bw2の世界で僕は   作:rio@poke

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第六話 ポケモンバトル

「先に言っておくけど、今日はもう遅いから、一戦だけだからね!」

 

一瞬、メイが残念そうな顔をした。

 

「また、いつでも、バトルするからさ。」

 

メイが目を見開く。そして嬉しそうに頷き。

 

「わかった!!」

と明るく返事を返される。

 

そうして、

メイとのバトルが幕を開けた。

 

「ユキ!いけるね!」

「えぇ、もちろんよ。」

 

ユキの周囲が凍てつく。

 

「ジャローダ!!先手を取るよ!エナジーボール!」

 

ユキが動き出す前に先手を取りにくる。

 

ジャローダの口元に集まる、緑色のエネルギーが球を成して....高速で放たれる!

 

その球がユキに直撃して...

粉雪を残して、ふわりと消える。

 

「!?」

 

「残念ね。それは私の残影よ。」

 

すでにユキはジャローダの後ろを取っていた。

 

「くっ!ジャローダ!近づかせないで!アイアンテール!」

 

ジャローダの尻尾が光沢を放ち、ユキへ向かって振り払われる。

ユキに直撃し.....ユキの姿が再び掻き消える。

 

「うそ!?また....!」

 

「残念、それもハズレね。」

 

「これは、影分身!?」

 

「ふふ、違うわよ。」

 

ジャローダとユキを包むように氷の粒が舞っていた。

 

「盤面は整ったわ!」

 

「これは....あられ、まずい!ジャローダ、守る!!」

 

「もう遅い!!」

 

「ユキ!吹雪!!」

 

ジャローダへ、ユキの放つ吹雪が炸裂する。

 

「へぇ、やるじゃない。」

 

ユキが感嘆を漏らす。

 

「.....本当に、強くなったんだね。メイ!」

 

ユキの吹雪が炸裂した場所で舞った雪煙が落ち着くと、

中から薄い青色をした半透明のバリアが見える。

 

「守る.....なんとか間に合った。けど.....」

 

ジャローダの体には少し凍りついた箇所が見える。

しかし、まだまだ余力を残していそうだ。

 

「あはは……。」

「やっぱり、おにぃは強いや。」

 

どうしてだろう。

どこか嬉しそうな声色に聞こえた。

 

「ジャローダ!ごめん!おにぃは手を抜いて勝てるような相手じゃなかった!.....だから、次は初めっから本気で行くよ!」

 

ジャローダがメイの言葉に呼応するように鳴き声をあげる。

 

「ジャローダ!!リーフストーム!!」

 

ジャローダの周囲に緑色の渦を作る。それを一度自分の周囲で貯めて、

ユキの降らせたあられが払いのける。

 

「へぇ!すごい!」

 

あられが払われ、あられと霧に隠れていたユキが姿を現す。

 

「ジャローダ!そこ!リーフストーム!!」

 

ジャローダが纏っていた緑の渦が、

一気にユキ目掛けて放たれる!

 

緑の爆発と砂煙が舞う。

一瞬の沈黙が起こりーー。

 

「だめ!油断しないで!ジャローダ!!」

 

「今度こそ....終わりよ!」

「ユキ!シャドーボール!」

 

砂煙から飛び出したユキの掌に黒と紫の禍々しいエネルギー球が浮かび上がる。

それをジャローダの腹部に叩き込む!!

 

「うそ....。」

 

 

シャドーボールを受け、ジャローダが倒れるのをなんとか踏みとどまったが...

地面に倒れ込み、

ジャローダが戦闘不能になった。

 

「ジャローダ!!....ごめんね。」

 

メイが唇を噛み、ジャローダをボールへ戻す。

 

「まだ勝てなかったや....。」

 

 

 

「いや、本当にメイは強くなってた。最初の吹雪で倒せると思ったのに、防ぎ切られてカウンターまで許しちゃった。」

 

ユキの方を見る。ユキの体に目立った怪我はないが、

白い袴の何箇所かに、リーフストームで切られた跡があった。

 

ユキがこちらを見る。

 

「ユキも、お疲れ様。」

 

「当然でしょ。私はあなたの.....仲間なのだから。」

 

ユキが少し笑いかけてくる。

 

「うん、そうだね。ありがとうユキ。」

 

ユキの頭を撫でて、労う。

 

「っ……。」

ユキが少しだけ目を逸らした。

僅かに耳が赤い。

 

こうして。

いつかのように、

僕はポケモンバトルを楽しんだ。

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