魔法少女リリカルなのはFF〜Midnight Circus〜 作:柳沢紀雪
魔法少女リリカルなのは Midnight Circus開演です。
静寂の森を支配する木々が四方八方に枝を伸ばす様は、まるで誰よりも多くの陽光を集めようと必死の競争をしているようだ。
エルンスト・カーネルは、その周囲の環境と同色の衣服に身を包みつつ、結局の所、植物も人間もそれほどの違いはないなと薄く笑みを浮かべた。
まったく整備されていない草木の生い茂る深緑の絨毯に身を横たえる彼は微動だにせず、その鋭い眼光をもってただ一点をにらみつけていた。
彼のかぶる鉄兜からは周囲に自生する植物や木の枝などがくくりつけられており、その顔面にも緑のペイントが施されている。更に言うとその衣服はまるで生い茂る草の茂みのようなネットに包まれているのだ。そのため、近くで見ても彼の容貌が如何なるものかを推測することは難しいが、唯一むき出しにされた双眸からはまだ成熟仕切れない少年のような雰囲気が醸し出されていた。
自然の植物が支配するこの環境においては、身体を動かすことがなければ例え数メートル先にいる人間であっても彼を見つけることは不可能だと思われる。
見つからないこと。それが彼が最も重要視する事である。
「今日で何日だ?」
携帯食のサプリメントをかじりながら、その側にうつぶせになるエルンストのパートナー、ニコル・エルトニルは時折首をかしげながら双眼鏡を覗き込んでいた。肩や首が凝りやすいという彼は頻繁に身体を動かす癖があるが、エルンストはそれを悪癖だと捉えていた。
エルンストと同じ格好でうつぶせになる彼もその格好を苦にしていない様子だったが、無理のある体勢から来るストレスに気分がめいっている様子だった。
「5日目だ」
エルンストは短くそう答えると、顎の部分につけられた管をストローにして水筒から水を吸い上げた。水といってもそれは人体に必要な栄養素の殆どが配合された栄養剤のような物だ。一日あたり500ml程摂取するだけで、必要最低限の栄養とカロリーを補給することが出来る。エルンストは、この数日間、正確にはこの森に入って5日の間この栄養剤しか口にしていなかった。
ニコルからしてみればそれはどんな苦行だと思うほどだが、元来物を食することにそれほど魅力を感じていないエルンストにとってはこれはむしろありがたいぐらいで、どうしても避けることの出来ない空腹感さえ無視できれば一生これで生きていっても良いと考えるほどだった。
(いや、空腹感は糖類を口にすれば何とかなるか)
エルンストは、一応持ってきていたショ糖の存在を思い出したが、それは今荷物の奥に入り込んでいて発見するのは少し時間が擁すると考え今は諦めた。
「なあ、この任務が終わったらどうする?」
突然何を考えたのかニコルが双眼鏡から目を離しエルンストに顔を向けた。
二人はこの奥深い森の一角に潜み、もう3日間も同じ場所で一つのものを監視していた。それは非常に根気の要る作業であり、休憩を許されないものだ。彼らの目的は一瞬で訪れ、おそらくその一瞬を取り落とせば永遠にチャンスは巡ってこないだろう。
だから、監視を担当するニコルが双眼鏡から目を離すことは任務の放棄と考えても支障はないことだった。
「次の任務だ。まだ決まっていないだろうが、すぐだろう」
しかし、エルンストも同時に監視をしている事から、緊張をほぐすための一時的な事と考えれば大して目くじらを立てることもないとエルンストは思い、それを咎めることはなかった。
「この二年間ぐらいそればっかだろう。そろそろ有休を使いたいね」
ニヤッと笑うニコルにエルンストは軽く溜息をついた。
エルンストは休暇のことなど考えたことはなかった。任務が終われば次の任務。それが用意されていなければ訓練所の予約を取るか、どこかに任務が転がっていないか探す毎日をこの4年の間例外なく続けている。
ニコルはここ2年あまり任務を共にしているが、彼は休暇がなければ生きていけない人物らしい。
