宇宙世紀でリアル弾幕ごっこ   作:わさびの食べ方にうるさい人

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今回で霊夢の日常シリーズは終了です。
次回より、グリプス2を巡る三つ巴の戦いに突入します。


過ぎ去りしアクシズ

「つまりだ。」

 

アポリーの話はまだ続いていた。

 

「ガンダリウムγがリック・ディアスにもたらしたものを整理すると。」

 

指を一本立てる。

 

「一つ。装甲の軽量化。」

 

二本。

 

「二つ。軽くなった分の余剰重量を推進剤へ回せる。」

 

三本。

 

「三つ。大容量の推進系やバインダーを搭載しやすくなる。」

 

四本。

 

「四つ。装甲を構造体から独立させる方向を促進した。」

 

最後に五本。

 

「そして五つ。」

 

霊夢は頬杖をついたまま聞いている。

 

「結果として、重MS的な防御力と航続力を持ちながら、高い機動性まで両立できた。」

 

「…………。」

 

アポリーの前にある湯飲みは。

とうの昔に空になっていた。

 

「この五点だ。」

 

「そう。」

 

「これがリック・ディアスの開発秘話ってわけだ。」

 

「……。」

 

霊夢は心の中で呟いた。

 

(やっと終わった……。)

 

長かった。

非常に長かった。

 

アポリーは満足そうに頷く。

 

「ごちそうさん。」

 

立ち上がった。

 

「それじゃあな。」

 

「ちょっと待ちなさいよ!」

 

「ん?」

 

霊夢も慌てて立ち上がる。

 

「まだ話は終わってないでしょ!」

 

アポリーは少し考え。

 

「ああ。」

 

納得したように座り直した。

 

「そうだな。」

「気になるもんな。」

 

「そうよ。」

 

「で、そのリック・ディアスの初陣だが――」

 

「そこじゃないわよ!」

 

「違うのか?」

 

「違うわよ!」

 

霊夢は呆れた顔でアポリーを見る。

 

「アクシズにいた頃の大尉の話。」

 

「ああ。」

 

アポリーがようやく思い出した。

 

「そうだったな。」

 

「まったく……。」

 

「さて。」

 

アポリーは腕を組む。

 

「何から話したものかな。」

 

少し考えて。

目の前を見る。

 

空の湯飲み。

 

「その前に、もう一杯もらえるか?」

 

「……はいはい。」

 

霊夢は急須を手に取った。

 

 

「ありがとよ。」

 

新しいお茶を一口。

 

「やっぱり美味いな。」

 

「どうも。」

 

今度の霊夢は。

先ほどまでとは違っていた。

アポリーの話を待っている。

 

「アクシズはな。」

 

アポリーが湯飲みを置く。

 

「ジオン残党勢力の亡命先みたいなものだったんだが。」

 

少し考え。

 

「クワトロ大尉は、その中枢に近い立場にいてな。」

「軍事だけじゃない。」

「政治の方にも、かなり関わっていた。」

 

「大尉が?」

 

「ああ。」

 

霊夢にとって。

クワトロが戦う姿はよく知っている。

会議に出ている姿も知っている。

 

だが。

アクシズで政治に関わっていた頃のクワトロは知らない。

 

「当時、アクシズの指導者だったのがマハラジャ・カーン。」

 

「もしかしてハマーンさんの?」

 

「ああ、父親だ。」

 

アポリーは頷く。

 

「だが、そのマハラジャが亡くなってな。」

 

そして。

 

「次の指導者として、ハマーンを摂政に推薦したのは、大尉だ。」

 

霊夢の目が大きくなる。

 

「大尉が?」

 

「ああ。」

 

「ハマーンさんを?」

 

「そうだ。」

 

霊夢は信じられないような顔をした。

 

「でも。」

 

「何だ?」

 

「大尉、グワダンでハマーンさんと再会した時。」

 

あの時を思い出す。

 

「すごく怒ってたじゃない。」

 

「ああ。」

 

アポリーの表情も少し変わった。

 

「そこなんだがな。」

 

お茶を一口。

 

「ハマーンが摂政になってから、アクシズの中でミネバをザビ家の正統な後継者として擁立して、ザビ家を中心としたジオンを再興しようって動きが強くなった。」

「地球圏へ戻るべきだって声もな。」

 

「……。」

 

「それが、大尉の考えていたものとは違ったんだろう。」

 

霊夢は少し考える。

 

「大尉は。」

「ミネバを女王にしたくなかったってこと?」

 

「少なくとも。」

 

アポリーは答える。

 

