四月後半、一之瀬さんが注意を呼びかけて以降、Bクラスの空気は目に見えて変わっていた。
授業中の私語は減り、居眠りをする生徒もいなくなった。廊下を走る者や遅刻する生徒の姿も見かけなくなり、この学校生活に慣れて少しずつ緩み始めていた空気が、再び引き締まったのを感じる。
もちろん、全員が一之瀬さんの推測を信じていたわけではないだろう。
それでも、教室の天井に設置された監視カメラを意識し、「もしかしたら見られているかもしれない」と考えるようになったのは確かだった。
そうして迎えた5月1日。
俺は目を覚ますと同時に、枕元に置いていた生徒手帳へ手を伸ばした。
日付を確認するまでもない。
今日はポイントの支給日だ。
画面を開き、残高を確認する。
「……72000ポイント」
思わず小さく呟いた。
昨日の時点から増えていたのは、72000ポイント。
10万ポイントではなかった。
まだこれが俺だけなのか他のクラスメイトも同様なのかはわからないが、少なくとも支給ポイントが減るかもしれないという一之瀬さんの推測は正しかったようだ。
制服に着替え、寮を出る。
校舎へ向かう途中、前方に見覚えのある後ろ姿を見つけた。
「おはよう、神崎」
「三条か。おはよう」
振り返った神崎は、いつも通り落ち着いた様子だった。
俺は周囲を確認してから、小さく声を潜める。
「ポイント、確認した?」
「ああ。72000ポイント支給されていた」
どうやら俺だけではないらしい。
「そっか。俺も同じだった」
「ということは、少なくとも支給されるポイントは個人単位ではなく、クラス単位で決まる可能性が高いな」
「うん。そう考えるのが自然だと思う」
神崎も俺も、それ以上は言葉を交わさなかった。
答え合わせは、もうすぐできる。
教室へ入ると、予想通りクラス中がポイントの話題で持ち切りだった。
「やっぱり皆72000ポイントだった!」
「10万じゃなかったね……」
「一之瀬さんの言ってた通りじゃん!」
教室のあちこちから声が聞こえてくる。
その中心にいるのは、やはり一之瀬さんだった。
「にゃはは……。まだ推測だったから、外れてほしかったんだけどね」
そう言いながらも、彼女の表情は少し複雑そうだった。
予想が当たったこと自体は喜ぶべきことじゃないと。
それでも、早めに気づけたからこそ、被害を最小限に抑えられたのは事実だ。
「ありがとう、一之瀬さん」
「おかげで助かったよ」
クラスメイトたちの感謝の言葉に、一之瀬さんは困ったように笑う。
「ううん。最初に気づいたのは三条くんだから」
不意に名前を呼ばれ、教室中の視線が集まる。
「えっ、いや……俺はただ監視カメラが気になっただけで」
「でも、そのおかげで私も考えることができたんだよ」
そう言って微笑む一之瀬さんに、俺は曖昧に笑い返すことしかできなかった。
ちょうどその時、ホームルーム開始のチャイムが鳴る。
続いて、星之宮先生が教室へ入ってきた。
「はいはーい。みんな、席についてねー」
いつもと変わらない調子だ。
だけど、教室の空気は明らかに違っていた。
全員が、先生の次の言葉を待っている。
星之宮先生はそんな俺たちを見回すと、満足そうに頷いた。
「うんうん。みんな、ちゃんと気づけたみたいね」
そう言って、黒板に一枚の紙を貼り出す。
そこには、各クラスのポイントが記載されていた。
Aクラス――940ポイント。
Bクラス――720ポイント。
Cクラス――490ポイント。
Dクラス――0ポイント。
「まず説明しておくけど、この学校ではクラスごとにクラスポイントというものが設定されていまーす」
星之宮先生は笑顔のまま続ける。
「四月の頭に各クラスに1000ポイント与えられて、みんなの生活態度や授業態度によって減点される仕組みになっているの」
「そして、そのクラスポイントを100倍した数値が、翌月に支給されるプライベートポイントになるのね」