休暇など、ただ退屈な日を無駄に過ごすだけで意味はない。そう考えるエルンストには彼のその習性を今に至るまで理解できなかった。
「上からもそろそろ有給消化率でうるさく行ってくる頃だろうぜ。これが終わったら2週間ほど休暇を取って旅行に行くつもりだ」
「そうか。それは何よりだ」
ならば次の任務は別の人間と組むことになるな。とエルンストは考えた。ニコルは、理解のしがたい生物だったがその能力は一流に違いなかった。口にしたことはないが、エルンストは彼の存在をあくまで任務の上でありがたく思っている。
彼に変わる人材がそうそう転がっているわけはないが、どこかで見つけてこなければならない。
ニコルとの出会いは偶然の産物だった。それ以来エルンストはいいように利用しているが、おそらくニコルにとっても自分はその程度のものだろうと高をくくっていた。
しかし、ニコルの次の言葉にエルンストはその推測が甘かったことに気づかされる。
「何処が良い? せっかくだから、遊べるところが良いよな。2週間だと、地球のベガスなんてどうだ? あそこはクールだぜ」
地球のラスベガス。エルンストも人伝えに聞いたことはあった。ギャンブルの王国としてその筋の人間にとっては有名なところだ。ミッドチルダは何かと規制が厳しい事も有名で、あの自由な国風を憧れるものはミッドにいても数多いと聞く。
しかし、エルンストにとって気になったのはそのことではなく、ニコルの口にした言葉だった。
「何故、俺に聞く? 行くなら勝手に行けばいい」
「つれないこと言うなよな。お前も一緒に決まってるだろ?」
「なぜ?」
「あのなあ、友達(ダチ)を遊びに誘うのに理由が必要なのか?」
エルンストは思わず彼の方に面を向けた。
おそらく自分の表情は、隣に立つ司令官が突然狙撃手に撃たれた時の副司令官のような表情をしているだろうと予測が出来るが、この男は何を言った?
「な?」
ニヤッと笑う彼は、まるでしてやったりと言わんばかりの表情でエルンスト見ていたがその目には冗談が混じっている様子はなかった。
つまり、ニコルは、本気で、他でもないエルンストを、旅行に誘っている、ということだった。
「悪くはないな。お前に任せる」
だからだろうか、エルンストは柄にもなくその誘いに乗ることとした。一生に一度ぐらいはそういうことがあっても良いかもしれない。
ニコルは、「おう」と答え、再びその手に持つ双眼鏡を手にした。
「おい、エルンスト。見えたぜ」
ニコルの声に、エルンストは気を取り直すと傍らに置いてあったライフルを取り上げ、そのスコープを覗き込んだ。
「渓谷の入り口。北東15°方向。俯角10°。あの岩陰だ」
エルンストはその指示に従い、ライフルを僅かに移動させた。奥深い山の森の中に一部だけぽっかりと開けられた窪地だけにはその周囲を支配する木々の侵食を免れた場所があった。
エルンストが最初それを見た時、まるででかいすり鉢だと思ったものだった。
そして、そのすり鉢のほぼ中央部分には、岩陰や茂みに巧妙にカモフラージュされた人工物。今回、彼らがターゲットにする組織の潜伏地がそこに存在していた。
「うちの情報部は優秀だな。確認した、リカルド・マックフォートだ」
高倍率の多用途双眼鏡型デバイスと手元の写真を見比べながらニコルはそう呟いた。
エルンストもスコープをズームし、フォーカスを調整するとその顔をよく確かめた。間違いない、奴だ。
先の事件。ジェイル・スカリエッティが引き起こした聖王の揺りかご事件の重要参考人で、奴がスカリエッティに武器や違法物の横流しを行っていたらしい。それだけではなく、リカルドはそれまでに多くの反政府ゲリラやテロリストに武器を供給していた大元の商人でもある。
エルンストとニコルがはいつくばる丘の頂上からリカルドが下りたヘリまで、およそ2.3km。エルンストは入念に作り込んだ地形図とリカルド達がいる場所を比べ、マンターゲットとヘリの見た目の大きさと環境補正からその距離を割り出した。
ニコルも同じ距離を目算し、二人はここで仕留めることに決めた。