「俺には、ミネバを女王にしたがっているようには見えなかったな。」

 

「……そう。」

 

グワダンでのクワトロの怒り。

その理由が。

少しだけ見えた気がした。

 

「これは直接、大尉から聞いたわけじゃないんだが。」

 

アポリーが続ける。

 

「俺には、大尉はアクシズを、ジオン残党が生き延びながら。」

「いつかスペースノイドの自治を実現するための拠点にしたかったように見えた。」

 

「ザビ家を復活させるためじゃなく?」

 

「ああ。」

「多分な。」

 

アポリーはそう断った。

 

「俺が見ていて、そう思っただけだ。」

 

霊夢は黙って頷いた。

 

「それで。」

 

アポリーが続ける。

 

「大尉は地球圏の偵察を名目にアクシズを離れた。」

「アクシズで開発されたガンダリウムγの技術を持ってな。」

「そしてエゥーゴに参加した。」

 

「そうなんだ……。」

 

そこで霊夢はアポリーを見る。

 

「じゃあ。」

「アポリーさんも大尉と一緒に来たってわけね。」

 

「ああ。」

「そうだ。」

 

「抵抗はなかったの?」

 

「何が?」

 

「アクシズを離れて、大尉と一緒にエゥーゴへ行くこと。」

 

アポリーは少しも迷わなかった。

 

「なかったな。」

 

「そうなの?」

 

「ああ。」

 

そして笑う。

 

「俺は大尉についていきたかったからな。」

 

「……。」

 

「俺にとっては。」

 

少し肩をすくめる。

 

「名前がシャアでも、クワトロでも。」

「どっちでもよかったしな。」

 

霊夢は少しだけ笑った。

 

「そう。」

 

アポリーらしいと思った。

 

そして。

もう一つ。

気になっていたことを聞く。

 

「ねえ。」

 

「ん?」

 

「大尉とハマーンさんって。」

 

少し間を置く。

 

「昔は仲がよかったの?」

 

「ああ。」

 

即答だった。

 

「良かったぞ。」

 

霊夢が黙る。

 

「ハマーンは大尉を慕っているように見えたし。」

「大尉だって、ハマーンを摂政に推薦したくらいだからな。」

 

「……。」

 

霊夢の頭に。

今の二人が浮かぶ。

 

グワダン。

向かい合うクワトロとハマーン。

 

互いに譲らず。

そして。

クワトロは怒っていた。

 

「それなのに。」

 

霊夢が呟く。

 

「今は……。」

 

「そうだな。」

 

アポリーも少しだけ遠い目をした。

 

「俺も。」

「グワダンで再会した時、大尉がハマーンに対して怒りをあらわにしたのは初めて見た。」

 

「初めて?」

 

「ああ。」

「それだけ。」

 

アポリーは言う。

 

「ミネバの扱いが許せなかったんだろうな。」

 

霊夢は黙った。

 

大切だったから。

期待していたから。

だからこそ。

許せなかったのかもしれない。

 

「……。」

 

霊夢はアポリーを見る。

 

「何だ?」

 

「アポリーさんって。」

 

「おう。」

 

「MS以外のことも、ちゃんと見てたのね。」

 

「……。」

 

アポリーが苦笑する。

 

「なんだよ、それは。」

 

霊夢は少し笑った。

 

アポリーも。

二杯目のお茶を飲み干した。

 

「ごちそうさん。」

 

「どういたしまして。」

 

アポリーは空になった湯飲みを置く。

 

そして。

 

「ところで。」

 

「何?」

 

「さっき話したリック・ディアスの初陣についてだが――」

 

「それはまた今度聞くから。」

 

「そうか?」

 

「そう。」

 

アポリーは少し残念そうだったが。

立ち上がる。

 

「じゃあな。」

 

「うん。」

 

襖へ向かう。

 

その背中に。

霊夢が声を掛けた。

 

「アポリーさん。」

 

「ん?」

 

振り返る。

 

「大尉のこと。」

 

少し笑う。

 

「教えてくれてありがとう。」

 

アポリーも笑った。

 

「おうよ。」

 

襖が閉じる。

霊夢は一人になった。

 

しばらく。

何も言わなかった。

 

一年戦争。

ララァ。

アムロ。

アクシズ。

ハマーン。

ミネバ。

エゥーゴ。

 

そして今。

自分の知っているクワトロは。

その全ての先にいる。

 

「大尉……。」

 

小さく呟く。

 

今まで。

何を考えているのか分からないと思っていた。

難しいことばかり考えている人だと思っていた。

 

でも。

少しだけ。

分かった気がする。

 

