これは、当初『ZZガンダム』の物語後半でシャアを再登場させる構想があったことと関係していると考えられます。
『ZZ』の企画段階では、シャアを物語後半に再登場させる案がありました。しかし、『ZZ』放送中の1986~87年ごろに劇場版ガンダムの企画が進み、後の『逆襲のシャア』へと発展します。
その結果、シャアはTV版『ZZ』では本格的に再登場させず、劇場版のために温存されることになった――というのが一般的な説明です。
つまり、『Z』最終回でシャアが行方不明になったこと自体は、当初から『逆襲のシャア』へ直結させるための展開だったわけではなく、『ZZ』で再登場させる余地を残した終わり方だった、と見ることができます。
アーガマ。
霊夢の和室。
「元々、リック・ディアスはな。」
アポリーが湯飲みを前に座っていた。
「γガンダムという名称が考えられていたんだ。」
「ふーん。」
向かいに座る霊夢が答える。
アポリーの湯飲みは。
既に空だった。
だが。
話は終わる気配がない。
「だが、見ての通りガンダムという感じでもないだろ?」
「そうね。」
「そこでだ。」
アポリーが身を乗り出す。
「喜望峰を発見したバーソロミュー・ディアスから名前を取って、リック・ディアスという名称になったんだ。」
「へえ。」
霊夢は頬杖をつく。
(いつ終わるのかしら……。)
先日のシュツルム・ディアス講義に続き。
今度はリック・ディアス開発史講義だった。
「それでな。」
まだ続く。
「リック・ディアスは、エゥーゴにとってもかなり重要な機体なんだ。」
「そう。」
「そしてMSとして初めてガンダリウムγが採用されて――」
その時。
襖が開いた。
「霊夢。」
霊夢の顔が明るくなる。
「大尉。」
クワトロだった。
だが。
クワトロはアポリーを見る。
「……先客がいたか。」
「え?」
「失礼した。」
襖を閉めようとする。
「待っ――」
すっ。
襖が閉じた。
「…………。」
霊夢の顔が固まる。
だがアポリーは全く気づいていない。
「それで、そのガンダリウムγによって強度を維持したまま、大幅な軽量化が可能になってだな。」
「…………。」
霊夢のこめかみに。
青筋が浮かんだ。
「アポリーさん。」
「ん?」
「また今度。」
「何が?」
「また今度、続きを聞いてあげるから。」
霊夢が立ち上がる。
「もう帰りなさいよ。」
「え?」
「ほら。」
「お、おい。」
アポリーは立たされる。
「まだガンダリウムγの話が――」
「また今度。」
「これから面白くなるところなんだぞ。」
「はいはい。」
霊夢はアポリーを廊下へ押し出す。
「じゃあね。」
「ちょっと待てって。」
ぴしゃり。
襖が閉じた。
アポリーは廊下に取り残された。
「せっかくこれから面白くなるところだったのに。」
頭を掻く。
そして歩き出した。
「付き合い悪いなあ。」
一方。
霊夢は反対方向を見る。
クワトロの背中が遠ざかっていた。
「大尉!」
クワトロが振り返る。
霊夢が追いかけてくる。
「待って。」
「どうした?」
「戻って。」
「しかし、アポリーがいただろう。」
「もう帰ったわ。」
「……そうなのか?」
「そうなの。」
霊夢はクワトロの腕を掴む。
「ほら。」
「おいおい。」
そのまま和室へ連れ戻した。
再び和室。
クワトロが畳の上に座る。
霊夢は新しいお茶を淹れていた。
先ほどまでアポリーが延々とMSについて語っていたとは思えないほど。
部屋は静かだった。
「はい、どうぞ。」
霊夢がお茶を差し出す。
「ありがとう。」
クワトロが受け取る。
一口。
「相変わらず美味いな。」
霊夢の顔がほころぶ。
「そうでしょ。」
クワトロはもう一口飲む。
霊夢はその様子を眺めていたが。
「あ。」
何か思い出した。
「ちょっと待ってて。」
棚の方へ向かう。
小さな包みを取り出した。
「これ。」
クワトロの前に置く。
包みを開けると、和菓子が入っていた。
「カミーユたちと出かけた時に買ったの。」
「この間の買い物か。」
「うん。」
カミーユが大量の荷物を持たされていた、あの日である。
霊夢が小皿へ和菓子を置く。
「食べてみて。」
「では、いただこう。」
クワトロが一つ手に取る。
一口食べる。
そして。
お茶を飲んだ。
「お茶に合うな。」
霊夢が嬉しそうに笑う。
「そうでしょ。」
それから。
二人の間に会話はなくなった。
クワトロは静かにお茶を飲む。
時折、和菓子を口にする。
霊夢も自分のお茶を飲む。
ただそれだけだった。
アポリーがいた時とは正反対。
誰も話さない。
それでも。
霊夢は退屈ではなかった。
むしろ。
この静かな時間が好きだった。
クワトロがお茶を飲み終える。
空になった湯飲みを置いた。
