No side
「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイト、そしてもう1人の3人体制で見ることになった」
マスコミパニックの数日後、A組の教室では、相澤が今日の授業の説明をしていた。
本来、今日の訓練は担当の教員一人が行うはずだった。
だが先日のマスコミ事件を機に雄英は警戒態勢を取っており、今回の訓練場が校舎から少し遠い事もあり、念には念を入れてオールマイトと相澤が同行する事になったのだ。
そんな事情は露知らず、瀬呂から質問の声が上がる。
「ハーイ! 何するんですかー!」
「災害水難なんでもござれ、レスキュー訓練だ!!」
そう言って相澤が見せたのは、『RESCUE』と書かれたカード。
「レスキュー…今回も大変そうだな」
「ねー!」
「バカおめー! これこそヒーローの本分だぜ!? 鳴るぜ!! 腕が!!」
「水難なら私の独壇場。ケロケロ」
上鳴、芦戸、切島、蛙吹が順番に発言する。
「おい、まだ途中」
だがそんな生徒達のお喋りを、相澤が鶴の一声で黙らせる。
「今回、コスチュームの着用は各自の判断で構わない。中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな。訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗っていく。以上、準備開始」
そう言って相澤は、壁からコスチュームのロッカーを出し、相変わらず合理的に要点だけ伝えて行ってしまった。
◇◇◇
その後、着替え終わったA組はバスの前に集合した。
六花も当然コスチューム姿だ。
峰田は懲りずに六花の着物の中を覗こうとしていたが、蛙吹に舌で引っ叩かれて未遂に終わった。
「ん、デクくん体操服だ。コスチュームは?」
「戦闘訓練でボロボロになっちゃったから…修復をサポート会社がしてくれるらしくてね。それ待ちなんだ」
麗日が尋ねると、緑谷が答える。
「じー…………」
「こっち見んな」
緑谷のコスチュームがボロボロになった原因である爆豪を六花が凝視すると、爆豪が六花を睨み返した。
「バスの席順でスムーズに行くよう番号順に2列で並ぼう!!」
「飯田くんフルスロットル…………!」
飯田はフルスロットルで指示を出し、クラスメイトをバスの中へ移動させた。
だが……
「こういうタイプだった、クソウ!!!」
「イミなかったなー」
移動中のバスの中、飯田が悔しそうに叫び、芦戸が追い討ちをかける。
バスの席はボックス席ではなく、前半分が横向きのロングシートになっているバスだった。
飯田は番号順で2列になるように座れと言ったが、この並びでは意味がない。
六花はというと、芦戸と上鳴の間の席で、マイペースにフーセンガム(コーラ味)を口に放り込んでいた。
そんな中、蛙吹が緑谷に話しかける。
「私、思ったことを何でも言っちゃうの。緑谷ちゃん」
「あ!? はい!? 蛙吹さん!!」
「梅雨ちゃんと呼んで。あなたの“個性”、オールマイトに似てる」
「!!!」
蛙吹が指摘すると、緑谷はわっと大量の冷や汗をかく。
「そそそそそそうかな!? いや、でも、僕は、その、えー」
図星を突かれた緑谷は、目を泳がせて必死に言い訳を考えていた。
だがその時、切島が蛙吹の意見に反論する。
「待てよ梅雨ちゃん。オールマイトは怪我しねぇぞ。似て非なるアレだぜ」
「えっと……腕壊しちゃうのは……良くないと思います」
「う……」
切島に続けて六花が思っている事をズバッと言うと、緑谷が顔を引き攣らせる。
傷つけるつもりはなかった六花は、少し落ち込む緑谷を見て首を傾げていた。
すると切島が、自分の腕を“個性”で硬化しながら口を開く。
「しかし増強型のシンプルな“個性”はいいな! 派手で出来ることが多い! 俺の硬化は対人じゃ強えけど、いかんせん地味なんだよなぁー」
「僕は凄くカッコいいと思うよ! プロにも十分通用する“個性”だよ」
「プロなー! しかしやっぱヒーローも人気商売みてぇなとこあるぜ!?」
そう言って切島は、バスの後ろの方に視線を向ける。
「派手で強えつったらやっぱ、轟と爆豪と氷叢だな」
「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気出なさそ」
「んだとコラ出すわ!!」
「ほら」
蛙吹が思っている事を言うと、爆豪が席から立ち上がってキレる。
「この付き合いの浅さで既に、クソを下水で煮込んだ様な性格って認識されるってスゲェよ」
「てめぇのボキャブラリーは何だコラ殺すぞ!!」
「バクゴーさん……バスの中で暴れたら危ないですよ」
「てめぇにだけは言われたかねぇよアホ!!」
上鳴が爆豪の事をボロクソに言うと、爆豪がさらにキレる。
さらに六花が爆豪を注意すると、爆豪がまたしてもキレる。
六花も授業中によそ見や貧乏ゆすりをしたり、じっとしていられない事が多いので、大概人の事は言えない。
そんな光景を見て、緑谷が頭を抱えて震えていた。
(かっちゃんがいじられてる…!! 信じられない光景だ、さすが雄英…!)
