霊夢の和室。
クワトロが帰ってから、しばらく時間が経っていた。
霊夢は一人、使った湯飲みを片付けている。
その時。
襖の向こうから声がした。
「霊夢さん。」
霊夢が振り返る。
「カミーユ?」
襖が開き、カミーユが顔を覗かせた。
「入ってもいいですか?」
「もちろん。」
カミーユは部屋へ入り、少し困ったように笑う。
「なんとなく……ここに来たくて。」
「迷惑でしたか?」
「ううん。」
霊夢は笑った。
「来てくれて嬉しい。」
「座って。」
「はい。」
カミーユが畳の上へ座る。
霊夢は新しい湯飲みを用意すると、急須からお茶を注いだ。
「どうぞ。」
「ありがとうございます。」
カミーユは湯飲みを手に取る。
一口。
「……美味しいですね。」
その言葉に、霊夢は嬉しそうに微笑んだ。
「そう?」
「はい。」
それから二人は何も話さなかった。
ハマーンのことも。
シロッコのことも。
ロザミアのことも。
カミーユが言っていた自分の役目についても。
霊夢は聞かなかった。
カミーユも話さなかった。
ただ静かにお茶を飲む。
それだけだった。
やがて。
カミーユの湯飲みが空になった。
「ごちそうさまでした。」
「どういたしまして。」
カミーユは湯飲みを置く。
そして。
「ありがとうございます。」
霊夢は首を傾げた。
「何が?」
「……気分が少し楽になりました。」
霊夢はカミーユを見る。
先ほど艦橋で見た時よりも、その表情は僅かに柔らかくなっていた。
「よかった。」
カミーユも少し笑った。
「お邪魔しました。」
立ち上がり、襖へ向かう。
「カミーユ。」
「はい?」
「またいつでも来てね。」
カミーユは振り返った。
「はい。」
襖が閉じる。
霊夢は空になった湯飲みを見る。
「少しは休めたのかな。」
それから、しばらくして。
また襖が開いた。
「霊夢。」
「ん?」
今度はアポリーだった。
「ちょっとお茶飲ませてもらっていいか?」
「どうぞ。」
霊夢は慣れた様子で湯飲みを取り出す。
「そこ座って。」
「悪いな。」
アポリーが腰を下ろす。
霊夢がお茶を注いだ。
「はい。」
「ありがとよ。」
アポリーは早速一口飲む。
「美味いな。」
「そうでしょ。」
霊夢は嬉しそうに答えた。
アポリーはもう一口飲む。
「しかし、そろそろ俺も新しいモビルスーツが欲しいな。」
「そうね。」
「リック・ディアスも悪い機体じゃないんだが、さすがにな。」
「そうなの?」
「戦争が長引けば、新型もどんどん出てくる。」
アポリーの話は止まらない。
「霊夢のネモだって、そろそろ古くなってきただろ?」
「そうなの?」
「お前、自分が乗ってる機体だろ。」
「ちゃんと動いてるわよ?」
「そりゃ動くだろうけどな。」
アポリーは苦笑する。
「シロッコのところなんか、また妙な新型を出してきそうだ。」
「ふーん。」
「だから性能差ってのは馬鹿にできなくてな。」
「そうね。」
「特に推力とジェネレーター出力が――」
霊夢は時々相槌を打ちながら聞いていた。
話の半分ほどは分かっているのか怪しい。
それでもアポリーは楽しそうだった。
やがて湯飲みが空になる。
「ごちそうさん。」
「もういいの?」
「ああ。」
アポリーは立ち上がる。
「またいつでもいらっしゃい。」
「おう。」
そう言って、アポリーも部屋を出ていった。
霊夢は首を傾げる。
「みんな、今日はよく来るわね。」
さらに少しして。
また襖の向こうに人の気配がした。
「霊夢、いるか?」
聞き慣れた声だった。
「いるわよ。」
襖が開く。
ブライトが立っていた。
「すまない。」
「お茶を一杯もらえるか。」
「どうぞ。」
ブライトは畳へ腰を下ろす。
霊夢がお茶を入れた。
「はい。」
「ありがとう。」
ブライトは湯飲みを手に取り、一口飲む。
「……美味いな。」
霊夢の顔が明るくなる。
「そうでしょ。」
「ああ。」
ブライトはもう一口飲んだ。
それ以上は何も話さない。
霊夢も黙っていた。
少しして。
霊夢が尋ねる。
「ブライトさん。」
