ゼンゼロ妄想思いつき集   作:斎藤築

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メシマズ世界は生きずらい

 

「クック、メロンパフェをくれ、その後共に修行をしよう」

「今日はいちごパフェの日だし修行はしない帰れ」

 

「クック!この前のツケ払いに来たわよ!今回は追加で注文もするわ!やきそば3人前ね!」

「おー、今回は依頼上手くいったんだな次も成功させて食いに来てくれ」

 

「クックさん…また無断で移動販売していますね?ちゃんと届け出を出してくだされば許可しますから」

「気分によって出したい料理と場所が変わるから出せん」

 

「クックよ、前に作っていた肉まんとやらは作らぬのか?」

「食いてぇなら食いてぇって言いな」

 

「クックー!今日はなに作るの?!ニトロフューエルに合うやつ?!」

「そうだな…今日はブリトーをしようか多分合うぞ」

 

「おっクック!今日も美味そうなもん作ってるな!アタシとみんなの分6人前作ってくれ!」

「お得意様特典で多めにしといてやるよ」

 

「クック、少々お願いごとがあるのですが」

「リナにはレシピ通り作れって言っとけ」

 

「ミスタークッキングマスター、激辛唐辛子ラーメンをお願いするわ」

「今日はタコ焼きの日だ、帰れ」

 

「おいし~い!!!播さんの料理も好きですけどクックさんの料理は別格ですね!」

「福福、隣に播がいること忘れてないか?すごい顔してるぞ」

 

「先生、いや師匠!俺を弟子にしてくれ!」

「断る、帰れ播」

 

「この角煮まん?といったか、これは最高だな…姉様にも食べさせてやりたかった…」

「なに死んだみたいに言ってんだ、アンタの姉さん適当観で元気にやってんじゃねぇか」

 

 

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突然だが俺は転生者だ、普通なら頭がおかしくなったと言われるが本当だし実際に体験しちまってるからどうしようもないため仕方なく今世を生きている。

 

ただこの世界は何でか知らねぇが極端に料理の発展が遅れているようで未だパンや炊いた米すら誕生していない、何を食べてるかというと食材を粉々にしてスティック状に固めてボリボリ貪り食ってる、正気の沙汰じゃない、という訳で自分の分は自分で用意することにした、幸い前世は和洋中韓インドなどありとあらゆる料理を作ってきた料理人であったため問題なし。

 

そして大人になった俺は前世とは全然違うこの世界を見てみたかったからキッチンカーにした、これならいつどこでも店を出せるってわけだ、我ながら天才だな。

 

そして今日も今日とて飯を作る、明日は何を作るかな…

 

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「お腹減ったよお兄ちゃん…私たち…ここで死んじゃうのかな…」

「リン……

 

 

 

帰ったらご飯があるだろう?さっき見た映画に影響されたね」

「えっへへ~!出口が分からないホロウの中、空腹とエーテリアスに襲われながらのサバイバル劇!ドキドキしっぱなしだったよ!」

「確かにアレは最高の映画だったね、今度ウチの店にも仕入れてみようか」

「さんせーい!」

 

たまには映画館で映画がみたいというリンからの要望で僕たちは映画館に来ていた、夜遅かったため人が少なくて人目を気にせず楽しむことができて大変満足だった。

 

「お兄ちゃん!あっちの路地裏からさ、とっても良い匂いがしてこない?」

「確かに、嗅いだことのない匂いだけどなんというか…とても食欲が刺激される匂いだ」

「ねぇ、今日はさ!ご飯食べて帰らない?もう夜遅いしね?ね?」

「僕も賛成さ、見に行ってみようか」

 

そして僕たちは路地裏の方へ向かうと、そこには1台のキッチンカーがあった、まだ営業しているようでキッチンカーの近くには食事用のテーブルと椅子がある。

 

「ん?いらっしゃい、今日はラーメンだよ、豚骨、醤油、味噌があるけどどれにする?」

「…らー…めん? とんこつ?しょうゆ?みそ?……どんな料理か想像が着かない…!どうするお兄ちゃん…」

「う~ん…そのらーめんっていうのはどういった料理なんだい?」

「説明するより食べた方が早いわな」

 

そういうと店主は3種類のスープと麺を少し味見させてくれた。

 

「美味しーい!!ナニコレ?!全部最高だよ!迷っちゃうなぁ…とんこつのガツンとした味に良く合う硬い麺も良かったし、しょうゆのとんこつと違ったちぢれた麺も美味しかったし、みその濃厚なんだけども飽きがこない味に相性抜群な太麺、全部美味しかった!お兄ちゃんは何にするの?」

「僕は醤油にしようかな」

「じゃあ私は味噌と豚骨で!」

「ちゃんと食べれるのかい?」

「いやいや、全部分け合って食べようよ」

「注文は以上でいいかい?そしたら持ってくからそこのテーブルで待っててくれ」

「はーい!」

 

待つこと数分、僕たちの目の前には美味しそうな輝きを放つ3種のラーメンの姿があった。

 

「うわぁ…!美味しそう~!よだれが止まんないよぉ!」

「さて、食べようか」

「「頂きます!」」

 

僕たちはあまりの美味しさに箸が止まらなかった、気づけばお椀が空っぽになっていて満腹だった。

 

「おなかいっぱ~い、もう動けないよ…」

「半分以上はリンが食べてたからね…そういえば店主さん、いつもここで店を出しているのかい?」

「いや?俺は気が向いた時に気が向いた場所で気が向いた料理を出すんだ、まぁ気分によるな」

「へぇ…そうだったのか、連絡先を交換しないか?またどこかで店をやるのなら連絡が欲しいんだ」

「次はラーメンをやらないかもしれないぞ?」

「貴方が作る料理ならきっと何でも美味しい気がするからね」

「…もしかして俺今口説かれてる?ごめん、俺ノンケなんだ」

「えっ?!勘違いだよ」

「お兄ちゃん?!とうとう男にまで手を出すつもりなの?!」

「男にまでってなんだい?僕は男にも女にも手を出したことはないんだけれど…」

「やっぱりモテるのか…妹ちゃん、兄の痴情のもつれに巻き込まれそうになったらすぐに見捨てて逃げるんだよ」

「任せて!」

「勘弁してくれ…」

 

その後、改めてノックノックを交換しようとしたらスマホをもってないとのことだったので、連絡先を書いた紙を渡してスマホを買ったら連絡してくれと頼んだ。

 

そして最後に

「そういえば名前を聞いてなかったね、僕はアキラ、そしてこっちが妹の」

「リンだよ!」

 

すると目の前の店主は少しキョトンとしてからこう答えた。

「俺の名前?…そうだな、皆からはクックと呼ばれてる、本名は覚えてない」

 

お粗末さまでした。

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