後ろの席からは、「低俗な会話ですこと!」「でもこういうの好きだ私」という八百万と麗日の会話や、「爆豪くん、君本当に口悪いな!」と注意をする飯田の声が聴こえてくる。
六花は、そんな会話を聴いてワクワクしながら、両足をパタパタ動かしていた。
するとだ。
「その点、六花ちゃんは人気出そうね」
「……ふぇ?」
蛙吹が言うと、六花は顔を上げてきょとんとする。
「あー確かに! ビジュアルで人気出そう!」
「び、びじゅ……?」
「天然カワイイし!!」
「訓練の時のシマエナガカワイかったし!」
「…………っ」
「絶対領域……! ミニスカ着物……!」
上鳴、芦戸、葉隠が蛙吹の意見に賛同し、口田もコクコクと頷く。
どうやら口田も、六花が先日の戦闘訓練で出したシマエナガが気になっていたらしい。
一人、煩悩まみれの目で六花を見るエロブドウがいたが。
そんな中、空気の読めない発言をする者が一人いた。
「ケッ、コミュ障のアホにヒーローが務まるかよ」
爆豪が、窓の外を眺めながら悪態をつく。
「ちょっとなんてこと言うのさ爆豪!!」
「爆豪ちゃん、六花ちゃんばっかり褒められて面白くないのね」
「んだとコラ!!」
葉隠が爆豪に対して怒り、蛙吹が的を得た発言をすると、爆豪がまたしてもキレる。
皆で楽しくワイワイ話していると、相澤が地を這うような声で注意をする。
「もう着くぞ、いい加減にしとけよ…」
「「「ハイ!!」」」
〜A組移動中〜
「すっげーーー!! USJかよ!!?」
今回の訓練場に到着すると、切島が感嘆の声を上げる。
校舎から3kmほど離れた場所にある訓練場。
そのドーム状の建物の中には、いくつかのエリアに分かれた広大な敷地が広がっていた。
ビルが倒壊した市街地、土砂崩れにより民家やビルが埋もれているエリア、岩肌が剥き出しになった山岳、轟々と燃えている市街地、巨大なウォータースライダーが設置されたプール、ドーム上の建物。
考えうる事故や災害を詰め込んだテーマパークのような施設だ。
A組のほとんどが、切島の発言と同じような感想を抱く。
だが一人、その喩えを理解できない者がいた。
「ゆぅえすじぇえ……? なんですかそれ」
「えっ、氷叢USJ知らねーのか!?」
「知らないです、銀行ですか?」
「それはUFJね」
六花が尋ねると、尾白がやんわりと訂正する。
USJが何たるかを知らない六花に対して、切島が説明した。
「USJってのは、デッケェテーマパークだよ。あ、テーマパークってわかるか?」
「…………?」
「城とか乗りもんとか遊ぶとこがたくさんあって、とにかくスッゲェワクワクするところ!」
「あぁ、そういう感じですか……わかりました」
((((雑))))
切島のあまりにも雑で、ある意味漢らしい(?)説明に六花が納得すると、他のクラスメイトが心の中でツッコミを入れる。
すると、宇宙服のようなコスチュームを着た教師が、前に出て話し始めた。
「水難事故、土砂災害、火事etc.あらゆる事故や災害を想定し僕が作った演習場です。その名も……
(((((USJだった!!)))))