エルンストはライフルを構え、銃床を肩に当てた。ライフルの前床には衣服などが入れられたサックが置かれ、エルンストはそれを依託物として空いた左腕を銃床に添え、チークパットに頬をすりつけた。
「風は安定している。右からの風、風速2。距離2.3km。少し上、だいたい中心から2mmを狙え。」
エルンストは頷くことなく、先程までリカルドの心臓を狙っていたレティクルの中心を、それから2mmほど上げた。レティクル上では僅かに2mmだが、それが着弾点を数十cm上にずらす。
彼の持つライフル型デバイスは一般的なものと異なり、人工知能のような機能が搭載されていない。いや、元々はサウンドインターフェイスのシステムが搭載されていたのだが、こういった任務ではエルンストにとっては煩わしいだけだった。
「風速+0.5修正」
ニコルの持つ双眼鏡型デバイスはその周囲の環境の情報を読み取る機能が搭載されている。エルンストは僅かに頷くと、ほんの少しだけライフルを右に移動させた。
スコープに表示される値には、その移動量はまだ不足していると表示されているが、エルンストはそれを無視した。
「捉えた」
エルンストは答えた。
「よし、いつでも撃て」
ニコルも答えた。この任務を受領した時点で、彼らはリカルドの殺害許可を与えられている。通常ならいちいち司令部に確認を取らなくてはならないこともこの環境においては省略できる。
(あんたには恨みはないが、あんたが生きていると何かと不便な連中が居るらしい。黙って死んでくれ)
情け容赦なく。という言葉が最も当てはまるだろう。エルンストは、ライフルの引き金を、まるでスイッチと言っても良いような形状をする引き金を正に文字通り押した。
火薬の炸裂音はしない。そもそもこのライフルは火薬を必要としない。搭載された発射体である円錐状の特殊合金は、発射体勢を整えた瞬間に薬室内で宙に浮き、高速で回転を始める。そして、引き金を引くことでそれが加速され、マズルより投射される頃にはおよそ音速の5倍近い速度までたっする。
まるでそれはレールガンのような形ではあるが、その飛翔体の加速には魔術が使用されている。
音速の五倍で飛翔する発射体は、2.3km程度であれば僅か2秒足らずで駆け抜ける。その飛翔体が纏う衝撃波はその斜線上にある木の葉や塵粒子をはねとばし、僅かに遅れて甲高い衝撃音が響き渡る。
銃床から殆ど反動を感じず、ライフルも跳ね上がらない。エルンストはそのままリカルドの命の行方を見守った。2秒後、リカルドの身体がはじけ飛んだ。
体内に侵入した弾頭はその速度故に殆ど変形することなく人体を貫通するはずだが、それが纏う衝撃波によって人体はいたく傷つけられ、弾頭の芯に刻まれた『エクスプロード』の魔術印は侵入と共に体内で小爆発を起こす。
身体の中身を周囲にまき散らしながら、その場に倒れ込んだそれを見て、エルンストはそれがまるで使い古したボロ布のように見えた。
「ターゲット排除確認。任務完了……。ようやくこれで帰れるな」
ふう、と言ってニコルは双眼鏡から目を外すといつものような首をコキコキとさせて立ち上がろうとした。
エルンストもスコープから目を外そうとライフルを持ち上げるが、その視界の隅になにやら不吉なものが移ったような気がしてすぐに構え直した。
「何だ?」
ニコルもそれに気がついたのか、既に待機モードに移行させていた自身のデバイスを再び元の形に戻しそれを覗き込んだ。
最初、それは鳥のように見えた。4羽の鳥が交互に位置を入れ替えつつ長い道のりを渡り行く、その様は彼にとってなじみ深いものだったが、それが次第に鳥の大きさより大きな身体を持ち、その手には見慣れたものが握られていることに気づいた頃には、彼は既にライフルを構えていた。
「航空魔導師だって? 何だってここに……。こんな所で飛行訓練なんてありえねぇぞ」
ニコルは情報部から与えられた情報を何度も何度も思い返し、その情報にはそれらの存在はあり得なかった。
「あいつ等のデバイスをよく見てみろ。あれは、時空管理局のものではない。それに、あのレリーフは見覚えがある」