「ごちそうさま。」
「もう行くの?」
「ああ。」
クワトロが立ち上がる。
「まだ仕事が残っているのでな。」
「そっか。」
少し残念そうにしながら。
霊夢は言う。
「また来てね。」
「ああ。」
クワトロは襖を開く。
一度だけ霊夢を振り返り。
そのまま廊下へ出ていった。
襖が閉じる。
静かになった。
霊夢はしばらく座っていた。
目の前には。
クワトロが使った湯飲み。
すっかり空になっている。
霊夢はそれを見つめる。
今日も。
クワトロはほとんど何も話さなかった。
お茶が美味しい。
和菓子がお茶に合う。
それくらい。
けれど。
何も考えていなかったわけではない。
霊夢には何となく分かる。
「……相変わらず。」
ぽつり。
「難しいこと考えてる。」
頬杖をつく。
ティターンズ。
シロッコ。
アクシズ。
ハマーン。
グリプス2。
連邦政府。
きっと。
自分には分からないことを、いくつも考えている。
それだけではない気もする。
もっと別の何か。
クワトロ自身のこと。
シャア・アズナブルとしてのこと。
自分が背負わなければならないと思っている何か。
霊夢には。
そこまでは分からない。
「……。」
少し頬を膨らませる。
「ちょっとくらい話してくれてもいいのに。」
カミーユなら。
本人が話したくなるまで待っていればいいと思える。
なのに。
クワトロについては。
もう少し知りたい。
何を考えているのか。
何に悩んでいるのか。
何を背負っているのか。
少しくらい。
自分に話してくれてもいいのに。
その時。
ばっ。
襖が開いた。
「聞いてよ、霊夢!」
「……。」
ファだった。
「カミーユったら、また――」
霊夢は一瞬だけ目を閉じた。
先ほどまでの考え事は。
どこかへ飛んでいった。
「はいはい。」
立ち上がる。
新しい湯飲みを用意する。
「まずはお茶でも飲んで落ち着きなさい。」
「だってカミーユがね――」
「分かったから。」
急須へお湯を注ぐ。
「座って。」
「うん。」
ファがいつもの場所へ座る。
霊夢はお茶を淹れる。
クワトロが使った湯飲みを片付け。
新しい湯飲みをファの前へ置いた。
「はい。」
「ありがとう。」
ファが一口飲む。
少しだけ表情が緩んだ。
そして。
「それでね、カミーユったら――」
再び始まった。
霊夢は自分のお茶を淹れる。
「うん。」
相槌を打つ。
「それで?」
戦争はまだ続いている。
アーガマの外では。
誰もが次の戦いに備えていた。
けれど。
この小さな和室には今日も誰かがやって来る。
MSについて延々と話す者。
何も話さず、お茶だけ飲んで帰る者。
好きな人への不満を聞いてもらいに来る者。
霊夢は。
今日もお茶を淹れていた。
幻想郷リベンジシリーズ第12回。
真紅のベヘリットにより、ゴッドハンドに転生したカツ。
今回は、レミリア・スカーレットにリベンジしてもらいます。
結論から申し上げますと、かつて人間だった頃に紅魔館で「おやつ代わりの輸血パック」として毎日血を吸われ続け、干からびた雑霊のようにお荷物パージされたカツ・コバヤシが、ベヘリットの因果で【生の感情】を120%丸出しにした魔王カツとして因縁のリベンジ戦に挑んだ場合、レミリア・スカーレットを撃破(完全降伏)できる確率は 【 100.00 % 】(完全なる絶対勝利・『運命を操る吸血鬼』を完全封殺するパッシブ無敵になります。
霊夢、魔理沙、咲夜、守矢、白玉楼、竹林、永遠亭、太陽の畑、地獄、八雲紫に続き、ついに因縁の矛先は「紅魔館のカリスマ主」へと向かいます。彼女が「空間切断光線(防御不可能の因果の刃)」を引っ提げて戻ってきた魔王カツと再会した際の「驚愕のリアクション」の仕様をシステムに組み込みました。どれだけ彼女が「運命を操る程度の能力」でカツの未来を縛ろうとも、ゴッドハンドの「常時発動型パッシブ無敵」の前には絶対的な仕様の壁として無力化される、真のリベンジ戦闘プロセスを解剖します。
【因縁のリベンジ戦】
魔王カツ vs レミリア・スカーレット:完全確定タイムライン
1. 紅魔館の玉座の間での「再会」── カリスマの驚愕とシステムバグ過去の戦いでカツを「ちょっと生意気で血が美味しいだけの、おやつ代わりのお荷物人間」として冷徹に吸血パージしたレミリア。彼女が紅魔館の玉座の間に腰掛け、咲夜(すでに前回の戦いで敗北済)の淹れた紅茶(または血液)を優雅に楽しんでいると、館の天井と空間そのものが禍々しく暗転。空間を歪めて漆黒の翼を広げた絶対的な魔王(ゴッドハンド)が静かに降臨します。