教室内にどよめきが広がる。
俺の視線は、黒板の一点に釘付けになっていた。
Dクラス。
0ポイント。
つまり、彼らは今月、1ポイントも受け取れなかったということだ。
綾小路は、大丈夫だろうか。
少しだけ心配になる。
「それから、もう一つ大事なお話」
星之宮先生は黒板を軽く叩いた。
「この学校では、クラスポイントによってクラス順位が決まります。つまり、AクラスからDクラスへの変動があるってことね」
「そして入学時の皆のクラス分けは、学校側がみんなの実力を総合的に判断して決めているの」
「つまり、現時点で最も優秀な生徒が集まっているのがAクラス。逆に、評価が一番低いのがDクラスってわけ」
教室の空気が、一気に重くなった。
誰も口には出さない。
だけど、なんとなく皆が考えている事は想像できた。
『自分たちは、Aクラスではなかった』と。
ただ、まぁ俺としては自分がBクラスという事に異論はなかった。
むしろ、中学の成績こそ悪くはなかったが、よく俺のような人間を優秀側のクラスに配属させたものだと、この学校の評価に対して違和感を持つくらいだ。
「でも、4月末の時点で720ポイントも残せたのは誇っていい事だよ。Bクラスでここまでポイントを残せたのは、この学校が創設されてからでも数える程じゃないかな。
まぁ、それ以上に今年のAクラスのポイントは群を抜いているんだけどね」
星之宮先生はそう言うが、励ましているのか、突き放しているのかよく分からない言葉だった。
Aクラスの940ポイントというのは学校側としても想定外らしい。
確かに、それだけのポイントを残せたという事は、Aクラスはそれこそかなり早い段階でこの学校の本質に気付いていたのだろう。
ただ、この学校の秘密はそれだけではなかった。
星之宮先生は咳払いして、これまでに無く真剣な表情をして口を開いた。
「そして、この学校が掲げている希望する進学先や就職先を百パーセント保証するっていう制度だけど、これは卒業時のAクラスのみに与えられる特権なの」
その発言が教室に響き、一拍おいてクラス中から困惑の声が上がっていく。
そんな混沌とする教室の中、一之瀬さんがすっと手を挙げる。
それを見て俺は、
綺麗な姿勢だ。
なんて馬鹿みたいな感想を覚えた。
その姿は、慌てる他のクラスメイトにも印象的だったようで、少しずつざわめきは収まっていき、その分彼女に対する注目が増していく。
周りの視線を感じてないわけではないだろうに、一之瀬さんは堂々としている。
「どうしたの、一之瀬さん?」
星之宮先生はなんだか楽しそうに一之瀬さんへ尋ねる。
「先生、先程クラスの変動があるって言いましたけど、それは今後クラスポイントを増やす機会があるって事ですか?」
「もちろんあるわよー」
星之宮先生は嬉しそうに頷く。
「直近だと、中間テストね。良い成績を取れば、その分クラスポイントも増えるわ。
それ以外にもクラスポイントが増える機会は沢山あるわよ。もちろん減る可能性もあるけどね」
つまり、今後の学校生活において俺たちがAクラスに上がる可能性は十分あると言う事か。
周囲のクラスメイトがやる気を出して行くのを感じつつ星之宮先生の話に集中する。
そうすると、先生は今度は別の紙を黒板へ貼り出した。
それは、4月末に実施された小テストの結果一覧だった。
殆どが基礎的な問題だったからか俺も含め、多くの生徒が八十点前後を取っている。
一番低い点数でも六十二点だ。
自分達の点数や順位を気にする俺達に対して、星之宮先生は再び爆弾を落とした。
「小テストでは該当者がいないから問題ないと思うけど、本番の中間テストでは赤点を取ったら退学だから気をつけてねー」
退学。
突然言い渡されたその言葉に教室がしん、と静まり返る。
「ちなみに、このテストだと三十八点以下が赤点よ」
冗談みたいな口調だった。
だけど、その内容はまったく笑えない。