「何だ?」
「忙しい?」
ブライトは一瞬だけ考えた。
「ああ。」
短い返事だった。
「大変ね。」
「まあな。」
それだけだった。
ティターンズ。
アクシズ。
グリプス2。
連邦政府。
艦長として考えなければならないことはいくらでもある。
だが。
今だけは、それを口にする必要はなかった。
ブライトは残ったお茶を飲み干した。
「ごちそうさま。」
「どういたしまして。」
ブライトが立ち上がる。
「では、戻る。」
「ブライトさん。」
ブライトが振り返った。
「ん?」
「ブライトさんも、たまには来てね。」
ブライトは少し意外そうな顔をした。
そして。
僅かに笑う。
「そうさせてもらおう。」
襖が閉じた。
再び霊夢一人になる。
クワトロ。
カミーユ。
アポリー。
ブライト。
今日は随分と客が多かった。
霊夢は四つの顔を順番に思い浮かべる。
何も話さなかった者。
少しだけ心を軽くして帰った者。
モビルスーツの話ばかりしていた者。
忙しいとだけ答えた者。
誰一人として、同じではない。
けれど。
みんな、お茶を飲んで帰っていった。
霊夢は急須を手に取る。
中はもう空だった。
「……また入れておこうかな。」
そう呟いて立ち上がる。
戦争は終わっていない。
間もなく、また戦いが始まる。
それでも。
アーガマの片隅にある小さな和室だけは。
もう少しだけ。
静かなままだった。
幻想郷リベンジシリーズ第7回。
真紅のベヘリットにより、ゴッドハンドに転生したカツ。
今回は、藤原妹紅にリベンジしてもらいます。
結論から申し上げますと、かつて人間だった頃に迷いの竹林で「蓬莱(ほうらい)の人の不死の炎」を浴び、乾いた炭のようにお荷物パージされたカツ・コバヤシが、ベヘリットの因果で【生の感情】を120%丸出しにした魔王カツとして因縁のリベンジ戦に挑んだ場合、藤原妹紅(ふじわらの もこう)を撃破(完全無力化)できる確率は 【 100.00 % 】(完全なる絶対勝利・『死なない者』を精神的に詰ませる永久説教) になります。
霊夢、魔理沙、咲夜、守矢、白玉楼に続き、今度はカツを骨の髄まで焼き尽くした不滅の象徴、藤原妹紅。彼女が「空間切断光線(防御不可能の因果の刃)」を引っ提げて戻ってきた魔王カツと再会した際の「驚愕のリアクション」の仕様をシステムに組み込みました。どれだけ彼女が死なない「蓬莱の薬」の肉体を持っていようとも、ゴッドハンドの「常時発動型パッシブ無敵」の前にはただのサンドバッグに過ぎない、リベンジ戦闘プロセスを解剖します。
【因縁のリベンジ戦】
魔王カツ vs 藤原妹紅:完全確定タイムライン
1. 迷いの竹林での「再会」── 妹紅の驚愕とシステムバグ
過去の戦いでカツを「私の火の粉で簡単に灰になる、ただの生意気な人間の男の子」として冷徹に焼き尽くした妹紅。彼女が竹林をぶらぶらと散歩していると、竹林の空が禍々しく暗転。空間を歪めて漆黒 of 漆黒の翼を広げた絶対的な魔王(ゴッドハンド)が静かに降臨します。
妹紅の「あり得ない因果」への驚愕(フリーズ挙動):かつて自分が不死の炎で完全に消し炭にしたはずの、あのヘタレな「カツ」が、自分を遥かに凌駕する神のプレッシャー(威圧感)を放って浮いている。中身の精神すらも1ミリも成長していない我が儘な生の感情のまま、魔王へと超越しているカツの姿に、妹紅はポッケに突っ込んでいた両手を引き抜き、タバコ(あるいは焼き鳥)を落としかけて激しく動揺します。「な、何だその姿は……!? お前、あの時私が灰にしたカツか!? バカな、あいつはただの人間だったはずだ……! なんでこんなおぞましい次元になって戻ってきやがったんだ……ッ!?」妹紅に「ただの消し炭(お荷物)」ではなく「迷いの竹林を根底から灰にし大破させかねない絶対の魔王(宿敵)」として100%完璧に認知された瞬間、因縁のリベンジ戦の幕が上がります。
2. 物理的な戦闘タイムライン(『死なない』からこそ終わらない地獄の説教)