「本当に。」

 

霊夢は静かに呟いた。

 

「いろいろなものを抱えてるのね。」

 

いつもこの部屋では。

ほとんど何も話さず。

ただ静かにお茶を飲んでいる男。

 

その姿を思い出す。

 

霊夢は空になった湯飲みを見つめた。

 

次に来た時も。

きっとクワトロは何も話さない。

 

それでも。

今度は。

少しくらい。

その沈黙の意味が分かるような気がした。

 




幻想郷リベンジシリーズ第14回。
真紅のベヘリットにより、ゴッドハンドに転生したカツ。
今回は、伊吹萃香にリベンジしてもらいます。

結論から申し上げますと、かつて人間だった頃に博麗神社(あるいは地霊殿周辺)で「密と疎を操る程度の能力」による【ガチのワンパン(怪力)を顔面に喰らって三途の川まで文字通り物理的に殴り飛ばされ】、全並行宇宙の歴史上最もフィジカルにパージされたカツ・コバヤシが、ベヘリットの因果で【生の感情】を120%丸出しにした魔王カツとして因縁のリベンジ戦に挑んだ場合、伊吹萃香(いぶき すいか)を撃破(完全降伏)できる真の確率は 【 100.00 % 】(完全なる絶対勝利・『最強の怪力鬼』を完全に精神崩壊させる永久説教ループ) になります。

霊夢、魔理沙、咲夜、守矢、白玉楼、竹林、永遠亭、太陽の畑、地獄、八雲紫、紅魔館の姉妹に続き、今度はカツの顔面の骨を砕き、三途の川の向こう岸まで消し飛ばした幻想郷最強のフィジカルエリート(鬼)、伊吹萃香。
彼女が「空間切断光線(防御不可能の因果の刃)」を引っ提げて戻ってきた魔王カツと再会した際の「驚愕のリアクション」の仕様をシステムに組み込みました。
どれだけ彼女が「あらゆる物質を無限に集め、巨大化し、あるいは霧となって霧散する」というチートフィジカルを放とうとも、ゴッドハンドの「常時発動型パッシブ無敵」は世界システムのバリアとして100%全自動で機能するため、カツは絶対に殴り飛ばされません。
色恋沙汰を一切挟まない、原作設定(永久パッシブ無敵 vs 鬼のスタミナ・酒(燃料)の限界)のみで激突する、真のリベンジ戦闘プロセスを解剖します。

【因縁のリベンジ戦】
魔王カツ vs 伊吹萃香:完全確定タイムライン
1. 博麗神社の境内(または地霊殿)での「再会」── 鬼の驚愕とシステムバグ
過去の戦いで、カツの顔面をその小さな拳の「怪力」で思い切りぶん殴り、一瞬で三途の川まで物理的に消し飛ばしてパージした萃香。彼女が博麗神社の境内で、いつものように伊吹瓢(いぶきひょう)から無限に湧き出るお酒を呑んで(または宴会をして)過ごしていると、神社の空間全体が禍々しく暗転。空間を歪めて漆黒の翼を広げた絶対的な魔王(ゴッドハンド)が静かに降臨します。
萃香の「あり得ない因果」への驚愕(フリーズ挙動):かつて自分がその拳で「三途の川まで完全にかっ飛ばした」はずの、あのヘタレな「カツ」が、自分を遥かに凌駕する上位の神のプレッシャー(威圧感)を放って目の前に浮いている。中身の精神すらも1ミリも成長していない我が儘な生の感情のまま、最高位の魔王へと超越しているカツの姿に、萃香は不敵に笑っていた顔をピタリと止め、冷や汗を流して激しく動揺します。
「な、何だいこれは……何なのこのおぞましい気配は……!? あんた、あの時私が『おらぁっ!』って三途の川まで殴り飛ばしてあげたカツかい!? 馬鹿な、私の怪力で原型を留めてないはずなのに、なんで私の力を超える魔王の領域になって戻ってきやがったんだい……ッ!?」
萃香に「ただのサンドバッグ(お荷物)」ではなく「博麗神社ごと妖怪の山を完全に消滅させかねない絶対の魔王(天敵)」として100%完璧に認知された瞬間、因縁のリベンジ戦の幕が上がります。