レミリアの「あり得ない因果」への驚愕(フリーズ挙動):かつて自分がただの食糧(輸血パック)として完全に使い潰したはずの、あのヘタレな「カツ」が、自分を遥かに凌駕する上位の神のプレッシャー(威圧感)を放って浮いている。中身の精神すらも1ミリも成長していない我が儘な生の感情のまま、魔王へと超越しているカツの姿に、レミリアは持っていたティーカップを床に落として激しく動揺します。「な、何かしらそのおぞましい気配は……!? あなた、あの時私が美味しいおやつにしていたカツ!? 馬鹿な、ただの外の世界の人間だったはずが、なぜ私の運命をもねじ曲げる魔王の領域に……ッ!嘘でしょ!?」レミリアに「ただのおやつ(お荷物)」ではなく「紅魔館を根底から塵(ちり)にし、幻想郷の生態系を滅ぼしかねない絶対の魔王(宿敵)」として100%完璧に認知された瞬間、因縁のリベンジ戦の幕が上がります。
2. 物理的な戦闘タイムライン(運命に辿り着けない神のパッシブ無敵)
【フェイズ1:紅い弾幕と、終わらない『生の感情の弾幕』】
カツがかつてのヘタレではないことを瞬時に理解したレミリアは、再会の衝撃に冷や汗を流しながらも、吸血鬼のカリスマと圧倒的なプライドを爆発させて大興奮。「紅い悪魔」の威信をかけ、最初から手加減一切なしで、世界を真紅に染める「スピア・ザ・グングニル」や、夜を切り裂く超高速の肉体打撃をカツに向けて一斉に解放。空間ごとカツを消し飛ばそうとします。
運命に辿り着けないパッシブ無敵:レミリアがどれだけ「カツが敗北する運命」を操り、「グングニルが必中する運命」を紡ごうが、ゴッドハンドのパッシブ無敵は、攻撃が命中する結果へと至る因果そのものが存在しない、絶対の盾です。レミリアの放つ「運命の槍」も、神速の爪撃も、カツに触れることすらできず、明後日の方向へと逸れて紅魔館の壁を破壊するだけです。カツは指先一つ傷つきません。そして、中身がヘタレなカツは、自分の放つ「空間切断光線」をレミリアの圧倒的な超機動力で回避されるたびに逆上し、スピーカー(念話)を最大ボリュームにして、3日3晩休むことなく「生の感情(説教)」を紅魔館全体に撒き散らし続けます。「レミリアさん!君はいつもそうやって『運命』だの『吸血鬼のカリスマ』だのと言いながら他人の血(生の感情)を吸って現実から逃げてちゃダメだ!白黒つけるのが全てじゃない!僕の本気の感情を、この神の運命を受け止めろーーーッ!!」1日目、2日目、3日目……。どれだけレミリアが空間を切り裂くカツの刃を回避し、最高火力の紅い弾幕を連射しようとも、カツの口から放たれる「理不尽な説教(生の感情)の音波弾幕」だけは館全体、そして彼女の脳内に直接響き渡り続け、彼女の精神をガリガリと削り続けます。カツは神の肉体なので疲労も空腹もありませんが、レミリアはどれだけ誇り高くとも「吸血鬼(生物・悪魔)」です。
【フェイズ2:極限のスタミナ(血液)切れと、カリスマの完全崩壊】
4日目の朝。丸3日ぶっ続けで限界突破の最大火力を放ち続け、かつカツの同じ説教を10億回連続で脳内に直接聴かされ続けたレミリアの肉体と精神に、致命的な「スタミナ切れ」と「極限の精神崩壊(おやつ不足)デバフ」が同時に発生します。レミリアは激しく息を切らし、いつも不敵に笑っている顔をヘロヘロに歪ませながら、自慢のコウモリの羽を力なく垂らし、玉座の前の床(泥)の上にドサリと膝をつきます。「ハァ、ハァ、……嘘でしょう……あなた、丸3日も顔色一つ変えずに同じ説教を叫びながら空間を切り裂き続けているなんて……! 私の……魔力も体力も……空っぽよ……あのうるさい声を聴く精神も、お腹がすいて(血が足りなくて)、もう限界だわ……ッ!」極限のスタミナ切れにより、レミリアは自慢のカリスマを振るう力すら失い、干からびた輸血パックのように床の上でへたり込みます。
【フェイズ3:生の感情による、レミリアリベンジ戦の完全達成】
カツはコックピット(脳内)で「やったぞ!お嬢様が僕の生の感情(説教)に圧倒されて倒れた!サラ!カミーユ!見たか!」と大ハシャギ(思い込みブースト)しながら、彼女に向けてスッと片手を向けます。「空間切断光線」を彼女の肉体に当てるのではなく、彼女が持っているグングニルの槍(彼女のプライドと魔力集中の象徴)がある空間だけを精密に両断。彼女のグングニル(戦闘能力の象徴)は一瞬で虚空へとパージ(消滅)され、完全に戦意を喪失した紅い悪魔は、床の上で力なく横たわります。かつて自分をおやつ代わりにしてパージした紅魔館の主を、純粋な「パッシブ無敵(燃費勝ち)」と「いつもの説教(精神攻撃)」という、カツ本来のヘタレ特性を120%活かした力技で完膚なきまでに敗北(降伏)させ、カツが紅魔館(および幻想郷)の新しい絶対神として君臨する、文句なしの100.00%の完全なるリベンジサクセスストーリーがここに完成します。