どうも。
ちょっと更新が遅れちゃいましたね・・・。
今回でかなり時間を飛ばします。どうか、ご容赦を・・・
では、どうぞ!!
「しばらくマグノリアを離れる!?どうしたんだ急に!?」
「あの・・・俺、もっと強くなりたいんです。もう二度と目の前で仲間を失わないように。だからしばらく修行の旅に出たいんです。」
「修行っていってもな~・・・・・まあ、いいか。よし、分かった。行って来い!ギルドの皆には俺から言っておく。世話になってる奴に一言言っておけよ。」
「はい、分かってます。」
その後、俺はその足でエギルさんのところとか日頃お世話になってる人たちとかに今回のことを話した。
皆、驚いていたな。
あとは・・・そうそう、ナツの家の掃除をして、あともしものことがあるからナツが使ってた金庫はエギルさんのところに預けた。
その日は、必要なものとかを買ったりして終わった。ちなみに出発は明日だ。
そして、翌日・・・・・
「すいません。ギルドが大変のときにこんなこと言い出しちゃって・・・」
俺はギルドの入り口で集まってくれた皆に向けて謝罪の言葉を言う。
「かまわねえよ。俺達だけでもギルドは大丈夫だ。しっかりやってこいよ!」
「安心しろ。この不甲斐ないマスターを俺がしっかりサポートしてやる。」
「うっせー!誰が不甲斐ないマスターだ!!」
マカオさん、ワカバさんがいつもの口論をする。これなら大丈夫だろう。
「じゃ・・・そろそろ行きますね。」
「おう、しっかりやれよ!」
「いってらっしゃい!頑張ってね!!」
「ギルドはまかせろ!」
「行ってこい!」
残ったギルドの皆も俺に優しい声をかけてくれる。
本当にありがとう。絶対に帰ってくるから!!
そして、マグノリアの北の森へ向かった。理由はもちろんジェラール達と合流するためだ。
3人は約束どおり、この前の場所で待っていた。
「聖弥。準備はできたか?」
「うん、ばっちりだよ。ギルドの皆にも挨拶してきたし。」
「よし・・・では、行くぞ。」
「うん。」
そして、俺は歩き出した。
多分、マグノリアの町はしばらく見納めになると思う。
「よろしくね聖弥。」
「うん、よろしくウルティア。それと、メルディも。」
「うん・・・・・」
「メルディ、顔暗いよ。もっと笑って笑って。」
「うっ・・・考え、とく・・・・・。」
あら・・・・・
メルディはちょっと素っ気ないけどジェラールとウルティアと同じでいい人だ。
この態度はしばらく続くかな。
しばらく歩き続けると、ジェラールが、
「聖弥、俺達は君の償いと共に闇ギルドを潰さなければならない。だから、君は奴らに正体がばれないように戦闘の時は変装をしてもらいたい。」
「うん、了解。そういうのは何回か経験してるから。」
「そうか。くれぐれも注意してくれ。」
俺はもっと強くならないといけない。
二度と仲間を失いたくない。
仲間を守りたい。
この3つを誓ってここにいる。
エルザやミラさんにも負けないくらい強くならないといけないんだ。
その長い長い道のりに俺は一歩踏み出した。
そして、月日は流れる
~~~~~~~~790年~~~~~~~~
フィオーレ王国のとある森、そこには二つの影がぶつかり合っていた。
1人は槍のような者を持っており、もう1人は何も持たず戦っている。
だが、二人ともフードを深く被っているため顔は分からない。
二人の戦闘は激しく、周囲の木々を巻き込んでいる。
そんな戦闘に誰も気づいていない。その理由は片方の者が周囲に結界を張っておりその結界の外側からでは中で起きていることが見えないのである。
「うおおお!!!」
槍を持っているほうのものがもう1人に向かって突進する。そのスピードは凄まじく、普通のものならばその動きを捉えることはできないだろう。
だが、突進された者は驚いた様子も無く、難なく回避した。
「まだだ!!」
突進がかわされたが振り向きざまに複数の魔力弾放つ。
「甘い!!」
その魔力弾も簡単に交わし、高速で移動し、魔力弾を放った者の背後に回りこむ。
そしてそのまま蹴りを放つ。。
「くっ!!」
蹴りを何とかシールドで防ぐ。が、蹴りの威力に押され、後方に飛ばされる。
そして、空中で体勢を立て直し、地面に着地する。
「「・・・・・・・・」」
二人は距離を取り睨み合う。
そして・・・・・
「ライトニングサンダー!!」
槍から青い巨大な砲撃を放つ。
「は!!」
もう一方の者も負けじと手のひらから同じように魔力弾を放つ。
二つの攻撃は近づき、そして・・・
ドゴゴオン!!!
