5話目ですね。
では、どうぞ!!
ファントムとの戦いから数日後、まだギルドの再建途中だけど仕事の受注が再開した。
みんなしばらく仕事をしていなかったからすぐに直行して行った。
そのまた数日後にナツ達がバカンスに行ったから俺は仕事には行かずギルドの再建を手伝っていた。
ナツ達がバカンスに行った次の日の朝に俺はマスターに呼ばれた。
「どうしたんですか。マスター?」
「お主は仕事には行っておらんみたいじゃが。」
「いや~今は仕事よりギルドの手伝い、ていう感じなんで!」
「まあたまには生き抜きもよいじゃろう。どうせ手伝っておる奴もたくさんおるし。どうじゃ、今日辺りにでも。」
「う~ん・・・まあマスターがおっしゃるなら。じゃ、早速依頼見てきます。」
「どれがいいかな~~っと。」
『あまり無理はしないように。』
「分かってるよ!あ、これなんかどうかな?」
それは鉱石採取の依頼だった。報酬は書いてなかった。。
「ミラさん、これお願いします。」
「は~い。え~と・・・あれ?報酬書いてないわね。」
「出来高払い、ということでしょうか?」
「そうなるかな。依頼があった町は鍛冶で有名な町だから気に入った武器があったなら報酬で買ってくるといいわ。じゃあ、行ってらっしゃい」
「はい。じゃ、行ってきます!マスター!行ってきます!」
俺は一旦ナツさんちに戻って準備をしてから列車に乗って出発した。
「鍛冶が有名なんだってね~。どんな武器があるかな?!」
『でもあなたには私がいるでしょう。』
「そうだけど・・・ほら!レイが使えない状況とかのときにあったら便利じゃん!」
『それもそうですね。私の代わりとなると剣や槍とかになりますね。』
「そうだね~。俺的には軽すぎるのよりかは重い武器の方がいいかな。」
『どうしてですか?』
「レイ自体がちょっと重いこともあるけど、俺が個人的に重いのが好きなんだ。」
『ま、武器の事は依頼が成功してから考えましょう。』
「そうだね~」
今回の依頼主は町で鍛冶屋をやっているおじいちゃんからだった。
「それでお願いしたいのは、腰を痛めたわしに代わって鍛冶の素材になる鉱石を採ってきてほしいんじゃ。」
「はい、分かりました。」
「鉱石は町の外れの洞窟で取れるからの。じゃ、頼んだぞ。」
洞窟はかなり大きかったからすぐに分かった。
「ねえレイ。金属ってどれくらい持って行ったらいいかな?」
『とりあえずある程度の量を持って行ってみましょう。』
「だね。」
「中に入ってちょっと立つけど鉱石が取れる場所ってどこかな~?」
『もう少し奥へ入ってみましょう。』
「うん・・・あ、あそこじゃない?」
俺が見つけたのは行き止まりのところだった。機材やらなにやらが置いてあって明るかった。
「う~ん・・・ピッケルとか使ってとるのかな?」
『そのようですね。』
「じゃ・・・早速やりますか!」
俺はその後ずっとピッケルを持って採掘をしていた。
でも、掘っても掘っても鉱石はとれなかった。
「でないね。やっぱ俺の作業効率が悪いからかな・・・」
『その可能性は否定できませんね。ですが、今日はもう遅いので宿を取ってまた明日のしましょう。』
「うん、そうだね。」
俺はその日は依頼主のところに戻って事情を話してまた明日も採掘をするとこを了承してくれた。
俺は休めの宿を取ってその日を終えた
「よし!今日もやりますか!」
次の日、俺は朝早めに起きて採掘を始めた。
「体痛いや~!」
『慣れない採掘の作業でしたからね・・・。』
「でも、そんなこと言ってられないからね。頑張って鉱石掘らないと!」
大分作業効率も上がって昨日より作業は進んだ。
でも、今日も鉱石は取れなかった。
そんな日がもう3日間が続いたある日・・・
「今日も鉱石は採れなかったのか・・・。」
俺はその日の昼、依頼主の家に呼ばれていた。前の日の終わりに「明日の昼に一度来なさい。」と言われていたからだ。
「はい・・・すいません・・・。」
「なぜ謝る?別に鉱石が採れんのはお前さんのせいじゃないだろう。」
「依頼を果たせないのが悔しいんです。」
「それは報酬が受け取れないから?」
「いえ、そうじゃないです。おじいさんはフェアリーテイルを信頼して依頼をしてくれたんですよね。その信頼に応えられないのが悔しいんです。報酬なんか二の次です。」
これは本心だった。信頼に応えられず、ギルドの名を汚すことになるのが本当に悔しかったんだ。
「そうか・・・。ふっ、お主の様な若者からそのような言葉を聞けるとわな・・・」
「え?」
「悪いなお主、実はあの洞窟からは鉱石なんか採れんのじゃ。とれるのは何の価値も無い石ころじゃよ。」
「ええー??!!」
「わしは別に腰を痛めてなんぞおらん。ぴんぴんしとるわい!」
「じゃ。じゃあなんでギルドにこんな依頼を?!」
