逆行ルート キャラクター紹介
※本編完結後のため、重大なネタバレを含みます。
AIで生成したコンセプトアートです
ユト
人間/響筆術者/導師
本作の主人公。
五歳の時、十六年後まで生きた記憶を持ったまま過去へ戻る。
未来で起きる悲劇を知っているが、「未来でそうなった」という理由だけで現在の人間を裁いたり、同じ選択を強制したりはしない。未来事故記録の最初から、「現在の観測結果を優先する」「介入後は未来が変化する可能性がある」と明記している。
そのため彼のやることは、だいたい地味である。
記録する。
確認する。
契約書を作る。
避難経路を増やす。
同意を取る。
代替案を用意する。
責任者が死んだ場合の次の責任者を決める。
その積み重ねによって、ハイランド革命、風の傭兵団の冤罪回避、アイゼン救済、災害対策制度、導師契約の安全化など、本来の未来に存在しなかった大量の分岐を発生させた。
視界確保術と帰還経路術も、未来から持ち込んだ完成品ではない。逆行前のユトはどちらも使用できず、ザビーダの不可視性豪雨を記録した後、サイモンとの共同研究から新たに開発した。
災禍の顕主との戦いの後は、四名の「浄化負担者」の一人としてマオテラスの長期浄化へ参加。約二十年間眠ったのち、無事帰還する。
目覚めた後はサイモンとの共同研究を再開。
以前なら「研究する必要があります」と答えていたところを、最後には、まだ未知のものが残っていることを自分自身が嬉しいと認められるようになった。
未来を救った人物ではあるが、最後まで未来に生きるのではなく、ようやく自分の知らない未来を楽しめるようになった人。
***
ユイ/ユーゼクス
天族/ユトの内側に存在するもう一つの心/ユトの主神
このルートで、最初に救われた存在。
未来のユトはその声を聞きながら、その存在を認めることを恐れた時期があった。その記憶を持つ逆行ユトは、未来事故への対応より先に「内在する天族の存在を否定しないこと」を最優先事項として記録する。
ただし、未来で「ユイ」と呼ばれていたからといって、現在の本人へと同じ名前を押しつけることもしない。
改めて提案し、本人が選び直した名前が「ユイ」。
真名は「ユーゼクス」。意味は「存在する」。
ユトの浄化能力はユイとの契約によるものだが、契約書では生命・意思・撤回権まで別々の存在として扱われている。最終決戦でもユトの回答とは別に、ユイ本人の同意が記録された。
後世には四柱の主神の一柱として名を残す。
「ユトの中にいる力」ではなく、最後までユトと一緒にいる一人。
***
スレイ
人間/導師/浄化負担者
原作と同じく、人間と天族が共に生きられる世界を願う青年。
ただしこのルートでは、聖剣を抜く前にユトから大量の事前説明書を渡される。
導師になる利益。
負荷。
辞任方法。
契約解除。
自己犠牲の危険。
導師にならないという選択肢。
すべてを読んだうえで、それでも自分から導師になることを選んだ。
本人の善性と自己犠牲癖は相変わらずで、火の試練では自分を燃やそうとして、契約の緊急停止条項を発動されている。
「守るべき者の中に自分自身を数える」ということを、周囲から何度も教えられる導師。
最終的にはミクリオを主神として長期浄化へ参加し、二十年後に帰還。
世界を救った後は導師として各地を巡るのではなく、ミクリオと二人で新しく発見された遺跡を巡り始めた。
結局、遺跡好きは二十年寝ても治らなかった。
なお、後に「共起の時代」の語源となる《共起事象》記録は、不可視性豪雨について複数資料を照合したスレイの提案をきっかけに生まれた。
「関係がないように見える出来事も残しておいた方がいい」という発想を、ミクリオが記録方式として整理し、ユトが採用したものである。
***
ミクリオ
水の天族/スレイの幼馴染/四柱の主神の一柱
スレイの隣にいることが、あまりにも自然な天族。
このルートではスレイが導師になる以前からユトと接触しており、導師契約の危険性も最初から共有している。
その結果、「スレイを支える者」であると同時に、スレイが無茶をした時には契約上も実際にも止める側となった。
本来なら母ミューズは息子の正体を知らないまま別れる可能性があったが、ユトの早期介入によってその未来も変化している。
最終局面ではスレイの主神として約二十年の浄化を担当。
帰還後、二十年間に発見された未知の遺跡の一覧を見せられた結果、当然のようにスレイと旅立った。
世界を救った主神になっても、遺跡の年代不明という文字には勝てない。
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アリーシャ
人間/ハイランド王家/浄化負担者
「国を良くしたい」という夢を、本当に実行可能な形まで育てた人物。