なんとも危ない名前に、クラスのほとんど全員が反応する。
権利問題であちら側から訴訟を起こされたら、ほぼ確実に負けるだろう。
「スペースヒーロー『13号』だ! 災害救助で目覚しい活躍をしている紳士的なヒーロー!」
「わー! 私好きなの、13号!」
ヒーローオタクの緑谷と、13号ファンの麗日がはしゃぐ。
そんな中、相澤は……
「13号、オールマイトは?ここで待ち合わせるはずだが」
「通勤時に
「不合理の極みだなオイ」
などといった会話を、13号としていた。
「仕方ない、始めるか」
「えー、始める前にお小言を一つ二つ…三つ…四つ…」
(((増える…)))
13号の増える小言に、その場にいる全員が辟易する。
13号は、全員の顔を見渡し、話し始めた。
「皆さんご存知だとは思いますが、僕の“個性”は『ブラックホール』。どんな物でも吸い込んでチリにしてしまいます」
「その“個性”でどんな災害からも人を救い上げるんですよね」
緑谷が13号先生の話を聞いてそう答え、麗日はヘドバンをするかのように激しく首を縦に振った。
緑谷の説明に頷きつつ、13号先生が説明を続ける。
「えぇ…しかし、簡単に人を殺せる力です。皆の中にもそう言う“個性”が居るでしょう。超人社会は“個性”の使用を資格制にし、厳しく規制する事で一見成り立っているようには見えます。しかし、一歩間違えれば容易に人を殺せる“いきすぎた個性”を個々が持っていることを忘れないで下さい。相澤さんの体力テストで自身の力が秘めてる可能性を知り、オールマイトの対人戦闘でそれを人に向ける危うさを体験したかと思います。この授業では…心機一転! 人命の為に“個性”をどう活用するかを学んで行きましょう! 君達の力は傷付ける為にあるのではない。救ける為にあるのだと心得て帰って下さいな。以上! ご清聴ありがとうございました」
「ステキ—!」
「ブラボー!! ブラーボー!!」
13号が礼をしながら締めくくると、麗日は歓声を上げ、飯田も熱い歓声と拍手を送る。
そんな飯田に合わせるように、六花も拍手をした。
その時だった。
「そんじゃあまずは…」
相澤先生が説明しようとした、その時。
壁に設置された照明に青白い火花が迸り、順番に消えていく。
突然の消灯に生徒達が驚いたその時、中央噴水の水が一度、二度と途切れる。
そしてそこから、黒い渦のようなものが現れる。
「「!」」
相澤が異変を察知して振り向くのと、六花が異変を察知して“個性”を発動しようとするのはほぼ同時だった。
黒い渦の中から、手で顔を覆った銀髪の男がこちらを覗いていた。
「一かたまりになって動くな!!!」
「「「「「え?」」」」」
「13号!!! 生徒を守れ!!」
相澤は、かつて聞いた事ない程声を大きく張り上げて叫ぶ。
だが生徒達は、状況が飲み込めずキョトンとしていた。
相澤が13号に指示を出している間にも、渦の中からゾロゾロと
だが切島は、入試の時同様に学校側が用意した仮想
「なんだアリャ!? また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」
「動くな!! あれは
そう言って相澤は、サポートアイテムのゴーグルを身につける。
すると、頭部が黒い靄になっている男“黒霧”が、“個性”と思しき黒い靄を展開しながら口を開く。
「13号に…イレイザーヘッドですか…先日
「やはり先日のはクソ共の仕業だったか」
「どこだよ…せっかくこんなに大衆引き連れて来たのにさ…オールマイト…平和の象徴…いないなんて…子供を殺せば来るのかな?」
手を顔で覆った男“死柄木”は、ブンっと顔を振り上げ独り言を口にする。
その言葉に、相澤が捕縛武器を構えて臨戦態勢を取る。
切島は、下の広場にいる
「
「先生、侵入者用センサーは!」
