熟れた果実だからこそ……ッ!   作:atsuya

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とりあえず今日は二話まで。


それにしてもこの一夏、変態である!

現在は授業中。

黒板の前で教えているのは山田先生。大変分かりやすく良い授業だ。とても優秀な教員であるとわかるし、容姿も素晴らしいときている。

これで山田先生がもう少し年齢を重ねていれば……ッ!

 

「ここまでで分からない所はありますか? 織斑くんは大丈夫ですか?」

 

「はい、少々不安な部分もありましたが先生の授業が分かりやすいので問題なく理解できました」

 

「そうですか!」

 

「ええ、マダム達と予習をしっかり行っただけはあります」

 

「そ、そうですか」

俺がIS学園に入学すると聞いたからか、マダム達は丁寧に教えてくれた。ふふっ、天にも昇る時間帯であった。

 

ズッパァァァン‼︎

 

「聞かれてもない事を話すな」

やはり痛いな。

まあ、マダム達との時間を想像するだけで私は十分耐えれる。この程度の痛み、まだまだ甘い。

 

「「……はぁ」」

どうした箒に姉よ。

先ほどもため息を吐いていたではないか。悩み事があるなら私に相談でもしてくれれば良いのに。全力で力になろう! 弟と幼馴染として!

 

 

 

 

 

 

 

 

対した問題も無く、授業が終了した。

またもや廊下や教室からはものすごい量の視線を感じる。しかし、自分は予習などを欠かしてはならない。マダム達に教えてもらったとは言え、自分が一番遅れているだろうからだ。

少しでも追いつかなければならん。何より、マダム達に無様な報告など出来るものか!

 

「少しよろしくて?」

 

「む? 何ようかオルコットさん」

 

「あら、私の事をご存じで? しかし言葉使いがなってませんわ。わたくしに話しかけられたのだからもっと感謝するべきではなくて?」

ふむ。

女尊男卑に染められた輩か。正直、このての奴は苦手だ。ISの登場により、このような輩が増えてしまったのは嘆かわしい。何よりマダム……いや、ババアにもいるのが悲しいことだ。誇りの無いババアに敬意などは払えない。やはり誇りがあり生き方が素晴らしいマダムはオーラが違うからな。

 

「聴いてますの?」

 

「ん? ああ、すまない聞いてなかった」

うっかりしてしまった。

自分でもマダムの事を考えていると周囲への配慮がどうしても疎かになってしまう。見直さなければならないな。

 

「なっ! このイギリス代表候補生であるわたくしの話しを聞いてなかった!」

 

「ほう、イギリスの代表候補生か。素晴らしいことだな。だが、真に素晴らしいのはイギリスのマダム達だな。うん」

 

「馬鹿にしてますの⁉︎」

 

「巫山戯ないでもらおうか! 私がマダム達を馬鹿にすることなどある訳がない!」

 

「そう言う事ではありませんわ‼︎」

なんと。

マダムの素晴らしさを馬鹿にしたわけでは無かったのか。それはすまない事をした。マダムが絡んだ話しになると沸点が低くなってしまうな。これも直さなければならない点だ、マダム達に相応しくなるために。

 

「先ずはその性癖をなおせ」

うん?

箒が何か言っているな。席も遠いし、声も小さいから良く聞き取れなかった。

 

「全く、これだから男は……。まあ、ISの事で分からないのであれば泣いて頼めば教えて差し上げてもよろしくてよ」

以外と優しい奴なのか?

言葉は少しイラッとくるが教えてくれると言っているのだろう。

 

「なんせ、わたくしは入試で唯一! 試験官を倒したエリートですから!」

 

「それならば私も倒したぞ」

 

「は? わ、わたくしだけと聞きましたが⁉︎」

 

「女生徒の受験報告が終わってから私の試験をしたからではないか? 男がISを動かすとは考えてなかったから、日程のズレでもあったのだろう」

本当の所はどうかは知らんがな。あくまで、今のは私が現段階で行った推測にすぎん。

 

「な、な、な」

キーンコーンカーンコーン。

 

「どうやら次の授業が始まるようだ。疾く席に着くべきだろうオルコットさん」

 

「また来ますわ!」

ふむ、私と話すと若い女性は何故に機嫌を悪くするのだろうか。なるべく丁寧な言葉使いを心がけているのだがな。やはり何時も落ち着きを払っているマダム達は流石と言ったところだな。

 

「さて、授業を始めるぞ。その前にだ、クラス対抗戦が行われる為にこのクラスの代表を決めたいと思う。自薦でも他薦でも構わん」

ほう、一年のこの時期にクラス対抗戦を行うのか。入学した時点での実力を測るためか、それともデータ取りのためか。

 

「はい! 織斑くんを推薦します!」

「私も!」

「賛成ー!」

私が推薦されてしまったか。

物珍しさでの推薦はやめてほしいものだ。

 

「織斑 一夏が候補者か……。他にはいないか? いないのか? 本当にいないんだな? いないのなら織斑になってしまうぞ? 本っ当ぉぉぉぉにいないのか⁈」

おや?

