リゼロキャラ達がIFルートや本編の記憶を持って初期地点に逆行してきた件(主人公:スバル) 作:駄々我菓子
真っ白な空間に、四人のナツキスバルが立っていた。それぞれ異なる服装、異なる目つき。同じ顔をしているはずなのに、纏う空気はまるで別人のようだった。
黒い外套を纏った男が、鼻で笑うように口を開いた。
「……待たせたな、だと? 随分と偉そうな口を利くようになったもんだ」
傲慢のスバルだった。腕を組み、値踏みするような視線を向けてくる。
成仏したと言っていたはずだが、この場に存在している。
それ自体が彼の矛盾だと、スバルは分かってしまう。
「言っておくが、俺は自分の生き方に後悔なんてしてない。詰みセーブに陥って喚いてたお前を、俺は正した。俺のやり方こそが正しかった――その考えは、今も変わらない」
そう言いながらも、視線はわずかに泳いでいた。ここに立っていること自体が、その言葉の矛盾をも物語っている。
貴族然としたスーツを着崩した男が、肩をすくめながら割り込む。
「傲慢、相変わらず口だけは達者だな。……まぁ、俺も似たようなもんか」
強欲のスバルは、どこか投げやりな笑みを浮かべていた。
「俺は、お前を騙して魂を奪おうとした。成仏させてやるなんて、綺麗な嘘をついてな。……ラムに止められて、無様に失敗した。それは認めるさ」
肩をすくめ、悪びれる様子もなく続ける。
「反省はしてない。俺はそういう生き方しかできなかった。それだけの話だ」
黒い和服にオレンジのマフラーを巻いた男が、静かに、けれど重い声で口を開いた。
「……俺は、あの時お前が成仏しようとしたのを、認めた男だ」
憤怒のスバルの瞳には、深い諦観が宿っていた。
「俺はもう、存在したくない。やり直したいとも思わない……そう言ったはずだ」
そこで、一瞬だけ言葉が詰まる。拳が固く握られた。
「……おいおい、お前ら揃いも揃って困らせんなよ」
最後に、旅装をまとった男が、静かに前へ出た。四人の中で、最も落ち着いた瞳をしていた。
「……お前が来たってことは、いよいよ運命の時が来たんだな」
嫉妬のスバルは、他の三人を一瞥してから、目の前のスバルへと視線を戻す。
「俺は、色々あってな。……もう、取り乱すような段階は過ぎてる」
そう言って、静かに問いかけた。
「――それで? お前は、誰にその魂を託すんだ?」
誰にこの魂を託すのか、スバルは選択を迫られる。
重要な決断に思えるが、あまり心配はしていなかった。この記憶と魂も引き継がれるなら、現実で必ずレムとラムも大事にしてくれるはずだ。
たとえ、エミリア以外全てを犠牲にしかねない傲慢のスバルにこの魂を託したとしても。
「全ての準備は整ってる。だから、本当にやり直したい気持ちが強い俺に、託したい」
スバルのその言葉に、各々4人が深く考え込んだ。
最初に口を開いたのは、強欲のスバルだった。戸惑う素振りなど一切なく、前に出る。
「俺に任せろ。誰も死なせねえ・・・・。はっきり断言できる」
その声には、迷いの欠片も無かった。
「俺は、目的のためなら手段を選ばない生き方をしてきた。汚いことも、ずるいことも、平気でやる。……だが、それは誰も死なせないためだ。レムやラムだって、必ず守ってみせる。それだけの自信が、俺にはある」
胸を張るその姿には、確かな覚悟が滲んでいた。
一方、傲慢のスバルは、腕を組んだまま黙り込んでいた。視線は逸らされ、何か言おうとしては、言葉を飲み込む――そんな動きを繰り返している。
スバルは分かっている。傲慢は本音を隠していると、それをさらけ出すことをプライドが許さないのだ。
彼の舌打ちのような小さな音だけが漏れる。