「勿論ありますが…」
八百万が尋ねると、13号が答える。
すると轟が、冷静に現状を分析する。
「現れたのはここだけか学校全体か…何にせよセンサーが反応しねぇなら、向こうにそういうことが出来る“
「13号、避難開始! 学校に連絡試せ! センサーの対策も頭にある敵だ、電波系のヤツが妨害している可能性がある! 上鳴、氷叢! お前らも“個性”で連絡試せ!」
「っス!」
「わっ……は、はい……!」
敵の視線を遮るように、相澤が生徒達の前に立ちながら指示を出す。
上鳴は、サポートアイテムの電子変換無線を使って学校に連絡を試みる。
そして六花も、鳥の形をした雪像を作る。
「せっ、先生……鳥さん作りました……!」
「助かる、そいつ校舎に飛ばせるか?」
「ぁ……や、やってみます……!」
六花は、相澤の指示に従って、雪の鳥を校舎に向かって飛ばした。
「先生は!? 一人で戦うんですか!? あの数じゃいくら“個性”を消すっていっても!! イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の“個性”を消してからの捕縛だ、正面戦闘は………」
「一芸だけじゃヒーローは務まらん。13号! 任せたぞ」
そう言って相澤は、
そこからは抹消ヒーロー《イレイザーヘッド》の独壇場だ。
彼は、広場にいた
“個性”を消せない異形型の敵も、相手の力を利用して瞬く間に拘束する。
「肉弾戦も強く…その上ゴーグルで目線を隠されていては『誰を消しているのか』分からない……集団戦に於いてはそのせいで連携が遅れをとるな…なるほど、嫌だなプロヒーロー。『有象無象』じゃ歯が立たない」
死柄木は、首筋を掻きながら不機嫌そうに言った。
イレイザーヘッドの戦いぶりに、緑谷は目を奪われていた。
「凄い…多対一こそが先生の得意分野だったんだ…」
「分析している場合じゃない! 早く避難を!!」
イレイザーヘッドの戦いに感心する緑谷に、飯田が避難を促した。
だが……
「させませんよ」
13号が生徒達を連れて向かった先に、黒霧が現れる。
「初めまして、我々は
黒霧が最後まで言い終わる前に、13号が指先のキャップを外して“個性”を使おうとし、六花も氷の“個性”で拘束しようとした。
だが、それと同時に二つの影が黒霧の前に現れた。
爆豪と切島は、同時に黒霧に攻撃を仕掛けた。
二人の仕掛けた攻撃が、黒霧を吹き飛ばす。
「その前に、俺達にやられることは考えなかったか!?」
切島は、勇ましく啖呵を切る。
だが黒霧は、何事もなかったかのようにすぐに人型に戻った。
「危ない危ない………そう…生徒と言えど優秀な金の卵」
「ダメだ! 退きなさい二人とも!」
二人が13号の射線上に立ったせいで、13号は出遅れてしまった。
二人に避難を促しつつ、黒霧を確保しようとした、その時だった。
「散らして嬲り殺す!!」
黒い靄が、爆発的に溢れ出し、六花達を包み込む。
六花は氷の“個性”で対抗しようとしたが、なす術なく靄の中に飲み込まれてしまった。
「…………あれ?」
気がつくと六花は、火災ゾーンの中にいた。
「あっつ……! ここ、どこ……?」
六花は、暑さのあまり目を細めて喘ぐ。
彼女は冷気に対しては完全耐性を持つ一方で、熱に対する耐性は常人より弱い。
炎の中だと、熱中症のような症状を引き起こしてしまうのだ。
だが、暑さに苦しんでいるのは六花だけではなかった。
「ゲコっ、ゲコっ……!」
六花のすぐ近くでは、同じく火災ゾーンに飛ばされた蛙吹が、暑さのあまり危険音を発していた。
「つ、ツユちゃんさん……大丈夫ですか……!?」
「ゲコっ……つ、梅雨ちゃんと呼んで……」
六花は、炎熱への応急処置として、自分と蛙吹の周りを薄い氷の膜で覆う。
