最終決戦までは時間があるので、もう少し続きます。
翌日。
アーガマ、MS格納庫。
大型の搬入ハッチから、新たなMSが運び込まれていた。
一機は金色。
百式改。
そしてもう一機。
赤を基調とした重厚な機体。
シュツルム・ディアス。
「おお……。」
アポリーがシュツルム・ディアスを見上げる。
明らかに嬉しそうだった。
「こいつが俺の新しい機体か。」
その隣で霊夢も見上げる。
「昨日、アナハイムで見たわ。」
「そうなのか。」
アポリーは機体へ近づく。
「見ろ、霊夢。」
「何?」
「背部のグライ・バインダーだ。」
「うん。」
「これはビーム・カノンとベクタードスラスターを内蔵する装備であってだな。」
アポリーの説明が始まる。
「リック・ディアスのランダム・バインダーとは違って――」
「ふーん。」
霊夢は頷く。
だが。
半分も理解していない。
アポリーは気にせず続ける。
「それに推力も大幅に強化されている。これなら今まで以上に――」
「そうなの。」
「……聞いてるか?」
「聞いてるわよ。」
「本当か?」
「グライなんとかでしょ。」
「グライ・バインダーだ。」
「それ。」
アポリーは微妙な顔をした。
格納庫の反対側。
これまでクワトロが使用していた百式が、搬出準備を進めていた。
霊夢が気づく。
「あれ?」
百式の周囲には作業員が集まっている。
既に固定用の器具まで取り付けられていた。
「大尉。」
「何だ?」
「あの百式、どうするの?」
クワトロは自分の旧機を見る。
「グラナダの工場へ戻す。」
「廃棄するの?」
「いや。」
クワトロは首を振る。
「操縦系統をデチューンする予定だ。」
「デチューン?」
「扱いやすくするということだ。」
百式は高性能である一方、操縦者にも相応の技量を要求する。
「誰でも乗りやすいよう調整して、別のパイロットへ回すことになるだろう。」
霊夢は百式を見る。
「大尉以外が乗るの?」
「そうなるだろうな。」
「ふーん……。」
少し考える。
金色の百式。
そこに乗っているのは、いつもクワトロだった。
「なんだか、あまり想像できないわね。」
クワトロが僅かに笑う。
「機体は私の所有物ではないからな。」
「そうだけど。」
霊夢にとっては。
百式といえばクワトロだった。
その印象は簡単には変わりそうになかった。
そこで霊夢は周囲を見回す。
百式改。
シュツルム・ディアス。
だが。
昨日見たもう一機がない。
「あれ?」
「どうした?」
「ガンダムMk-Ⅲは?」
「あれはラーディッシュへ送られる。」
「ラーディッシュ?」
「ああ。」
クワトロが答える。
「エマ中尉に配備される予定だ。」
「そっか。」
霊夢は納得する。
そして。
「エマさんとカツ、元気かしら?」
クワトロは少し考えた。
「エマ中尉はともかく。」
一拍置く。
「カツは少し心配だな。」
霊夢も苦笑する。
「そうね。」
二人とも否定できなかった。
「大尉。」
アポリーがやって来る。
「何だ?」
「早速、慣らし運転しませんか?」
アポリーは待ちきれない様子だった。
クワトロが百式改を見る。
「そうだな。」
「私も機体の感触を確認しておきたい。」
二人がそれぞれの新型機へ向かう。
霊夢は手を振った。
「じゃあ、また後でね。」
「ああ。」
クワトロが答える。
アポリーは既にシュツルム・ディアスへ向かっていた。
霊夢はその姿を見送り。
「さてと。」
自分は格納庫を後にした。
霊夢の和室。
静かだった。
霊夢は畳の上に座り、お茶を飲んでいる。
「……美味しい。」
誰かに出すお茶も好きだが。
一人で飲むのも悪くない。
やがて湯飲みが空になる。
霊夢はそのまま畳へ寝転がった。
天井を見る。
昨日は。
クワトロとアナハイムへ行った。
百式改を見た。
シュツルム・ディアスを見た。
ガンダムMk-Ⅲを見た。
それから二人で食事をして。
街を歩いて。
色々な店を見て回った。
気がつけば夕方になっていた。
霊夢は小さく笑う。
「昨日は楽しかったな。」
ごろりと横を向く。
しばらく。
そのまま静かな時間を過ごした。
夕食。
霊夢は食事を持って、いつものようにクワトロの前へ座った。
「大尉。」
「何だ?」
「百式改、どうだった?」
クワトロは食事をしながら答える。
「悪くない。」
「機動性と旋回性能が良くなっている。」
「うん。」
霊夢も食事を口にする。
「他には?」
「そうだな……。」
「よっ。」
横から声がした。
霊夢が顔を上げる。
アポリーだった。
「面白い話してるな。」
霊夢の隣へ座る。
「シュツルム・ディアスだが。」
「え?」
「背部のバインダーをグライ・バインダーに換装したことで、総推力がリック・ディアスの七万四千八百キロから十万五千キロへ大幅に強化されていてな。」
