bw2の世界で僕は   作:rio@poke

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第十三話 二陣(vsチェレン)

「今度はこっちから行くよ!」

「リオ"はどうだん"!」

 

青い波導弾がチラチーノへ一直線に突き進む。

――しかし、直撃寸前。

チラチーノの前に淡い桃色の壁が展開される。
波導弾は壁に激突し、大きく弾けた。

煙が晴れると、チラチーノは無傷のまま立っていた。

 

「"ひかりのかべ"....!なるほどそんな技を....。」

「リオ、遠距離はダメだ。近接戦で行くよ!」

 

「了解!!」

 

リオが駆け出し、

チラチーノとの間合いを一気に詰める。

 

「"コメットパンチ"!!」

 

リオが白銀の拳を振るう!

 

「チラチーノ"スイープビンタ"!」

 

リオの拳を巧みにかわして、攻撃に移る。

 

一撃。
二撃。
三撃。

小さな体からは想像もできないほど重い連撃がリオを襲う。

 

「くっ、早い!」

「防いでリオ!」

 

三発目を受けたリオが大きく仰け反る。

 

「体制を立て直すよ!引いて!」

 

リオが後方へと飛び、こちらに帰ってくる。

 

「主、チラチーノの攻撃。見た目以上に一発一発が重たいです。」

 

「!!そうか、チラチーノの特性は"テクニシャン"....」

 

「遠距離は通じず、近距離はあの速さから繰り出す蓮撃で相手を削る....。

厄介だ。」

「....次はあの技で攻めるよ!」

 

「....!わかりました主。」

 

リオが構える。

 

「リオ!"ボーンラッシュ"!」

 

リオの両手に、骨の形状をした棒が2本形成される。

 

超近距離が相手の間合いなら、こっちは武器を使って近〜中距離での戦闘に切り替える...!

 

「いけぇ!リオ!」

 

再びチラチーノへ接近する!

 

「チラチーノ!"スイープビンタ"で応戦!」

 

"ボーンラッシュ"と"スイープビンタ"が

ぶつかり合う!

勝負は互角....じゃない!

 

「.....いいぞ!もっと押して!!」

 

わずかにリーチの差でチラチーノが間合いをつめられないで押され始める!

 

「間合いを詰めて!"スイープビンタ"!」

 

チラチーノが間合いを詰めようと一気に踏み込む。

 

「!!今だ"ボーンラッシュ"を投擲!」

 

リオは右手の一本だけを握り直す。

腰を捻り――投げ放った!

 

「!!チラチーノ!"ひかりのかべ"...!」

 

いや.....もう間に合わない!

 

間合いを詰めるため踏み込んでいたチラチーノに、ボーンラッシュが当たる!!

 

「チラチーノ!!」

チェレンさんの声が響く。

よろめいた、その一瞬。

「今だ!リオ!!」

 

よろめくチラチーノへリオが突撃する。

白銀がリオの拳を覆う!!

 

勝負が決まる直前

 

「くっ....。でも....その距離を待っていた!

チラチーノ!"でんじは"!!」

 

突如、チラチーノから小さな電撃の波が放たれる。

電撃で足が止まる。

拳が止まる。

あと一歩....届かない。

 

「リオ!!」

 

僕が叫ぶ。

 

「まだ……!」

 

歯を食いしばる。

 

震える体に再び力が入る。

 

白銀の拳が

チラチーノを穿った!!

 

衝撃でチラチーノの小さな体が宙へ浮いた。

 

チラチーノが倒れる。

と同時にリオも膝をついた...。

 

「くっ...チラチーノありがとう...!」

チェレンさんがボールを構え、チラチーノをボールへ戻す。

 

「リオ!!大丈夫?」

 

痺れたリオへ駆け寄る。

 

「すみません。...主.....体の動きが....鈍くて...。」

「で...も!....まだ....戦えます....。」

 

そう言いながらもリオの体は震えている。

 

「いや、ダメだよ。2連戦の疲労にマヒ状態。

これ以上無理しちゃダメだ。」

 

「くっ....。」

 

悔しそうに俯くリオ。

 

「リオ。頑張ったよ、、」

 

頭を撫でる。

 

「.....申し訳....ありません....。」

 

顔は俯いたまま見えない。

それでも、悔しさを堪えるように肩が小さく震えていた。

 

「あとは僕たちに任せて。」

 

リオに肩を貸し、コートから出す。

 

チェレンさんがコートの向こうから声を投げかけてくる。

 

「ジムリーダーとして。」

「そして、君が越えるべき最初の壁として。」

「全力で君の前に立とう。」

 

チェレンさんと僕が向かい合う。

 

ボールを握る手に汗が伝う。

 

最後の勝負だ。

 

「あとは任せた!ミルホッグ!!」

 

「勝つよ!!ホムラ!」

 

ホムラがコートへ降り立つ。

 

尻尾は落ち着きなく左右へ揺れ、

耳も緊張したように震えている。

 

「ご主人。僕、久しぶりのバトルだから...」

 

「わかってる。」

「久しぶりだから、不安なのも。」

 

「ホムラ。」

「僕は、ホムラを信じてる。」

 

「ご主人はずるいなぁ...!」

 

緊張していたはずなのに。

ホムラは少しだけ笑っていた。

 

初めてのジムチャレンジ、

最後のバトルが始まる。

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