憑依先が人殺しなんだが!?   作:けいあお

5 / 5
うーむ・・・・・・もうちっとサクサク進ませたいけど、檜山が弱すぎてあんまし自由に行動させれねえ・・・・・・


追放された(大歓喜)

 さてさて、今日追放されたてほやほやの檜山大介くんです。

 

 追放ってどんな感じなのかと思っていたら、適当に装備を持たされて、王都の外でサヨナラって感じだった。

 なんというか、そこまでの悲壮感はなかった。結構あっさりしてた。

 

 それで今は街道を歩いて、近くの町へ向かっている所ですよ~

 近くと言っても、片道で半日ぐらい掛かるんだよね。

 ちなみに、馬なんて便利なものはありません。自分の足で歩きましょう。

 

「はぁ~一日中歩きっぱなしってのはキチィよ~」

「このくらいで根を上げないでくださいよ・・・・・・」

 

 王都を出発してから約4時間もあぜ道を歩き続けたお陰で、足はパンパンである。

 

 そんな疲労困憊した俺とは対照的に未だ疲労の「ひ」の字も見せない、銀髪糸目聖職者系美少女の名前は【ルーエちゃん】である。ちなみに彼女の得物は大型の細剣である。

 事故でスカートの中身が見ちゃったが、あの後必死で謝ったら許してくれた。優しい。

 

 正体としてはまあ、お察しの通り、教会が俺に着けた護衛兼監視役だ。

 

 

 肩書としては、勇者の仲間の護衛役にして監視役。教会の最重要人物のうち一人をの護衛。

 つまるところコレがまあ~凄いステータスしてるわけですよ。

 

================================

ルーエ 18歳 女 レベル40

天職:聖騎士

筋力:120

体力:130

耐性:100

敏捷:180

魔力:200

魔耐:170

技能:聖属性適正・水属性適正・雷属性適正・詠唱短縮・剣術・先読・気配察知

=================================

 うん・・・・・・なんかすご~い感動の嵐(小並感)

 

 まず、全ステータス平均がだいたい150もある。つか魔力に至っては200もある。

 参考までに、一般人の全ステータス平均が20。俺のステータス平均は70ぐらいである。

 

 筋力だけで一般人の大体6倍・・・・・・もう既にヤバさが分かると思うが、分かりやすく数値化してみよう。

 

 一般人の平均を成人男性の腕力と仮定すると、ベンチプレス240kgを持ち上げられる計算で、

 握力なら270キロkgもある・・・・・・推定チンパンジーじゃん。(チンパンジーの握力は約300キロ)

 

 どうやら俺の護衛はヒューマンジーだったらしい。

 

「・・・・・・・・・・・・何か?」

「い、いや~なんでもないよ。」

 

 推定握力チンパンジーのルーエちゃんの細腕をジロジロと眺めていると、キッとその糸目で睨まれた。怖い。

 

「あ、あ~。それにしても、魔物ってホントにいるのかよ? 実は大迷宮の中にしか生息してませんでした~ってことは無いよな?」

 

 なんとか話題を逸らさんと、なかなか魔物と遭遇しないことを話題にあげる。

 

「王都の結界付近は魔物が少ないんですよ・・・・・・・・・・・・」

「へえ~王都の結界ってそんな副作用があったんだな~」

「はぁ・・・・・・もう少し緊張感を持った方がよろしいかと・・・・・・」

 

 話題は逸らせたが、溜息をつかれてしまった。ため息をついたら幸せが逃げるぞ~

 そんなアイスブレイクとも言えない微妙な会話をしながら二人、森の中を歩いていると、遂に遭遇した。

 

 魔物・・・体内に魔石を持つ生物で、その魔物の種族ごとに固有の魔法のようなモノが使える。

 魔石目的で度々狩猟される。そして肉は食えない。食う奴は自殺志願者か馬鹿の二択だ。

 

「・・・・・・来ます。」

 

 技能の【気配察知】のおかげだろうか。ルーエちゃんはいち早く戦闘態勢に入り、俺に警戒を呼び掛ける。

 

 互いが武器を抜き周囲を警戒すること数秒、あぜ道の脇の茂みから牙が肥大化した狼の様な魔物が、俺の喉元めがけて飛び込んできた。

 

【グオオオ!!】

「うえ! 俺かよ!!」

 

 殺意に満ちた狼の瞳に一瞬、蛇に睨まれた蛙の様に身体が固まり。戦闘中にもかかわらず、咄嗟に目をつむってしまう。

 

【ザシュ!】

 

 肉が切れるような音と共に鋭い痛みが身体を刺す・・・・・・ことは無く。

 

「何してるんですか・・・・・・しっかりしてください。」

 

 狼の鋭い牙が俺に噛みつく前に彼女の細剣が狼を貫いたようだ。

 俺を救ったルーエちゃんの呆れ半分、心配半分といった眼差しが俺に向けられる。

 

 トゥンク。俺この娘、好きになっちゃいそう。

 

「・・・・・・まだ来ますよ。」

「お、おう!!」

 

 ルーエちゃんの警告の言葉にハッとさせられた俺は、直ぐに剣を構え直し第二波に備える。

 ガササッ! という葉を揺らす音と共に、今度は二匹の狼型の魔物が茂みから飛び出してきた。

 

 流石の俺も二度同じ轍は踏まない。今度は準備バッチリでコイツ等を出待ちしている。

 

「ここに風撃を望む――〝風球〟」

 

 ボウッっと掌から発生した風の球を、飛び掛かって来た狼めがけて発射する。

 風の弾丸と呼ぶには、あまりに遅い弾速の風の球だが、若干の弾道操作が効く為、無事狼型の魔物に直撃し、破裂。【キャンッ!!】という大きな鳴き声と共に、数メートル後ろに吹っ飛んだ。

 

「まだまだぁ~――ここに巻き上がる風のうねりを望む――〝旋風〟・・・・・・とぉ――ここに焼撃を望む――〝火球〟」

 

 吹っ飛ばされた狼の足元に、小さなつむじ風が生じた。

 続いて紅く燃え上がる球体が、つむじ風で動きが取れない狼へ直撃!

