幕末狂い、神ゲーをその手に
「んー⋯⋯かなり燃え尽きちゃったなぁ」
夏休み前の学校の昼下がり、担任の長々とした話を笑顔で聞き流した俺は、担任に「羽目を外しすぎるなよ、解散!」と言われて夏休み何をしようか考えたときにこの結論に至った。周りが彼女を作るだの何が流行るだのワイワイ話す中、とりあえずそこにいたクラスメイトの
「いやぁ燃え尽きてから幕末にログインする気起きないんだけどさ、おすすめのゲームない?楽郎」
「フェアリア・クロニクル・オンラインとかおすすめだぜ?」
「笑顔でクソゲー勧めるなよ、というか結局お前あれクリアしたのか?」
「変態ファッションで殴り殺した」
「パワーワードがすぎるわお前、というかそうか、お前も割とやることねーのかじゃあ」
「そうなんだよなぁ⋯⋯今からゲームショップ行って何するか考えるか?」
「そうねー、ありだなそれも」
果たしてどんなゲームをやることになるのかな、と期待と不安に心を任せてゲーマー二人はゲームショップへと歩き出す。ちなみに後ろから感じられる謎の視線は気にしないことにした。気にした瞬間ふっとばされそうな感じしたし。
「あれ梅野くんじゃん久しぶり〜」
「お久しぶりです岩巻店長」
「幕末狂いの梅野くんがここに来るとは一体どういう風の吹き回しなのかなぁ?」
「幕末ちょっと燃え尽きたので良さげなゲームを探しに来ました」
というか幕末狂いってなんだ。店の店長
「シャンフロ、か⋯⋯」
「おいおい、クソゲーハンター君が大作神ゲーに手を出すとか明日は戦車でも降るんじゃないか?」
「明日は世界が終わる日か、短かったなぁ⋯⋯」
「さすがに失礼過ぎません?フェアクソをクリアしたから暫くクソゲーはお腹いっぱいというか……せっかくの夏休みだしたまには大衆に絶賛されるゲームをやろうかな、と。」
「じゃあ俺先買って変えるわ。そろそろ母に怒られそう」
「はい毎度ー、ゲームの前はトイレを済ませてしっかり栄養補給だぞー」
「二時間ごとの休憩も忘れずになー」
「りょーかーい」
ゲームショップ「ロックロール」を出て家へと走り出す。いやぁちょっと母から昼飯できたよとメッセージがスマホに来れば急がないわけには行かない。出来るだけ急いで、かつ安全に家へ向かうのだった。
楽郎と同じクラスです。幕末でランカーと渡り合える時点で梅野はサンラクと同じくらい変態。
???「今日も、いない、かぁ」
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