「マカロフの奴に頼まれたんじゃ。ギルドに若いのが入ったから世話してやってくれとな。じゃが、ただで世話をするにはいかんからの。だから、こんな依頼書を送った、というわけじゃ。」
「マスターが・・・」
「そいでもってお前さんの力量を量らしてもらっていての。全く、年をとっても世話が焼けるギルドじゃ。ここ数十年鍛冶の依頼なんぞよこさんかったくせに。」
「俺を試していた、ということですか?」
「ま、そういうことじゃ。答えは・・・もちろん合格じゃ。ギルドを思う気持ちしかと受け取った!どれ、久しぶりに腕を振るうかの!」
「腕を振るう?何をするんですか?」
「わしは“鍛冶屋”じゃハンマー片手に腕を振るに決まっておろう。なんじゃ、わしに料理でもせいとでもいいのか。」
「そうですね・・・」
「ちと待ってれ。実は昨日のうちに材料はそろえておいているんじゃ。まあ、夜まで時間を潰しとれ。その間に最高に一本をこしらえてやろう。何か要望はあるか?」
「要望ですか・・・あ!刀でお願いします。それも長めで!重さは・・・普通のより重めでお願いします!」
「長刀じゃな。分かった。おお、1つ言い忘れておったわ。わしの一族は時々、妖刀をこしらえてしまっての。渡した奴の半数が死ぬか大怪我をしとるんじゃ。」
「ええ!!」
本日二度目の絶叫だった。
俺は夜までご飯を食べたり、町を観光したりした。
そして、約束の時間帯になると・・・
「おじゃましまーす!」
「おお来たか。上がれや。」
「刀は・・・」
「もちろんできとるわい。」
「やったー!」
完成した剣は、お願いしたとおりかなり長めだった。
「どれ、持ってみい。」
「はい・・!!重っ!」
「お主が頼んだんじゃろうが!刃をみてみい!」
俺は刀をさやから抜いた。
刃は明かりに反射して俺は目をつぶった。
「すごい切れ味でしょうね・・・。」
「あたり前じゃ。最高の素材と最高の鍛冶屋が打った一振りじゃ!全く素材が高くついたわい!」
「あ、刀の代金を!」
「そんなもんはいらんわ!そもそも依頼をしたのはわいじゃ!報酬とでも思って受けとれい!」
「あ、じゃあありがたく受け取らせてもらいます・・・。あ、名前とかは・・・」
「おうそうじゃ。先祖がしかるべき刀を打ったときにつける名の名簿があっての~。確かこの辺に・・・おおあったあった。どれ・・・どの名がいいかの~・・・・・・よし!これじゃな!」
「どんな名前ですか?」
「鬼哭(きこく)、妖刀・鬼哭じゃ!」
「鬼哭・・・・いいですね。かっこいいです!ありがとうございます。おじいちゃん!」
「何、レイには及ばん。まさか、久しぶりに打った刀がこのようなできになるとはの!わっはっはっは!!さあ!今日は祝いじゃ!!おーい!酒を頼む!!」
「はーい!」
と、奥の方から声がしたと思ったら若い女性が出てきた。
「ごめんなさいね。うちのおじいちゃんったら嬉しかったらすぐにお酒飲んじゃうのよ。もういい年なのに。」
「やかましいわ!わしはまだ現役じゃ!さあ!今日は飲むぞ!主も飲めい!」
「え?!俺まだ15歳超えてませんよ!」
ちなみに俺はこの3ヶ月間に12歳の誕生日を迎えた。
「細かいことは気にするでないわ!飲まんかったら刀はやらん!」
「え!・・・じゃあいただきます。」
「おーよしよし!さあ!ぐいっといけ!」
俺は人生で初めて酒を飲んだ。意外においしかったから何杯か飲んでいたらそこで記憶が途絶えた・・・。
「う~ん・・・あれ?ここどこ?うっ!」
「2日酔いじゃ!馬鹿たれめ!若いくせにあれだけ飲みおってからに!」
「だって、おじいちゃんが飲めって・・・」
「やかましいわ!ほれ、水じゃ。」
「ありがとうございます。・・・・・ぷふぁー!おいしいです!」
「当たり前じゃ!この水じゃからいい刀が打てる。」
「なるほど。じゃあ、この水にも感謝しないとですね。」
「そうじゃな・・・。そういえば、お前さんが泊まっていた宿には昨日のうちに連絡を切れたおいたからの。安心せい。ついでにさっき料金も払ってきて荷物もそこにある。」
「すいません、何から何まで・・・。」
「まあ、久々に若者を飲めたんじゃ。それはその礼とでも思ってくれたらいい。それで、お前さんはもうマグノリアに戻るのか?」
「はい、予想以上にここにいましたから。みんな心配してると思いますし。」
「そうか、ではな。」
「はい、後、怪我しないように気をつけますね。刀、本当にありがとうございました!」
「かまわんざ。また気が向いたら来てくれや。」
「はい、必ず!」
俺はフェアリーテイルへ帰った。鬼哭を引っさげて!
分かる方には分かると思いますが鬼哭の元ネタはワンピースのローの刀です。
ローが好きすぎて出しました!
ちょくちょくでるかもです。
では、また次回・・・