憤怒のスバルもまた、拳を握りしめたまま俯いていた。
「……俺は」
言いかけて、止まる。「もう存在したくない」と言い切ったはずの自分と、今この瞬間に芽生えている感情との間で、板挟みになっているようだった。
それ以上の言葉は、出てこなかった。
嫉妬のスバルだけが、静かにその光景を見つめていた。腕を組み、誰に肩入れするでもなく、ただ観察するように四人のやり取りを眺めている。
その瞳の奥には、違和感があるほど落ち着いていた。まるで、このような修羅場も経験してきたかのような佇まいだ。
けれど、彼は口を挟まなかった。ただ、静かに、それぞれの本音が零れ落ちる瞬間を待っていた。
スバルは、まず立候補してきた強欲に言葉を返す。
「お前が俺を騙そうとしたこと、許してねえからな。俺は、心を殺すような手段はダメだと思ってる。もし、お前が俺の魂を引き継げても、今までのやり方ができると思うなよ。必ず、俺が混ざったせいで葛藤に苦しむことになる」
強欲のスバルは、その言葉に一瞬だけ眉を寄せたが、すぐに口の端を歪めるように笑った。
「……そうかもな。俺のやり方に、お前の甘さが混ざれば、きっと上手くいかなくなる場面も出てくるだろうよ」
肩をすくめながらも、視線は逸らさない。
「だが、それでもいい。葛藤するってことは、迷うってことだ。……迷いながらでも、誰も死なせずに前に進める。俺は、そう信じてる」
一度、拳を軽く握りしめる。
「騙そうとしたこと、謝るつもりはない。だが……次は、正々堂々とお前に頼む。俺に、託してくれ」
真っ直ぐな視線を、スバルに向け続けた。
その隣で、傲慢のスバルは苛立たしげに舌打ちをした。
「……随分と、素直に頭を下げるじゃないか」
強欲を横目で睨みながら、皮肉げに言い放つ。だが、その声には羨望にも似た響きが滲んでいた。
傲慢が何かに苛立っているのは、スバルから見て明らかだった。
喉元まで出かかった言葉を、プライドが押し留めているようだ。結局、何も言えないまま、また視線を逸らした。
憤怒のスバルは、まだ俯いたままだった。強欲の言葉を聞きながら、何かを噛みしめるように唇を引き結んでいる。彼も何か言いたいことを言い出せないようだ。
嫉妬のスバルは、静かにその様子を見守り続けている。話し合いに入ってこないその姿勢と真意は、スバルには分からなかった。
「ダメだ・・・。強欲、お前の言葉は信用できない。このままお前には決められない」
スバルがそう言うと、強欲の表情が一変し、本性が現れそうになっている。
もし、今死に戻りの力があったら、こいつなら自殺しかねないほどの危うさを感じるのだ。
強欲のスバルは、意識を紛らわすようにタバコに火をつけた。
「決めるのは、全員の本音を聞いてからだ。おい、こんな時ぐらい本心を打ち明けてくれよ・・・」
スバルの言葉を聞いて、強欲のスバルはタバコの煙を深く吸い込み、苛立たしげに吐き出した。
「……本心、ね」
視線を傲慢と憤怒に向ける。二人とも、何かを言いかけては口をつぐみ、目を逸らす。その繰り返しだった。誤魔化しようのない態度が、何よりも雄弁に本音を物語っていた。
その様子を見て、強欲の表情から笑みが完全に消えた。
「……はっ。何なんだよ、お前ら」
タバコを持つ手が、微かに震え始める。
「傲慢、お前は本当はやり直したいくせに、プライドが邪魔して言えねぇ。憤怒、お前も同じだ。『もう存在したくない』なんて綺麗事言っておいて、いざとなったら未練たらたらじゃねぇか」
声が徐々に荒くなっていく。
「ふざけんなよ……! お前らのその、くだらねぇ自尊心とか、自分可愛さとか……! そんなもんのせいで、ナツキスバルって存在そのものが、腐り落ちていくんだよ……!」
