エンデヴァー side
たった今、蛇腔の地下施設での戦いが決着した。
氷叢六花が、氷叢雪代を後ろにいた脳無ごとまとめて氷漬けにした。
プロが学生に助けられるなど、情けない限りだが……おかげで重傷者を出さずにこの場を制圧できたのだから、文句は言うまい。
俺が合図を送ると、外で待機していた機動隊が独房に入ってくる。
「そいつらを連行しろ」
「はい!」
機動隊が、氷漬けにされた氷叢雪代と脳無を移動式牢の中の入れて連行する。
ちょうどその時、ジーニスト達が作戦に失敗し、オールマイトが救援に向かったとの連絡が入った。
神野には、
グダグダじゃないか、全く……
「おじっ……え、えんでばぁさん……わたし、神野なら10分で行けます……」
氷叢六花が、俺の後ろから話しかけてくる。
こいつ……今の話、聞いていたのか。
「10分で行けるだと? 何を言って……」
俺が聞き返そうとすると、氷叢六花が巨大な氷の鳥を出現させる。
「この子に乗ってひとっ飛びです」
氷の鳥が、今にも飛び立とうと翼を広げる。
氷叢六花は、ついさっきまで人質として捕らえられていたんだ。
だが今は、なりふり構っていられる状況ではない。
「……おい、本当にここから神野まで10分で行けるのか?」
「さっきから、そう言ってます……」
「よし、連れて行け」
俺は迷わず、神野へ連れて行くよう言った。
すると、氷叢雪代と脳無を確保していた機動隊の一人が止めに入る。
「ちょちょ、エンデヴァーさん!? その子、ついさっきまで人質だったんですよ!? そもそも学生ですし!」
「人命救助第一だ。責任なら、全て俺が負う。ここは任せたぞ」
そう言って俺は、氷叢六花が出した氷の鳥の上に乗る。
氷の鳥は上空へ飛び上がると、一気に超音速まで加速して神野へと一直線に飛んでいき、出発から3分もかからずに名古屋に到達する。
俺の後ろには、氷叢六花が追いかけてきていた。
「……あの、えんでばぁさん……さっきは、たすけてくれてありがとうございました……あと、くさいってゆってごめんなさい」
「……気にしていない。それより、もっとスピードを上げろ」
「あっ、はい」
◆◆◆
オールマイト side
「相澤くん……!」
相澤くんが、リューキュウの背中に乗って上空から爆豪少年を救出してくれた。
爆豪少年はこの場を切り抜け、連合は全員相澤くんに視られて“個性”を使えない。
今のうちに──
「『抹消』か……いいね、向こうから来てくれるとは、手間が省けて助かる」
そう言ってオール・フォー・ワンは、ニヤリと笑うと、素の身体能力だけで高く跳び上がり、リューキュウに飛びつこうとした。
いかん……!!
オール・フォー・ワンめ、相澤くんの“個性”を奪うつもりか……!!
「イレイザーと少年を守れ!!」
リューキュウの背中に乗っていたヒーロー達が、相澤くんと爆豪少年を守ろうとする。
オール・フォー・ワンは、素の膂力だけで、立ち向かってきたヒーロー達を殴り飛ばそうとした。
「SMASH!!!」
私は、すぐに跳び上がってオール・フォー・ワンに追いつき、上から殴りつけて地上へ叩き落とした。
「オールマイトォ!!」
「リューキュウ、今のうちに行きなさい! できるだけ遠くへ!!」
「……っ、ええ!」
私が言うと、リューキュウは速度を上げて飛行した。
今ので相澤くんの“個性”が解けてしまったが、おかげで皆がオール・フォー・ワンから離れられた。
これで私も、心置きなく戦える。
ここで一気に片をつける!!
「まだ間に合う!! 追うわよ!!」
「俺に行かせろ!! 力余ってしょうがねぇんだ」
私が地上に降りて連合を叩こうとしたその時、連合の一人が“個性”を使ってリューキュウ達を追おうとした。
するとその時、どこからか飛んできた何かが、連合のメンバーに次々と一撃を叩き込み、連合のメンバーのうち、死柄木と黒霧、そして少女を除く七人の意識を刈り取る。
あれは……グラントリノ!!