あれは敵か、それとも敵ではないか。二人はあれが味方ではあり得ないと言うことだけは分かっていたが、はたしてあれが自分たちを狙うものかそれとも放置しておいてもかまわないものか、その確信が必要だった。
「ナックルハート・デバイス社。リカルドの会社じゃねぇか」
「既に事業解体をされた会社の生き残りか、リカルドの子飼いか。放置しておくには危険だ」
エルンストは、どうする? とニコルに目をやった。この場合、事の決定権はニコルに与えられている。
「とにかく、撤退だ。気づかれずに逃げられたらそれでいい」
確かにそれは的確な判断だった。相手は4人でこちらは二人。それだけで数的不利な状況であるし、彼らに与えられた任務はあくまでリカルドの暗殺だけだ。不要な戦闘は避けるのが彼らの美学とされているが、どうやら状況はそれを許さなかったらしい。
「撃ってきた」
エルンストは、その家の一人がデバイスを掲げその先端が光るのを確認した。
「こっちの位置が感づかれたか?」
ニコルも双眼鏡をのぞき込み、発射された魔法弾の行方を追った。
「いや、闇雲に撃っているだけのようだ」
一人が放った魔法弾は、二人のいる場所からみてまるで明後日の方角へと消えた。しかし、方向は合っている。
その四体の魔導師は複雑なマニューバを描きながら、耐えることなく魔法弾を発射し始める。
着弾までおよそ5秒。
距離、およそ3.5km。それはエルンストの有効射程ギリギリの範囲だった。
「とにかく、応戦するぞ。まぐれ当たりって事もある」
ニコルは再びはいつくばり、最初に撃ってきた一人をターゲットに選定した。
敵はこちらがスナイパーであることを知っているのだろうか。一発撃つごとにその位置を変え、まるでデタラメな軌道を描き飛び続ける。そのため、わずか四人で可能となる砲撃など、飽和攻撃とはほど遠いものだったが、その着弾の威力からしてニコルは手合いの魔導師がおよそ空戦B+〜A+ランクだと当たりをつけた。
(なるほど、さすがリカルドの子飼い。優秀だ)
相手の射線をずらすための機動は本来なら乱数回避が徹底されるものだが、人間である以上その中でもどうしても一定のテンポというものが発生する。
ニコルの双眼鏡型デバイス【コールド・アイズ】はターゲットをロックしその機動パターンを学習し、その次の瞬間の位置を予測し続ける。
ニコルは、それを口答で告げるにはあまりにも状況が動的すぎるため、エルンストには無断で彼のデバイスと自分のデバイスの情報をリアルタイムで共有することとした。
突然、スコープに現れた敵の軌道予測曲線にエルンストは一瞬面食らうが、ニコルの仕業だと言うことは目に見えて明らかだったため何も言わずにその軌道予測曲線に自身のライフルを合わせた。
エルンストのデバイスは二つに分かれ、それぞれが独自に情報共有をしつつ活動している。一つはライフル銃型デバイス【クリミナル・エア】、そしてもう一つは単眼スコープ型デバイス【ストライク・ビューワー】だ。
そして、ストライク・ビューワーは様々な監視装置と情報共有することによって圧倒的な視界を持ち主に提供する。故に、その機能の大半は情報処理にあてがわれ、実際スコープとしての性能は高価な一般的光学スコープと大差ない。
新開発されたキハイル式デバイスシステムの恩恵に感謝するべきだとエルンストは思った。
故に、ニコルはエルンストの視界の一部となり常に彼と共にある。
エルンストは引き金を引き絞り最初のターゲットを撃墜した。真っ赤にはじけ飛ぶ元航空魔術師はまるで、アルカリ金属を含む花火のようにはじけ飛び地上へとゆっくり落下していく。
「次、すぐとなり」
エルンストが発射した瞬間、ニコルはそう指示を飛ばすとすぐにそれをロックする。
しかし、敵の一人がはじけ飛んだ瞬間から残りの砲撃が徐々に幅を狭めていっているとエルンストには感じられた。
二人目を視界の中心に据え付け、それが魔術弾発射の後、急制動をかけて反転する瞬間を狙い、エルンストは再び引き金を引く。
(そういう場合は制動をかけずに旋回するんだよ!)