若い頃の彼女は理想を持っていたが、その理想を実現するための人員・予算・行政・権限移譲については経験がなかった。
そこへユトが災害対策計画を持ち込み、マルトランが実務を担ったことで、三人によるハイランド改革が始まる。
重要なのは、ユトがアリーシャ自身を国家運営の必須部品にしなかったこと。
病気になっても。
旅へ出ても。
いなくなっても。
国が続くように制度を作った。
その成果は、二十年の眠りから帰還した際に証明される。
自分がいない二十年間にも国は何度も危機に遭い、そのたびに失敗し、修正し、誰も「アリーシャが帰ってくるまで待とう」とは言わなかった。
それを知った彼女は喜んだ。
帰還後も昔の権威を当然のように取り戻そうとはせず、二十年を生きた現在の国へ、自分の方から追いつこうとする。
国を必要とした王女が、最後には「自分を必要としなくても続く国」を手に入れた。
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ロゼ
人間/風の傭兵団・セキレイの羽/浄化負担者
本来の未来では、コナン皇子殺害とブラドの死を経て、暗殺を行う「風の骨」へ進むはずだった人物。
逆行ユトによって事件そのものが事前に対策され、ブラドたちのアリバイも大量の第三者によって証明されたため、その未来への入口が消滅する。
ユトはその後の人生を指定しなかった。
スレイについていくのも自由。
商隊へ残るのも自由。
そのうえで、ロゼ自身が選んだ道を進んでいく。
最終決戦ではデゼルを主神として長期浄化へ参加。
二十年後、セキレイの羽へ帰ってみると、自分はいつの間にか「聖女」として肖像画にされていた。
本人は即座に撤去を要求。
さらに昔の団長へ戻ることもせず、自分を「二十年分の新人」として現在の組織へ入り直した。
英雄になるより、今日の荷物を運ぶ方が性に合っている。
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ライラ
火の天族/湖の乙女/四柱の主神の一柱
十一年前、突然現れた十歳のユトから、百条を超える導師契約書の確認を頼まれた人。
以降、この世界で最も「契約書を最後まで読んだ方がいい」ということを理解している天族の一人となった。
スレイが導師になる際には、ユトと共に危険性を事前説明。火の試練でスレイが自己犠牲へ走った際には、契約に基づいて即座に停止する。
原作では導師を導く立場だったが、このルートでは「導師を止めることも主神の責任」と明文化された関係を経験することになった。
最終局面ではアリーシャと組み、四柱の主神の一人として二十年間の浄化へ参加。
帰還後はアリーシャと共にハイランドへ戻る。
ユトに最初の契約書を渡された時には、ここまで長い付き合いになるとは思っていなかったと思われる。
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エドナ
地の天族/アイゼンの妹/二十年間の監視担当
このルートで最も分かりやすく未来を変えられた人物の一人。
兄アイゼンは既にドラゴン化しており、普通なら救えない。
そこでユトから提示された方法が、
「一度殺して、直後に天族として再転生させる」
だった。
第一声だけ聞けば最悪だが、説明を最後まで聞いた結果、エドナ自身も作戦へ参加。兄の再転生は成功する。
最終決戦後は眠る七人の外側へ残り、ザビーダ、サイモンらと二十年間にわたって浄化と帰還経路を監視した。
さらにマオテラスの経過観察まで担当。
全員が帰還し、マオテラスも安定したことで、ようやく「誰かを見守るために残る」という役目から自由になる。
今度は、自分が世界を見に行く番。
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デゼル
風の天族/ロゼの同行者/四柱の主神の一柱
本来なら死亡するはずだった天族。
風の傭兵団壊滅事件そのものが回避されたことで、復讐へ人生を縛られる原因の多くも消滅した。
ただしユトは、「助かったのだから安全な場所で生きろ」とは言わない。
アイゼン救済作戦へ自ら参加を申し出た際にも、恩義ではなく本人の意思であることを確認した上で戦力として迎えている。
生き残った時間をどう使うかは、自分で決める。
その選択の先で、最終的にはロゼの主神として長期浄化へ参加した。
二十年後もロゼの隣にいる。
セキレイの羽ではロゼと一緒に新人扱い。
本人は少し不満そう。
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ザビーダ
風の天族/旅人/研究協力者兼研究対象
アイゼン救済、ジークフリート、最終決戦、二十年間の外部監視など、実はかなり重要な仕事をしている。