クラスの緊張を察したのかどうか分からないが、星之宮先生は微笑みながら続ける。
「そんなに緊張しないで。学校側も悪戯に退学者を増やす意図はないの。
この中間テストだって"準備と対策次第では誰でも高得点を取れるよう作られてるわ"」
星之宮先生の説明を聞きながら俺は考える。
俺たち学生にとって退学というのは、それこそ世界が一変するような重大な出来事だ。
それがたった1回の赤点によって決まる。
理不尽だと思う。巫山戯るなと憤りを感じる。
ただ心の片隅で、命が失われるわけではないのなら、とそう思う自分がいる。
退学になっても、その後の人生は続いていく。
いのちは続いていく。
それなら
「他に何か質問はある?」
クラスに問いかける星之宮先生の言葉でふと我に帰る。
周囲を見渡すと一之瀬さんが先程同様手を挙げていた。
ただ、先程の凛としていた姿と打って変わって、どこか必死な様子だった。
「赤点を取ってしまったら、本当に退学を回避する方法はないんですか?」
問いかけるその声は、少し震えているように聞こえた。
実は、もしかしたら、何かしらの救済措置があるのではないか、そんな希望を求めているのが分かった。
それに対して、星之宮先生は面白そうに、同時に何かを懐かしむかのような微笑みを浮かべて答える。
「フフッ、そうね。
実は退学が決まった生徒を救済する方法が1つだけあるの。
それはプライベート2000万ポイントを払う事、それで退学を撤回する権利を買えるわよ」
2000万ポイント。
与えられた回答は到底実現不可能なものに聞こえた。
ただ、少なくともこの学校のルール上で定められている以上、不可能ではないという事だろうか。
そんな風に考え込んでいると星之宮先生は補足の説明をする。
「それじゃあ折角だし、もう一つの権利を教えちゃうね。退学救済と同じように2000万ポイントで好きなクラスへ移動する権利を買うことができるわよ」
「2000万って、無理に決まってるじゃんか」
「集めようがないだろ、そんなの」
続けて示されたクラス移動の権利に対して、クラス内から不満の声が聞こえてくる。
「他に質問はないかな?
それじゃあ少し早いけどホームルームはこれで終わりね。
皆、色々と思う事はあるだろうから残った時間は自由に使っていいよー」
説明を終えた星之宮先生は、手をひらひらと振りながら教室を出ていった。
途端に、教室が騒然となる。
「退学ってマジかよ……」
「Aクラスじゃないと意味ないってこと?」
「クラスポイントって、どうやって増やせばいいんだよ」
不安と焦りが広がっていく。
そんな中、一之瀬さんが教壇の前へ立った。
「みんな、少し落ち着こう?」
その一言だけで、ざわついていた教室が静かになる。
やっぱりすごいな、と素直に思う。
これができるのはこの1ヶ月で一之瀬さんが集めた信頼と彼女が持つカリスマあってこそだった。
「いきなりあんな事を言われて、みんな混乱してると思う。私もビックリしちゃったから」
一之瀬さんの言葉にクラスのみんなが同意を示すように頷いている。
「まだ一ヶ月しか一緒に過ごしてないけど、私はこのクラスで良かったって、そう思っている。
だから、私はこのクラスのみんなでAクラスを目指して、誰も欠けることなく全員で良かったねって笑い合える結果を目指したいと思ってる。
みんなは、どうかな?」
一之瀬さんの言葉に、反対する声はなくクラスの皆が同意して、賛同の声を挙げる。
そんな光景を見て俺は理解する。
一之瀬さんが「誰も欠ける事なく」と言った時、多くの生徒がほっと安心していたのを感じた。
一之瀬さんも、誰かが退学になる可能性を知った時は大きな焦りを見せていた。
このクラス、そして一之瀬さんにとって、クラスメイトが退学になるということは、俺が思っていた以上に重大な「危険」なのだろう。
なら、危険を避ける為にはどうすればいいのか。
俺は黒板へと視線を向ける。
Aクラス、940ポイント。