轟音と共に打ち消された。
恐らく結界を張っていなかったら誰かに気づかれていたかもしれない。
数秒の沈黙の後、二人は再び睨み合う。
また戦闘が開始されると思いきや・・・
「こら!あなた達!その辺にしときなさい!!」
近くから黒髪の女性が大声で近づいてくる。。
「ちぇ・・・もうちょっとやりたかったのに・・・・・」
「あいつがそれを許さないだろう。ここまでだな。」
その声を受け、二人は戦闘をやめる。それと同時に周囲に張っていた結界は解除された。
片方の者が持っていた槍はアクセサリーのように小さくなった。
「やっぱ敵わないや。まだまだ強くならないと。」
「いや、お前はこの5年間で十分強くなった。が、まだ負ける気はないぞ。」
「あはは・・・」
二人は同時にフードを外す。
1人は少し長めの黒髪でもう1人は青の髪の色をしている。
そんな二人に先ほどの女性が近づいていき・・・
「まあ、あなたは少なくともナツよりかは遥かに強くなってるわ。自信を持ちなさい。」
「これならそろそろマグノリアに戻ってもいいころじゃないのか?」
「そうだね~もう5年も帰ってないしね」
3人がそんな話をしてると・・・
「もう!待ってよ~~!!皆~~!!」
今度は長いピンク色の髪をした女性が走りながら3人に近づいてきた。
「あはは、ごめんごめん。」
「ごめんごめん、じゃないわよ!まったくもう!ねえ!ウルティアからも何か言ってよお!!」
「まあまあ落ち着きなさい。メルディ。」
「あんまり遠くに行かないでよ!」
メルディ、と呼ばれた女性は戦っていた2人を見ながら、
「聖弥!!ジェラール!!」
戦っていた二人は、ジェラール・フェルナンデスと、5年前フェアリーテイルから離れた川原聖弥その人だった。
俺がフェアリーテイルから離れてもう5年が経った。
ナツ達が消息を絶って6年だね。
あれからはあっという間でジェラール達と修行しながら闇ギルドを潰してた。
何度か危なかった時もあったけどまあなんとか頑張っていた。
年ももう18になって向こうの世界じゃ免許とかも取れるね。
「で、どうする聖弥?」
ジェラールは相変わらずだ。変わったことっていうと、前より笑うようになったことかな?
「もうギルドに戻ってもいい頃なんじゃない?あんまり私達と長く一緒にいると評議員に見つかる可能性も上がるわけだし。」
ウルティアも前より性格が明るくなったような気がする。
あと、俺の“あれ”も引き出してくれたしね。
「寂しいな~~もう聖弥と一緒に入れないなんて~~」
メルディは・・・・・かなり変わったね。うん。
髪も昔の短髪もやめて今じゃ長くなっている。
よく笑うようになったし、軽い冗談も言えるようになってきている。
「大丈夫だよメルディ。ギルドに戻るだけで、また会えるから。」
「まあ、会える機会はかなり少なくなるがな。」
「それは、分かってるけどお・・・・・」
ジェラールの言葉にメルディはちょっと悲しそうな顔をしてる。
ちょっと顔も赤いけど、気のせいかな?
「さて、とりあえず、、マグノリアの近くまで行こう。」
「うん、そうだね。」
「了解。」
「は~い・・・。」
俺達四人はマグノリアに向けて出発した。
「マグノリアか~~5年振りだね。レイ。」
『はい、もうそんなにたちますね。皆さん元気でしょうか?』
「噂だと同じマグノリアにあるギルドと問題を抱えているようだが・・・」
「らしいね・・・ちょっと心配だな~。」
「少し急ぐか。」
「そうだね。」
俺達はマグノリアへと急いだ。
俺は5年ぶりにフェアリーテイルに帰る。
俺の“家”へと!!
前作の番外編的な話も近いうちに投稿したいと思っています。
投稿先は、前作の方にしますのでご注意を・・・
次回は、天狼組帰還まではいかないとは思いますがある程度までは近づくと思います。
では、また次回・・・・・