チェレンさんのムーランドの威圧に鳥肌が立つ。
「これは....、特性"いかく"....!
そっか現実だとこんなふうになるのか!」
リオも一瞬、
そのプレッシャーに気押されて見えた。
まずい...おそらくチェレンさんはその隙を逃さない!
「ムーランド!"ほのおのきば"!!」
「リオ!上へ飛んでかわして!」
ギリギリの紙一重で燃える牙での噛みつきをかわす。
「ムーランド!畳みかけろ!"ほのおのきば"!」
飛んだリオを追いかけ、ムーランドも飛躍する!
「かかった!
リオ!"はどうだん"で撃ち落とせ!」
「はぁあ!!」
青の閃光がリオの手に集まり、跳躍したムーランドへ放たれる!!
「!?ムーランド!"ほのおのきば"で、迎撃!」
咄嗟の判断で迎え撃つようにムーランドの"ほのおのきば"が、"はどうだん"に噛みつき爆発する。
「君の話はベルからもこの町の人からも聞いてた。けれど予想以上みたいだ!」
「ムーランド!煙の中で"ふるいたてる"」
「リオ!させちゃダメだ!"はどうだん"!」
舞い上がった煙の中で何かをするムーランドへ。リオの"はどうだん"が投擲される!
「地面を掘って、かわせ!」
煙の中で影が消える。"はどうだん"が地面に炸裂し、再び煙を巻き上げる!
リオの"はどうだん"は、一度放てば相手を追尾する。
回避だけで逃げ切るのは難しい。
だからこそ、障害物などを利用しした方が対処しやすい。
たった一度の攻防だけで、チェレンさんは"はどうだん"の性質を見抜いた。
砂煙から、退避して近づいてきたリオに伝える。
「チェレンさん。ただのジムリーダーじゃないよ。あの強さ。積み重ねた経験値が違う....。」
「えぇ。私もそう思ってました。
空中での迎撃も即座に"ほのおのきば"を防御に転用していた....。」
頰に汗が伝う。
「久しぶりだ。こんなに強い人。けど...リオ。」
「わかってます。勝つ。でしょう?」
リオと闘志を燃やす。
砂煙が徐々に晴れ、ムーランドが重厚な構えで佇む。
「"ふるいたてる"を使われてる。攻撃を、特に弱点の"ほのおのきば"だけは注意して。」
「わかりました。主」
「作戦会議は終わったかな?それじゃあ、まだまだ行くよ!」
チェレンさんの声が響くと同時に、ムーランドは駆け出していた。
「"ほのおのきば"!」
「!!ワンテンポ早く!飛んで!」
駆け出したムーランド。その足取りは先ほどよりも力強い。
さきほどより早く。リオの元いた位置へ到達していた。
リオは再び、跳躍することで回避する。
「くっ!主の指示がなければ、一撃もらってました....!」
流石に先ほどの迎撃を警戒し、
深追いはして来ず堅実に地上でムーランドが待つ。
「リオ!"はどうだん"!!」
リオが地上のムーランドへ閃光を放つ。
「もう一度穴を掘ってかわせ!」
ムーランドが穴を掘り、地面に"はどうだん"が炸裂する!!
再び煙が舞い、両者の視界が奪われた.....。
否....。
「リオ!今だ!!」
僕に見えてるわけじゃない。
それでもリオになら見えているはずだ!
ムーランドの波導が....!
「接近して直接"はどうだん"を叩き込め!!」
煙の中へ一直線に飛び込む。
「ムーランド!!穴を....!」
「もう!遅いです!!」
青の閃光が煙を掻き切る。
手に握られた"はどうだん"がムーランドを穿つ!!
はずだった!
「一か八かだ!ムーランド、氷の牙で地面を凍らせろ!」
地面に牙を突き立てる。
白い霜が一気に走り、足場が鏡のような氷へ変わる。
リオの踏みしめた地面が滑り体制を崩す。
「今だ!"ほのおのきば"!!」
「リオ!!そのまま"はどうだん"を地面に叩きつけろ!」
崩した体勢からそのまま地面へ青いエネルギー玉が叩きつけられる!
晴れ始めた煙が再び舞う。
ムーランドとリオを包み、"ほのおのきば"が紙一重で空を切る。
「リオ!"コメットパンチ"!!」
リオの右手が白銀に輝くオーラを纏い、
高速で放たれる!!
「はぁぁあ!!今度こそ!!」
白銀の拳が、ムーランドの胸元へ深く突き刺さる。
衝撃波がジムの床を震わせ、 巨体が数メートル吹き飛ぶ。
「ムーランド!!」
着地しようと踏ん張る。 しかし力尽き、その場へ静かに膝をついた。
「ふぅ、倒せました。」
「リオ!頑張ったね!」
「本当にすごいよ。君たちは。ここまで強いトレーナーは....あの頃以来だ。」
「でも、まだ勝負は終わっていないよ!」
チェレンさんは再びボールを構え、
チラチーノを繰り出した!!
2体目はチラチーノか....。
「リオ、まだやれる?」
「もちろんです。私は主のためなら100戦でもやれます。」
「そんなこ、僕がさせないけどね。」
まだ軽い口を叩けるみたいだ。
「それじゃあ、リオ。引き続きお願い!」
「任せてください!主!!」
リオがチラチーノと向かい合う。
ジムチャレンジ二戦目が始まった.....。