「遅いですよ!」
「お前が速すぎんだ」
「助かりました、グラントリノ。これで、やっと心置き無くお前を倒せる!」
私は、起き上がってスーツについた汚れを払っていたオール・フォー・ワンを指差しながら言った。
「連合もあと二人!! 終わらせる!」
グラントリノは、残る連合の方へと飛び出した。
「弔くん終わりたくないです」
「やられたな、一手でキレイに。形勢逆転だ」
そう言ってオール・フォー・ワンが、両手の親指、人差し指、中指から黒い棘を射出する。
私は棘を咄嗟に避けたが、狙いは私ではなかった。
オール・フォー・ワンが刺したのは、さっきグラントリノが気絶させた、サングラスをかけた男と黒霧だった。
その直後、黒霧の“個性”が自動的に発動し、ワープゲートが開く。
ちょうどその時、グラントリノは死柄木の方へと飛んでいっていた。
「塵になれ」
死柄木は飛んでくるグラントリノに触れようとし、グラントリノは死柄木に飛び蹴りを喰らわせようとするが、互いの攻撃が当たる寸前で突然死柄木が引っ張られ、グラントリノの蹴りが外れた。
そして、そのまま少女の方へと飛ばされる。
「え、やーーそんなに急に来られてもぉ」
少女にぶつかると
「待て…ダメだ先生!」
男はオール・フォー・ワンの棘でゲートの中へ投げ入れられ、それを阻止しようとしたグラントリノは、棘で弾かれる。
「ぐっ」
「
死柄木が言い終わる前に、死柄木はゲートの中へと引き摺り込まれた。
メンバー全員がゲートに入ると、ゲートは渦を巻いて消滅した。
「弔、君は戦いを続けろ」
私は、一気に距離を詰めオール・フォー・ワンを殴ろうとした。
だが奴は、狡猾な事に、泥状のワープによってグラントリノを自身の目の前に転送し、盾として利用した。
「僕はただ弔を助けに来ただけだが、戦うというなら受けて立つよ」
寸止めをしようとしたが間に合わず、拳がグラントリノの左頬に当たってしまう。
「すみません!!」
さらには、『衝撃反転』の“個性”によって私の攻撃は弾き返され、私自身の腕に決して小さくはないダメージを与えた。
私が態勢を立て直そうとしたその時、奴はついさっき街を吹き飛ばした衝撃波を放とうとする。
「何せ僕はお前が憎い。かつてその拳で僕の仲間を次々と潰し周り、お前は平和の象徴と謳われた。僕らの犠牲の上に立つその景色、さぞや良い眺めだろう?」
オール・フォー・ワンは、グラントリノごと私を吹き飛ばそうとした。
いかん……!!
「DETROIT SMASH!!!!!!!!」
私は、咄嗟にグラントリノを助け出して奴と拳を撃ち合い、衝撃波を相殺した。
相殺が間に合い、街への被害は最小限に食い止められた。
だが、今ので体にガタが来たらしく、歯を食いしばった拍子に喀血する。
「心置きなく戦わせないよ。ヒーローは
「黙れ」
私は、右手でオール・フォー・ワンの左腕を掴むと、そのまま力を込めてへし折る。
「貴様はそうやって人を弄ぶ! 壊し! 奪い! つけ入り支配する! 日々暮らす方々を! 理不尽が嘲り嗤う! 私はそれが! 許せない!!」
私は、左手に抱えていたグラントリノを放し、怒りを込めて左拳を奴の顔面に叩き込んだ。
その一撃で、奴の装着していたマスクが破損する。
露わになったのは、皮膚が焼け爛れのっぺらぼうのような顔をした奴の素顔。
「いやに感情的じゃないか、オールマイト。同じような台詞を前にも聞いたな。『ワン・フォー・オール』先代継承者、志村菜奈から…」
その名前を聞いた瞬間、私の中で怒りが爆発する。
「貴様の穢れた口で、お師匠の名を出すな…!!」
――誇れ俊典!