なぜか姉が私が代表になるのがとても嫌そうに見えるな。私の事を心配してくれているのだろうか。公私は分けろと言ったのに、なんとも優しい姉だ。

 

「そうじゃない織斑……ッ!」

心を読まれてしまった。そんなに私の考えは顔に出やすいのだろうか。

 

「がんばれ千冬さん」

箒よここでは織斑先生と呼ばねば注意されてしまう。今回は偶然にも聞こえなかったからいいが、気をつけた方がいい。

 

「まってください。納得いきませんわ! クラス代表が男だなんて、一年間このわたくしに屈辱を味わえと言うことですか⁉︎」

ふう、面倒な事態になる気がする。

やはりマダム達といる方が時間も落ち着き、心地が良いな。

 

「実力から言えばわたくしがクラス代表になるべき! それをこんな極東の島国の猿に! ましてや変な性癖を持っている輩に従えと言うのですか‼︎ 大体、文化も後進的な国で暮らすことすら耐え難いのに……」

 

「セシリア・オルコット。そこまでにしておけ」

ダメだな。

我慢ができなかった。こう言うことにはやはり沸点が低くなってしまうな。熱くなりやすい性格は考えるべきだな。

 

「なんですの!」

 

「変な性癖とは言ってくれるな、私は純粋に熟女に敬意を払い、崇拝していると言うだけだ!」

 

「一夏ッ! 日本の文化と国が馬鹿にされてるんだ! 怒るところはそんなところではないッ!」

 

「そんなところとはなんだ箒ッ‼︎」

 

「助けてください織斑先生ッ‼︎」

いかに箒といえども、そんなところとは言ってもらっては困るな。

今度、じっくりと話し合う必要がありそうだな。

 

ズッパァァァン‼︎

 

「落ち着け馬鹿者ども」

馬鹿者どもという割には何故私だけが叩かれてしまうのだろうか。……解せん。

 

「一週間後にISで貴様らには勝負をさせる。決着はそれでつけるといい。言い訳は許さん‼︎ 以上だ」

相変わらずのイケメン具合だな姉よ。

弟としては誇らしいのもあるがもう少し女らしくして欲しいがな。

嫁の貰い手が無いのは正直心配だ。いや、しかし姉もあと十年たてば……。むむ、嫁にやりたくないな。恋愛感情はないがやりたくないな。

 

その後も、授業は進んで行った。

時折、姉と箒がため息を吐いたり、頭を抱えていたりしたのだが……。やはり悩み事があるのだろうか。心配だ。

そして現在は放課後。

我がクラスにて今日の授業の復習をしている。しかし、辺りもオレンジになってきた、そろそろスーパーに向かうべきだな。

 

「ああ、よかった。まだ教室にいたんですね」

 

「ん? 山田先生、自分に何か?」

教室に入ってきたのは山田先生だった。クラスにいるのは私だけなので、様があるのは私だろう。

 

「寮の部屋が決まりました!」

 

「寮の部屋? 私は暫くは自宅からの通学だと聞いていましたが」

 

「すいません、事情が事情なんで。こちらの方で入寮を早めさせてもらいました」

 

「なるほど、そう言うことでしたか」

世界初のIS男性操縦者。誘拐などのことがあってはたまらないから早急に監視をしたいのだろう。家に解剖させてくれと来た輩もいたが、姉の一声で直ぐに散っていったからな。

 

「では、荷物を取りに一旦家に帰ってよろしいでしょうか? 急なことだったので何も準備してないもので」

私が現在持っているものと言えば、携帯に教科書、カバン、マダム達からの手紙だけだ。これだけでは寮での生活は心許ない。

 

「心配するな、私が取り寄せておいた」

 

「む、織斑先生ではないか」

教室の中にいたのは私と山田先生だけだと思ったら、いつの間にか姉がいた。気配を消して入ってくるとは、嫌らしい性格をしているな姉よ!

 

「中身は着替えと、携帯の充電器だけで構わんだろう」

 

「構わんな、携帯があればいつでもマダム達と連絡がとれる。感謝する織斑先生」

 

「……失敗したか」

 

「何をだ? 織斑先生」

姉にしては珍しく、小声だったではないか? やはり心配だな。体調管理はしっかりとしなければならんぞ!

 

「え、えと……これが織斑くんの部屋の鍵です」

 

「ありがとうございます。では私は部屋に行かせてもらいます」

 

「あ、はい。寄り道はダメですよ!」

 

「ふふ、分かってますよ」

山田先生から部屋の鍵をもらい私は帰路に着く。姉が荷物を送ってくれたらしいが足りないものがないかチェックはしておきたい。

どんな部屋なのだろうか?




ふぅ……。
やり切ったぜ。
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