 

【ゴオオ!!】

「!」

「へへ・・・・・・ぶっつけ本番でも何とかなるもんだな。」

 

 火球が狼に命中した直後、ただのつむじ風が、炎を纏った灼熱のつむじ風へと変貌した。

 

 突如として灼熱の炎の中に閉じ込められた狼は、逃げ出すことも叶わず、炎の風の渦の中で黒焦げになって息絶えた。

 

「ふう、意図的に【火災旋風】を巻き起こすの・・・・・・上手くいったな。さあて・・・・・・そっちは大丈夫・・・・・・みたいだな。」

「ええ・・・・・・さっきの魔法ははなかなか良かったですよ。」

 

 俺の見ていない間に二匹目の狼を処理していたルーエちゃんからもお褒めの言葉を頂いた。うれぴ~

 

「へへ、俺もけっこうヤるだろ?」

「まあ、魔法以外はダメダメでしたけどね。」

 

 撤回・・・・・・全然褒められてねえ。

 

 

~~~~~~~~

 

 

 狼型の魔物を撃破して魔石を取り出した後も歩き続けて約2時間。

 これまで歩き続けて視界に入って来たのは、木か草か岩だったが、ようやく人工物が視界に入って来た。

 

 高さ10メートルはある高い石壁に立派な鉄製の門。

 中世ヨーロッパを感じるその建築物の内側にある町こそ、今日の目的地である。

 

 ハイリヒ王国に属する町の一つ、その名を【ツァルス】という。

 

「やっと着いた。時間かかったぜ~」

「・・・・・・もうすっかり夜ですね。」

 

 町自体には空が赤く染まるぐらいの時間に着いたのだが、検問を抜けるにあたって、所持品検査をしたりステータスプレートを確認したりすると、すっかり日が暮れてしまった。

 

 すっかり夜になってしまっただが、宿は空いてるだろうか?

 予約システムなんて無いだろうし、空いて無かったら野宿確定なのだが。

 

「もう全部の宿が埋まってたりしないよな?」

「どうでしょう? ここは商人の通りも良いですし、実は全部屋埋まってるかもしれませんね。」

「それは渋すぎるぜ・・・・・・」

 

 その後、無事に宿は見つかった。




白崎「南雲くんを見つけなきゃ」(訓練中)
近藤&斎藤「嘘だろ・・・・・・なんで大介が追放されて・・・・・・(戦慄)」
天之河「なぜ檜山くんが追放されなくてはならなかったんだ。」
中村「は? なんでアイツ一人で単独行動してんの? 僕との約束は?」
???「俺は何が何でも生き残ってやる。」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ベル・クラネルの代わりに世界を救うのは間違っているだろうか(作者:ただくも)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

 神代彼方は、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の世界に転移してしまった。▼ 彼は主人公ベル・クラネルの冒険を支え見届けようと決意した。しかし、世界が主人公不在というバッドエンド確定ルートに入っているとしたら?▼ボロボロになっても止まることを知らない主人公を見て周りが曇ってほしい、そんな自己満小説です。


総合評価:421/評価:7.88/連載:6話/更新日時:2026年06月10日(水) 20:00 小説情報

適応って強すぎんか?(作者:マーボーマコマコ)(原作:僕のヒーローアカデミア)

ヒロアカ世界に生まれ変わった男が手にした個性は『適応』だった!▼彼はこのチート個性でヒーローを目指す!


総合評価:267/評価:3.58/連載:10話/更新日時:2026年06月19日(金) 03:20 小説情報

無名の守護者に転生した俺がアリスにお姉ちゃんと呼ばれるまで(作者:パセリジャム)(原作:ブルーアーカイブ)

Q、無名の守護者って何?▼A、無名の守護者とは、『時計じかけの花のパヴァーヌ』の2章で登場する敵側のキャラクター。▼ 見た目はかっこいいし、何よりロボだ。しかし、残念なところがある。▼ ▼ それは雑魚敵だということ。▼Q無名の守護者に転生したいですか?▼A、ハハッご冗談を誰がこんなやつにwwでもまぁ……▼転生したんだけどね。無名の守護者に。▼は?


総合評価:2363/評価:8.24/連載:3話/更新日時:2026年04月20日(月) 01:40 小説情報

漏瑚の術式を持ってブルアカ世界へ(作者:場取らず)(原作:ブルーアーカイブ)

現実世界で死亡したオリ主が漏瑚の術式を持ってブルアカに男子生徒として転生し青春をおくる話▼主人公はブルアカ未プレイ▼初投稿で文章が拙いうえ遅筆の不定期更新になると思いますが、書きたいものを書いていく方針でいきたいと思います。▼お付き合いいただけると幸いです。


総合評価:815/評価:7.61/連載:16話/更新日時:2026年07月05日(日) 02:00 小説情報

異世界ントム(作者:色々残念)(原作:クロスオーバー)

現代日本から生まれ変わり、ドラゴンクエストモンスターズの世界でモンスターマスター兼波紋使いとなって、ポケットモンスターの世界で波導使いにもなった波紋と波導の使い手が、ダンまち世界で幼馴染みのフリュネと生き抜いて大往生してから、また別の世界に生まれ変わり続けていく話▼ちなみにそれぞれの世界で相棒ポジションとなるのは、個性的な相手になる


総合評価:1586/評価:8.22/短編:63話/更新日時:2026年06月10日(水) 15:21 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>