Bクラス、720ポイント。
Cクラス、490ポイント。
Dクラス、0ポイント。
数字だけ見れば、単純な順位付けだ。
だけど、この学校はそんなに単純じゃない。
クラス対抗。
ポイントの奪い合い。
退学。
頭の中で、嫌な想像ばかりが浮かんでくる。
この学校だからこそ起こりうるかもしれない事、起きてほしくない事。
俺の足りない頭で考えうる最悪のケースを考える。そして、それを起こさない為には何をしなければいけないのか。
今度こそ●●●にならない為に俺は何をすべきかを。
そんな事を考えながら、俺は黒板に貼られたクラス順位をじっと見つめ続けていた。
◇
一之瀬さんの言葉がクラス中から賛同を得られた後、そのままAクラスを目指す為の話し合いへと移って行った。
まずはクラスのリーダーを決める事となったのだが、これについては殆ど満場一致で一之瀬さんがリーダーに推薦された。
一之瀬さん自身も選ばれた以上精一杯頑張るね、とやる気を示してくれた。
続いて副リーダーを神崎が務める事がトントン拍子で決まっていく。
ただここで、1つ思いも寄らない事が起こった。
「三条くんも、副リーダーやってみない?」
「はい?」
一之瀬さんに不意に名前を呼ばれ、俺は思わず呆けた声をあげてしまう。
「三条くんって、普段から色々なところをよく見てるでしょ?」
「今回みたいに、私たちが見落としていることに気づいてくれるかもしれないなって思ったんだ」
どうやら、知らない内に一之瀬さんの中で俺は随分と高評価を得ていたらしい。
ただ、Sシステムの実態に気づいたのは一之瀬さんの洞察力があっての事だし、俺はただドッキリなんじゃないかという的外れな不安を伝えたに過ぎない。
何より、俺はクラスを引っ張る事ができるような人間ではない事を何よりも自覚している。
だから、
「ごめん。俺には荷が重いと思う。
今回だって、一之瀬さんが気づいてくれたから形になっただけで、俺一人じゃ何もできなかったし」
「そっか」
断りの返事を伝えると、一之瀬さんは少し残念そうにしながらも、無理に引き止めることはなかった。
その後も話し合いは続き、様々な事が決まっていく。
中間テスト対策や学力の向上のために、定期的に勉強会を開くこと。
プライベートポイントの重要性が明らかになったので、浪費を抑えるためといざという時の為に毎月の配布ポイントの半分を一之瀬さんに預ける事。
今後の大まかな方針が決まったところでチャイムが鳴り、クラス内での話し合いは終了した。
一之瀬さんが上手くクラスをまとめてくれたおかげだろうか、その後の授業でも皆落ち着きを取り戻して受ける事が出来た。
そうして迎えた昼休み。
今日は神崎と柴田、それから浜口の四人で食堂へ向かうことになった。
食堂はいつも通り賑わっていた。
昼食を求める生徒たちの話し声があちこちから聞こえてくる。
それぞれ注文を済ませ、空いている席を見つけて腰を下ろした時だった。
「おい、見ろよ。Dクラスの連中、もう山菜定食か」
近くを通り過ぎた男子生徒たちの会話が耳に入る。
確か、彼らは1-Cクラスの生徒だったはずだ。
「早くないか?」
「ポイント0なんだから仕方ねぇだろ」
「つーか、どうやったらクラスポイントが0になるんだよ」
くすくすと笑い声が上がる。
そして最後に、一人が吐き捨てるように言った。
「さすが不良品のDクラスって感じだな」
視線の先を追う。
そこには数人のDクラスの生徒たちが座っていた。
テーブルの上に並んでいるのは、無料で食べられる山菜定食。
彼らも先程の会話は聞こえていたのだろう。
悔しそうに、あるいは恥ずかしそうな表情を浮かべながら、それでも黙々と箸を動かしている。
「……聞いてて、あんまり気持ちのいいもんじゃないな」
Cクラスの生徒たちが去っていったあと、浜口が小さく呟いた。
「そうだな」
柴田が頷く。
俺も神崎も同意見だった。
