【本編完結】炎上論点スタンプラリー【TOZ】   作:Moa

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知らない男、TOVの犬に翻弄される

リメイクで新登場した追加裏ダンジョンでは、過去作のキャラクターと戦うことができる。

そこに抜擢されたのがTOVのユーリ、フレン、ラピードであった。

 

これは、かなり多重の文脈が乗った人選であると思う。

 

まず、ヴェスペリアは男同士の友情を主軸にした物語である。ゼスティリアもそうだ。スレイとミクリオの絆が物語の中核に描かれている。

次に、ミクリオは犬が苦手という設定がある。ラピード相手に一歩後ずさる姿が面白い。

さらに、罪を背負いながら己の信念に従う者としてロゼとユーリの共通項まで拾っている。正しき秩序で人々を守ろうとするアリーシャとフレンも。

 

つまり、ユーリ・フレン・ラピードの三人は、単なる人気キャラ枠ではない。

ロゼの信念、アリーシャの秩序、スレイとミクリオの友情、そしてミクリオの犬嫌いを同時に回収する人選である。

最後の一つだけ回収の方向性がおかしい。

 

ユーリ自体が非常に人気が高いキャラクターなので、TOZ-Rをこの為だけに買ったプレイヤーさえいるほどである。流石ユーリ・ローウェル、私がテイルズを知る前から何故かフルネームを知っていた3人の男のうちの1人だ。(残りはルーク・フォン・ファブレとゼロス・ワイルダーである。何故主人公ではないゼロスだったのかは不明)

 

ユーリとフレンの掛け合いも非常に良かった。ヴェスペリア、幼馴染男コンビが好きなら買って損はない作品である。マジで凄い。ちなみに女コンビも凄い。

 

 

このイベントの、最高難易度・操作キャラノーダメージスーパープレイ動画を見たことがある。

「ユト操作では、まず他の仲間にはラピードを優先的に狙わせます。速くて縦横無尽に動き回って当たり判定が小さいなんてユトの天敵ですからね」

その通りだ。詠唱するならその間に攻撃して止められる。突進してくるだけなら被弾覚悟で受け止められる。高速でヒットアンドアウェイするなんて、ユトの一番苦手な相手だ。

「ユーリも多少面倒ですが設置技で押し出して距離を取りましょう」

はいはい、『置字:反』ですね。あれ結構タイミング難しいんだけどな。なんでこんなに安定して当てられるんだ?

「フレンは…気合で避けてください。以上です」

おい急に雑になったぞ。

 

「ラピードに全リソースをつぎ込んで1vs2をやります。ユトにとってのラピードはそれほどの天敵です」

それはそう。ソロ闘技場の最終戦もマジでしんどかった。ユトにあんな高速移動する犬をぶつけるんじゃないよ。だからぶつけたのか。そうだな。

「フレンは正統派な動きをしてくるので、これくらいなら気合で避けられないとノーダメージ突破は厳しいです」

なるほど。でも正直フレンでもユトで回避しづらくないですか。ユトって回避判定も後ろ寄りにズレてるから、私は見てからだと間に合わないのですが。足も遅いし。

「これを、仲間にラピードを倒してもらうまで続けます。このレベル帯だと約2分程度ですね」

絵面が地味。でも、これをやれといわれたら無理です。

 

「ラピード撃破後、フレンの攻撃を避けながら全員でユーリ対策に入ります。ただし、ここではディバインストリーク(通称フレンビーム)に警戒しましょう。ユーリだけに意識を向けると予想外の位置から撃たれて乙ります。フレンの声には注意すること。ところでフレンって声がいいですよね」

フレンの声がいいのは同意だが、なんでその精度の回避を続けられるんですか? 回避性能低いユトだぞ?

「ユーリを撃破したら、後はフレンを撃破して終了です」

終了ですじゃないんですよ。簡単な顔をするんじゃないよ。

 

なお、この動画を見た後に自分で挑戦すると、ラピードに開始十秒で攻撃される。

動画で見た動きと、自分の入力が同じであることは違います。

そして、同じ入力をしているつもりであることと、実際に同じタイミングで入力できていることも違います。

 

***

 

闘技場単騎最終戦メモ

 

ユトvsラピード:数値以上に厄介。とにかく相性が悪すぎる。犬が速すぎて1秒後が読めやしない。設置技で動ける範囲を狭めていこう。

 

ユト「行動予測の基準時間を短縮する必要があります」

ラピード「ワン!」

ユト「返答内容は理解できませんが、敵意は理解しました」

 

ロゼvsラピード:正統派アクションバトル。遅効性置き技兄貴とは全く違った楽しみ方ができるぞ! いわゆるキャンセルとかハマると楽しい。

ライラvsライフィセット:ベルセリアをクリアしたならわかるでしょう、これがどれほど爆エモマッチかを。ライフィセットはライラの事を知らないようで、ライラが一方的に敬愛している。

 

ライラ「お会いできて光栄ですわ」

ライフィセット「えっと……僕、君と会ったことある?」

ライラ「いいえ」

ライラ「ですが、貴方が残したものの上に、私達は立っています」

 

スレイvsユーリ:一見共通点の見当たらない主人公だが、ヴェスペリアはかなり男同士の友情をテーマにした作品なので、そういう意味ではゼスティリアと近しい部分もある。スレイはユーリを「ミクリオに似てる(美形で世話焼き)」と思っているし、ユーリはスレイを「フレンに似てる(お人よしで自己犠牲気味)」と思っているようだ。

 

ユーリ「お前、放っとくと一人で背負いそうな顔してんな」

スレイ「ユーリも、なんかミクリオみたいにすぐ見抜くな」

ユーリ「誰だそいつ」

スレイ「親友」

ユーリ「へえ。じゃあ大事にしろよ」

 

アリーシャvsフレン:かなり秩序の人。似た者同士。会話が真面目。キサラとか足したい。

 

フレン「貴女の槍には、守るべきものへの覚悟がある」

アリーシャ「貴殿の剣にも、法と民を背負う者の重みを感じる」

ロゼ「会話が固い」

ユト「双方とも公的責任を前提とした適切な敬意を払っているだけです」

ロゼ「それが固いって言ってんの」

 

ザビーダvsアイゼン:「服はどうした?」とか言ってくる。じわじわくる。普通に熱い展開のはずなんだけどな。

 

アイゼン「服はどうした」

ザビーダ「第一声それかよ」

アイゼン「寒くないのか」

ザビーダ「兄貴かよ」

アイゼン「お前の兄ではない」

 

デゼルvsアイゼン:「お前も呪いを背負った者か」「何を知っている」

 

アイゼン「風が荒れている」

デゼル「天気の話なら他でやれ」

アイゼン「違う。お前の話だ」

デゼル「……何を知っている」

 

エドナvsアイゼン:シスコンが隠せてないぞお兄ちゃん。戦いながらも強くなったなと褒めてくれる。

 

アイゼン「強くなったな、エドナ」

エドナ「当然でしょ」

アイゼン「ああ。俺の妹だからな」

エドナ「そういうところよ」

 

 

夢界の辺境の闘技場は、単なる歴代キャラファンサービスではない。

誰と誰を戦わせるかによって、作品同士のテーマがぶつかる。

その結果、犬がユトの天敵であることまで判明する。

そこまで判明しなくてもよかった。

 

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