「理想ばかりが先行し、まるで実力の伴わない女だった…! 『ワン・フォー・オール』生みの親として恥ずかしくなったよ。実にみっともない死に様だった…どこから話そうか…」
「Enough!!」
奴を黙らせようと、拳を振り下ろそうとした瞬間、奴が右手を私に向け、衝撃波を放ってくる。
なんとか空中で態勢を立て直そうとした瞬間、背後から音が聴こえる。
振り向くとそこには、報道局のヘリが飛んでいた。
「俊典!」
激突しそうになったその時、グラントリノが私を受け止めてくれた。
「六年前と同じだ! 落ち着け!! そうやって挑発に乗って! 奴を捕り損ねた!! 腹に穴を開けられた! お前のダメなとこだ! 奴と言葉を交わすな!」
「……はい…」
「前とは戦法も使う“個性”もまるで違うぞ。正面からはまず有効打にならん! 虚を突くしかねえ。まだ動けるな!? 限界超えろ! 正念場だぞ!!」
「………はい!」
私は、グラントリノの言葉を聞いて自身を落ち着かせた。
そうだ、冷静になれ……でなければ、奴を討ち倒す事は出来ん。
そう自分に言い聞かせたその時、奴が大袈裟に両手を広げながら話し始める。
「弔がせっせと崩してきたヒーローへの信頼、決定打を僕が打ってしまってよいものか…でもねオールマイト。君が僕を憎むように、僕も君が憎いんだぜ? 僕は君の師を殺したが、君も僕の築き上げてきたものを奪っただろう? だから君には可能な限り醜く惨たらしい死を迎えて欲しいんだ!」
オール・フォー・ワンは、そう言って再び腕を膨らませる。
さっきの衝撃波か……!!
「でけえの来るぞ! 避けて反撃を───」
「避けていいのか?」
嘲るような奴の言葉の直後に、背後から物音が聴こえる。
背後に、誰かがいる。
Shit!!
「君が守ってきたものを奪う」
そう言って奴が、“個性”を発動する。
相殺するしか……!!
ドオオオォォォ…!!
◆◆◆
オール・フォー・ワン side
「まずは怪我をおして通し続けたその矜持、惨めな姿を世間に晒せ。平和の象徴」
僕の目の前には、左の拳を突き出したオールマイトの姿があった。
今の攻撃を相殺したか。
だが……
「頬は痩け目は窪み!! 貧相なトップヒーローだ。恥じるなよ、それが
その代償は、大きかったようだ。
オールマイトは、トゥルーフォームに戻っていた。
ボロボロで痩せ細った、惨めな姿だ。
その姿を嗤ってやったが、奴の目はまだ死んでいなかった。
醜態を晒す事を恥とも思わず、私を睨んでくる。
「……そっか」
「身体が朽ち衰えようとも…その姿を晒されようとも…私の心は依然平和の象徴!! 一欠片として奪えるものじゃあない!!」
「素晴らしい! まいった、強情で聞かん坊なことを忘れてた。じゃあ
その言葉に、オールマイトは目を見開いて呆然と立ち尽くす。
「君の嫌がることをずぅっと考えてた。君と弔が会う機会を作った。君は弔を下したね。何も知らず、勝ち誇った笑顔で」
「嘘を………」
「事実さ。わかってるだろ? 僕のやりそうなことだ。あれ…おかしいなオールマイト、笑顔はどうした?」
僕は、両手の親指で両頬を吊り上げながら笑う。
「き…さ、ま…!」
「やはり…楽しいな! 一欠片でも奪えただろうか」
「〜〜〜ぉおおお───…!!」
後悔と自責に苛まれたオールマイトは、地に膝をついて叫ぶ。
あぁ、その顔だよオールマイト。
その顔が見たかった。
やはり、君を壊すのは愉しいな。
「負けないで…オールマイト、お願い…救けて」
その時、オールマイトの後ろで生き埋めになっていた一般人のか細い声が聴こえた。
するとオールマイトが、右腕だけマッスルフォームを展開しながら叫ぶ。
「お嬢さん、もちろんさ。ああ…! 多いよ…! ヒーローは…守るものが多いんだよオール・フォー・ワン!! だから、負けないんだよ」
オールマイトは、笑いながら拳を振りかぶっていた。
とっくに活動限界は迎えているはずだ。
それでもなお立ち向かうその姿、全く忌々しい。
