初星学園は今日も平和である。   作:草鞋の人

2 / 2
前回の続きです。前回出てこなかったプロデューサーが出たり出なかったりします。


今日もどこかおかしい②

レッスン室…それはアイドルが自信を磨くための絶好の場所である…

 

今日も今日とて二人のアイドルがダンスレッスンに勤しんんでいた。

途中白髪の方:葛城リーリヤが転けそうになったが、もう一人の方:紫雲清夏が受け止める。

「ありがとう清夏ちゃん」

「いいっていいって」

 

すると、遠くからそれをみていた男性が駆け寄る。

「大丈夫ですか!葛城さん。少し見せてください」

「センパイ。ちょっとよろけちゃっただけで、大丈夫ですよ」

「いえ。アイドルの足は宝物です。怪我でもされたら困りますので…失礼します」

 

 

そう言うと、男はリーリヤのズボンの裾を思い切りたくし上げる。

 

 

「ひゃあ!?セ、センパイ//?」

「…………………………………ふむ。どうやら怪我はないようですね。安心しm」ドゴォ!

 

暴走しかけたリーリヤのプロデューサーは、当然背後から拳骨をくらう。

「君島…お前は…アホか?担当アイドルの…心配するのは…当然だが…人の話は聞け」

「うっ……………………申し訳ありません、葛城さん」

「い、いえ…大丈夫、デス//…」

リーリヤはまだ少し照れているようだ。

 

 

「リーリヤのプロデューサーは、心配性だねぇ」

「あいつは…やりすぎだ。だが…俺も…清夏さんが…ああなったら…ああなるかもな」

「え//!いや…それはちょっと…」ゴニョゴニョ

「どうかしたか…清夏さん」

「な、なんでもないよPっち!」

「?」

 

 

 

「………焦ったいですね、センパイ」

「そう言わないでください。冴島くんはいたって真面目に生きてます。ただちょっと鈍感なだけです。現に紫雲さんのこと、可愛いと思ってるみたいですし」

「本当ですかね?」

「彼は感情が表に出てないだけで、しっかり思ってますよ。十年連れ添った友人の俺が言うんですから、間違いありません」

それを聞いたリーリヤは一呼吸おいて、

 

「…………ところで、センパイは、どうですか?」

「はい?」

「センパイは、私のこと、可愛いって思ってますか?」

「当然です」

「ふぇ//!?」

「プロデューサーは、担当アイドルの世界一のファンですから」

「…それってプロデューサー科の教えですか?」

「正確には先輩の教えですけどね。ともかく、葛城さん。私は、あなたを世界一可愛いアイドルだと思っています。いままでも…そしてこれからも」

「……センパイと清夏ちゃんのプロデューサーさんって、似たもの同士ですよね」

「そうでしょうか?」

「ハイ、間違イナイデス」プクゥ

「葛城さん…怒ってます?」

「怒ってません!」

 

なんだこれは(なんなんだこれは)。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

その夜

 

初星学園より数キロ離れた場所に鎮座する居酒屋にて

二人の男女が話し込んでいる。どうやら二人ともプロデューサーのようだ。

 

「しっかし今年の一年は豊作だねぇ」

「どうしたんです?突然」

「だって見てみろよ東郷。ここ数ヶ月でアイドルとしての魅力が飛躍的に向上してる。こりゃ今年の《H.I.F》は荒れるぞ?」

「…あなたの担当が負けそうと言っていることわかってますか?竜胆さん」

すると、竜胆は焼き鳥を食べる手を止めて、ニッと笑う。

 

「負けるなんで誰が言ったんだ?私らは全身全霊を持って叩き潰すだけだ。無論、お前らもな」

「おや。うちの燕さんは強いですよ。最近もレッスンに磨きがかかってますし。………私たちの目標は3年目も変わりません。あなたたちを、必ず倒して見せましょう」

「ハッ。やってみろよ」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「それはそうと、プロデューサー科の方もかなり優秀なやついるじゃん?」

「…誰ですか?数が多くて分かりません」

「まず黒瀬だろ?次に真島だろ?あと才原と冴島と君島と赤羽と大隈と花巻と白銀と浅葱と佐々岡と…」

いっぱいいますね。数が多くて分からないとか言ってた自分と一緒にあなたを殴りたくなりましたよ」

「やめろお前に殴られたら死んでしまう」

居酒屋から出て、天川駅へ向かう道中。竜胆は数える手を止めて、冷静なツッコミをかます。ちなみに東郷は、パンチ一発でコンクリートにヒビを入れる。

 

「ちなみに俺が止めていなかったらどこまで言ってました?」

「東郷を入れて終わり」

「…意外と少ないですね」

「とーぜんだ。アイドルがどんなにすごくても、プロデューサーが二流じゃ大成できない。昔の有村さんや姫崎さんなんかがいい例だ」

「ですが二人は今や人気アイドルの一人です。浅葱さんもそうですが、赤羽くんも侮れませんね」

「そうだなぁ。まあどんなに凄かろうと」

「ええ。どんなに強くとも」

二人は空に輝く星を指差し、高らかに叫ぶ。

 

 

 

「「私/俺達は最強だ」」

 

 

「勝ってみせるさ。東郷…お前にもな」

 

「……やれるものなら」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

初星学園。それは、トップアイドルという一番星を目指して、駆け上がる舞台である。

 

そんな舞台は、今日も平和である。

 

 




プロデューサー紹介(一年二組編)

・大隈茂夫→担当アイドルは花海佑芽。アフロで無精髭が生えている。外見のせいでおっさんに間違われるこも
      しばしば。
      佑芽のタックルを受け続けているうちに、鋼のボディを手に入れた。

・白銀春嗣→担当アイドルは篠澤広。オールバックに筋肉質な上、頬に切り傷があることから、
      その道の人に間違われる。また、目つきが悪く、いつも睨んでいるように見える。
      その眼光は、広にぶっ刺さっている。

・花巻末吉→担当アイドルは倉本千奈。基本丁寧口調だが、たまに毒を吐く。涙もろく、千奈の成長を見た日には
      千奈の従者共々大泣きした。

・佐々岡隼人→担当アイドルは秦谷美鈴。ロン毛でマイペース。いつもニコニコしている。
       どことなく美鈴に似ているが、単なる偶然である。実は体が弱く、長時間の運動ができないらしい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。