bw2の世界で僕は   作:rio@poke

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第七話 旅立ちを告げる

メイとの久しぶりのポケモンバトルを終え、みんなで家に帰る。

 

「あら、おかえりなさーい。」

 

この声は....。

 

「あ!!」

 

メイが駆け出してリビングに顔を出しに行った。

 

「お母さんだ!帰ってたの!?」

 

「少し前にねー。お留守番ありがとうね。」

 

隣でリオたちも声をかけ始める。

 

「お母様、おかえりだったのですね。長旅ご苦労様です。」

 

「そっか、出張?って言ってたもんね!!おかえりなさーい!」

 

「お義母様、お帰りなさい。」

 

「あらあら、今日は随分大所帯じゃない!

みんなもただいまのお帰りなさいねー。」

 

一通り、挨拶を終えた頃、

 

「晩御飯ちょうどできるから、食べちゃいましょー。」

「ちゃんとみんなの分あるからねー。」

 

久しぶりにみんなで揃って食べる晩御飯だ。

 

....そう。僕のパーティ、というよりも。

リオ、ホムラ、ユキは、基本ボールに戻りたがらない。

そして、母さんの性格上、食卓にはリオやホムラ、ユキの分まで料理が並ぶようになった。

 

食卓にみんなで集まる。テーブルには、料理が並び、椅子には、メイ、僕、ホムラと、

母、リオ、ユキが向かい合い座る。

 

みんなで食卓を囲むときは、なぜかいつもこの席だ。

 

「「「いただきます。」」」

 

賑やかに晩御飯を食べる中で、タイミングを見計らう。

 

会話が落ち着き、ほんの僅かに静かになったとき。

少し真面目な雰囲気で口を開く。

 

「母さん、聞いて欲しい話があるんだ。」

 

「....どうしたの?」

 

静かに母さんが耳を傾ける。

 

「僕は.....リオ、ユキ、ホムラを連れて、旅に出ようと思うんだ。」

 

「!!!....そうなのね。」

 

少し驚いたような顔をした。そしてすぐに再び口を開き返される。

 

「母親の勘ってやつかしら?実は、そう言い出しそうな気がしてたのよね。」

「.....旅は決して楽なものではないはずよ。

あなたは何を目指して、旅に出ようと思ったのか教えて欲しいわ。」

 

その答えはもう、決まってる。

 

「僕は.....」

 

あの頃の夢をもう一度追いかけて....

 

「ポケモンチャンピオンになりたいんだ!」

 

恐る恐る母さんの顔を見ると

母さんは少しだけ目を見開いていた。

そして――。

ゆっくりと微笑んだ。

 

「よかった。やっと、決まったのね。」

 

どこか諭すように語りかける。

 

「否定したりはしないわ。けれど、これだけは覚えてて。」

「本当に辛くなった時は帰ってくること、それと.....。」

 

リオたちの方を母さんが見る。

 

「みんなを悲しませないこと。」

「約束できる?」

 

「!!!当たり前だよ。」

 

考えるより先に言葉が出た。

 

「そう、それなら文句はないわ。」

 

「いつ頃出る予定なの?」

 

「準備も必要だから、来週には出ようと思ってる。」

 

「そう、それなら....明日の昼、この町の見晴台に行きなさい。」

「私の友達にお願いしているものがあるの。」

「本当は、もっと早く渡す予定だったんだけどね。」

 

何のことだろうか。疑問に思いながらも頷く。

 

「うん、わかった。」

 

少し沈黙ができたかと思うと。

 

「はい!真面目なお話は終了!!旅に出るのなら、もっといっぱい食べなさい!デザートもあるわよ!」

 

「......あ!私デザート食べたい!」

 

「僕も僕も!僕、デザートは別皿なんだ!」

 

「それを言うなら別腹でしょう。デザート、アイスがあるなら食べたいわ。」

 

すぐ、賑やかな食卓が帰ってきた。

その賑やかさと、母の優しさに救われた気がする。

 

僕の覚悟を明かした食事の時間はゆったりと進んでいった。

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