そして、雪のシマエナガを大量に生み出してUSJ全域に飛ばし、散り散りになったであろうクラスメイトや教師の様子を確認した。
「他の人達は……皆散り散りになってるみたいです」
「でも……暑さに弱い私達がまとめて火災ゾーンに放り込まれるなんて、偶然とは思えないわね……向こうは、私達の“個性”を知っているのかも……」
「……それって、結構まずいです?」
六花と蛙吹が現状を把握していた、その時だった。
「おい! 見ろよ、女だ!」
「白い方はすげぇ上玉だなぁ! しかもいい尻してやがる」
「俺はあっちのカエルちゃんの方が好みだぜ、ヒヒヒ」
「全く、死柄木さんも気前がいいよな! あんなカワイコちゃんを好きにしていいなんて」
「最初は俺でいいよな!? 俺が最初に見つけたんだからよぉ!」
「おい、ふざけんな! てめぇの後だと壊れて使い物にならねーだろうが!」
「お嬢ちゃん達、とことんついてねぇなぁ! 俺らに散々可愛がられてお持ち帰りされるなんてよぉ!」
ゾロゾロと
六花と蛙吹の周りを、20人余りの
誰も暑さに参っている様子が無いあたり、炎熱系、もしくは高温に耐性のある“個性”の持ち主がほとんどのようだ。
下品な会話をしながら笑う男達の下半身は、不自然に膨らんでいた。
二人を見て、男達がナニを考えているのかは一目瞭然だ。
その代わり、待ち受けているのは
男達は、そんな目に遭ってしまう彼女達を憐れむが、やる事は変わらない。
だが、二人にそんな未来がやってくる事はなかった。
瞬きをするよりも短い刹那に起こった出来事は、誰にも予想できなかったであろう。
火災ゾーンが、一瞬にして白銀の世界に変わったのは。
「…………ケロォ」
蛙吹は、目の前の光景に対して、目を丸くして呆気に取られていた。
火災ゾーンは、六花と蛙吹を除く全てが凍てついていた。
二人を襲おうとした愚かな
零下100℃を下回る低温の中で、生命活動すらも休止した仮死状態。
彼等は、得意な炎のフィールドで戦える自分達に対して、氷の“個性”を持つ六花はなす術がないと思っていたのだろう。
だがそこに、
確かに六花は、炎熱に対する耐性は常人よりも弱い。
だが
何故なら、炎そのものを冷やして打ち消し、自分に有利なフィールドに変えてしまえばいいだけの話なのだから。
「あっ……えっと……ツユちゃんさん、だいじょぶですか……?」
「ケロッ……六花ちゃん、守ってくれたのはありがたいんだけど……今度はすごく寒いの……」
「あっ、ごめんなさい……」
六花が蛙吹の方を振り向くと、蛙吹は、今度は六花の氷のせいで冬眠しかけていた。
それを見て、六花は慌てて蛙吹の周りだけ氷を解凍する。
その間、火災ゾーンにワープさせられてから僅か2分足らずだった。
安心してください、殺してません。
某海軍大将よろしくコールドスリープさせただけです。
いろんな作品のオリ主さんに、凍らされたり燃やされたり殴られたり電撃浴びせられたり、散々な目に遭う火災ゾーンのヴィラン達。
もはやその為に存在していると言っても過言ではないのかもしれません。
本作では、有能な内通者のせいで、一部の生徒の“個性”が
具体的には、高温と乾燥が弱点の梅雨ちゃんが火災ゾーンに、足場が不安定な場所だと走れない飯田が水難ゾーンに、手が濡れて力が出ない爆豪と雨で濡れてシルエットが見えちゃう葉隠さんが暴風・大雨ゾーンに飛ばされています。
参考までに、配置おば。
入場ゲート…13号、芦戸三奈、麗日お茶子、尾白猿夫、砂藤力道、障子目蔵、瀬呂範太
セントラル広場…イレイザーヘッド
暴風・大雨ゾーン…切島鋭児郎、爆豪勝己、葉隠透
倒壊ゾーン…口田甲司、常闇踏陰
水難ゾーン…飯田天哉、緑谷出久、峰田実
土砂ゾーン…轟焦凍
火災ゾーン…蛙吹梅雨、氷叢六花
山岳ゾーン…上鳴電気、耳郎響香、八百万百