「……。」
「加速性能もかなり上がってる。」
アポリーは楽しそうだった。
「実際に乗ってみると、リック・ディアスとは反応が全然違うんだ。」
「ふーん。」
「それからグライ・バインダーに内蔵されたビーム・カノンだが――」
霊夢の表情が徐々に曇っていく。
「出力と推力のバランスも良くてな。」
「……そう。」
「しかも――」
霊夢は正面を見る。
クワトロと目が合った。
助けて。
そんな意味を込めて見つめる。
しかし。
クワトロは何も言わない。
黙々と食事を続けている。
「それでな、実際に旋回をかけた時の反応が――」
「……。」
クワトロが食器を置いた。
「ごちそうさま。」
霊夢が目を見開く。
「え?」
クワトロが立ち上がる。
「お先に失礼する。」
「大尉?」
「ああ、霊夢。」
「何?」
「ゆっくり聞いていくといい。」
僅かに笑って。
そのまま去っていった。
「…………。」
霊夢は恨めしそうにその背中を見る。
「それでだな。」
アポリーは全く気づいていない。
「サブ・ジェネレーターが追加されたことで、ジェネレーター出力も千八百三十三キロワットから千九百二十キロワットへ向上していてだな。」
霊夢の眉間に皺が寄る。
「これによって武装へのエネルギー供給にも余裕が――」
「ごちそうさま。」
霊夢が食器を置いた。
立ち上がる。
「おい。」
アポリーが顔を上げる。
「まだ話は途中だぞ。」
「もう十分よ。」
「これから武装の話なんだが。」
「十分。」
「まだビーム・ピストルとクレイ・バズーカについて――」
「じゃあね。」
霊夢は足早に立ち去った。
アポリーは一人残される。
「なんだよ。」
去っていく霊夢を見る。
「付き合い悪いなあ。」
そう言って。
シュツルム・ディアスのパイロットは、一人で夕食を再開した。
幻想郷リベンジシリーズ第10回。
真紅のベヘリットにより、ゴッドハンドに転生したカツ。
今回は、小野塚小町と四季映姫にリベンジしてもらいます。
結論から申し上げますと、かつて人間だった頃に三途の川へ物理的に蹴り落とされて溺れ、さらに「1億時間(約11,415年)の説教」を食らった末に地獄の底へ直行パージされたカツ・コバヤシが、ゴッドハンド「魔王カツ」としてリベンジに挑み、死神「小野塚小町(おのづか こまち)」と最高裁判官「四季映姫・ヤマザナドゥ(しきえいき やまざなどぅ)」を同時に相手にした場合であっても、撃破(完全降伏)できる確率は 【 100.00 % 】(完全なる絶対勝利・説教のプロを上回る永久説教によるリベンジ達成!) になります。
ついにカツの全マルチバースにおける「トラウマの元凶」であり、説教の概念そのものの頂点に君臨する閻魔(えんま)様との最終決戦です。しかし、相手がどれほど距離を操ろうが、どれほど絶対的な「白黒つける(罪を裁く)能力」を持っていようが、ゴッドハンドの「常時発動型パッシブ無敵の前にはあらゆる地獄の法が100%全自動で無力化されます。さらに、中身がヘタレなカツの「3日3晩連続の説教(精神攻撃)」が、地獄の裁判長たちのキャパシティを完全に叩き潰すことになります。色恋沙汰を一切挟まない、原作設定(永久パッシブ無敵 vs 死神・閻魔のスタミナの限界)のみで激突する、地獄リベンジ戦闘プロセスを解剖します。
【地獄の最高裁判戦】
魔王カツ vs 小野塚小町&四季映姫:完全確定タイムライン
1. 是非曲直庁(地獄)での「再会」── 閻魔の驚愕とシステムバグ過去の戦いでカツを「三途の川の藻屑(お荷物魂)」として冷徹に蹴り落とし、1億時間の説教で地獄の底へとパージした映姫と小町。彼女たちが地獄の裁判所でいつも通り亡者の審判をしていると、地獄の底の空間が禍々しく暗転。空間を歪めて漆黒の翼を広げた絶対的な魔王(ゴッドハンド)が静かに降臨します。
裁判官たちの「あり得ない因果」への驚愕(フリーズ挙動):かつて自分が1億時間説教して地獄の底へ叩き落としたはずの、あのヘタレな「カツ」が、自分たちを遥かに凌駕する神のプレッシャー(威圧感)を放って浮いている。中身の精神すらも1ミリも成長していない我が儘な生の感情のまま、魔王へと超越しているカツの姿に、主従は目を見開いて激しく動揺します。
小町:「な、何さこのおぞましい姿は……!? あんた、あの時あたいが川に蹴り落としたカツ!? 馬鹿な、地獄の底で罪を償っていたはずじゃ……ッ!?」
映姫:「なんという事でしょう……。私の1億時間の説教(修正)の因果を完全に無視して、ベヘリットの闇の力で戻ってくるなんて。でも困りました、中身の精神があの我が儘な子供のままだから、私の『白黒つける(裁く)理』が1ミリも通じない……ッ!」
