を消し飛ばされ、最後は「サイコ・シャード」によって武器そのものを消滅させられて無抵抗のまま処刑されるため、撃破確率は完全に 0.00% です。

【最終結果:1不可説不可説転分の1の奇跡すら起きない理由】
これまでの計算では、1不可説不可説転分の1という「確率のバグ(機体の誤作動)」があればカツでも勝てました。しかし、ネオ・ジオング戦においてはそれすら機能しません。なぜなら、ネオ・ジオングのサイコ・シャードは、カツ100体の「生の感情(恐怖やパニック)」をそのまま吸い上げて結晶化し、より強固なフィールドを張るため、カツがパニックを起こせば起こすほどネオ・ジオングの絶対防御が強化されるという最悪の永久機関(逆バフ)が成立してしまうからです。最後は、武器をすべて失い、推力も奪われて宇宙にプカプカと浮かぶだけの残り5機のジェスタ(カツ)に対し、フロンタルは「これが人間の歩む結果だ。虚無だな……」と冷徹に呟きながら、ネオ・ジオングの巨大な大型アームで、卵の殻を潰すようにコックピットごとカツを握り潰して戦闘が終了します。

【最終確定】
撃破確率&難易度ランキング
1位(絶対不落):フル・フロンタルのネオ・ジオング ── 完全なる 0.00% (絶望)
2位(最難関):シャアのサザビー ── 約 1億3,300万分の1
3位(鉄壁):ハマーンのキュベレイ ── 約 6,660万分の1
4位(猛攻):シロッコのジ・O ── 約 2,030万分の1

1位:ネオ・ジオング(0.00%)ジェスタ100機という最高の物量をもってしても、「遠距離・有線式大型ファンネル・ビット」と「全方位60門のメガ粒子砲」で包囲網を消し飛ばされ、最後は「サイコ・シャード」によって武器や推進剤そのものを手元で爆散させられます。物理の奇跡(1不可説不可説転分の1)すらオカルトで拒絶する「神の領域」です。

2位:サザビー(約1億3,300万分の1)新型ファンネル(42発)と中距離拡散ビームでジェガンを段階的に間引き、生き残りの弾幕(28発)も巨大な盾で20発を完全に無効化。本体への有効打を「最初の36発(第1波)」にまで抑え込み、頭部を狙うカツの勝負を1億分の1のラインにまで押し下げる「最難関の総帥機」。

3位:キュベレイ(約6,660万分の1)12基のファンネル(60発)の並列処理と、4枚のバインダー盾、そして天才的な3次元高機動によって常に距離をコントロール。カツたちに「そもそも一斉射撃をさせる間合い」を絶対に作らせない「近接拒否の絶対領域」。

4位:ジ・O(約2,030万分の1)ファンネルがない(シングルタスク機)という明確な弱点ゆえに、カツたちの「第1波の近接飽和(44発)」の直撃を直接受けてしまいます。同士討ちで足を破壊されながらも執念で引き金を引き続けるカツたちの泥臭い弾幕の前に、最も被弾のリスク(重装甲の隙間を抜かれる確率)を晒してしまう「重装甲要塞」。

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