「渾身。それが最後の一振りだね、オールマイト。手負いのヒーローが最も恐ろしい。腸を撒き散らし迫ってくる君の顔、今でもたまに夢に見る。二・三振りは見といた方がいいな」
僕が『空気砲』を放とうとしたその時、背後から炎が飛んできた。
炎を相殺しながら振り向くと、氷でできた鳥に乗って空を飛んでいるエンデヴァーがいた。
「何だ貴様…その姿は何だオールマイトォ!!!」
ノウメンからの最後の通信から、まだ10分弱しか経っていない。
京都から
……なるほど、氷叢六花の氷の鳥でここまで運んできたのか。
「その様子だと、
なかなかに優秀な駒だったから、期待していたんだけどね。
流石にNo.2と戦いながらのお守りは荷が重すぎたか……
「
「応援に来ただけなら、観客らしく大人しくしててくれ」
僕が『空気砲』でエンデヴァーを吹き飛ばそうとしたその時、エッジショットが僕の顔面目掛けて飛んでくる。
「ぬかせ破壊者。俺達は救けに来たんだ」
その下ではシンリンカムイが、ボロボロになったギャングオルカ、ベストジーニスト、Mt.レディの三人を、プッシーキャッツ達が一般人を助けていた。
「我々…には、これくらいしか出来ぬ…あなたの背負うものを少しでも…」
「虎…!」
「あの邪悪な輩を…止めてくれオールマイト…!! 皆、あなたの勝利を願っている…!! どんな姿でも、あなたは皆のNo.1ヒーローなのだ! 皆あなたの勝利を、願っている!」
「煩わしい」
僕は『空気砲』を地上に放ち、下にいるヒーロー達を吹き飛ばした。
「精神の話はよして、現実の話をしよう。さっきは衝撃を相殺するので精一杯だったようだが……果たしてもう一撃は耐えられるのかな?」
「なっ……!?」
僕は、まだ破壊の被害が少ない区域に掌を向ける。
何も、この攻撃をオールマイトに当てる必要はない。
奴が必死に守ってきたものを僕の手で奪い壊し、途方もない絶望感を与えてから殺そう。
絶望と自責に歪んだオールマイトの顔を想像して微笑んだその時、冷風が僕の頬を掠めた。
「……何?」
真夏だというのに、吹雪が襲いかかり、視界が塞がれる。
気がつくと、『空気砲』を撃とうとしていた僕の腕は凍りついていた。
「っ……!?」
吹雪を腕で薙ぎ払うと、目の前には、信じがたい光景が広がっていた。
神野区は広大な雪のドームで覆われ、周囲には雪が降っている。
吹雪が襲ってきた方向を振り向くと、白い光で覆われた何かがこちらへ一直線に飛んできていた。
そこにいたのは、ドクターの別荘に転送したはずの氷叢六花だった。
この僕をもってしても“個性”を奪えなかった、氷叢の血の最終到達点。
出来る事なら生け捕りにしたかったが、流石の僕もオールマイトの攻撃を掻い潜って生け捕りにする余裕はない。
実に惜しいが、
触れる事が出来ないなら、近づかせずに殺せばいいだけの話だ。
「ここで殺すのは心苦しいが……そっちが闘る気なら、受けて立つよ。今僕が掛け合わせられる最高・最適の“個性”達で君を殺す」
「Shit!! 氷叢少女!!」
「君はそこで見ていろオールマイト。大事な教え子が消し炭になるところをね」
僕は、今持っている炎熱系“個性”や補助系“個性”をフル稼働させて、氷叢六花を迎え撃つ準備をした。
『燃焼』×3、『火炎放射』×3、『高温』×4、『耐熱』×10、『熱伝導』、『核融合』、『放熱』、『熱線』、『プラズマ』、『
この組み合わせにエンデヴァーのような広範囲制圧や精密操作は期待できないが、自身の体温を上昇させる事に特化していて、体表面の温度は1万度を優に超える。
もっとも、火力が強すぎて相手の死体が残らないのが難点だが──
「う゛う゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛……!!」
気がつくと氷叢六花は、僕の数センチ手前まで迫ってきていた。
“個性”を使って体を冷やしながら、僕に近づいてくる。
「…………は?」
バカな……
彼女には、高温への耐性は無いはずだ。
金属すら一瞬で蒸発するこの高温下で、何故肉の形を保っていられる?