朝の説明で、星之宮先生はそこまで直接的な表現はしなかった。
だが、この学校ではDクラスが『不良品』の集まりとして扱われているらしい。
「確かに彼らがクラスポイントを0にしてしまったのは自己責任なんだろう。
だが、だからといってああいう言い方をしていい理由にはならない」
神崎が静かに言う。そして一拍置いて、続けた。
「ただ、改めて思うが、こうも綺麗にクラス順で結果が出るということは、生徒の能力によってクラス分けされているというのも事実なんだろうな」
その口調には、どこか苦みが混じっていた。
神崎にとって、Bクラスに配属されたという現状は決して満足できるものではないのだろう。
「んー、でもさ」
柴田が唐揚げを頬張りながら首を傾げる。
「クラス分けって本当に能力順なのか?」
「どういうこと?」
浜口が聞き返す。
「俺、サッカー部でDクラスの平田ってやつと一緒なんだけどさ」
柴田は箸を止めて続けた。
「あいつ、頭もいいしサッカーも上手いんだよ。面倒見もいいし、練習中に誰かがミスしても絶対責めたりしないし」
そう言って、納得できないというように眉をひそめる。
「正直、Aクラスって言われた方がしっくりくるんだよな」
俺もその意見には同感だった。
Dクラスには、俺が知る限り決して能力が低いとは思えない生徒がいる。
頭も良くて、何事もそつなくこなす。
少なくとも、自分より下だとは思えない、そんな生徒が。
もちろん、知っているのは小学生の頃の姿だけだ。
それでも、あの人がDクラスにいることには違和感がある。
「成績や運動能力だけで決まってるわけじゃないのかもな」
浜口が言う。
「性格とか協調性とか?」
「あるいは、俺たちがまだ知らない評価基準があるのかもしれない」
神崎が続ける。
結局、結論は出なかった。
この学校について、俺たちはまだ知らないことばかりだ。
それだけは確かだった。
会話を続けながら、俺はもう一度Dクラスの生徒たちへ視線を向ける。
今月、彼らはポイントを得ることができなかった。
四月に支給された10万ポイントをどれだけ残せているかにもよるが、今後の生活は決して楽ではないはずだ。
食堂には無料の山菜定食がある。
商業施設でも、数量限定とはいえ無料で受け取れる日用品や食料品が用意されている。
最低限の生活は保障されているのだろう。
だが。
視線を自分のトレーへ落とす。
唐揚げ定食に、サラダと飲み物。
ポイントの重要性は理解したが、食費を切り詰める程ではなく、メニューを選ぶ際もそこまで意識はしなかった。
それは神崎達も同様だろう。
朝のクラス会議のあと、俺たちは会議で決まった通りに振り込まれた72000ポイントの半分、36000ポイントを一之瀬さんに預けた。
それでも俺の手元にはまだ7万ポイント以上残っている。
入学直後に防災用品や寮室の耐震用具を揃えたことで、Bクラスの中では比較的浪費してしまった方だろうが、それでも生活には充分ゆとりをもてる範囲だ。
自分達のテーブルに並ぶ食事とDクラスのテーブルに並ぶ山菜定食。
その差は想像以上に大きな隔たりを感じさせた。
この学校には、クラス順位による格差だけじゃない。
保有するポイントによる格差もあるのだろう。
食事。娯楽。日用品。
そして、これから先の選択肢そのものまで。
ポイントの残高。
それは、この学校での生活そのものを左右する指標なのかもしれなかった。
主人公との会話をきっかけに一之瀬がクラスに注意を呼びかけた事で、5月1日時点のBクラスのポイントは原作の650から720へと増えています。
・中間テストについての星之宮の発言
原作では茶柱がDクラスに対して、「お前達が赤点を取らずに乗り切る方法があると確信している」と過去問の存在を示唆しているが、同じ発言を星之宮がしたとしても、赤点候補が多いDクラスと成績優秀よりのBクラスでは受けとる情報に差がありすぎると感じた為、あのような言い回しにしました。