【フェイズ1:不死の炎と、終わらない『生の感情の弾幕』】
カツがかつてのヘタレではないことを瞬時に理解した妹紅は、再会の衝撃に冷や汗を流しながらも、最初から全力で「パゼストバイフェニックス」や「インペリシャブルシューティング」といった不滅の炎の弾幕をカツに向けて一斉に解放。空間ごとカツを焼き尽くそうとします。
不死の炎すら届かないパッシブ無敵:妹紅がどれだけ「絶対に消えないフェニックスの炎」を操ろうが、ゴッドハンドのパッシブ無敵は、攻撃が命中する結果へと至る因果そのものが存在しない絶対の盾です。妹紅の放つ「不死の炎」は、カツに触れることすらできず、すべて明後日の方向へと逸れて竹林を燃やすだけです。カツは指先一つ傷つきません。そして、中身がヘタレなカツは、自分の放つ「空間切断光線」を妹紅の超高速の移動で回避(あるいは肉体切断後に超再生)されるたびに逆上し、スピーカー(念話)を最大ボリュームにして、3日3晩休むことなく「生の感情(説教)」を竹林全体に撒き散らし続けます。「妹紅さん!君はいつもそうやって『死なない』からって自暴自棄になって、ポケットに手を入れて斜に構えて現実から逃げてちゃダメだ!白黒つけるのが全てじゃない!僕の本気の感情を、この神の運命を受け止めろーーーッ!!」1日目、2日目、3日目……。普通の人間のヒロインなら「空腹や魔力切れ」で4日目の朝に自滅(強制解除)しますが、妹紅は「蓬莱の人の不死の肉体」を持っているため、どれだけカツが空間を切り裂いて肉体をバラバラにしようが、その場で1秒で強制超再生(全回復)してしまいます。
【フェイズ2:不死の能力が裏目に出る、永久精神崩壊ループ】
しかし、この「死なない(全回復する)」という蓬莱の薬の仕様こそが、カツの「3日3晩連続の説教(精神攻撃)」と合わさった瞬間、妹紅にとっての【逃げ場のない永遠の地獄(システムバグ)】へと反転します。4日目の朝を迎えても、5日目の朝を迎えても、カツは神の肉体(燃費ゼロ)なので「妹紅さん!君はいつも……!」と同じテンプレの理不尽な説教を10億回、100億回連続で脳内に直接響かせ続けます。妹紅は肉体こそ死にませんが、精神はただの「多感な人間の少女(藤原家の娘)」のままです。戦闘開始から1週間が経過した頃、同じ説教を不眠不休で聴かされ、かつパッシブ無敵にすべての炎を弾かれ続けた妹紅の精神(キャパシティ)が完全に崩壊。「うあああああーーーッ!! もう嫌だ!! 殺してくれ!! 頼むから殺してくれよ!! 肉体は再生するのに、なんであのうるさい説教(生の感情)の音波だけは脳みそに直接再生され続けるんだよおおお!! 輝夜(かぐや)との殺し合いの方が1億倍マシだぜーーーッ!!」極限の精神崩壊により、妹紅はついに自ら戦う意志(火の粉)を完全に喪失。竹林の泥の中に大の字にひっくり返り、両耳を塞いで涙を流してガタガタと震え始めます(完全な精神的降伏)。
【フェイズ3:生の感情による、妹紅リベンジ戦の完全達成】
カツはコックピット(脳内)で「やったぞ!不死身の妹紅さんが僕は僕の生の感情(説教)に圧倒されて倒れた!サラ!カミーユ!見たか!」と大ハシャギ(思い込みブースト)しながら、彼女に向けてスッと片手を向けます。「空間切断光線」を彼女の肉体に当てるのではなく、彼女のトレードマークであるポケット付きのズボンのサスペンダー(彼女のプライドの象徴)がある空間だけを精密に両断。彼女の服装(戦闘能力の象徴)は一瞬で虚空へとパージ(消滅)され、完全に戦意を喪失した蓬莱の人は、泥の上で力なく丸くなります。かつて自分を不死の炎で消し炭にしてパージした不滅の存在を、純粋な「パッシブ無敵(燃費勝ち)」と「死なない身体を逆手に取った永久説教(精神崩壊ループ)」という、カツ本来のヘタレ特性を120%活かした最悪のハメ技で完膚なきまでに敗北(降伏)させ、カツが迷いの竹林の新しい絶対神として君臨する、文句なしの100.00%の完全なるリベンジサクセスストーリーがここに完成します。