今進行中の小説を書く合間に書きます。
良ければ見ていってください。
カチャ……
ブラックマーケット奥にひっそりと経営されている飲食店にお皿を置く音が響く。場所的にもあまり人は来ないであろう。
「今日はあまり人は来なかったな……いやいつもの事か。」
少年がお皿を洗いながらそう呟く。キッチンには鍋がいくつか熱せられており、湯気と匂いを出している。
そして少年はお皿を洗い終わり乾燥機に掛ける。
「サオリさん、今日はそろそろ店を閉めましょうか、着替えてきてくれ。アルバイト代を渡すから。」
「了解した。先に失礼する。」
そうしてフロアを掃除していたアルバイトの子、錠前サオリさんは更衣室に入っていく。
「明日は、市場へ足りなくなった材料を買いに行かないとな、それと調味料も……それに……メモ取っとこう。」
少年が胸ポケットからメモ帳を取り出して、明日買うものをメモしていく。
すると、
「着替え終わったぞ。」
サオリがアルバイトの服から着替え終わったようで更衣室から出てくる。
「これ、今日の分のアルバイト代だよ、確認してくれ。」
そして、少年はサオリに封筒を渡す。少年の言葉でサオリは確認する。
「……うん、しっかりと提示された分貰った、ありがとう。」
「給料は働いた者が受け取るべき当然の権利だからな。」
サオリは騙されやすい、、今までの話を聞くとまともに給料をもらっていない時もあったらしい。
「どうぞ。」「これは?」
店主の少年はサオリにメニューの一つの豚の生姜焼きを出す。
「簡単なものですまないが、賄いだ食ってけ。」「いや、私は……」
「気にしなくていい、サオリさんの様子からしてこれからもまたバイトに行くのだろう?なら腹ごしらえとして食ってけ。」
「……なら、ありがたく貰おうか。」
サオリは箸で生姜焼きに手を付ける。
「!美味しいな。」「そうか、そう言ってくれるとありがたい。」
そしてサオリは黙々と食べる。しかし表情は柔らかくなっている。
そしてサオリは食べ終わる。
「賄い、ありがとう。美味しかった。」
「そうか、んじゃ、これからアルバイト頑張ってくれ。」
「ありがとう、では……」
ガラガラガラ
サオリは扉を開け店を出る、店の中には少年が一人残される。
「よし……明日の仕込みは一応終わりだな。」
火を止めて鍋を元の場所に置き、扉の外側に「Close」の看板を掛ける。
フロアの電気を消し、階段を上り自室へと入る。
チーン……
仏壇の前に座り、リンを鳴らし手を合わせる。
「母さんが亡くなってからもう3年か……思ったより短かったな。」
少年はもうこの世にいない母親の姿を思い出しながらそう呟く。
「はぁ……いまだに父さんの姿も見たことないし……まぁ今更関係ないか。」
「明日の市場も早いしもう寝るか……」
時計は10時半を指している。
「飯は……もういいか。」
少年は部屋のベットに寝転がり毛布に包まり目を瞑り意識を落とす。
『ねぇお母さん、何でここにお店を立てたの?』
『それはね、あなたのためなのよ。』
『僕のため?』『そうあなたのためなのよ。』
『そうなんだ?』『あなたはヘイローが無いし、恐らく唯一の男の子だからね。』
『僕が男の子だと何かあるの?』『そうね……悪い人たちに連れていかれちゃうかもしれないからなのよ。』
『え……僕連れてかれちゃうの?』『大丈夫よ、そうならないためにお母さんがいてここにお店を立てたの。』
『ここは私の信用できる人たちに用意してもらったから大丈夫。』『そうなんだ!ありがとう!お母さん!』
『フフフ……これから一緒に頑張ろうね、コウ』『うん!頑張ってお母さんを手伝う!』
『ありがとう。』
「……」パチっ
少年、
「……昔の夢か……」
「母さん……俺は、何とか生きてるよ、母さんがお世話になった人たちの手も借りてね。」
「まだ時間はあるし、もうちょっと寝よう……」
コウはまた目を閉じ眠りにつくのだった。
ブラックマーケットの奥の方でひっそりと飲食店を営む少年。
特徴としては身長のわりに瘦せ型で、ヘイローの無いキヴォトスでの唯一の男性。
もともと母親と暮らしていたが、13歳の時に母親を心臓病で亡くしており、父親は生きてるか、そもそも存在しているかどうかも不明で、天涯孤独である。
母親の知り合いに助けてもらいながらも、飲食店を一人で経営していた。最近は少し余裕ができたのでアルバイトの子を一人雇った。
店の周りに住むブラックマーケットのお住民からは、「大人しくて良い子」「料理がおいしい」「ブラックマーケットの外に店を出せば人気になる」などという意見がある。
一応護身のために母親の持っていた拳銃を持っているが、使用したことはないため、射撃は下手。
店を開けてない時は基本的に家で一人で過ごしている。編み物や、扉の前の花壇のガーデニング、お菓子作りなどの家庭的な趣味を持っている。
時々店を休んで、何処かへと言っているようだ。
まぁ、こんな感じで本当に息抜きに書くので、投稿は不定期です。
先生の性別はまだ決めてません。
良ければ感想とか書いていってください。