bw2の世界で僕は   作:rio@poke

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side メイ


閑話♯2.私のおにぃ

私にはおにぃがいる。

幼い頃から、私とおにぃはとても仲が良かった。

 

幼い頃から、ポケモンバトルに興味があった私は、

初めておにぃのバトルを見ることになった。

 

おにぃが連れているのは人の姿をしたポケモン。リオルのリオちゃん。

対する相手の人は、何故か大人だった。

私やおにぃよりも身長の高い大人とポケモンバトルで戦う。

子供ながら、おにぃのことがひどく心配になった。

どうしてこんなバトルをするのか、

どうしてこんな酷いことをするんだろうって。

けれど、それらは全て杞憂に終わった。

 

「今だリオ!懐に潜って"はっけい"!!」

 

「!?おいおい嘘だろ....、降参だー。まいった。」

 

おにぃとリオちゃんはあっという間に

"大人の人とその人のポケモンを倒してしまった"

気づけば私は、

その戦いに目を奪われていた。

ポケモンバトルが好きでテレビなんかで沢山見たことはあった。

けれど、そんなどのバトルよりも、

実際に見るおにぃとリオちゃんのバトルは華麗で、洗練されていた。

 

その時始めて私は知った。

私のおにぃは強い。

他の誰よりも。

 

後から知った。

おにぃには同い年でかなう相手がいなかったらしい。

それに興味を持った大人が、おにぃに勝負を挑んでいたそうだ。

結果おにぃは、この街の大人を相手にして、一度も負けなかったそうだ。

 

その事実を知った頃、

おにぃは私の憧れになっていた。

 

ことあるごとに、おにぃを連れ出して勝負を挑み。ある時はおにぃの話や考えを聞いて。

私もどんどん強くなっていた。

 

そんなある日、転機は突然訪れた。

 

私のおにぃが、ある青年に負けた。

私はその試合を見ることはできなかったが、

そのバトルはかなり接戦だったそうだ。

しかしそれは、あまりにも接戦すぎた。

結果おにぃのパーティーのみんなは怪我をした。

重症にはならなかったし、ポケモンセンターで数日もかからずにみんなの怪我は完治していた。

 

けれど、治らないものもあった。

 

おにぃは、その日からポケモンバトルをしなくなった。

 

その日何があったのか、おにぃはその目で何を見たのか、私はわからなかったし、

おにぃもリオちゃんたちも話してはくれなかった。

 

 

私は心のどこかで思っていた。

同じ家、同じテレビで、チャンピオンたちとチャレンジャーたちの試合を一緒に見ながら。

 

きっと、私のおにぃもいつかあそこに立つ。

そして、必ずチャンピオンになると。

 

そんな私の憧れが。

あの日、途絶えたような気がした。

 

残ったものはおにぃから引き継いだ知識や知恵、バトルの技術。

それにしがみつくように特訓をして、

私はあれから強くなった。

同い年や大人の人にも勝てるようになった。

あの時のおにぃのように。

 

おにぃのことを毎日、バトルに誘った。

何度断られても。

強くなった私を見て欲しかった。

もう一度前を見て欲しかった。

 

私は強くなった。

でも、本当に見たかったのは。

チャンピオンを目指していた、あのおにぃだった。

私の憧れたおにぃを、

また見たかったから。

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