bw2の世界で僕は   作:rio@poke

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どうも、処女作ですので、悪しからず。


第一話 おはよう

瞼が重い。瞼の裏に朝の光を感じる。

朝だろうか.....。

 

「おっはよー!」

 

カーテンが一気に開けられ、瞼の裏に感じる光が強くなる。

 

「おにぃ!早く起きないと朝ごはん食べちゃうよー?」

 

「ん、、、ふぁあ。」

 

「ほら!あくびしてないでさー。」

 

目を開ける。

 

視界に飛び込んできたのは、どこかで見覚えのある少女だった。お団子のツインテールが特徴の活発そうな少女...妹の「メイ」がいた。

 

「早く顔、洗ってきてね!」

 

用件は済んだとばかりに、さっさと出ていく。

 

「・・・」

 

開けられたカーテンの向こう、窓の外を飛んでいるポケモンを見て、ようやく思い出した。

 

「あ...」

 

そうだ、ここは、、、

 

「ポケモンの世界だ...」

 

--------ーーーー

 

顔を洗い、リビングへ向かう。

 

「あ、やっと来た〜。遅いよー、おにぃ」

 

「ごめんごめん」

 

平謝りをして、椅子に座り朝食を食べる。

 

「母さんたち、今日は出かけるらしいから〜。」

 

「そっか...」

 

まだ、混乱している。

この目の前の少女を妹だと認識している感覚と...どこか...他人もしくは、物語の登場人物のように感じてしまう自分がいる。

 

「おにい?もしかして、元気ない?」

 

不思議そうに首を傾げて、顔を覗き込んでくる。

 

「...いや、大丈夫だよ」

 

「むぅー。そういう人ほど、大丈夫じゃないんだよー!」

 

まだ混乱する頭でも、この妹...メイの根の優しさを感じる。

 

「ありがとうね。」

 

「・・・本当に変なおにぃ。」

 

心配している中、感謝の言葉を投げかけられ、複雑な顔をしている。

 

朝食を食べていると。玄関の扉が開く音がする。

 

「ん!母さん...じゃないね時間的に、だったら。」

 

リビングにその主が顔を出す。

 

青色と黒色の混じった髪...身長は120cmと少し小柄だが整った体つきの少女。

そして何より特筆しているのは...頭に生える青い毛のピンと立つ獣耳と、腰のあたりから覗く同じ色の毛を持つ尻尾。

 

 

・・・僕はこの少女を、知っている。

けれどそれは、物語の登場人物としてではない。この子は...

 

「あ、おはよ。メイ・・・と主!」

 

僕の相棒(パートナー)のルカリオ...

"リオ"だ。

 

ーーーーーーーーーー

 

僕のいまだに混濁が残る記憶で決定的に相違がある点。

 

今朝思い出した。"僕"は「ポケモン」を知っていた、ずっと...前から。

でも、この世界は"僕"の知っていた「ポケモン」とは明確に違う。

 

"僕"の知っていた「ポケモン」いや、「ポケットモンスターブラック2/ホワイト2」の登場人物において。「主人公メイ」に兄はいなかった。

そして、、、

 

「・・・」

 

「...ん?主どうしたの?」

 

隣に座り、一緒に朝食を食べる少女、ルカリオの"リオ"の獣耳がぴくりと動く。

腰の後ろでは、青い尻尾が緩やかに揺れている。

 

少なくとも"僕"が知っていたポケモンの世界では、

"人の姿を持つポケモン"もいなかった。

 

「なんだか、朝から調子が悪そうなんだよねー。」

 

また、心配そうに顔を覗かれた。

 

「大丈夫だよ」

 

「それ、さっきも似たような事聞いたよー。」

 

朝食を食べ終わり、頭を整理するための情報を求めて、テレビをつける。

 

テレビには人の姿をしていない普通?のポケモンたちと人のバラエティ番組が映る。

 

「(やっぱり、全部のポケモンが人の姿なわけじゃ無いよね。)」

 

チャンネルを変え、少しでも何かないかと見るが...

 

「今日土曜日だし、この時間だからあんまり面白い番組ないんじゃない?」

 

「...ねぇ、おにぃ。」

 

突如、少し真面目な雰囲気をまとい、声を投げかけられる。

 

「おにぃ...さ。今日こそポケモンバトル...しない?」

 

ポケモンバトル...そりゃそうだ。この世界が違和感はあれどポケモンの世界であるのなら。ポケモンバトルだってある。

 

なぜだろう"前の僕"なら、その申し出に心が躍った気がする。

 

でも...僕は、ポケモンバトルに怯えている。

 

混濁する記憶の中でも"その理由は"鮮明に覚えている。

 

「.....」

 

「ごめん。もう少しだけ待ってほしい。」

 

「あ...いや、こっちこそ...ごめん!おにぃ」

 

気まずくなり目を逸らして、リビングを後にしようとする。

 

「...」

 

リビングを出る直前、まだ椅子に座っていたリオと目が合った。

 

その顔は、、、どこか悲しそうだった。

 

 

 

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