『プラチナ』10周年記念を祝って書いた作品を今回、加筆&修正して此方の方に再投稿しました。
ある日の2人の幸せな一時。
「シロナさんの実家に行くの、久し振りだな……」
自身の手持ちであるムクホークの背に乗りながら、ヒカリは嬉しそうな様子をしている。
ある日ヒカリはシロナに誘われて、現在カンナギタウンにある彼女の実家へと向かっていた。
そして彼女がシロナの実家に到着したのは、其れから30分後の事だった。
「シロナさん、こんにちは」
「来てくれて有難う、ヒカリ」
ヒカリが声を掛けると、シロナが直ぐに温かく出迎えてくれる。
恋人同士の関係である2人はソファーに座ると、他愛もない会話をしながら過ごしていた。
初めて出会った時の事。
自分達のポケモンとの、出会いや思い出。
そして、シンオウチャンピオンになった時の事。
今までの旅の軌跡を2人で懐かしんでいたその時、窓から風がふわりと流れてカーテンを揺らし、それに伴ってシロナの金色の髪の毛が靡いた。
「そういえば…… あの時はこんな事もあったわね……」
シロナはそう言ってくすりと笑って、隣にいるヒカリを悪戯な目で見た。
「う……// でも、あれはシロナさんがあんな事を言うから………//」
2人は今までの思い出を振り返りながら、再び会話の華を咲かせる。
彼女達の表情は、とても幸せな顔をしている。
それは、隣にいる恋人の温もりを感じられるからだろう。
☆☆
其れから暫くしてヒカリは疲れから眠気に襲われ、目をウトウトさせ始めた。
「ヒカリ、大丈夫かしら?」
「すみません…。 何だか…急に眠くなって…きちゃい…ました…」
「ふふふ。 もし良かったら此処、自由に使って良いわよ」
シロナは自分の膝を使うように促す。
「……それじゃあ……御言葉に甘え……ます……//」
ヒカリは顔を赤らめつつも、眠気を前に勝てず、結局素直に従った。
そしてシロナの膝に頭を乗せてから数分後、安らかな寝息が聞こえてきた。
「この様子…相当疲れているみたいね…」
シロナはヒカリを起こさない様に注意しながら、優しく丁寧に彼女の頭を撫でて呟く。
無理も無い。
幾らシンオウの新チャンピオンになったとは言え、彼女はまだ十代の少女なのだ。
きっと知らない所で、肉体的にも精神的にも色々苦労をした事が察せられた。
実際、シロナ自身もシンオウチャンピオンに就任した直後の頃は、様々な苦労を味わった。
その為、今のヒカリの姿を見ていると、時々嘗ての自分の姿を見ている様に思えてしまい、懐かしさと同時に何時か何かの拍子で、彼女の中の張り詰めている物がプツンと切れてしまうのではないかと言う心配が入り雑じった気持ちを抱く事がある。
だから自分は同じ『チャンピオン』であると同時に、『恋人』として彼女の力になって支えてあげたいと、強く思っている。
「ヒカリ。 貴女は、確かにシンオウの新しいチャンピオンよ。 ……でも同時に、貴女はまだ子供でもあるの。 だから今は……ゆっくり休んでいいのよ」
シロナはそう言って微笑み、自身の膝で眠るヒカリの唇にキスをした後、
「さて、私も一緒に寝ようかしら…」
と言って、静かに目を閉じて、そのまま眠気に身を委ねた。
こうして今日も、彼女達の幸せな1日はゆっくりと静かに過ぎていく………。
シロヒカはゲームをプレイした時から好きだったので、また機会がありましたら書きたいなと今でも思っています。