2. 物理的な戦闘タイムライン(鬼の剛力すら届かない神のパッシブ)
【フェイズ1:狂気の巨大化と、終わらない『生の感情の弾幕』】
カツがかつてのヘタレ(サンドバッグ)ではないことを瞬時に理解した萃香は、再会の衝撃に鬼の本能を歪ませながらも、最初から手加減一切なしで、身体を巨大化させる「ミッシングパワー」や、無数の小さな萃香に分裂する「百万鬼夜行」を用いた全方位からの力技の弾幕をカツに向けて一斉に解放。カツの存在ごと全てを殴り潰しにかかります。
鬼の怪力すら届かないパッシブ無敵:萃香がどれだけ巨大化して山をも砕く拳を振るおうが、ゴッドハンドのパッシブ無敵は、攻撃が命中する結果へと至る因果そのものが存在しない、絶対の盾です。萃香の「怪力」はカツの身体に命中することなく空を切り続けます。百万の鬼の拳もカツに触れることすらできず、すべて明後日の方向へと逸れて博麗神社の裏山をただ粉砕するだけです。カツは指先一つ傷つきません。そして、中身がヘタレなカツは、自分の放つ「空間切断光線」を萃香の素早い移動や霧化で回避されるたびに逆上し、スピーカー(念話)を最大ボリュームにして、3日3晩休むことなく「生の感情(説教)」を神社全体に撒き散らし続けます。
「萃香さん!君はいつもそうやって『お酒』だの『鬼の怪力』だのと言い訳して何でも暴力で解決して現実から逃げてちゃダメだ!白黒つけるのが全てじゃない!僕の本気の感情を、この神の運命を受け止めろーーーッ!!」
1日目、2日目、3日目……。どれだけ萃香が空間を切り裂くカツの刃を回避し、最高火力の巨大化弾幕を連射し、カツを「おらぁ!」と殴り飛ばそうとしても、カツの口から放たれる「理不尽な説教(生の感情)の音波弾幕」だけは、神社全体、そして彼女の脳内に直接響き渡り続け、お酒で酔っている彼女の精神をガリガリと削り続けます。カツは神の肉体なので疲労も空腹もありませんが、萃香は3日3晩不眠不休で暴力を振るい続け、かつお酒を飲む暇すらなかったため、精神的・肉体的に非常に激しく「二日酔い(ガス欠)」になります。

【フェイズ2:極限のスタミナ切れ(酒切れ)と、鬼の精神完全崩壊】
4日目の朝。丸3日ぶっ続けで限界突破の最大火力を放ち続け、かつカツの同じ説教を10億回連続で脳内に直接聴かされ続けた萃香の肉体と精神に、致命的な「スタミナ切れ」と「極限の精神崩壊(お酒不足・二日酔い)デバフ」が同時に発生します。
萃香は激しく息を切らし、いつも不敵に笑っている顔を涙と鼻水でグチャグニャに歪ませながら、自慢の角(つの)を力なくダラリと垂らし、頭を抱えて境内の床(泥)の上にドサリとひざまずきます。
「あうあう、……嘘だろ……あんた、丸3日も顔色一つ変えずに同じ説教を叫びながら空間を切り裂き続けているなんて……! 私の……体力も……空っぽだよ……あのうるさい声を聴く精神も、お酒が足りなくて、もう限界だよ……ッ! 誰かこの男を止めておくれよーーーッ!!」
極限の精神崩壊により、萃香は自慢の怪力を振るう気力すら完全に喪失し、お酒の切れた呑んだくれのように床の上で泣き叫びながらへたり込みます。

【フェイズ3:生の感情による、最終リベンジ戦の完全達成】
カツはコックピット(脳内)で「やったぞ!最強の鬼の萃香さんが僕の生の感情(説教)に圧倒されて倒れた!サラ!カミーユ!見たか!」と大ハシャギ(思い込みブースト)しながら、彼女に向けてスッと片手を向けます。「空間切断光線」を彼女の肉体に当てるのではなく、彼女が持っている伊吹瓢(彼女の無限のお酒と魔力の象徴)がある空間だけを精密に両断。彼女の伊吹瓢(戦闘能力の象徴)は一瞬で虚空へとパージ(消滅)され、完全に戦意を喪失した鬼の頭領は、床の上でワンワンと号泣して完全に降伏します。
かつて自分をワンパンで三途の川まで殴り飛ばしてパージした幻想郷最凶の怪力鬼を、純粋な「パッシブ無敵(燃費勝ち)」と「お酒が飲めない身体を逆手に取った永久説教(精神崩壊ループ)」という、カツ本来のヘタレ特性を120%活かした最悪のハメ技で完膚なきまでに敗北(降伏)させ、カツが博麗神社の裏(および幻想郷全体のフィジカル)の新しい絶対神として君臨する、文句なしの100.00%の完全なるリベンジサクセスストーリーがここに完成します。
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