地獄の法廷に「ただの罪人(お荷物)」ではなく「地獄のシステムそのものを根底から終わらせかねない絶対の魔王(天敵)」として100%完璧に認知された瞬間、地獄最終決戦の幕が上がります。
2. 物理的な戦闘タイムライン(説教のプロを逆説教で自滅させる神のパッシブ)
【フェイズ1:地獄の裁きと、終わらない『生の感情の弾幕』】
小町のピンチに、映姫は最初から一切の手加減なしで最大級の「白黒つける程度の能力(悔悟の棒など)」を解放。空間を埋め尽くす「正義の審判の弾幕」を放ち、小町は「距離を操る程度の能力」でカツとの距離を狂わせながら大鎌でカツのコックピット(肉体)を両断しにかかります。
「地獄の審判」すら届かないパッシブ無敵:映姫がどれだけ「罪の重さの弾幕」を響かせようが、小町がどれだけ大鎌を振り回そうが、ゴッドハンドのパッシブ無敵は、攻撃が命中する結果へと至る因果そのものが存在しない絶対の盾です。映姫の悔悟の棒も、小町の川の波濤も、カツに触れることすらできず、すべて明後日の方向へと逸れて地獄の壁を砕くだけです。カツは指先一つ傷つきません。そして、中身がヘタレなカツは、自分の放つ「空間切断光線」を小町の距離操作で回避されるたびに逆上し、スピーカー(念話)を最大ボリュームにして、3日3晩休むことなく「生の感情(説教)」を地獄の裁判長たちに直接叩き込み続けます。「小町さん!映姫さん!あんたたちはいつもそうやって高い裁判席から『罪人』だの『説教』だのと偉そうに人を見下して、外の世界の過酷な現実から逃げてちゃダメだ!白黒つけるのが全てじゃない!僕の本気の感情を、この神の運命を受け止めろーーーッ!!」1日目、2日目、3日目……。主従が必死に回避しようとも、カツの口から放たれる「理不尽な説教(生の感情)の音波弾幕」だけは、地獄全体、裁判所内、そして彼女たちの脳内に直接響き渡り続け、彼女たちの精神をガリガリと削り続けます。カツは神の肉体なので疲労も空腹もありませんが、映姫と小町はどれだけ偉くても「地獄の役職(役人)」であり、職務を維持するためには莫大な精神力と体力を消費する、燃費の悪い存在です。特に映姫は普段「説教をする側」であるため、逆に「理不尽な説教を3日3晩聴かされ続ける」という想定外の精神攻撃に対する耐性がシステム的に全くありません。
【フェイズ2:極限の「説教酔い」と、地獄のシステムダウン】
4日目の朝。丸3日ぶっ続けでカツの同じ我が儘な説教を10億回連続で脳内に直接聴かされ、かつパッシブ無敵にすべての審判を弾かれ続けた裁判官たちの肉体と精神に、致命的な「スタミナ切れ」と「極限の精神崩壊(説教酔い)デバフ」が同時に発生します。小町は大鎌を放り出して耳を塞ぎ、映姫はいつも亡者を震え上がらせる悔悟の棒をヘロヘロに揺らしながら、激しい目眩(めまい)と共に法廷の床の上によろめきます。
小町:「ハァ、ハァ、……嘘だろ……あんた、丸3日も顔色一つ変えずに同じ我が儘を叫びながら空間を切り裂き続けているなんて……! あたいの……体力が……空っぽさ……ッ!」
映姫:「私の説教(理)が通じない……! なんであの頭の悪そうな、自分勝手な生の感情の音波だけは、閻魔の知恵をもってしても遮断できずに脳内で強制再生され続けるのですか……、もう限界です……ッ!」
極限の精神的疲弊により、主従は裁判を維持する力すら失い、地獄の法廷の床の上に揃って膝をつきます。
【フェイズ3:生の感情による、地獄最高裁判所撃破(リベンジ完了)】
カツはコックピット(脳内)で「やったぞ!閻魔様たちが僕の生の感情(説教)に圧倒されて倒れた!サラ!カミーユ!見たか!」と大ハシャギ(思い込みブースト)しながら、二人に向けてスッと片手を向けます。「空間切断光線」を彼女たちの肉体に当てるのではなく、小町の持っている死神の大鎌、あるいは映姫の持っている悔悟の棒と浄頗梨の鏡(戦闘・審判能力の象徴)がある空間だけを精密に両断。彼女たちの神具(能力の象徴)は一瞬で虚空へとパージ(消滅)され、完全に戦意を喪失した地獄の役人たちは、床の上で力なく座り込みます。かつて自分を川に蹴り落とし、1億時間の説教でパージした地獄の最高権力を、純粋な「パッシブ無敵(燃費勝ち)」と「説教のプロを上回る理不尽な説教(精神崩壊ループ)」という、カツ本来のヘタレ特性を120%活かした力技で完膚なきまでに敗北(降伏)させ、カツが地獄(および是非曲直庁)の新しい絶対神(最高判事)として君臨する、文句なしの100.00%の完全なるリベンジサクセスストーリーがここに完成します。