それだけではない……温度が少しずつ下がっている?
いや、違う……膨大な熱を、全て吸収しているんだ。
氷叢六花の心臓部が、微かに青白い光を放っている。
まさか、“個性”の容量を超えた事で覚醒したというのか……?
◆◆◆
No side
――キミの本来の“個性”は、どんなに熱いものでも立ち所に冷やして自分の力に変えることができるにゃん。暑さに弱いのは、“個性”に体が追いついてないってこと。それは多分、キミのお母さんから受け継いだ“個性”を使いこなすことができれば、解決できるにゃん。
かつてラグドールが、六花の“個性”についてそう語っていた。
六花の自身の体を氷に変え氷を操る“個性”は、父親の氷太郎から受け継いだ“個性”だが、六花の“個性”には、母親の氷花から受け継いだ因子も混じっていた。
氷花の“個性”は『冷却』、触れたものから熱を奪い冷やす“個性”だった。
氷花も六花同様、生まれつき循環器が変異しており、冷やしたものから奪った熱を余剰エネルギーとして溜め込む事ができる体質の持ち主だった。
火力が高い代わりに使えるエネルギーに限界のある“個性”と、エネルギーを溜め込める代わりに動かす先の無い“個性”、その二つが混じり合い、奪ったエネルギーを使って無尽蔵に氷を操れる“個性”を持った六花が生まれた。
だが、六花の“個性”が持つ本来の力は、それだけではなかった。
あらゆるものを冷やす“個性”を持つ氷花は、熱湯だろうと、溶岩だろうと、触れている限り極低温に達するまで温度を下げ続ける事ができる。
そしてそれは、六花も同じだった。
容量を超えた事で氷花の因子が完全に覚醒した六花の“個性”は、ある境地に到達しようとしていた。
本来地球上に存在しないはずの、物理学上の温度の下限、『絶対零度』。
「う゛う゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛……!!」
周囲から熱を奪いながらオール・フォー・ワンに接近した六花は、そのままオール・フォー・ワンに飛びつき、直接体温を奪いにかかる。
オール・フォー・ワンは『空気砲』で六花を吹き飛ばそうとしたが、タッチの差で六花がオール・フォー・ワンの体に触れる方が早かった。
六花の手が触れた箇所から、オール・フォー・ワンの体は急激に冷やされていく。
「おあぁぁぁぁぁ!!!」
オール・フォー・ワンは、抵抗も虚しく六花に凍死寸前まで体温を奪われる。
体温低下によって全ての“個性”が完全に活動を停止し、『エアウォーク』をも維持できなった事で、オール・フォー・ワンは地面に真っ逆さまに落ちていく。
そして落ちていった先には、拳を振りかぶったオールマイトがいた。
「UNITED STATES OF SMASH!!!!」
オールマイトは、渾身の一撃をオール・フォー・ワンの頭部に叩き込む。
オールマイトの拳により、凍結して脆くなったオール・フォー・ワンの頭部は粉々に砕け散った。
悪の帝王は体ごとその野望を打ち砕かれ、平和の象徴の勝利が確定した。
「はふっ…………」
オールマイトの勝利を見届けた六花は、神野区全体を覆う雪のドームを解除しながら、ゆっくりと地上に降り立つ。
三日間の監禁生活と“個性”の酷使による疲労のせいか意識を手放して眠った六花を気遣い、オールマイトがコスチュームの一部を破いて六花の体に被せ、右腕を高く挙げて勝利のスタンディングポーズを取った。
はい梅干し死亡ーw
原作でも、なんでさっさと死刑にしないのか不思議だったんすよねぇ。
本作の梅干しは、六花ちゃんの“個性”に対抗するために炎熱系の“個性”を集めまくってたので、もし本作梅干しが原作の最終決戦に参加してたら、エンデヴァーでも勝ち目がなかった可能性が高いです。