レッドウィンターの商人   作:あいう

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昨日は予約投稿にしました。
え?時間帯が異端(きも)すぎるって?


異端

 

トリニティの入国審査は厳しかった。なぜこんなにも厳しいのか心当たりがないわけじゃない。エデン条約だ。非常に馬鹿なことをするものだと嘲笑った記憶がある。連邦生徒会長が先導していたあれは、まだ続いていたのか、と驚きを隠せない。

 

「おい、そこのお前!とまれ!」

正実だろうか。黒い服に身を包み、厳格そうな人物を演じていた。

 

「はぁ……何かありました?」

一般人を装ってすっとぼける。一応、男装しているのでバレないはずなのだが……

 

「何があったじゃないだろう。今ゲヘナとトリニティの両校はエデン条約によって、緊張感が高まっている。それは存じているな?」

 

「??????」

 

「……嘘だろ、ニュースを見てないのか……まぁいい。身分を証明出来るものはあるか?」

 

どうやら、身分証の提示を求められるらしい。幸いなことにリオから貰ったミレニアムの学生証があるのでこれを見せた。それのコピーを撮られたあと、景観だけはいいトリニティに足を踏み入れた。桜の樹の下には死体が埋まっていないとおかしいように、このトリニティにも裏がある。

 

 

お昼ご飯を食べようと、スマホで適当な店を調べようとしても……だ。トリニティには人気ある店と高い店しか存在しない。予約必須の場所も多いので、コンビニで済ませてしまおうかと思い始めた時。

 

噴水が少し騒がしい。

 

野次馬根性が発動し、コソコソとしながら騒ぎの中心をみると、露出狂がいた。え……怖。怖かったので、そのまま逃げても良かったのだが、どうせやることもなく暇だったので、ピンク髪の彼女を見物していた。

 

「あいつ……狂ってんなぁ」

 

思わず呟いてしまった。それが聞こえていたのか知らないが、そいつはこちらに向かって一直線にゆったりと歩み出してくる。

え……怖いんだけど。逃げようとしたのに、気がつけば野次馬の前線に押しのけられていた。

 

「た、助けてぇぇー!」

 

もしかしてだけど、これ詰みか……

 

 

\\\///

 

 

あれから、ハナコという少女に付き纏われた。面倒です、とても。そういう態度を示しているのにも関わらず、相手はそれを気付こうとしなかった。

 

 

絡まれた時、あまりにどうしようもなかった。最善の選択をしようと思考を巡らせた。露出狂が喜ぶありきたりでは無い言葉を考えた。しかし、露出狂が喜ぶありきたりでは無い言葉……?

そんなものが存在したら、教えてもらいたかった。

 

「…………その露出……たのしいか……?」

 

自分でも何言ってるのか全くわからなかった。露出が好きでやっているわけなのだろうから、本人からしたら楽しいはずなんだ。

 

だが、私の目から見たそれは、好きでやっている訳でもそういう癖である訳でもなさそうだった。いや多少は好きでやっているのだろう。が、彼女は、もっと……これは偏見だが純文学が好きそうな感じだったからだ。

 

それを聞くと、その時はまだ知らなかったが『ハナコ』と言う名前の少女は不思議そうな顔をしたあと、現在に至る。

 

 

\\\///

 

別にどうってことは無い。

 

私が露出することを本当に好きでやっているのかと疑問を呈する人はいないこともなかった。ただそれは、トリニティ内の生徒の話で、この人は一度も会ったことのない人だ。どこかで見たことはあるのだろうが思い出せない。

 

「それで……私たち……会ったことあります?」

聞かずにはいられなかった。そして彼は、何を言っているんだという目でこちらを見た。

 

……うーん?

 

 

\\\///

 

今日はハナコと一緒に飯を食べたあと、解散という話になろうとした時、ハナコはベージュ色の頭をした少女に話しかけられた。

 

〜〜~

 

「あっいました、彼女が浦和ハナコさんです。」

 

「ありがとう、ヒフミ。……こんにちは、お二人さん。

今日は……聞いてるかわからないけど、補習授業部に強制入部させてもらうという話をティーパーティーに代わって伝えさせてもらうね。」ハナコに顔を向けてそう言った。

 

こいつは、誰だったか……思い出せそうで思い出せない。最近会った気もするが、あまり関わりにあってないのか、結びつく記憶がない。

私はそれに異議を申した。

「ちょっとまってくれ……今の時代、本人の意思が必要なはずではないのか?」

そう言うと、ベージュ髪の少女が恐る恐る話しかけてくる。

「えっと、トリニティでは成績不振の生徒は強制的に入ることを、新たに定められたんです……」

トリニティでそんな面倒なことをする。それは大抵、トップに不都合な者を消すためだ。

 

「……すまないが、今は私の買い物に付き合って貰っていてね。少しだけ待っていてくれないかい?」

適当に最もらしいことを捻り出して、ハナコに警告をしようと思った。ただ、今の私は男装をしていたので、そういった関係だと2人に勘違いされてしまった。

「「え……あ、そういう……」」

 

ハナコの手を取り、ヒフミという名の少女の視界外に移動した。

 

「えっと、その……そういうのは……///」

訂正しよう、3人だった。

 

「違うわ……いいかい?部外者である私が言うのも変な話だし、初めて会った私がこんなことを言うのは狂っているのは分かっている……だからこそ言わせてもらうよ。

トリニティがこんなことをする時は、大体裏がある……気をつけなよ」

 

〜〜~

 

ハナコに忠告をして、ハナコはシャーレの先生に連れていかれた。1時間ほどの薄っぺらな関係だが、少し心配だ。そこでふと思い出す。

 

 

あれ……本来の目的って……なんだっけ?

 

 

コンビニで買ったぬるいお茶を手にしながら、考えていた。夢のお告げに従ってここまで来たが、そもそものお告げの内容を覚えていない。

 

 

……ただ、何かはしないといけないのだ。それは何となく覚えている。今、トリニティで火薬庫になり得る場所はどこだ。ティーパーティーはもうなっている。それは……あぁそうだ思い出した。セイアが襲撃にあったらしいのだ。あぁだからか。勝手に納得をする。補習授業部というエデン条約の最中に作られたそれの中には、襲撃犯が紛れ込んでいる?

 

今のティーパーティーのホストは、桐藤ナギサ。こいつとは会ったことがないが、セイアから聞かされたことがある。彼女は被害妄想が激しい……と。

 

それに囚われた者が抜け出すのは非常に難しい。思い浮かべた最悪を想像してうごいているわけなので、それが間違いだと言われても、コンコルド効果が働くのか知らないが受け入れることはない。

 

……セイアの頼みだ、仕方ない…私が守護らねば。

 

 

\\\///

 

 

ニヤニヤと天使の羽を眺めながら、私は牢獄で鉄格子をいやらしく触っていた。見張りの子が注意をしてくる。

コハルという名の少女は、それをやめなさい//!!!

と顔を赤らめながら言ってくる。

 

正直響かないが、彼女のためにやめてあげるか……天使の羽を見るのを……

 

重たい辞書が頭にクリティカルヒットした時、聞こえたのは

 

「エッチなのはダメ!死刑!!」

 

ぁあ、からかいすぎた……

 

 





蚊を滅す、絶対だ。蚊に刺され、3時間ほどしか眠れなかった。

うっわ、4箇所刺されてるわ……
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