タバコを地面に叩きつけ、踏み消す。
「俺たちは、詰んじゃいけねぇんだ……! 諦めちゃいけねぇんだよ、絶対に……! なのに、お前らは、いざとなったら口も開けない、選ばれる資格すら証明できない……! そんな奴らに、この先を任せられるかよ……!」
そして、スバルへと向き直り、今度は明確な圧を込めて言い放つ。
「――現実を任せられるのは、俺だけだ」
タバコの火を消した指先で、真っ直ぐにスバルを指し示す。
「他の誰にも渡すな。渡していい相手じゃねぇ。……お前が本当に、レムやラムを大事にしてほしいなら、俺以外に選択肢はねぇんだよ」
その声は、もはや説得というより、脅しに近い響きを帯びていた。
本物だ。認めるしかない。強欲のスバルは自分よりも圧倒的に優れた器を持っている。
不要なものを全てそぎ落とし、完成された存在なのだと、スバルは思い知らされる。
「・・・・強欲、お前の言うとおりだ。そうやって本音で話してくれるのは、信じられる」
スバルは、強欲に手を伸ばしかけた。
「待て」
だが、重く鋭い嫉妬のスバルの声が、待ったをかけた。
「ナツキスバルの存在が腐るだと・・・?はは。まだそんなものがあると思っているのか?」
嫉妬のスバルは、強欲のスバルの発言を真っ向から否定するように嘲笑う。
「なんだと?何が言いたい?」
強欲のスバルは、嫉妬を睨みつけながら1歩詰め寄った。
年齢差も、身長差もあり、明らかに嫉妬の方が若いのに、その風格は負けていなかった。
嫉妬のスバルのボロボロになった旅装は、このファンタジー世界を生き抜いてきた証だ。
「はっきり言わせてもらうぜ。俺達、いつの日からか自分のことしか考えない人間になっているんじゃねえか!?」
旅装のマントを激しく揺らしながら、嫉妬は自分の考えをぶちまける。
「相手の心も命も、死に戻りの力で自分に都合よく捻じ曲げる!周りの人の意見を聞かず、自分が問題を解決することに酔ってんだ!相手の顔色を窺い、本心を打ち明けず、仮面で取り繕い!正しいと思う事を口にしない!」
「黙れ・・・お前も甘すぎる奴か?」
強欲のスバルがそう言い返すが、嫉妬は止まらない。
「死に戻ればなかったことになるのか!?ならねえよ!だって、俺が、お前が全部覚えてる!記憶から逃げるな!背負って前に進むしかねえんだ!それができないなら、そんな奴は、もう死んでるようなものだ!」
傲慢は小刻みに震え、怒りを噛み殺している。憤怒はそっぽを向きながらも、葛藤に苦しんでいるようだった。
嫉妬のスバルは、まっすぐに全員に向き合う。
「今、現実では本当に助けが必要な人たちがたくさんいる。その人たちを裏切り続けるなら、俺達はもう存在していないのと同じだ。そうは思わないか?」
最後は静かに、彼は全員に問いかけた。
強欲のスバルは、嫉妬の言葉を受け止めるように黙り込んだ。眉間に深い皺が刻まれる。
「……心を殺す、か」
呟くように繰り返す。そして拳を強く握りしめ、やがて絞り出すように言った。
「……悪かったな。認めるよ、俺も」
顔を上げ、初めて弱さを滲ませた表情で、スバルを見る。
「俺も……本当は、やり方を後悔してた。今度こそ、心を殺さずに、守りたいんだ」
「うん・・・」
スバルは、初めて強欲のスバルの本音が聞けた気がした。
それに対して、大切に頷いて返す。
傲慢のスバルは、小刻みな震えを抑えられずにいた。嫉妬の言葉の一つ一つが、心の奥に刺さっているのだろう。
「……俺は、正しく生きてきたつもりだった」
声が、初めて弱々しく揺れる。
「計画も、成功させた。……それでも、なぜだ。なぜ、こんなに……寂しいんだ」
拳を額に押し当て、呻くように吐き出す。
