ポケモンDJ   作:睡眠タイム

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久し振りの投稿です。
今回は、銀河に輝く一等星の少女と電脳ポケモンの話です。



AIは人工ポケモンと歌う

 

 

「行けーポリゴン!」

「ポリー!」

 

 

ポリゴンのサイケ光線が決まって相手のポケモンが倒れると同時に、バトル終了の知らせのアナウンスがなり、目の前の相手トレーナーとポケモンが消える。

 

 

ボクはポリゴンに近付き、彼の頭を撫でてやる。

 

 

「お疲れ様、ポリゴン」

「ポリリ~♪」

「こらっ、くすぐったいよ」

 

 

ポリゴンは嬉しそうに頬擦りをしてくる。

 

 

 

 

出会いは、突然だった。

 

 

ある時、ボクの空間に突然やってきたポリゴンは、興味深々にあちこち見回すと楽しそうにはしゃぎ始め、ボクは慌てて彼を止めようと必死だった。

 

 

その時は何とか追い払ったけど、その後も唐突に現れてはボクを常にハラハラさせるのが、日常茶飯事な物となっていた。

 

 

ある時、偶々ボクの空間の機材をうっかり起動させたポリゴンは其処から流れたボクの曲に、何時もより楽しそうにはしゃいだ。

 

 

その曲は、初めてボクが作った音楽。

 

 

短くて、今じゃとても恥ずかしくて人前には聴かせられないけど、ポリゴンの純粋に楽しむ姿を見ていたら、不思議と悪くないと思える様になっていた。

 

 

それ以来、ボクとポリゴンの中は急速に深まって行った。

 

 

ボク達は曲を作り、一緒にパフォーマンスをネットを見る人達に披露する。

 

 

それがボク達の日常となっていた。

 

 

 

 

「ん……」

 

 

ふと意識を覚醒する。

 

 

どうやら眠ってしまっていたらしい。

 

 

隣を見ると、ポリゴンはまだスヤスヤ眠っていた。

 

 

ボクは正直、神様を信じて何かいない。

 

 

でも、時々思う事がある。

 

 

 

 

ポリゴンが僕の下に来たのは、きっと神様の気紛れなプレゼントなんじゃないかって。

 

 

 

僕はAI。

 

 

人間と違って、そう簡単に怪我や病気にもならないし、お腹も空かない(実際、僕にとっての食事は云わば、『趣味』とかに近い物と個人的に解釈している)。

 

 

そして何より、老いて死ぬ事も無い。

 

 

でも、幾ら曲を作って視聴者達に聴かせても、結局虚構と現実の間にある壁はどう足掻いたって超えられる物ではない。

 

 

ボクの空間でボクの曲を直接聴けるのは、ボク1人しかいない。

 

 

仮に若し、ボク単独でライブをしても、結局それは滑稽な一人芝居でしか無い。

 

 

勿論、ボクもある程度の自覚は持っているけど、それでも時々直接ボクの空間で曲を聴いて欲しいと言う欲求と寂しさを抱いてしまう。

 

 

でもポリゴンと出会った事で、ボクの世界観は広がった。

 

 

今までボクしかいなかったこの空間に、唯一ボクの曲を直接聴いてくれる観客(オーディエンス)が出来たのだから。

 

 

共に人間に造られたボクとポリゴン。

 

 

似た者同士のボクらの世界は、音楽によって今1つになった。

 

 

ありがとうポリゴン。

 

 

 

 

君はボクにとっての最高の観客で、最高の相棒だよ。

 

 

 

 

ボクはこれからも、君と一緒に楽しい事をしたり、色んな曲を作ったりしていきたい。

 

 

 

 

(……さて、もう少し眠ろうかな)

 

 

 

 

ボクは再びポリゴンの隣に眠る。

 

 

彼のボディのひんやりした冷たい感じが心地良い。

 

 

そして、ボクは再び夢の世界に意識を落としていく。

 

 

 

 

その日ボクが見た光景は、ポリゴンと共に冒険の旅をする物だった。

 

 

 

 




此処まで読んでくれて、誠に有難う御座いました。
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