転生フロムゲーマー、神ゲーに挑まんとす 作:人外が着ているスーツ
獲物を追い、ただ流れ着いた異郷の狩人
獣の通る道にこそ、至高の猟場を探す者
その果てに求めるものを探すために、貴方は此処まで追ってきた。
・探索エリアにランダムスポーンする。
・獣系モンスターへの攻撃、追跡、発見にプラス補正
・町中での行動にマイナス補正
他にも夜目が効いたり、左手に…まあどうなるんでしょうね。
遥かな太古、神代と呼ばれる時代があった。 偉大なる神人達は後世に命を紡ぎ、その姿を消した。 時は流れ、神人の遺志継ぐ我々は彼らが願ったように地に広がり、そして大いなる命の流れを紡いでいく……
今を生きる我々は、歴史と遺跡の中に息づく過去の遺産から神人達の軌跡を辿る。 貴方は開拓者。東よりの風と共に現れ、幾度となく膝をつき、されど進み続け……そして風と共に消えるかもしれない者。
貴方の生きる意味は?
一振りの剣に己が身命を託す?
魔道の深淵を覗いて魔道の高みを目指す?
あるいは戦いの道を選ばないことも出来る。その全てがここにある。その全ては貴方の中にある。さぁ、一歩踏み出して。 未知を、未来を、そして可能性を切り拓いて。それがこの地に生まれ落ちし、神代よりの子らに課せられた使命なのだから。
『……ふむ。やっぱり考察しがいのあるプロローグは良いねえ』
説明書に書いてあった神代やら
VRゴーグルから光が逆流…はせず、フルダイブ特有の五感が徐々に覚醒していく感覚が肌に伝わってくる。
目を覚ませば、そこは見渡す限りの深い緑と微かに刺す木漏れ日、そして何かの鳴き声―――森の中だった。
そう言えば、初期素性【流浪の狩人】の特性で、スタート地点が探索エリアになるんだったか。
角を生やしたキャラメイクにした手前、【忌み子】を選んで街の裏路地から踏み締めるスタートでも良かったのだが、あいにく俺も導きも
それにしても、土を踏む生々しい感触といい、圧倒的な視界の解像度といい、マジで凄いクオリティだ。試しに足元の石を拾ってみたが、全く問題なく採取できる。
『まずはお約束のステータス確認から…』
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PN:ヴァルトール
LV:1
JOB:戦士(直剣使い)
素性:流浪の狩人
6,000マーニ
体力:30 魔力:0
スタミナ:20 筋力:20
器用:15 敏捷:15
技量:30 耐久力:1(5)
幸運:10
スキル
・スラッシュ
・スラスト
装備
右:戦士の直剣 左:なし
頭:穴付き鉄バケツ(VIT+4) 胴:無し
腰:無し 足:無し
アクセサリー:無し
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体力と技量が高い代わりに、魔力は綺麗さっぱり『0』。
頭に鉄バケツを被り、角を生やした半裸の直剣戦士。うん、至って普通の初期ビルドだな。*1
『行儀の良いフリはもう辞めたからな、半裸でも許される…筈。』
誉れ?ああ、どっかの浜に浮いてたよ何個か。不法投棄かな?
『最悪、死んでも夢オチ扱いで第一の街にリスポーンできる。デスペナを拝む前に操作に慣れておこうか』
【流浪の狩人】のエリア補正が入っているせいか、森の中での足運びが速いのなんの。しかも脳の認識とのズレが無く、スムーズに動ける。
この様子なら、そこらに入り組んだ獣道にも敵くらい普通にいそうだし、せっかくならフロムならではのを
「ギャッギャ」
おっとちょうど敵が居るじゃん、アレは…ゴブリンだな。
楽しくお散歩中失礼するよ
後ろに回り込み、背中から胸まで貫くように直剣を突き刺す。目指すはダークソウルのような、伝統芸能『バックスタブ』だ。
「ギャ!?……ギg」
――CRITICAL!!
『よし、バックスタブ成功!』
クリティカルダメージで一発で削りきったようで、足で背中を押し出すようにして剣を引き抜けば、ゴブリンはそのまま赤いポリゴン粒子となって虚空に消えていった。
どうやらこのゲーム、血飛沫はポリゴン表現にマイルド化されているらしい。ちょっと残念……いや、なんで今ガッカリした?
残酷な描写は無いから癌鯖の二の舞いが無くなったじゃないか。むしろ健全で素晴らしいことだ。うん。
ゴブリンが消えた場所に、何かがポツンとドロップしていた
『石製の手斧…?』
ドロップアイテムは剥ぎ取りじゃないタイプか、どれどれコイツにもフレーバーテキストが…あるねえ!
おっと、切れ味が劣悪なせいで斬撃と打撃の複合属性持ちか。面白い性能してんね。
しかし、今の頭バケツ半裸の装備に、この粗雑な石の手斧を合わせるのはビジュアル的にかなりマズい。*2
何がとは言わないが、完全にあっち側の不審者になってしまう。
『まあ、投げ物としては丁度いい重さか。よし、次もサーチ&デストロイで処していこう』
『そして街に行こう、この装備じゃ気が気じゃない。』
そうしてファステイアに向けて足を進めていくのだった。
武器【ゴブリンの小石斧】
ゴブリンたちが用いる、極めて粗雑な石斧。
刃は劣悪で、肉を断つ切れ味は期待できない。
だが、忘れてはならぬ。
鉄の剣であれ、歪んだ石であれ、命を奪うには、それで十分事足りる。
主人公の初期ステはあんな感じでいいのかね、
次回 ”殺意が得物に現れるアレ” どうかお楽しみに!