bw2の世界で僕は   作:rio@poke

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第五話 兄妹バトル

 

家に帰ると、妹のメイがリビングにいた。

 

「....あ、おにぃ。おかえり。」

 

少し気まずそうに目を逸らしていた。

そうだ。あの日バトルのお願いを先延ばしにしてから、

まともに話せていなかった。

 

今なら...あのお願いを受け入れるべきだと思った。

 

「ねぇ、メイ。よかったらなんだけどさ、僕と

ポケモンバトルしない?」

 

メイが大きく目を見開く。

驚いているようだ。

「.......え?」

固まった表情のまま言葉を繋ぐ。

「....おにぃ?本当にいいの?」

 

「うん。本当。」

 

「嘘じゃないんだよね?」

 

「嘘じゃないよ。ただ、心境の変化があったんだよ。」

 

「本当の本当?」

メイの声は、かすかに震えていた。

「....もう、逃げたりしない?」

答えは決まってる。

 

「もちろん。もう逃げない。」

 

真っ直ぐにメイの目を見る。

メイの肩がワナワナと震える。

 

「ど.....どうしよう。い、今から?今からバトルしても良いの!?」

 

少し興奮気味に、そして心底嬉しそうに詰め寄ってくる。

こんなに嬉しそうなメイの顔を見るのは、久しぶりだと思った。

 

メイの質問にすぐに頷く。

 

何度も断って、何度も誤魔化した。

それでもメイは声をかけてくれていた。

 

今までたくさん我慢させてきたんだ。

そのくらいは、我儘にもならない。

 

「やったぁー!!じゃあ、じゃあ、外のコートで待ってるね!」

 

モンスターボールを手に取り、外へ駆け出していった。

 

駆けて行く後ろ姿を見て、懐かしくて少し笑ってしまった。

 

ーーーーーーーーーー

 

外へ出て。庭にある約束のコートへ立つ。

ボールを握り、

いつでも準備万端と言わんばかりのメイが笑顔で待っていた。

 

「おにぃ!」

「言っておくけど。私、昔よりもずっとずーっと強くなってるからね!」

 

ボールをこちらにかざしている。

この時を待ち侘びたかのように。

 

「それは.....楽しみだ!」

今までならそんな感想出なかった。

いや、昔の僕なら言っていたかもしれない。

 

コートで行うまともなポケモンバトルは本当に久しぶりだった。

吹っ切れたからか、今までの恐怖心が嘘のように体が軽い。

全身の血が巡るのを感じる。

 

「行くよ!おにぃ!!」

 

「うん、こっちこそ!!」

 

僕とメイが同時にボールを投げる!!

 

「行け!ユキ!」

「任せたよ!ジャローダ!!」

 

それぞれのボールから、

強気に笑う雪のように白い少女と、

緑の凛とした大蛇がコートに立つ。

 

もう逃げない。

目を晒したりしない。

今から始めよう!!

僕たちの......

ポケモンバトルを!

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