それなのにこのルートで最も強烈に残る肩書きは、おそらく、
不可視性豪雨の第一観測者。
未来のザビーダが発した「雨で視界が悪い」という一言をユトが文字通り受け取った結果、十六年前から原因不明の視界阻害現象として研究されることになった。
本人は一貫して研究名を嫌がっている。
しかし虚偽申告を行う利益も確認できないため、ユトから見ると研究を打ち切る根拠もない。
最終決戦後はエドナ、サイモンと共に二十年間の監視を担当し、眠った仲間たちを無事帰還させた。
世界を救っても、アイゼンを救っても、二十年待っても、
不可視性豪雨だけは終わらない。
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サイモン
天族/幻術使い/ユトの共同研究者
逆行による変化が非常に大きい人物。
ユトが導師になってわずか七日後、幻術の専門家として不可視性豪雨の研究協力を依頼される。
敵対する可能性まで指摘したが、ユトはそれを認めた上で、途中撤回可能な研究契約を提示した。
結果、研究を続ける。
十年以上。
ヘルダルフから見ても、「いつでも去れるのに自分の意思で残り続けた」ことが理解しがたい関係になった。
最終決戦ではユトたちと共闘し、その後は眠る七人(と一人)の《幸せな夢》を外部から維持する役を担当。二十年間、夢の連続性と帰還を支えた。
全員帰還後はユトとの共同研究を再開する。
このルートのサイモンは、誰かへ縛りつけられて残ったのではない。
いつでもやめられる研究を、本人がやめなかった。
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アイゼン
地の天族/元ドラゴン/エドナの兄
一度、死んでいる。
そして帰ってきた。
ドラゴン化した状態から浄化することはできなかったため、ユト、ザビーダ、デゼル、エドナらによる「殺害直後の再転生」という極めて特殊な方法で救済された。
ザビーダとの約束も履行された。
ドラゴンも倒された。
それでも、そこで人生を終わらせなかった。
再転生後は「死神の呪い」について不可視性豪雨研究組に巻き込まれ、研究対象まで増える。
最終決戦後には再び海へ出ていたらしく、二十年後、エドナがマオテラスを見守っていたことを知らされて驚くことになる。
死後転生まで経験してなお、妹の行動を全部把握できているわけではないお兄ちゃん。
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マオテラス
五大神/二十年間かけて浄化された天族
この物語の最後に残った、最大級の「救わなければならない存在」。
マオテラスを救うために、一人の導師がすべてを背負うのではなく、人間四名と主神四柱へ負担を分散する方法が選ばれた。
眠る者。
内側から支える者。
外から監視する者。
役割を分けた結果、約二十年を要しながらも、全員が帰還する。
浄化後もしばらくエドナの監視対象。
二十年ぶりにアイゼンと再会した時には、もはや五大神と元ドラゴンではなく、ただ昔からの知り合いとして言葉を交わすことができた。
この人物が無事に「ただの知り合いとの再会」をできること自体が、逆行ルートの勝利の一つ。
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その他の重要人物
マルトラン
ユト、アリーシャと共にハイランド改革を進めた実務担当。原作で憑魔となる未来を回避し、「アリーシャを支えるふりをする人」ではなく、本当に彼女の理想を現実へ落とし込む側になった。
ブラド
死亡回避。彼が生き残ったことで、風の傭兵団が喪失と冤罪から暗殺集団へ変化する未来そのものが消えた。
ミューズ
ユトの早期介入により定期浄化と監視を受け、本来の悲劇を回避。息子ミクリオが元気に育っていることを、早期に教えてもらった母親。
ゼンライ
序盤から定期的に浄化される側。終盤ではジークフリートまで用いた救出作戦の対象となる。本来ならスレイたちへ大きな傷を残す出来事も、代替不能な弾丸を温存した過去の判断によって別の結果へ至った。
セルゲイ
ローランス側の実務を担う騎士。二国間の和平とその後の現実的な調整を支える側となる。
リュネット・フォートン
救済された人物の一人。ローランス教会の枢機卿を務めている。レオン皇子と親しいという噂があるとかないとか。
レオン
原作では弟に謀殺されたローランスの皇子。生存した結果、フォートン枢機卿の精神安定、ゴドジンの偽エリクシールなど、複数の問題を解決している。
ルナール
原作ではスレイがイズチを旅立つきっかけとなった憑魔。
逆行ユトシリーズ本編には登場しないが、設定上は殺人事件を起こし、逮捕されている。