「あいつらの――レムとラムの愛を、お前を通して知っちまった。俺だけの世界で、傲慢に生きることの、愚かさを……」
長い沈黙の後、ようやく、絞り出すように本音がこぼれた。
「……やり直したい。俺も、本当は……」
「そうだよな。だから、お前は成仏せずに、ここに居るんだ」
スバルのその言葉を、傲慢は否定しなかった。
憤怒のスバルは、俯いたまま、拳を強く握りしめていた。嫉妬の言葉が、深く突き刺さっている。
「……裏切られるのが、怖いんだ」
震える声で呟く。
「死に戻りでなかったことになっても……忘れられない。なかったことになんて、できない。世界から色が抜け落ちて……それでも、信じたいなんて、そんな資格、俺には……」
言葉が途切れ、しばらくの沈黙が流れる。それでも、顔を上げた瞳には、初めて何かが宿っていた。
「……怖い。怖いけど……それでも、もう一度、人を信じてみたい」
涙が一筋、頬を伝う。
「俺も……やり直したいんだ」
「ありがとう・・・本心を打ち明けてくれて」
強欲、傲慢、憤怒それぞれ3人に頷いて、スバルは改めて嫉妬と向かい合った。
「嫉妬の俺、俺達はまだ死んでないだろ?まだ、誰も諦めてないみたいだ」
嫉妬のスバルは、静かにスバルを見つめ返した。旅装のマントが、緩やかな風もない白い空間で、わずかに揺れる。
「……あぁ。まだ、誰も死んじゃいない」
その声には、確信めいた響きがあった。ずっと胸の内に秘めていた真実を、今、ようやく明かす時が来たというように。
「実は、な……。お前らに、話しておかなきゃならないことがある」
嫉妬は一歩、前に出る。
「俺は昔、記憶を失って……もう一人の自分と、記憶を統合したことがある。二つの人生を、一つに束ねた経験だ」
「「えっ?」」
強欲、傲慢、憤怒――三人の視線が、一斉に嫉妬に集まる。
「だから、魂と記憶は……一人しか引き継げない、なんてことはない。俺たちは、統合できる」
静かに、しかしはっきりと言い切った。
「四人分の後悔も、四人分の想いも……全部背負って、一つになれる。それが、本当の意味で、誰も見捨てないってことだ」
そして、わずかに口の端を上げ、静かに続けた。
「――全員で、行こう。誰も置き去りにしない。それが、ナツキスバルらしいやり方だ」
嫉妬のスバルのその言葉に、強欲、傲慢、憤怒はそれぞれ何を思っただろうか?
それぞれが、失敗を経験し、後悔を抱えている。
自分にやり直す資格がないと、諦めなくて良いのだ。
「でも、お前は・・・連れていけないのか?」
全員が察しているはず、それでも憤怒のスバルは、スバルに対してそう言った。
「うん・・・・覚悟はできてる」
「なんで?なんでそんなに俺達を信用できるんだ!?俺達が4人も混同したら、めちゃくちゃになるかもしれない。お前の願いをちゃんと叶えてやれるか、どうして信じられるんだ?」
憤怒のスバルは、どうしてそんな考え方ができるのかと本気で知りたがっているようだ。
だが、それを裏返せば、これから死ぬスバルのことを自分のことのように考えてくれているという事だ。
「俺は、ナツキスバルだから。大丈夫なんだ」
その返すと、憤怒のスバルは視線を落とし、やせ細った自身の手を強く睨め付けた。
「必ず、色を取り戻せるように努力する」
そう決意した憤怒のスバルに、深く頷いた。
心の中で、同じ憤怒の世界線を見たエミリアとラムによろしくと念じておく。
後で思い出してくれ。
「おい・・・・いいのか?」
次に、傲慢のスバルが彼らしくない自信のない表情でスバルに問いかけてきた。
「俺は、お前のやり方を散々罵って、責めて泣かせた。そんな俺のために死ねるなんて、どうかしてるぞ」
そう言われ、思わず吹き出してしまう。