はじけ飛ぶ肉片と、弾のエネルギーで沸騰する血液を視界の端で確認しエルンストはニコルの指示を待った。
「次だ」
後二人にまで迫った敵には、しかし焦りというものが感じられない。こういった手合いは、戦力が半減すると知ると殆どの場合撤退に移るものだと思っていたが、何故だ。
その思考は、敵の片方が放った魔術弾が二人のすぐ正面100m先に着弾したところで遮られた。
視界を埋め尽くす灰色じみた塵霧に二人は目を背けた。
(発見された)
本能的にエルンストはそう悟った。発見されなければ最強であるはずのスナイパーは、発見されてしまえばその戦略的優位性はあっけなく瓦解する。
エルンストは狙撃を断念し、クリミナル・エアのセレクターを操作した。
単発方式から連射方式へ。ストライク・ビューワーも精密狙撃用の高倍率から、視界を広く取る対空照準へとシフトさせる。連射方式のライフルは命中精度ががた落ちになり、その弾速も半分以下に低減する。また、発射体の回転も弱まり弾頭の安定性も大きく低下するが、ファイアーパワーは圧倒的となる。しかし、本来対空砲かとしてセッティングされていないこの銃では、装弾されている弾数が圧倒的に少なすぎる。魔法弾を連続発射できるだけの魔力を持たないエルンストにとってそれは命の切れ目だった。
秒間15発とセッティングをすぐさまたたき込み、エルンストは間髪入れず残り少ない弾丸を敵へたたき込み始める。
フルオート射撃(ひきっぱなし)では4秒持たない。0.3秒ごとに指を切りながら、合計3秒と少しの時間をかけてようやく片方を撃墜する。
そして、その射撃は彼らの位置を敵に完全にさらす結果となった。
二人はもはや身を完全に起こし、地面に足をついて身体をさらしていた。
エルンストがニコルのサポートを受け、すぐさま銃口を最後の一人へと向けた。
そして、身が凍り付いた。彼のスコープがそれを映し出した瞬間、それから発射された光は衝撃となった彼らに襲いかかる。
エルンストは、
「伏せろ!」
と言ってライフルさえも投げ出さん勢いで膝を折り、倒れ込むように地面に這い蹲った。
耳を塞がなければ潰れてしまいそうな爆音と共に、頭を押さえつつ伏せるエルンストの背に赤色じみた暖かなシャワーが降り注いだ。
ビチャッという生々しいその感触に、エルンストはニコルの死を悟った。
「クソ野郎が!」
僅かに白ろばむ視界と、ノイズだらけの聴力をふるい、エルンストは着弾を確認してその場に待機していたそれに狙いを定めた。
一秒間続いた彼の射撃は、白い霧と共にその音を途切れさせた。