「はは。お前相変わらず傲慢だなぁ。お前のために死ぬんじゃなくて、俺達のためだよ。一応言っとくけど、全く許してないからな」
そう言うと、元傲慢の大罪司教様は深く頭を下げた。
「今までのこと、悪かった。・・・・俺に愛を教えてくれてありがとう」
そう謝罪と感謝を口にした傲慢のスバルに、深く頷いた。
愛を教えたのは自分じゃなくて、ラムとレム、現実でのエミリア、ラインハルトのおかげだ。感謝なら現実でたくさん伝えてあげてくれ。
「なぁ」
強欲のスバルが次に声をかけてくる。低く、かすれた声だった。
「俺は、死ぬ覚悟は得意だが・・・・死なれるのは気持ちが悪くて仕方ねぇ。それがお前なのに・・・・・・こんな気持ちにさせやがって」
スバルは自慢げに強欲を見返す。
「見くびるなよ。俺だって、誰かのために死ねる男なんだぜ」
「必ず、みんなの心も救って見せる」
強欲のスバルは、もう嫌味を含まずにそう言い返してくれた。
「俺の現実で20歳になるまで、それは禁止だからな」
スバルは、強欲の持っていたタバコを指さして、いたずらっぽくそう言った。
強欲のスバルは、一瞬呆気にとられた顔をしてから、思わず噴き出した。
「……はっ。こんな時に、そんなことかよ」
潰れたタバコの箱を見下ろし、それから小さく笑う。
「……分かったよ。20歳まで、我慢してやる」
その表情には、憑き物が落ちたような、どこか晴れやかなものが滲んでいた。
それを見届けた嫉妬のスバルが、静かに一歩前に出た。旅装の埃を払うように軽く手を動かしてから、真っ直ぐにスバルと向き合う。
「……最後は、俺の番か」
穏やかな、それでいて芯の通った声だった。
「心配すんなよ。レムの英雄として、エミリアの騎士として――その両方を、俺が背負う」
拳を軽く握り、胸に当てる。
「ロズワールも、ペテルギウスも……この先に待ち受けてる困難がどれだけ恐ろしくても、必ず何とかしてみせる。四人分の後悔も想いも背負って、絶対に、詰ませない」
その瞳には、迷いのない強い意志が宿っていた。
「怖い敵たちだよな。改めてそう思うぜ」
スバルは、これから4人が味わう苦難に対して自分のことのように恐ろしくなった。
だが、嫉妬のスバルは少しだけ表情を緩め、旧友に向けるような笑みを浮かべた。
「――大丈夫、一度勝ってるから。負けねぇよ」
その心強すぎる言葉に、スバルも笑い返す。もう何も心配してないと伝えるように。
最後に、嫉妬は静かに頭を下げた。四人分の想いを込めて。
「ここから始めよう。ナツキスバルの物語を」
そう呟いた次の瞬間、現実世界で負った致命傷と同じように喉に傷が発生した。
大量の血が噴水のようにまき散らされ、スバルの視界は真っ赤になる。
それは、もうあまりにも久しぶりに、夢から現実へと世界が変化しているのだ。
人生最後の死に様を、4人のスバルに見守られ、魂と記憶を彼らに託した。
次に目を開けた時、その世界は紛れもない現実だ。
☆☆☆☆☆
「サテラが見せてくれた予知夢。お前の魂は俺達が引き継ぐ。必ず、エミリアを王にして見せる」
「ハハハ!いいさぁ、いいとも!俺達の魂から抽出されたおにーさんはやっぱり、騎士で英雄だった!でも、この世は所詮、暴飲暴食!また地獄みたいな現実で世界から食い物ににされる様子を見せてくれよ!さぁ!」
「また、現実で君に会えるとしたら、僕はきっと救われる。君の弱さを知らない、盲目な僕だけど、必ずこの王国の剣になってみせる」
「バルス、また生きようと思ってくれてありがとう。もう二度と、見落とさない。もう二度と、間違わない」
4人のスバルを抽出する元になった魂の声を聴いて、ナツキスバルは一つに統合された。